CCNAとはどんな資格?試験の概要、内容などわかりやすく解説

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

近年、ITスキルを学習してエンジニアになる人が増えています。エンジニアの仕事では、さまざまなスキルが必要とされますが、その中でも人気と需要が高い「CCNA」に興味を持つ人も多いです。

CCNAは、特にITネットワーク分野で非常に人気が高く、ネットワーク分野では初期に学習することが求められるため、「CCNAは、ネットワークエンジニアの運転免許証」とも言われることもあります。

本記事では、これからCCNAを学ぼうとする初心者に向けて、CCNAとはどのような資格なのか、難易度やどのように取得できるのか、資格取得がどのような意味を持つのかなどを、わかりやすく解説していきます。

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目次

シスコ技術者認定のCCNA(シーシーエヌエー)とは

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワーク機器最大手メーカーのシスコシステムズ社が認定するネットワーク技術者の資格であり、シスコ技術者認定資格の1つです。

CCNAは、ネットワークに関連する基本的な知識と技術を証明する資格であり、主にシスコ製品を使ったネットワークの設定やトラブルシューティングなどに必要なスキルを学ぶことができます。

特に、企業のネットワークやデータセンターで利用されることが多い技術をカバーしており、ネットワーク関連についてのさまざまな分野の知識を身につけることができます。

シスコ技術者認定は4つのレベルがある、CCNAは2番目にやさしい資格

シスコ技術者認定には、2025年現在では4つのレベルが存在します。それぞれのレベルに応じて、難易度が異なり、CCNAは4つのレベルの中で、「2番目にやさしい」位置づけです。

詳しくは、以下図のようになります。

CCNAは、2番目にやさしい資格ではありますが、非常に重要な位置付けの資格です。

シスコ技術者認定の中で、一番やさしい「CCST(Cisco Certified Support Technician)」は、資格取得が評価に結び付きにくく、実際取得する人は少ないと言えます。

ゆえに、ネットワーク系の資格において、最初に資格を取るのであれば「CCNA一択」ともいえる状況です。

CCNAを取得すると、どんな仕事に就ける?

CCNAは、ネットワークの基礎スキルを証明する資格です。ゆえに、ITネットワーク関連の仕事に携わりたい場合に、非常に有効となる資格です。特に以下の職種で、CCNAは求められます。

■CCNAが、特に求められる職種:
・【非常に有効】ネットワークエンジニア
・サーバーエンジニア(インフラエンジニア)
・ヘルプデスク、ITサポート
・セキュリティエンジニア

CCNAは、TCP/IPやルーティングプロトコル、VLANからルータ・スイッチの設定や管理、セキュリティなどについて学ぶため、ネットワークエンジニアにおいて非常に求められます。

CCNAは、ネットワークエンジニアの運転免許証と呼ばれることもあり、ネットワークエンジニアになる前、なった後に最初に取得する資格の第一候補は、CCNAと言えるでしょう。

また、サーバー技術を主に扱うサーバーエンジニアにとっても、ネットワーク知識は重要であるため、CCNAの資格が役に立ちます(サーバー、OS、ネットワーク、セキュリティは密接に関わっています)。

あわせて、セキュリティエンジニアについても、通信やパケットの仕組み、ファイアーウォール、IDS/IPS、VPNなどは必須知識でもあるため、CCNAで学べる知識は基本中の基本となり、セキュリティエンジニアにても活かせます。

CCNA試験の概要とは

CCNAは、ネットワークエンジニアとしての基本的な知識やスキルを証明できる資格です。ここでは、CCNA試験についての概要を説明していきます。

CCNA試験の概要

CCNA試験は、随時アップデートを繰り返しておりますが、2025年時点におけるCCNA試験は「CCNA(200-301)v1.1」です。以下では、「CCNA(200-301)v1.1」について説明します。

CCNA(Cisco Certified Network Associate)
認定団体シスコシステムズ
実施国グローバル(世界各国)
試験時間試験120分
出題数約85問程度
出題形式CBT方式(マウス選択問題、キーボード入力問題)
合格点非公開
合格ライン非公開
受験料46,860円(税込)
難易度ITSSレベル2(準初級)
有効期限3年
試験会場全国の試験センター(ピアソンVUE会場)、オンライン受験
試験日毎日(試験会場の予約が取れる日はいつでも)

CCNAの受験料は高い

CCNA試験の受験料は、他のIT資格と比べて高額です。試験料は随時値上がりが続いており、2025年時点では300ドルです。日本円では、受験料が46,860円(税込)です。

