こんにちは、インフラ・クラウドエンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「SAAをかなり勉強したのに、不合格だった」
「試験中も手ごたえがなかった、再受験しても受かる気がしない」
AWS SAA試験に落ちてしまい、このような気持ちを感じている方は少なくないのではないでしょうか。
AWS SAAは、CLFよりも難易度が大きく上がり、AWSサービスの知識だけでなく、要件に応じて最適な構成を選ぶ力が求められる試験です。そのため、問題集を繰り返し解いていても、学習方法によっては不合格になることがあります。
一方で、仮に「落ちた・手ごたえがなかった」場合でも、次に合格できないわけではありません。大事なのは、「なぜ落ちたのか」を分析し、弱点を修正してから再受験することです。
この記事では、AWS SAAに落ちた人に向けて、不合格になるよくある原因から、スコアの確認方法、再受験までの勉強法・期間まで詳しく解説していきます。
【結論】AWS SAAに落ちた原因は「勉強時間不足」か「勉強方法のズレ」が多い
AWS SAA(ソリューションアーキテクト – アソシエイト)に落ちると、「再受験しても受かる気がしない」、「向いてないのでは?」と不安になるかもしれません。一方で、不合格でも過剰に不安になる必要はありません。
不合格になった場合は、まず原因を大きく「勉強時間が足りなかった」または「時間はかけたが、勉強方法が試験に合っていなかった」の2つに分けて考えてみましょう(両方の可能性もあります)。
① 勉強時間が足りていなかった場合:
AWS未経験者の場合、SAA合格までの勉強時間は150〜300時間程度が一つの目安です。一方で個人のバックグラウンドなどによって勉強時間の変動はあり、すべての人が最小勉強時間で合格できるわけではありません。
また「短期間の詰め込みで受験した」、「試験までに十分な学習時間を取れなかった」という場合は、シンプルに知識量や演習量が不足していた可能性があります。この場合は、苦手分野を確認しながら学習時間を追加すれば、合格率は高まります。
② 時間はかけたが勉強方法がズレていた場合:
一方で「十分に勉強した、問題集を3~4周もしたがダメだった」という場合は、勉強方法そのものを見直す必要も考えられます。
特に多いのが、Web問題集の答えを覚える「丸暗記」中心のケースや、問題文を読んでも「どういう状況で、何を求められているのか」をあまり整理できていないケースがあります。
SAAでは「コストを抑えたい」、「可用性を高めたい」、「運用オーバーヘッドを最小限にしたい」といった要件から、適切な構成を判断する力も求められます。
まずは不合格になった原因が「時間不足」なのか「やり方のズレ」なのか(もしくは、その両方なのか)を見極めましょう。どんなに本試験が難しく感じても、適切な学習に修正できれば、2回目の挑戦で合格を狙うことは十分に可能です。
AWS SAAに落ちた原因を整理する
スコアレポートの分野別評価と受験時の感覚を活用して、不合格につながった原因を整理しましょう。合格ラインは720点ですが、「あと何点必要か」ばかりを気にするよりも「どの分野が苦手か」や「なぜ間違えたのか」を分析する方が、次の合格につながります。
ここでは、SAA試験で不合格となりやすい原因を5つに整理します。
① 勉強時間・知識量が純粋に不足している
出題範囲(主要サービスからセキュリティ、コスト最適化などまで)の網羅不足パターンです。
特に短期間で挑戦した場合には、「サービス名はわかるが、具体的な機能や似たサービスの違いがわからない」、「問題演習量が純粋に足りていない」ということがよく起こります。
この場合は勉強方法を大きく変えるのではなく、「勉強時間の追加」と「問題演習量の確保」が最優先です。
② 問題集の「答え」を丸暗記した
問題集を繰り返し解くうちに、問題文と解答の組み合わせを覚えた・解答を暗記したパターンです。
同じ問題で高得点が取れるようになっても「なぜこの選択肢が正解なのか(なぜ他の選択肢ではダメなのか)」の理解が進まないと、SAA試験では学習終盤でスコアが伸び悩む傾向です。
本番の初見問題にも対応ができるよう、「不正解の理由まで理解しているか」も含めて復習しましょう。
