ITエンジニア未経験でも「契約社員」を選ばない方がよい、4つの理由

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

未経験ITエンジニアの求人は、雇用形態をよく見ると、正社員ではなく「契約社員」って書いてあることはよくありますよね。

また、正社員募集の求人に応募をしたのに、「契約社員」で内定を出す会社もたまにあります。

ですが、転職エージェントの意見として、ITエンジニアの契約社員求人は、メリットはほぼなく、デメリットしか見つかりません。

「契約社員の内定は悩んでしまう・・」と少しでも思うのであれば、契約社員の内定は断っても良いと思います。

また、仮にあなたがITエンジニア未経験でも、契約社員ではなく「正社員」を選んだ方がよいでしょう。

今回はITエンジニアの「契約社員」求人を選ぶべきでない理由を説明します。
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目次

契約社員ITエンジニアのデメリット①: 年収のリスク

まず契約社員ITエンジニアのデメリットとして、「年収のリスク」があります。

契約社員の場合、正社員と比較すると年収は「基本的に安くなる」でしょう。

例としては、以下が挙げられます。

■契約社員の年収のリスク例:

・正社員は賞与が出るのに、契約社員には賞与が出ない。

・契約社員は福利厚生が一部使えない(特に、退職金が使えない)

・正社員にならないと、昇給・昇格しない(年収がほとんど上がらない、時間がかかる)

特に、年収のリスクは、ITエンジニア未経験者に多く見られます。

※ただしITエンジニア経験者の場合、正社員採用だと希望年収が給与テーブルを超えてしまい、希望年収を出せないため、契約社員として高めの年収を出すことがあるため、ITエンジニア経験者だと年収リスクが一概にあてはまらないこともあります。

しかし、ITエンジニア未経験者は、契約社員は年収面で基本安くなり、中期的にも年収が上げにくくなるため、年収面ではリスクしかないでしょう。

契約社員ITエンジニアのデメリット②:仕事内容のリスク

契約社員ITエンジニアは、仕事内容にもリスクがよくあります。

まず第一に、スキルアップに繋がる仕事が任せてもらいにくく、ITエンジニアとしてのスキルアップが難しいことがよくあります。

ITエンジニアはスキルを積まないと、市場からの評価も上がりませんし、年収も上がりません。

いわば、「スキルアップ」はIT業界で働く人の「年収アップの生命線」であり、「働き続けるための生命線」とも言えます。

しかし、契約社員の場合、スキルアップに繋がる仕事がなかなかまわってこないことがあります(正社員よりも、契約社員に有益な仕事がまわされることは、一般的には考えにくいのではないでしょうか)。

また、正社員と契約社員の間に、会社によっては垣根がある場合もあり、やりにくさを感じる場合もあります。

もちろん、正社員と契約社員の仕事内容に全く違いがない会社も一部ありますが、企業の採用担当が「正社員と契約社員の仕事内容に、違いは全くない」と言っても、もしかすると、実際働く現場では違いがあるかも知れません。

契約社員ITエンジニアのデメリット③:正社員登用、雇用継続のリスク

契約社員の場合は、正社員登用・雇用継続のリスクもあります。

特に「正社員登用のリスク」はかなり大きいでしょう。

正社員登用が制度としてあっても、正社員登用制度が機能していない会社は多いですし、また正社員に登用率が非常に低く、ほぼ正社員になれない会社もあります(ほぼ正社員になれない会社は、企業批判になるのでwebには書けませんが、気になる会社でご相談を希望される場合は、お気軽にご相談ください)。

また、労働契約法で、契約社員は5年までと決まっていますので、「5年働けば正社員になれるのでは?」と考える人もいますが、実際は、そうでもありません(むしろ5年契約社員をやって、雇用延長なしで転職活動する人の方が多いです)。

また、雇用継続のリスクもゼロではありません。

正社員であれば、入社後に仕事のキャッチアップが多少遅くとも多目に見てもらうこともありますが、契約社員の場合は仕事の覚えが悪い等があると、契約終了にする企業もあります。

新しい仕事や環境に慣れるのに時間がかかるタイプの方には、特に契約社員はおすすめが出来ません。

契約社員ITエンジニアのデメリット④:転職をしたくなった時の転職活動のリスク

契約社員のポジションに入社をする方で、見落としがちな点としては「転職をしたくなった時の転職活動のリスク」でしょう。

契約社員で入社をすると、働いてから色々なリスクを考え、再度転職活動に踏み切る人は多いですが、まず「入社・退職」で、履歴書に書く職歴が一つ増えます。

将来的に優良企業への転職を考える場合、「入社・退職」を簡単に増やしてしまうのは大きなリスクになります(優良企業は、規定の転職回数オーバーの場合、足切をする会社は多いです)。

また、実際転職活動で面接に至っても、面接の質問で「なぜ契約社員を選んだのか?」は聞かれやすいです。

さすがに「契約社員でしか内定をもらえなかった」といったような返答はされないと思いますが、契約社員を選んだ理由は、面接の鉄則である「ポジティブな返答」にすることは、なかなか難しいです。

特に「面接に自信が無いタイプ」の方は、わざわざ契約社員を選ぶ必要はないでしょう。

結論:未経験での契約社員ITエンジニアはデメリットしかない

未経験ITエンジニアポジションで意外に多い「契約社員」ですが、基本的にメリットは無いと考えます。

では、あえて「契約社員」を選んだ方がメリットになる場合とは、どんな場合でしょうか?

私は、契約社員ITエンジニアを選んでよい理由を「あえて」挙げるのであれば、2つだけと考えます。

・契約社員ITエンジニアを選んでよい理由①:ITエンジニア経験者で、高年収を希望し、正社員よりも契約社員の方が高年収の場合。

ITエンジニア経験者で、希望年収が企業の給与テーブルに収まらないことがあり、そのような場合に、稀に契約社員で高い年収を出す会社があります。

このような場合は正社員という雇用形態よりも、年収を重視する人には喜ばしいかも知れません。

ただし、契約社員で高い年収をもらうのであれば、フリーランスになった方が年収も高く、リスクも少ないと思います。

・契約社員ITエンジニアを選んでよい理由②:どうしても入社したい会社が、契約社員でしか内定が出なかった場合

契約社員で内定をもらった会社が「どうしても入社したい会社」であれば、契約社員を選ぶしかないでしょう。

ただし、「契約社員内定は、悩む・・・」と少しでも考えるのであれば、もう少し転職活動を頑張れば、他の会社で正社員内定をもらえる可能性はありますし、他の会社で経験を積んで、「どうしても入社したい会社」に転職することも出来るでしょう。

未経験でも、IT契約社員をわざわざ選ぶ必要はない(後悔するかも知れません)

仮にあなたがITエンジニア未経験でも、わざわざ契約社員を選ぶ必要はないでしょう。

契約社員の「将来のリスク」を考えると、契約社員はやはりおすすめ出来ません。

契約社員を選ぶのであれば、仕事に直結する勉強を行い、面接でアピールできる内容を増やし、正社員で内定をもらえる会社を探すやり方をおすすめします。

ただし、

・未経験で開発系エンジニアを目指す場合:年齢が30歳を超えている人
・未経験でインフラ系エンジニアを目指す場合:年齢が35歳を超えている人

といった人に関しては、正社員求人が非常に少なくなるため、契約社員でも受けいれる必要はあるかも知れません。

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