未経験でヘルプデスクになる前に知っておきたい4つのこと

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

ヘルプデスクの仕事は未経験でも求人は多いですし、エンジニアと比べると敷居は低いため、IT業界に興味を持つ未経験の方の選択肢となりやすい職種の一つでしょう。

しかし、ヘルプデスクは未経験でも入りやすいメリットがある反面、デメリットも多く、安易な気持ちで未経験ヘルプデスクを選ぶと、将来のキャリア形成で苦しむことになるかも知れません(ヘルプデスクは、向き不向きが非常に強い職種です)。

今回は、未経験でヘルプデスクになる前に知っておきたい4つのことを説明します。

 

 

未経験ヘルプデスクになる前に知っておきたいこと①:年収が高くない、上がらない

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未経験ヘルプデスクの年収は、IT業界の中では一番低い給与レンジです。

未経験からはじめる場合は、年収250~300万くらいになる事が多いでしょう(高くても年収320万程でしょう)。

ただし、未経験からであるため、年収が抑えられてしまうのは仕方ないかも知れませんが、一番のポイントは「年収が上がりにくい」ことです。

ヘルプデスクは、契約社員、派遣社員やアルバイトでも採用している所が多く、「仕事内容が同じであれば、給与も同じ」という基本原則がありますので、長年勤めても時給計算をすると、契約社員、派遣社員、アルバイトと大きく変わらない所が実状です。

年収アップの一番のキーとなるのはマネジメント(スーパーバイザー)への昇格ですが、スーパーバイザーになっても年収400万円に届かない方は多数いらっしゃいます。

年収アップの二番目のキーになるのは、特殊スキル(特に英語)であり、英語のスピーキング、ライティングがビジネスレベルであれば、年収400万円を超える可能性はありますが、450万以上にたどりつくには簡単な道のりではないでしょう。

未経験ヘルプデスクになる前に知っておきたいこと②:ITスキルが身につかない

ヘルプデスクになると、「スキルが身につく」と言う人もいますが、「ヘルプデスクでスキルが身につく」というのは、私はポジショントークだと思っています。

たしかにヘルプデスクになると、基本的なITスキル(PC操作、Officeソフト、周辺機器などのトラブル対応、簡単なネットワーク・サーバーの知識)は身につきますし、基本的なITスキルが身につけば「ITに精通している人」という印象を持つかも知れませんが、身につくスキルは「IT業界で活躍するITスキル」ではありません。

未経験知識ゼロでも、基礎研修を受けマニュアルに沿って行動が出来れば、スキルが無くてもなんとかなる職種ですが、IT業界においては「スキルアップ」は「年収アップ」につながる生命線です。

ゆえに、スキルアップを目指したいから「ヘルプデスクに転職したい」とは考えない方がよいでしょう。

未経験ヘルプデスクになる前に知っておきたいこと③:非正規雇用も多い

ヘルプデスクは、正社員ではない「非正規雇用」も多い職種です。

未経験だから「非正規雇用は仕方ない」と考える方もいらっしゃるでしょうが、ヘルプデスク経験者でも、ヘルプデスクは契約社員雇用といった非正規雇用が多いので、「いずれは正社員になりたい」と考えている方は注意をされた方がよい職種でしょう(スーパーバイザークラスでも契約社員という場合もあります)。

特に、この雇用形態はあまり露出がされない所もあり、契約社員から正社員への登用率が非常に低い会社もあります。

ゆえに、契約社員ヘルプデスクになって、再度転職で契約社員ヘルプデスクという「契約社員のループ」をする方もいらっしゃいますので、長く就業を希望される方は、雇用形態にはお気を付けください。

未経験ヘルプデスクになる前に知っておきたいこと④:将来のキャリアパスが限定的

ヘルプデスクは残念ながら、将来のキャリアパスが非常に限定的です。

ヘルプデスクから、将来的には「エンジニアになりたい」、「社内SE(自社ヘルプデスク)になりたい」と考える方もいらっしゃいますが、ほとんどのヘルプデスクの方は、一から勉強をしない限り、「ヘルプデスク」か「マネジメント(スーパーバイザー)」のキャリアパスを歩むことになるでしょう。

まず、ヘルプデスクからエンジニアになるには、「未経験からエンジニアになるための努力」と同じ内容が必要です。

例えば、ネットワークエンジニアやインフラエンジニアといった「ITインフラエンジニア」を目指すのであれば、ネットワーク系の資格であるCCNAや、サーバー系の資格であるLinuC(LPIC)が必要となるでしょう(資格がなければ、監視オペレーターといった非エンジニアのキャリアとなる可能性が高いでしょう)。