CCNAは、資格に合格することで得られる価値も高いですが、受験料がかなりの負担になることもあります。1回不合格になると、2回分の受験料として93,720円と、10万円近いコストになってしまいます。

そのため、CCNAは気軽に受験が難しい試験とも言えます。ゆえに、CCNAを受験する時は、学習準備をしっかり行い、確実に合格できる自信が欲しいところです。

CCNAは、合格率、合格ラインが公表されていない

CCNAは、合格率が公式に公表されていません。また、昔は合格ライン(合格点)が公表されていました(以前は825/1,000点で合格)が、2025年の現段階では、合格点や試験の点数が表示されなくなっています。

ゆえに、現在はCCNA試験を受けても「試験の各セクションごとの正答率」しか分からず、ネットで調べても、受験した人の体験談しか調べられないため、正確な情報はありません。

CCNAは、ネットワーク技術の基本的な知識を持っていれば、未経験でも十分に合格できるレベルの試験ではあるものの、合格率などの公式情報がないことも、難しく感じさせる理由の一つと言えるでしょう。

合格ラインは公表されていませんが、私は簡易計算で正答率70%弱のスコアレポートで合格していましたので、正答率70%あれば問題なく合格するのではないかと考えています。

CCNAの有効期限は、3年

CCNA試験は、一度取得すると有効期限が3年間となっています。有効期限を過ぎると、CCNA資格は失効し、正式な認定資格としては扱われなくなります。

そのため、CCNAの有効期限を延長するには、認定期間の3年以内に、「CCNAを再受験し合格する」、「CCNAの上位資格を取得する」、「継続教育を利用する」など、再認定要件を満たす必要があります。

Cisco資格の詳しい再認定要件については、Cisco公式の再認定ポリシーを確認してください。

CCNAの試験日は、テストセンターの予約が取れればいつでも受験できる

CCNA試験は、特定の日程が決まっているわけではなく、テストセンター(ピアソンVUE)の予約が取れれば、いつでも受験可能です。予約が空いていれば、申込日の翌日にでも受験できます。

ゆえに、試験日は自分で決められるため、計画的に学習を進め、準備が整ったタイミングで受験できます。

ただし、直前の日程では、希望する日時が埋まっていることが多いため、少々余裕を持った早めの予約がおすすめです。遅くとも4-5日前には受験の予約を行うとよいでしょう。

CCNA試験内容の詳細

CCNAの試験範囲は、ネットワーク管理についての基礎的な内容を網羅しています。具体的には、IPアドレッシング、サブネット、ルーティング、スイッチング、VLAN、セキュリティなど、幅広い学習が必要です。

現在実施されているCCNA(200-301)の試験範囲について、詳細をわかりやすく説明すると、以下になります。

CCNA 試験範囲 CCNA試験の詳細
1.0 ネットワークの基礎(20%)ネットワークの基本概念やOSI参照モデル、TCP/IPモデル、LAN/WANの基本などの問題。具体的には以下です。

・OSI 7階層モデルとTCP/IPモデル
・IPv4およびIPv6のアドレッシング
・サブネットマスクとVLSM(可変長サブネットマスク)
・ネットワークデバイス(ルータ、スイッチ、ファイアウォール)
2.0 ネットワークアクセス(20%)スイッチング技術やVLAN、スパニングツリープロトコル(STP)など、LANの構築に関する問題。具体的には以下です。

・VLANとVLAN間ルーティング
・スパニングツリープロトコル(STP)
・イーサネットフレーム
・PoE(Power over Ethernet)の基本
3.0 IPコネクティビティ(25%)ルーティング技術に関する問題。特にスタティックルーティングとダイナミックルーティング(OSPFなど)。具体的には以下です。

・ルーティングテーブルの解析
・スタティックルートとデフォルトルートの設定
・OSPF(Open Shortest Path First)の設定とトラブルシューティング
IPv6ルーティング
4.0 IPサービス(10%)ネットワークサービスの設定や管理の問題。具体的には以下です。

・DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)
・DNS(Domain Name System)
・NAT(Network Address Translation)
・NTP(Network Time Protocol)
・QoS(Quality of Service)
5.0 セキュリティの基礎(15%)ネットワークの基本的なセキュリティ対策に関する問題。具体的には以下です。

