こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
CCNA試験の申し込み方法は、はじめての方には複雑であり、わかりにくいです。特に、申し込み時には「英語の説明」や「英語での個人情報登録」が多いため、申し込みをスムーズ進められず、不安を感じる人もいるでしょう。
本記事では、わかりにくいCCNA試験の申し込み方法を、画像を使ってわかりやすく説明するとともに、注意点などを説明していきます。CCNAの申し込みを検討している方は、ぜひ参照してください。
CCNA試験の申し込みに、必要となる準備
CCNA試験の申し込みには、以下の準備が必要です。試験の2-3日前でも準備はできますが、予約手続きにはアカウント作成などが必要であり、また英語のフォームに入力しないといけず、手間がかかります。
試験の直前にバタバタしてしまうよりも、試験直前期では追い込み学習に時間を使いたいものです。余裕をもって受験に臨むために、試験受験の1週間前には、以下の準備を行うとよいでしょう。
■CCNA試験の申し込みに必要な準備:
・シスコアカウントの取得:Cisco公式サイトから取得
・受験料の支払い:クレジットカード、バウチャーチケット(受験チケット)、銀行振込など
CCNA試験の申し込みの流れ
以下からは画像を使いながら、CCNA試験の申し込み詳細について説明していきます。以下の手順を追って、申し込みを進めてください。
ステップ①:Ciscoの公式サイトから、シスコアカウントを作成
まずはCisco公式サイトから、シスコアカウントを作成していきます。アカウント作成のために、ログインボタンを押し、個人情報登録を行ってください。



Cisco公式サイトの「ログイン」ボタンを押下すると、以下のログイン画面に遷移します。ログイン画面にて、アカウントを作成するために「サインアップ」をクリックします。
次は、シスコアカウント登録のために、個人情報を登録していきます。以下図の登録フォームから、電子メール(メールアドレス)、パスワードなどを登録し、個人設定を行っていきます。
上記の「アカウント作成」フォームに個人情報を入力すると、登録した電子メール(メールアドレス)に、「cisco.com」から、「アカウントを有効にする」ためのメールが届きます。
「cisco.com」から届いたメールを確認し、「検証コード(数字6ケタ)」をメモしてください。



「cisco.com」からメールで届いた「検証コード(数字6ケタ)」を使って、ログインします。「コードを入力します」のフィールドに、検証コードを入力してください。
検証コードを入力すると、問題なければ以下の画面に遷移します。以下の画面となれば、シスコアカウントの作成が終了です。



次からは、作成したシスコアカウントのを利用し、テストセンター(ピアソンVUE)のサイトから、CCNA試験の予約を進めていきます。
ステップ②:ピアソンVUEの公式サイトから、CCNA試験を予約する
CCNA試験は、テストセンターのピアソンVUEで試験予約ができます。ゆえに次は、テストセンターであるピアソンVUEの公式サイトから、CCNAの予約手続きを進めていきます。
以下の図のように、ピアソンVUEの「試験予約」から試験プログラムの選択で、「cisco」と入力し検索すると、スムーズです。「Cisco Systems |シスコ技術者認定試験」を選択してください。



試験プログラムで「Cisco Systems |シスコ技術者認定試験」を選択すると、以下画像の「Cisco Systems |シスコ技術者認定試験」のログイン画面に遷移します。
以下の画面で、「ログインを続行」をクリックしてください。



次からは、Mailing Address(郵送先住所)の入力です。Mailing Addressには、今お住まいの「現住所」を記載していきます。
以下の画面から住所を入力していきますが、住所は英語表記で記載する必要があります。