③ 問題文の内容・要件を読み取れていない
AWSサービスの知識があっても、そもそも問題文に書いてある状況を理解できていなかったり、何を最優先にする問題なのかを読み違えたりすると、正解にたどりつけません。
特に長文問題ではAWSサービスやシステム構成、課題などが提示された中で、「要件を満たすために適切な組み合わせはどれ?」、「運用負荷が最小限になるのはどれ?」などが指定されます。
暗記だけでなく、問題文から「現状・課題・要件」を切り分けることも大事です。
④ AWSサービスの使い分け理解不足
個々のAWSサービスを理解していても、似たサービスや機能を比較したときの使い分けが曖昧だと、SAAでは正解を選びにくくなります。そのためCLFよりも一段・二段深く理解する必要があります。
・CLFレベル:オブジェクトストレージなら「S3」
・SAAレベル:低頻度アクセスかつミリ秒単位の取り出しが必要なら 「S3 Standard-IA」
そのため、復習するときはサービスを単体で暗記するのではなく、似ているサービスとの違い・メリット・制約・料金・運用負荷などを比較して整理すると効果的です。
⑤ 苦手分野・弱点のつぶし込み不足
SAAは出題範囲が広いため、得意分野だけでカバーするのは難しいです。そのため、苦手分野のつぶし込み不足も、よくある理由の一つと言えます。
例として、ネットワーク(VPC・Route 53・Direct Connectなど)が苦手、権限やセキュリティ(IAM・Organizations・SCPなど)がごちゃごちゃ、可用性(ELB・Auto Scalingなど)に自信がないなど、苦手分野の放置が致命傷になることもあります。
不合格後は、スコアレポートの分野別評価も参考にしながら、理解があいまいな苦手分野を優先して復習しましょう。
SAAに落ちた人が再受験までにやるべき勉強法
SAAに落ちた後は、不合格だった原因に合わせて弱点を重点的に復習することが重要です。スコアレポートや本試験の感覚などを含めて苦手分野を整理し、以下の対策を実施してみましょう。
■再受験までにやること:
・スコアレポートなどから苦手分野を確認する
・似ているAWSサービスの違い・使い分けを整理する
・正解だけでなく「なぜ他の選択肢が違うのか」まで理解する
特に「問題集を何周もしたのに落ちた」という方は、問題と答えを覚える学習を繰り返さないことが重要です。
これらの対策を実施後に、「初見問題を中心に問題演習をしたい」と考える人は、個人的にはUdemyのSAA-C03問題集がおすすめです(セール時に購入すると、2000円以下で購入可能)。
また、学習について詳しく知りたい方は、別記事の「AWS SAAの勉強時間はどれくらい?未経験の勉強法・ロードマップ」もあわせてお読みください。
AWS SAAの再受験はいつから?料金・期間を解説
AWS SAAに不合格だった場合でも、一定の待機期間を空ければ何度でも再受験できます。ただし、再受験には再度同じ受験料が必要です。
SAAの再受験は14日後から可能
AWS公式の再受験ポリシーでは、試験に不合格だった場合、14日の待機期間が設けられています。そのため、待期期間中の日程で試験を予約して受け直すことはできません。
一方で受験回数に上限はなく、不合格だった場合でも、待機期間を空ければ再度挑戦できます。
再受験でも受験料は必要
SAAはAssociateレベルの試験で、2026年9月現在、日本での試験料金は22,000円(税込み)です。また、不合格になったからといって通常の再受験が割引になるわけではありません。
そのため、受験料を無駄にしないためにも、弱点を潰してから挑戦することが大事です。
「再受験無料」のキャンペーンが実施されることもある
AWSでは期間限定で、再受験無料や受験料割引などのキャンペーンが実施されることがあります。
ただし、常に実施されているわけではなく、実施されていても申込期間・受験期間といった条件が設定されるため、SAAが常に再受験無料になるわけではありません。
「AWS試験 再受験無料」などの情報を見つけた場合は、AWS公式サイトやピアソンVUEで対象資格と実施期間を確認してから申し込みましょう。
AWS SAAに何度も落ちる・受かる気がしない場合は?