・ACL(Access Control List)の設定、管理
・VPNとIPsecの基本
・無線LANのセキュリティ設定(WPA2、WPA3)
・デバイスの管理セキュリティ(SSH、パスワード管理)
6.0 自動化とプログラマビリティ(10%)プログラムによるネットワーク管理の基本的問題。具体的には以下です。

・JSONやYAMLの基礎知識
・REST APIを用いたネットワーク機器の管理
・Cisco DNA Centerの概要
・SDN(Software-Defined Networking)の基本概念

上記の詳細については、わかりやすくするために、端折って記載しています。より詳しい内容を知りたい方は、Cisco公式サイトの「CCNA(200-301)」を確認してください。

特に、CCNAはよく試験範囲が改定されますので、直近の一番新しい試験内容を確認することは大事です。

CCNAの問題って、具体的にどんな感じ?

CCNAの問題は、2025年現在のCCNA(200-301)v1.1 試験では、基本的には以下の3パターンです。

■CCNAの問題形式:
・多肢選択式
・ドラッグアンドドロップ問題
・シミュレーション問題

問題の中でも、多くは多肢選択式の問題です。8割強ほどは、いくつかの選択肢から、1つないし2つを選択する問題となるでしょう。

具体的には、語句や文章の説明、その他は、以下図のように、トポロジなどを見ながら、適切な選択肢を選ぶ問題が多いです。

※画像の引用元:Ping-t

CCNAの難易度は、初級(アソシエイトレベル)

CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、シスコ技術者認定試験の中でも「アソシエイトレベル」の資格であり、ネットワーク分野においては初級レベルの位置づけです。

アソシエイトレベル(初級)であるため、CCNAはネットワーク初学者でも学習でき、合格できるように設計されています

ゆえに、ネットワークエンジニアを目指す未経験者が、最初に学習し、取得する主要資格と言えます。

ただし初級と聞くと、簡単のように感じるかも知れませんが、決して簡単な内容ではありません。試験範囲も広く、理解するためには時間もかかります。また暗記しなければいけない内容も、非常に多いです。

また、特に難しいのが「シミュレーション問題」です。シミレーション問題は、ネットワーク機器(ルータやスイッチ)を仮想環境で設定を行う形式であり、短い時間で指定されたタスクを実施する必要があります。

このシミレーション問題は、知識を暗記するだけでは対応が難しく、仮想ネットワーク環境(Cisco Packet TracerやGNS3)などを利用して、実際に設定を行う練習を行わないと、対処が難しいと言えます。

例として、以下の画像が、Cisco Packet Tracerを利用したルーティングの設定画面です。

上記のような内容について、IPv4やIPv6を使ったルート設定、VLANやEtherChannelの設定程度は、実際に手を動かしてやってみることが望ましいです。

CCNAは難しすぎる?

CCNAで学べるネットワークは、LPIC/LinuCで学べるサーバと比較すると、学習する内容がややイメージがしやすいため、最初は取り組みやすい印象はあると思います。

一方で、CCNAの学習に取り組んでみると、試験範囲が幅広いかつ、一つ一つのトピックに深い理解も求められます

例えば、IPアドレッシングやサブネットといったネットワークの基本でも、計算や理論を正しく理解しないと、なかなか正解にたどりつくことができず、「CCNAは難しすぎる」と言われることもあります。

実際CCNAは、経済産業省のIPA(情報処理推進機構)が定めるITSS(ITスキル標準)では、難易度はITSSレベル2に設定されており、ITSSレベル1の資格よりも難易度が高い資格です。

以下に、ITSSレベル1とレベル2のインフラ系主要資格を整理します。

資格名
ITSSレベル1(易しい)・LPIC level1
・LinuC レベル1
・ITパスポート
ITSSレベル2(やや易しい)・CCNA
・AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト
・基本情報技術者試験

もしCCNAを難しすぎると思う初学者であれば、CCNAを学習する前にLPIC/LinuCのレベル1を学習することもおすすめです。

LPICやLinuCは、Linuxサーバの資格ではありますが、ネットワークの基本知識からNTP、syslog、公開鍵認証なども学ぶことができ、CCNAの試験範囲にもそのまま活かせる部分もあります(ネットワークとサーバの関係は密接です)。

またLPIC/LinuCを学ぶことで、CLI環境に慣れることができかつ、LPIC level1の方が試験内容としてはやさしいため、より簡単な方から学んでいくというやり方もよいと思います。

CCNAには、公式の過去問がない

資格試験を勉強する際には、「過去問」に頼りたくなるのが一般的と言えるでしょう。しかし、CCNAには公式の過去問は、流出以外では存在しません。

公式の過去問がないため、過去問の丸暗記ができないことも、CCNAの難易度を高めている理由の一つと言えます。

ただし、公式の過去問がないとはいえ、試験の出題範囲や重要なトピックについては公開されているため、試験の出題傾向をある程度予測しながら、学習を効率的に行うことは可能です。

公式の過去問の代わりに、模擬試験やシミュレーション問題(特に模擬試験)を解くことが重要です。

CCNAの勉強時間はどのくらい?