また、web系エンジニアやシステムエンジニアといった「開発系エンジニア」を目指すのであれば、自分でプログラミングを勉強して、作品を作ってアピール出来る状態でないと、プログラムを書ける仕事に配属は難しいでしょう(テスト担当、保守担当といったオペレーション担当のキャリアになる可能性が高いでしょう)。

もし「将来的にエンジニアになりたい」と考えるようであれば、ヘルプデスクを経験せずに「可能な限り若い年齢で、エンジニアに挑戦」した方が、「エンジニアのキャリア」を歩める可能性が100%高いでしょう。

あわせて、「社内SE(自社ヘルプデスク)になりたい」という考えであっても、エンジニアの経験がある方が近道です(社内SEは、求められる仕事の幅や必要スキルの幅が広いため、何かがあった時に対応出来るスキルを持っている方が重宝されます)。

もちろん、ヘルプデスクとして「強い企画・業務改善力」、「強いマネジメント力」に自信があれば、「社内SE(自社ヘルプデスク)」にキャリアチェンジすることも可能ではありますが、「社内SE(自社ヘルプデスク)」の採用枠はだいたい1名-2名枠といった少数採用ですので、その少数採用を多数の応募者の中から選ばれる力を身につけないと、「社内SE(自社ヘルプデスク)」へのキャリアチェンジは大変かも知れません。

ヘルプデスクに向いている人、向かない人

ヘルプデスクに向いている人

ヘルプデスクに向いている人をまとめると、下記3点に集約されるでしょう。
・お客様から感謝をされたい
・コミュニケーション力を活かしたい
・クレーム対応も問題無い

上記3点を満たしている方は、「ずっとヘルプデスクを続けて行きたい」と考える方も多く、直近の年収や将来の年収も気にしないようであれば、ヘルプデスクは天職かも知れません。

ヘルプデスクに向かない人

ヘルプデスクに向かない人をまとめると、下記3点に集約されるでしょう。
・将来年収を上げたい
・働きながらスキルを身につけたい(単純作業は向いていない)
・将来性がある仕事につきたい(生涯仕事を続けたい)

上記の3点のうち、いずれかを考えている方は、ヘルプデスクの仕事を長く続けると、自分の首を絞めることになるかも知れません。

ヘルプデスクに向かないと思う人は、ヘルプデスクに転職をしない、もしくはヘルプデスクの仕事をしながらキャリアアップ・キャリアチェンジの勉強を行い、1-2年以内に見切りをつける必要が出てくるでしょう。

さいごに

ヘルプデスクは、困っている人をサポートする仕事であり、大切な仕事ではありますが、一方で、単純作業が圧倒的に多く、今後進んでいくAIや、給与が安い地方などに代替されやすい仕事でもあります。

ただし、ヘルプデスクを長くやり続けると、ヘルプデスク以外の仕事でキャリアアップが難しくなるのも事実です(監視オペレーターやテクニカルサポートといったサポート系には簡単に転職できますが、キャリアアップとは言い難いでしょう)。

また、世の中の求人を見ても、ヘルプデスクといったサポート系求人以外の求人情報で、必要経験や歓迎する経験に「ヘルプデスク」と書いてあることは、ほとんど無いでしょう。

最後に、今回は「未経験でヘルプデスクになる前に知っておきたい4つのこと」として、ヘルプデスクのデメリットを重点的にお伝えしましたが、私はヘルプデスクの仕事を否定している訳はありません。

ただ、求人情報などは、基本的に「メリット」ばかり強調されているため、「メリット」のみでなく「デメリット」も把握した中でヘルプデスクを選ぶ方が、将来落とし穴にはまる事は少なくなると、私は考えています。

特に、年齢の若さはキャリア形成において「最大の武器」となりますので、年齢が1歳でも若いうちに、あなた自身のキャリアを描き、邁進して頂けますと幸いです。

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この記事を書いた人

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キャリアアドバイザー 角田 壮史

大卒後にファイザーに入社し1年半で退職。第二新卒で転職のDODA(現パーソルキャリア)に転職し、24歳からIT業界の転職エージェントです。DODAではMVP、VPを取り、現在インフラ・ネットワークエンジニアの転職に特化した株式会社ソリューションパートナーでキャリアアドバイザーをしています。転職エージェント歴は14年で、700社くらいのIT企業の経営層、人事、現場責任者クラスとお会いし、3000名を超えるITエンジニアの方とお会いしてきました。たくさんの転職を考える人と、採用を考える企業と会ってきたからこそ、伝えられることがあると考えています。
株式会社ソリューションパートナー 代表取締役
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