住所を英語で記載するのは、ほとんどの人にとって、難しく感じる所だと思います。以下に、日本語表記の住所を、英語表記に変換する例を記載します。
日本語表記 例 | 英語表記 例 | |
County(国) | 日本 | Japan |
Address(住所) | 上野1-2-3 CCNAマンション 101号室 | 101 CCNA Mansion 1-2-3 Ueno |
City(市区) | 台東区 | Taito-ku |
State/Province(都道府県) | 東京都 | Tokyo |
Zip/Postal Code(郵便番号) | 110-0005 | 110-0005 |
Phone(電話番号) | 080-1234-5678 | +81-80-1234-5678 |
また、英語での住所入力について、間違いやすい注意点を、以下にまとめていきます。入力について不安を感じる方は、以下の注意点もあわせてしっかり読みながら、英語で入力してください。
■英語住所入力の注意点:
□Address(住所):
※日本の住所と、英語の住所は、書く順番が異なります
・建物名や部屋番号がある場合は、最初に記載(例:101 CCNA Mansion)
・丁目番地は、「1-2-3」のように -(ハイフン)形式で記載
□City(市区):
・区がある場合は、「-ku」をつける(例:Taito-ku、Shinjuku-ku)
□Phone(電話番号):
・日本の国番号「+81」を先頭につける必要があります
・最初の「0」は省略します
・ハイフンは、入れても入れなくても可
また、住所を「英語住所に簡単に変換」したい人は、自動変換ツールを使っても問題ありません。英語住所変換ツールの「君に届け!」を使うと、以下の図のように、自動で英語表記に変換できます。



英語住所変換ツール:君に届け!
以下からは設定の入力です。以下の質問に「Yes or NO」で記載していきます。
上記部分まで完了すると、設定が完了です。自動的に、シスコトラッキングシステムのダッシュボードに遷移します。
CCNA試験の予約は、シスコトラッキングシステムのダッシュボードから行います。以下画像の「Schedule an Exam」をクリックして、試験予約を進めていきます。



「Schedule an Exam」をクリックすると、以下の画像の「Exam Scheduling」に遷移します。「Exam Scheduling」画面の「Schedule Now」をクリックし、試験予約画面に進んでいきます。



「Schedule Now」をクリックすると、試験検索の「Find an exam」に遷移します。以下の図のように、検索窓に「CCNA」と入力すると、候補が表示されますので、「200-301:CCNA」を選択し、「Go」ボタンを押します。



次は、受験方法の選択です。CCNA試験を、ピアソンVUEのテストセンターで受験する場合は、以下図の「in person at a test center」をクリックしてください。
次は「テストセンター試験の準備」についてです。以下に「試験当日に、写真付き身分証明書を確認します」などの記載があります。
「テストセンター試験の準備」については、改めて試験予約後にも案内がありますので、「Next」ボタンを押して、次に進んでもらって構いません。
次は「試験言語の選択」です。CCNAを日本語で受験する場合は「Japanese」を選択して、次に進んでください。



次は「追加情報の提供(シスコ認定および、機密保持契約の同意)」です。この項目は「Yes」で進めなければ登録が完了できないため、「Yes」をクリックしてください。



次は「シスコシステムズのポリシー同意」です。シスコシステムズのポリシーを読んで、最後にある同意「Agree」ボタンを押す必要があります。



シスコシステムズのポリシー同意は、CCNA試験の予約完了メールにも記載されているため、現段階でしっかりと内容を把握する必要はありませんが、大枠以下のことが記載されています。
■シスコシステムズのポリシーの概要:
・予約時間の15分前には、テストセンターにお越しください
・テストセンターでは、写真の撮影と、デジタル署名があります
・本人確認書類を2種類用意ください(1つは、政府発行の写真付きの身分証明書であること)
・試験時間に15分以上遅刻した場合は、入場拒否、また試験料の支払いが発生します
・テストセンターのテストエリアでは、全ての持ち込みが不可です
・試験のスケジュール変更は、試験予約の24時間前にピアソンVUEに連絡する必要があります
・試験予約時間には、アンケートやチュートリアルの時間も含まれます
・アンケートとチュートリアルのため、追加で15~20分必要です
・試験不合格時には、不合格の翌日から5日以降の日程で、再度試験を受けることができます
上記の「シスコシステムズのポリシーの概要」は、ポイントをわかりやすくするため、かなり端折って記載しています。
シスコシステムズのポリシーをしっかり把握したい場合には、Googleクロムの翻訳機能や、Google翻訳を使いながら見ていくと、ラクに確認できるでしょう。
また、以下からは、CCNAを受験する「テストセンターの検索」となります。テストセンターを検索するには、受験を希望したい場所の住所を、下記図のように検索窓に入力するとやりやすいです。
Webサイト自体は英語ではあるものの、検索窓では日本語でも有効です。例として「秋葉原」など、受験を希望したい場所をシンプルに入力しても機能します。