CCNAの勉強時間は、人によって大きく異なります。元々のIT知識の有無や、効率的な学習の有無などによって大きく変わり、勉強時間は個人差がとても大きいです。

実際、早い人であれば知識なしからCCNAの学習を始めても、1ヶ月で取得する人もいます。一方で、半年かかって取得できない人もいます。

ただ、未経験であれば、勉強時間は少なくとも200時間は必要となるでしょう。効率よく勉強できないと、勉強時間は簡単に300時間を超えてしまいます。だらだら勉強すると、400時間や500時間かかることもあるでしょう。

ゆえに効率よく勉強を行い、200時間でCCNAを取得する場合は、毎日3時間の学習を続け、約66日間(2ヶ月強)必要となる計算です。

ただし、資格学習は、知識を維持するだけでも大変ですので、資格取得までの期間を長く見積もるほど、必要勉強時間は増えていく傾向があります。

ゆえに、勉強時間をどれだけ確保できるか、どれだけ計画的に学習を進められるかも、早期資格取得には重要なポイントと言えます。特に仕事と並行して勉強する場合は、スケジュールを立てることも効率的に進める要素です。

CCNAを取ることに意味はある?意味はない?

ネットワークエンジニアは「実務経験がもっとも重要」という考えを持つ人も多いです。実際にネットワークを構築運用した経験がない場合、CCNAを取得しても、実際の現場ですぐに活かすことは難しいと言えます。

特にネットワーク機器の設定やトラブルシューティングは、実際に手を動かして経験することが、もっとも効果的な学習方法であり、もっともスキルに繋がるのは実務経験と言えます。

ゆえに、資格だけ取得しても、実務経験にはかなわないのは事実です。また、CCNAを取るには、学習時間もかかり、約46,000円という高額な受験費用が必要となります。

一方で、CCNAを取得することは「非常に意味がある」とも言えます。以下より、CCNAを取得するメリットを説明していきます。

■CCNAを取得するメリット:
・ネットワークの基礎知識を、体系的に学べる
・ネットワークの知識レベルを、客観的に証明できる
・キャリアアップや年収アップの足掛かりになる
・転職や就職活動でも、評価対象となる

CCNAを学ぶことで、IPアドレッシングやサブネット、ルーティング、スイッチング、VLAN、セキュリティなど、ネットワークエンジニアに必要とされる基礎知識を、体系立てて学ぶことができます

ネットワークエンジニアに必要な知識を学べるのも非常に大きいですが、CCNAを取得することで、ネットワークの知識レベルを、他の人に簡単に証明できるというのも、大きなメリットです。

ネットワークエンジニアとしての実務経験があれば、スキルレベルを他の人に説明しやすいですが、経験がない場合は、知識レベルを証明することが難しいと言えます。その時に役立つのが、CCNAです。

IT業界では「資格よりも実務経験が重要」ではあるのは間違いありません。しかし、「インフラの基本知識など」がない場合は、「知識がなくてもできる仕事しか、任せてもらえない」ことが多いです。

ゆえに、資格がないと「高度な実務経験を積むことの難易度が高い」とも言えます。

ゆえに、ネットワークエンジニアとして、実務経験を積むためには、ネットワーク関連の知識が重要です。また資格は、客観的に知識レベルを証明できるため、未経験者や微経験者のスキルアピールに大きく役立ちます

そのため、CCNAの資格は「ネットワークの知識を持っている」ことをPRできるため、転職活動などでも大きな評価対象となり、実務未経験者でも転職活動を優位に進める武器にもなります。

CCNAを取るべき人は、こんな人

CCNAは、ネットワーク構築、運用に必要な基本的知識を証明する資格であり、ネットワークエンジニアにとって非常に有用な資格ですが、ここではCCNAを是非とるべき人の特徴を挙げていきます。