SAAの試験に不合格になると「難しすぎて受かる気がしない」、「また落ちるのでは?」と感じてしまう人もいます。
特に、一度だけでなく2回・3回と不合格が続いている場合は、これまでの勉強方法そのものを見直すタイミングとも言えます。
試験中の「手ごたえのなさ」に惑わされ過ぎない
SAAは長文のシナリオ問題も多く、合格者であっても試験中は「手ごたえがない」、「自信を持って選べた問題が少ない」と感じる場合もあります。
実際に「2択まで絞った後、迷った」問題が多いと、実際の正答率以上に「できなかった」という印象が残ります。一方で、フラグを立てた問題が多くても、実際は合格していたケースもあります。
試験直後の感覚だけで「自分には無理だ」と諦めず、試験後に提供されるスコアレポートの客観的なデータを冷静に確認しましょう。
「2回以上落ちている」なら、同じ勉強法を繰り返さない
SAAに2回・3回落ちた場合は、これまでと同じ教材・同じ勉強方法をそのまま繰り返すことはおすすめしません。
例として、問題集では正答率が十分なのに、本試験で不合格が続く場合、問題と答えを覚えてしまい、初見問題への対応力が不足している可能性も考えられます。例として以下のアクションを取り入れるのも一手です。
・問題集を変える:UdemyやPing-tなど、別の問題集を活用して「初見問題」を解く
・構成図・比較表を書いて整理する:ALBとNLBの違いなど、自分で図や表にしてみる
・消去法で解いてみる:正解で選ぶのではなく、間違いを消して選んでみる
また、問題の意味が頭に入らない場合は、一旦問題演習を止め、再度参考書(必要に応じてAWS公式ドキュメントなど)に戻るのも有効です。学習終盤に参考書を読むと、急に理解が深まることがあります。
AWS SAAの不合格・再受験に関するよくある質問
Q. 不合格後に再受験するまで、どのくらいの勉強期間を取るべきですか?
A. スコアや不合格の原因によって変動します。
例として、670点以上など合格基準の720点に比較的近い、苦手分野も明確といった場合は、2〜3週間程度を目安に弱点を集中して補強し、再挑戦するのは効果的です。
一方で「基礎知識やサービス名の理解も含めて自信がない」場合は、1ヶ月〜1ヶ月半ほど期間を取り、問題演習と苦手項目のつぶし込み(比較整理を行うなど)を行い、再受験するのが安全です。
Q. スコアレポートの「再学習の必要あり」の分野だけ勉強すれば合格できますか?
A. それだけでは不十分な場合があります。
スコアレポートの分野別評価は、自分の弱点を把握するための目安として活用できます。弱点分野の補強を最優先にしながら、その他の分野についても問題演習を続け、知識を維持しておくのがおすすめです。
Q. AWS SAAは何回まで再受験できますか?
A. AWS認定試験は、不合格後の再受験回数に上限はありません。
そのため、SAAに2回・3回落ちた場合でも再挑戦できます。ただし、不合格になるたびに所定の待機期間や受験料が必要です。
まとめ|SAAに落ちたら、原因を分析して再受験につなげよう
AWS SAAに落ちても、「AWSに向いていない」、「エンジニアに向いていない」と判断する必要はありません。
まずは、今回の不合格が「勉強時間・知識量の不足」なのか、「勉強方法や問題の解き方のズレ」なのかを整理することが重要です。
特に、十分に勉強したのに落ちた場合は、同じ問題集を繰り返すだけではなく、以下のような学習を取り入れてみましょう。
■AWS SAA再受験の効果的な学習:
・苦手なAWSサービス・分野を整理する
・類似サービスの違い・使い分けを理解する
・問題文から「何を求められているか」を読み取る
・「なぜ他の選択肢が違うのか」まで考える
またSAAの勉強方法や学習時間から見直したい方は、「AWS SAAの勉強時間はどれくらい?未経験の勉強法・ロードマップ」もあわせて参考にしてください。