また、受験日を調べたい会場(テストセンター)が見つかったら、テストセンター名の左にあるチェックボックスにチェックを入れ、「Next」ボタンを押し、次に進みます。
次からは、選択したテストセンターにて、受験可能日時を確認しながら、受験日時を予約していきます。
以下のように、カレンダーから、受験を希望する日程を確認し、受験したい日にちを選んでクリックします。下の図のように、予約可能な日付のみ選択ができます。
次は、予約可能時間を調べていきます。受験可能な時間帯を調べるために、下記図の「Explore more times」をクリックします。
次は、予約可能時間帯を確認し、日時を予約していきます。以下の図のように、希望する時間帯があるかを確認し、希望する時間があれば、時間をクリックして進めていきます。
次は、受験日時の正式な予約です。以下図のように、「Book this appointment」をクリックして、受験日時を正式に予約していきます。



次は、「カート情報(カートに入れている商品情報)」の確認です。カート画面を確認して、内容に問題がないかをチェックしましょう。
念のため、Examが「200-301:CCNA」か、Appointmentが希望する日時か、Locationが希望する場所かをチェックしておきましょう。内容に問題なければ「Proceed to Checkout」をクリックし、支払い画面に進みます。



次はCCNA試験の受験料支払いです。クレジットカード情報を入力し、支払いが済めば、CCNA試験の予約は完了です。



CCNAの受験料支払いと、試験予約が完了すると、シスコアカウント作成時に登録したメールアドレスに、以下の予約完了メールが届きます。
「受験予約完了」メールには、受験予約の詳細(受験会場、日時など)と、予約時に同意した「シスコシステムズのポリシー」が記載されています。具体的には、受験時の本人確認資料やキャンセルポリシーなどが記載されています。
受験予約完了メールが届いたら、完全に予約完了です。予約が完了したら、当日の準備物などを忘れないように、早めに準備をするとよいでしょう。
CCNA試験の申し込みは、何日前までに必要?
CCNA試験の申し込みは、テストセンターの予約ができれば、いつでも可能です。極端な話、テストセンターの予約が取れれば、「明日に受験予約」をすることも可能です。
ただし、直前の申し込みでは、希望する日時や、希望する試験会場の空きがない可能性もあります。また、土日には試験を行っていない会場もあり、特に土日の試験予約は、かなり早めに埋まりやすいです。
もし土日に試験予約を行うのであれば、CCNA試験は、遅くとも1週間前には予約を行う方が好ましいと思います。
一方で、CCNA試験はリスケジュールする人も相応いるため、希望する日程に空きがなくても、2-3日前にテストセンターの空きを見てみると、空きが発生し、予約が取れることもあります。空きがなくても辛抱強く確認するとよいかもしれません。
CCNA試験の予約後に、日程変更もできる
CCNA試験の予約をしたものの、試験が近づくにつれて自信がなくなり、「日程を変更したい」と考えることもあるかもしれません。そのような場合でも、試験日程の変更は可能 です。
日程変更は無料で行える ため、どうしても受験が難しくなった場合は、無理をせず変更するのも選択肢の一つです。
ただし、試験日の変更は、予約した試験の24時間前(営業時間内)までに手続きを完了させる必要があります。直前になると変更ができなくなるため、できるだけ早めに対応することが重要 です。
試験日程を変更する場合は、余裕を持って 試験の2~3日前までに手続きを済ませる ことをおすすめします。日程変更は、試験予約を行ったピアソンVUEの公式ウェブサイト から行うことができます。
試験当日までの準備と、当日について