以下の特徴に当てはまる人は、CCNA取得を強くおすすめできると言えます。

■CCNAを取るべき人は、こんな人!
・未経験者やキャリアチェンジで、ネットワークエンジニアを目指す人
・運用監視や夜勤オペレーターから脱却、設計構築などにキャリアアップをしたい人

・転職でステップアップ、年収アップを目指す人

新卒採用でネットワークエンジニアになる場合は、CCNAは不要です。しかし、未経験中途でネットワークエンジニアを目指す際には、「ネットワークの知識があること」を証明する武器が欲しい所です。

特に未経験中途採用の場合、企業は「高い確率で活躍してくれる人を採用したい」と考えています。ゆえにエンジニアとして必要な知識を、自発的に習得してくれる人が、当然ですが好んで採用されます。

そのため、自主的にCCNAを取ることで、ネットワーク知識を証明できかつ、ネットワークエンジニアをやりたい意思も感じられるため、未経験でネットワークエンジニアを目指す場合、CCNAは非常に強い武器となります。

また、運用監視や夜勤オペレーターなど、ネットワーク技術に触れた経験が少ない人についても同様です。

ネットワーク構築など、上流工程にステップアップしたい場合は、少なくともネットワーク知識が求められます。また、CCNAがプロジェクトの配属要件になっている場合もあるため、CCNAはキャリアアップや転職時の強い武器となります

CCNAのおすすめ勉強方法

CCNAはネットワークエンジニアにとって非常に有用な資格ですが、試験範囲がかなり広く、また難問も多いため、効率的な学習方法を選ぶことが合格の鍵となります。

以下からは、CCNAのおすすめ勉強法として、「本(参考書・問題集)」、「勉強サイト」、「手を動かしての学習」の3つの方法を紹介します。

本(参考書・問題集)で学習する

CCNAの学習を行う際に、もっとも基本となるのが「本」を使った勉強です。本の参考書や問題集を活用することで、体系的な学習を行いやすいと言えます。

CCNAの学習において、有用な参考書や問題集は多数ありますが、特に以下の参考書や問題集は人気でありかつ、おすすめです。

シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301

Amazon:シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集

CCNA(200-301)試験の教科書として、一番人気とも言える「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集(通称:白本)」です。

はじめてCCNAを学ぶ際に、とにかく試験範囲をまんべんなく学びたい場合、最初にやるべき人気の一冊と言えます。「テキスト&問題集」ではありますが、基本的にはテキスト(参考書)で使うとよいでしょう。

完全知識ゼロから始めるには、やや難しい本ではありますが、頑張れば知識ゼロの人でも十分理解可能な本です。また、頻出分野がしっかり記載あり、試験の重要ポイントを早くおさえるのにも役立ちます。

本の参考書を可能1冊だけ選ぶなら、白本この白本1冊で十分だと思います。しかし、白本が難しすぎて、勉強が進まない場合は、一つ難易度を下げた参考書があると、学習がスムーズに進みます

白本は、金額はやや高いですが、独学で学ぶ場合は是非とも購入したい本です。独学の場合は、白本がないと、勉強効率が少し下がるかも知れません。

価格単行本:4,268円(税込)
Kindle版:3,841円(税込)
ページ数888ページ
出版社翔泳社
発売日2020年6月24日

(模擬問題、スマホ問題集付き)徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応

Amazon:(模擬問題、スマホ問題集付き)徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応

CCNA(200-301)試験の、本の問題集である「徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応(通称:黒本)」も、人気であり、おすすめできる問題集と言えます。

CCNAを受験するには、試験形式に慣れることが非常に重要です。とにかく問題を解き、解説を読み、理解することが重要であるCCNA試験において、問題慣れできる黒本も、できればやりたい一冊です。

問題を解くことで、自分の苦手分野を把握しながら、重点的に復習することもできます。特にCCNAは選択問題が多いため、問題をたくさん解くことで、高得点が目指せていくでしょう。

価格単行本:3,828円(税込)
Kindle版:3,445円(税込)
ページ数688ページ
出版社インプレス
発売日2021年4月21日

勉強サイトで学習する

CCNAでは、本を使った学習以外で「勉強サイト」を使った学習も非常に強くおすすめできます。勉強サイトでは、無料でCCNAを学べるサイトも多く、費用を抑えながら学習することができます。

