ネットワークエンジニアとは

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概要

・ネットワークエンジニアとは
・ネットワークエンジニアの仕事内容とは
・ネットワークエンジニアの年収とは
・ネットワークエンジニアに求められるスキル・人物像とは
・ネットワークエンジニアを目指す方へ

ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアとは、コンピュータネットワークのシステムの構築(設計、初期設定、テスト)運用・保守、監視業務等に専門的に従事するエンジニアのことを言います。
データ通信を媒介し、様々なサービスを提供するためのサーバーやルーター、スイッチ、などのネットワーク機器、不正侵入を防ぐためのファイアーウォール等を組み合わせて、最適なネットワーク環境を作り上げる業務を専門的に行うエンジニアが、ネットワークエンジニアとなります。

ネットワークエンジニアの仕事内容とは

●「ネットワーク設計」
ネットワークをゼロからつくり上げる工程になり、ネットワークの知識だけでなく、クライアントの要望に沿った最適なシステムを提案する営業力やコミュニケーション力が求められます。
クライアントの要望をどのように実現をするのかコスト面や品質のバランスを考えながら要件を決め、ネットワーク全体の機器構成を含めて設計書に落としこんでいく業務になります。

●「ネットワーク構築」
要件定義書・設計書に沿ってネットワークを形成するルーターやスイッチ等のネットワーク機器、セキュリティ製品に実際にコンフィグ設定を行なう工程になります。
構築するネットワークの規模に応じて、他のネットワークエンジニアと協業しながら仕事を進めていくケースが大半を占めます。

●「ネットワーク運用」
ネットワーク稼働後に、設計時と異なる要件が出てきた場合に、ネットワークの増設やソフトウェアの変更などを定期的に行います。
また、ネットワーク機器の保守と同様に、通常の監視業務も担うケースもございます。

●「ネットワーク監視」
機器に障害が発生した場合などに備えネットワークを監視します。
通信キャリアネットワークや銀行のネットワーク等の絶対にネットワークを切らせてはいけない環境では、24時間365日の対応が求められ、シフトによる勤務が一般的になります。(夜勤も発生をいたします)
障害が発生した場合には、マニュアルに沿って対応をし、その原因に応じて問題の切り分けを行ないます。監視エンジニアで対応できない技術的な問題が発生をした場合は、上位エンジニアに状況をエスカレーションし、早急に対応を依頼するなど、迅速かつ適切に対応することもネットワークエンジニアには求められます。

ネットワークエンジニアの年収とは

ネットワークエンジニアの年収は、担当フェーズ(要件定義・設計・構築・運用・監視)やプロジェクトの規模・企業の立ち位置(1次請け・2次請け・エンジニア派遣)なのか、また残業時間の有無や福利厚生等によっても年収が大きく変動をするため、ネットワークエンジニアの年収として、一概にまとめることが難しいところではございます。

下記年収はおおよその目安としての金額になりますが、IT業界内でのネットワークエンジニアの相場としてお考えください。

(1次請け企業のネットワークエンジニア)
プロジェクトマネージャークラス 約650万円~1000万円
プロジェクトリーダークラス 約550万円~700万円
メンバークラス 約450万円~600万円程度

(2次請け企業でのネットワークエンジニア)
プロジェクトリーダークラス 約450万円~650万円
メンバークラス 約350万円~450万円程度

(エンジニア派遣企業で、ネットワークエンジニア)
チームリーダークラス 約400万円~550万円
メンバークラス 約300万円~400万円

(ネットワーク運用・監視エンジニア)
チームリーダークラス 約350万円~500万円
メンバークラス 約300万円~400万円

ネットワークエンジニアに求められるスキル、人物像とは

(未経験からネットワークエンジニアを目指す方)
未経験からネットワークエンジニアを目指される場合は、ITの勉強を始める事が、一番の近道です。
その中でも一番のお勧めは、ネットワーク系の資格である「CCNA」を取得する事です。資格が無いとネットワークエンジニアの仕事が出来ない訳ではありませんが、未経験者がネットワークエンジニアの職種を希望する際には、CCNAの資格取得は別格扱いです。CCNAはネットワークエンジニアの登竜門と考えて良いでしょう。

また、資格の取得に関しては、CCNAが一番良いのですが、CCENTもしくはLpic1でも良いです。
この資格のいずれかを取得していれば、未経験者でもネットワークエンジニアへの道が開ける確率が飛躍的に高まります。

(ネットワーク運用・監視から設計構築へキャリアアップしたい方)
ネットワークエンジニアとして上流工程の経験ができるように、社内にてプロジェクトへの異動を検討する必要があるかと思います。
その際には、派遣先に具体的にスキル・知識を持っていることを証明する意味でCCNAやCCNP等のネットワークに関する資格を持っていることやラボルームやご自身で中古のネットワーク機器を購入し、ルーティングスイッチング等の技術を磨いておくことが大切です。
また、現職にネットワーク設計・構築のプロジェクトが無い場合は転職を視野に入れる必要もあるかと思います。

ネットワークエンジニアを目指す方へ

サーバエンジニアと同様に、ネットワークエンジニアも今後需要が減っていくのではないかと不安になられているエンジニアが多く見受けられます。
確かに、今までのようにネットワーク専門のエンジニアとしてルーター・スイッチの構築ができるだけのエンジニアでは、業界内での居場所がなくなる日がやってくるようにも思います。

そのため、ネットワークエンジニア+αの専門性を付けておくことが大切かと思います。
例えば、進化する外部からの脅威に対してセキュアなネットワークを作りあげることができる高い製品知識・経験を持ち合わせている人材は、今後も需要が見込まれるポディションになるかと思います。
また、ネットワークだけでなく、サーバー・ミドルウェアの経験、アプリケーション開発もマルチで対応できるエンジニア(マルチスタックエンジニア)としてキャリアを形成することも、業界内で求められるエンジニアであり続けるためには大切なことではないかと思います。

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