試験日程や受験ポリシーは、受験予約完了メールで確認ができます。また、試験日までの準備についての説明します。
試験日の準備物:本人確認資料(計2種類)
試験会場では、本人確認資料として、顔写真付きと直筆署名付きの、計2種類の身分証明書が必要です(いずれも有効期限内のものに限る)。
本人確認資料の例として、運転免許証+健康保険証(もしくは社員証など)の組み合わせが必要です。本人確認資料が提示できない場合は、受験ができないため、忘れないようにしてください。
また本人確認資料について、詳しく知りたい方は、ピアソンVUEの「本人確認資料について」を詳しくお読みください。
試験日は、遅くとも試験開始15分前に試験会場に到着する
試験会場では、受験前に必要な手続きがあるため、試験開始時間ちょうどに到着するのは推奨されません。テストセンターでは、試験開始前に、以下の手続きが行われます。
■CCNA試験前の手続き:
・本人確認資料の提示
・デジタル署名の記入
・顔写真の撮影
・試験に関する重要事項の説明(不正行為チェックなど)
スムーズに試験を受けるために、試験開始の15分前までには試験会場に到着するようにしましょう。時間に余裕を持って行動することで、安心して受験に臨むことができます。
試験は、終わった直後に、結果(合否)がわかることが多い
CCNA試験は、試験が終わった直後に、パソコン画面に合格(pass)、不合格(fail)がでます。しかし、試験終了直後に結果が出ず、保留(pending)となることもあります。
保留(pending)になった場合は、結果が出るまで、数時間から数日待つ必要があります。
また、CCNA試験は、以前は試験会場を出る前に、試験会場の方からスコアレポートがもらえますが、現在のスコアレポートは試験の点数が記載されておらず、各セクションの正答パーセンテージしかわかりません。
CCNAの受験料は高い?受験料割引はある?
CCNAは、ネットワークの知識やスキルを証明するために、非常に有効な資格です。転職やキャリアアップで評価されるため、インフラ系エンジニアにとっては、強くおすすめできる資格と言えます。
しかし、「CCNAの受験料は、高い」とも言えます。2025年現在でのCCNAの受験料は、「46,860円(税込)」です。
仮に1回の試験で合格できないと、再受験料も必要です。試験内容は広範囲にわたるため、十分な準備をしないと、複数回受験することになる可能性もあります。
CCNA試験は高いため、LPICなどで有名な割引受験バウチャーを利用したい所ですが、CCNAの割引受験バウチャーは一般販売されていません。ゆえに、定価の「46,860円(税込)」を覚悟する必要があります。
ただし、当社ではCCNAを取得し、転職を希望する人に向けて、「当社の転職支援サービスを利用して、転職が決まった方」にCCNAの1回分の受験料を、就業応援費としてキャッシュバックしています。
資格を取得前、取得後の人でも利用できますので、興味がある方は、「CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービスはこちら」からお申込みください。
さいごに
CCNA試験は、学習も大変でありかつ、受験料も高いです。また申し込みについても、複雑かつ難解ではありますが、ネットワークスキルを証明するために、非常に有用な資格でもあります。
特にインフラエンジニアとして、キャリアアップや転職を目指す方にとっては、CCNAを取得することで、学習コストや金額コスト以上のメリットがあり、コストパフォーマンスが高い資格と言えます。
CCNA資格の学習・取得は、エンジニアとして働くにあたり、市場価値を高める将来的な投資となりますので、合格に向けて挑戦していきましょう。
■転職相談のお申込みはこちら



■CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービスを希望の方はお申込みはこちら


