こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「サーバーエンジニア、正直きつい」
「夜勤や障害対応をずっと続けるのは無理かも」
「このまま運用保守ばかりで、将来大丈夫?」
サーバーエンジニアを調べると、「やめとけ」、「辛い」、「将来性がない」といったネガティブな言葉が多く出てきます。
実際、サーバーの運用保守・監視中心の環境では、「年収が上がらない」、「スキルが伸びない」と悩む人が多いのも事実です。
しかし結論、サーバーエンジニア自体は「やめとけ」ではありません。実際には、「どんな環境で経験を積むか」で、働き方も年収も将来性も大きく変わります。
この記事では、サーバーエンジニアが「やめとけ」、「きつい」と言われる理由を整理しながら、「運用・夜勤」を抜け、年収や市場価値を伸ばすキャリアの積み方までわかりやすく解説します。
サーバーエンジニアは「やめとけ」、「辛い」と言われる4つの理由
サーバーエンジニアが「やめとけ」と言われる理由の多くは「サーバーエンジニアという職種」そのものではなく、夜勤・障害対応・運用保守中心の現場といった「辛い環境」にあります。
ここでは「やめとけ」と言われる理由を4つに整理します。
① 夜勤・シフト・休日対応が辛い
サーバーは24時間365日動いているため、メンテナンスや障害対応が深夜や休日に入ることがあります。また夜勤シフトの場合も少なくないため、体力的につらいと感じやすい職種です。
体調を崩しがちになる人、長期間続けることで負担を感じやすくなる人は少なくありません。また、結婚・育児といったライフイベントの変化で、この働き方を続けられないと感じる人もいます。
ただし夜勤シフトは、上流に進む・企業選びを丁寧に行うなどで避けていくことが可能です。
② 止めてはいけないプレッシャーと責任の重さ
障害が起きると、夜間でも緊急対応が必要となり、精神的な負担を感じやすいです。特にオンコール対応者は、深夜の呼び出しや対応に強いストレスや不安を感じる人が多くいます。
また、入替や設定変更といった作業においても、小さなミスが障害に直結することもあるため、強い負荷を感じてしまう人もいます。
③ 単調な監視・保守業務が辛い
現場によっては、アラート確認、ログ監視、定型オペレーションなど、ルーティン作業が中心になることがあります。
これらは重要な仕事ではあるものの、一度配属されると数年単位で続くことが少なくありません。また同じ業務が続くと「成長実感がない」、「つまらない」と感じやすくなる人もいます。
④ 案件の「当たり外れ」が大きい
サーバーエンジニアは、会社や案件によって働き方がかなり変わる職種です。
例として「人手不足や高稼働の現場で忙しい」、「教育やフォローがほぼない」といった現場も多く、勤務する会社や配属によって「当たり外れ(案件ガチャ)」が大きいと言えます。
ただし、このような案件ガチャも、企業選びや、良質な案件に選ばれるための準備を行うことで、大きく改善することが可能です。
※ここで挙げた内容は、サーバー分野の「やめとけ理由」が中心です。インフラ全体の「やめとけ理由」は以下記事で解説しています。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?底辺・楽すぎと言われる理由と回避策
サーバーエンジニアが「きつい」と感じやすい理由
同じサーバーエンジニアでも「毎日がきつい」と感じる人もいれば、「将来の構築・クラウド経験の土台」と前向きに考えられる人もおり、「きつさ」は個人差があります。
この差を生みやすいのが、「相性」と「どんな環境で働いているか」です。ここでは、サーバーエンジニアが「きつい」と感じやすい理由を整理します。
技術の勉強が終わらない
サーバー分野は、Linux・ネットワーク・仮想化・クラウドなど、学ぶ範囲が非常に広いです。またコンテナ、自動化など新しい技術も次々に登場するため、「勉強が終わらない」と感じる人も少なくありません。
キャリアや年収を上げるには「勉強を継続する必要がある」という点を、きついと感じる人は多いです。
資格がないと評価されにくいが、資格があっても次に進めないことも