勉強サイトを上手く活用することが、CCNAをスピーディに取得する鍵と言えます。ここではCCNA学習のおすすめ勉強サイトを説明します。

Ping-t

https://ping-t.com

CCNA試験において、本(参考書や問題集)とあわせて、是非とも併用したい問題集が、WEB問題集のPing-tです。

Ping-tは、IT資格対策に特化したWEB問題集であり、CCNAを取得するならPing-tは必須と言える問題集です。

CCNA試験は多数の問題集がありますが、何よりも一番優先したい問題集はPing-tです。CCNA試験は、Ping-tがないと、学習が困難になると言えます。

Ping-tは、解説が非常に充実しており、問題を解きながら、解説を見ていくだけでも、非常に理解度が深まっていきます。参考書よりも理解度が深まるため、一番優先したい教材です。

またPing-tでは、コマ門や簡易シミュレータを使って、CCNAのシミュレーション問題対策もできます。パケットトレーサなどを使わなくても、手軽に試験対策が可能であり、非常に有用な勉強サイトです。

具体的には、以下の画像のように、実際に手を動かして設定を入力し、タスクをこなしていきます。

あわせて、Ping-tは一部無料で利用ができます。コマ門や簡易シミュレータは無料では使えませんが、選択肢問題の約半分は無料で使えますので、是非ともおすすめしたい教材です。

Ping-t 金額
無料コンテンツ部分あり無料
有料コンテンツ(1ヶ月利用)2,640円
有料コンテンツ(2ヶ月利用)3,300円
有料コンテンツ(3ヶ月利用)3,960円

CCNAイージス

https://www.infraexpert.com/info/ccnaz7.html

CCNAイージスは、CCIEホルダーが作成したCCNAの勉強サイトであり、CCNAの教科書として無料で利用ができます

本の教科書である白本よりも、やや歯ごたえがありますが、図解も多く、視覚的にも理解しやすいサイトです。また、わからないことを調べる時に、非常に有用です。

学習に自信があれば、教科書はCCNAイージスのみ(白本なし)でも、CCNAに合格できる内容です。

手を動かして学習する

CCNAの試験内容には、ネットワークの設定などを行うシミレーション問題もあります。シミレーション問題は、手を動かして学習しないと、普通は太刀打ちできません。そのため、手を動かして学習することも重要です。

本当は、実際のネットワーク機器を使うのが理想です。中古の安いものでよいので、シスコのルータとスイッチを2台ずつ購入できればベストですが、金銭面も含めて学習ハードルが上がるため、現実的にはシミュレータがおすすめです。

Cisco Packet Tracer

Cisco Packet Tracer(パケットトレーサ)は、Cisco公式のネットワークエミュレータであり、ネットワーク機器を購入せずとも、仮想環境を使って、自分のPCでルータやスイッチの設定を試すことができます。

特に、CLI(コマンドラインインターフェース)を使用した、ネットワーク構築の練習が可能であり、CCNA試験のシミュレーション試験に非常に近い、実践的な練習ができます。

また、Cisco Networking Academyのサイトから、無料でダウンロードができるため、シミュレーション対策をしっかり行いたい人は、是非とも利用すべき学習方法です。

CCNAの合格を目指すには、「本」、「勉強サイト」、「手を動かして学習(実機やシミュレータ)」の3つの方法を組み合わせることで、CCNAの知識を十分に身につけることができます。もちろん独学でも合格可能です。

さいごに:CCNAは、挫折しなければ、独学でも合格できる

CCNAで学ぶ必要がある範囲は非常に広いです。ネットワークの基礎知識から、ルーティング、スイッチング、セキュリティ、ワイヤレスなど、多くの分野をカバーする必要があります。

ゆえに、初学者にとっては難しさを感じる所もありますが、焦らずに一つずつ理解をしていけば、確実に知識が身についていき、結果としてCCNA合格につながります。

学習を進める中で一番重要なのは、「わからなくても、諦めないこと」です。ネットワークを学ぶ中で、最初は難しく思えても、繰り返し学習していくことで、少しずつ理解できるようになります

またネットワークは決まりきったルールで成り立っている分野であり、言い換えれば「ルールを学ぶ分野」です。まずは細かなことは気にせず、「ルールをどんどん覚えていく」という気持ちで進めていくと、挫折しにくいです。

学習を続けた人は、確実に知識が身につきます。またCCNAに合格するだけでなく、実務でも活かせるスキルも学ぶことができます。CCNAを目指すなら、まずは継続して学習することを意識して、日々積み上げていきましょう。

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