サーバーエンジニアは実務経験優先です。しかし設計構築といった上流経験を積むためには、LPIC・LinuC・AWS資格などといった資格がないと評価されにくく、結果経験を積めないことも少なくありません。
一方で、「設計・構築は上位会社が担当」という商流の深い現場では、資格を取っても仕事内容が変わらないこともあります。努力して資格を取っても「何も変わらない実状」にきつさを感じる人もいます。
これは資格が意味ないのではなく、多くの場合「資格を実務経験に変換できない環境」が問題です。
→関連記事:サーバーエンジニアの資格一覧&ロードマップ|順番・難易度・キャリア戦略
構築に進まないと年収が上がりにくい
サーバー分野は、「どの工程を担当しているか」で年収が大きく変わります。特に運用中心だと、経験年数がいくら増えても、年収が伸びにくい現実もあります。
年収が伸び悩み、生活が楽にならない・周りとの給与差が開いたと感じたとき、「このまま続けていいのか」と不安を抱える人は多いです。
構築・クラウドに進んでも「楽にはならない」
「上流工程やクラウドに進めば、夜勤もなくなり楽になる」というのは半分正解ですが、半分間違いです。
夜勤がなくなり年収が上がる分、求められるスキルレベルや責任はさらに重くなり、納期に追われることもあります。実際には「きつさ」の種類が変わるだけです。
しかし「やめとけ」になるかは、環境で大きく変わる
ここまで見ると、「サーバーエンジニアはやめとくべき」と感じた人が多いのではないでしょうか。しかし実際には、どんな会社・案件に入るかで、働き方や年収、将来性も大きく変わります。
むしろ、リスクやデメリットを正しく理解して「やめとけ環境」さえ避ければ、サーバーエンジニアは未経験からでも着実にキャリアや年収を伸ばせる、手堅い職種です。
あなたが今いる(または狙っている)環境がどちらに近いか、チェックしてみてください。
| 項目 | 悪い環境(やめとけ案件) | 良い環境(成長しやすい案件) |
| 業務内容 | 監視・運用保守、手順作業中心 | 構築・クラウド・自動化など |
| キャリア | ステップがなく停滞しやすい | 1〜3年刻みでステップアップできる |
| 将来性 | 不安だけ増える | 新しい技術に触れられる |
| 年収 | 現状に留まる | 年収が伸びる |
| 技術経験 | 単純作業 | 仮想化・MW・クラウドなど幅広い |
上記の「良い環境」を理想と考えれる場合は、「サーバーエンジニアはやめとけ」とは言えません。結局の所「やめとけ」と言われるのは、多くは職種ではなく「環境のミスマッチ」が原因です。
同じサーバーエンジニアでも、環境次第で、年収も働き方も「別の職種レベル」で変わるのが実状です。
現実は希望も大きい。サーバーエンジニアは伸びる職種(年収も上がる)
「やめとけ」と言われる原因の多くは「キャリアや年収が停滞する環境」の話です。つまり、環境を変えることで、伸び方や年収を別物にすることもできます。
① 構築に進んだ瞬間、「市場価値」が大きく上がる
サーバーの構築は覚えることも多く、決して楽ではありません。しかし、この「難しさ」が高年収につながる希少性となります。
「作業する側」から「作る側」に変わることで、市場価値が一気に上がります。
② サーバーは「構築に進みやすい」分野
ネットワークに比べて、サーバーは増設などが発生しやすく、影響範囲が限定的な傾向であるため、若手でも「構築」に携われるチャンスが多いのが特徴です。
キャリアを伸ばす機会が、継続的に発生しやすいのが強みです。また構築に進んだことで「仕事が楽しくなった」と感じる人はとても多いです。
→関連記事:サーバーエンジニア勉強ロードマップ|未経験から構築に近づくステップ
③ クラウド(AWSなど)へ最もスムーズに転向できる
近年のITインフラはクラウドが主流になりつつあります。またクラウドエンジニアへの最短ルートは、サーバー・OS・MWを中心に学んだサーバーエンジニアです。
サーバー経験がある人はクラウド領域で評価されやすいのが実状です。クラウドに転向して、強いやりがいを見出す人も多いです。
→関連記事:未経験からAWSエンジニアになるには?ロードマップを解説
④ 年収500〜600万円は通過点
運用保守だけの現場にいると、将来に不安を感じやすいですが、構築・クラウドに進めば状況は変わります。
「運用 → 構築:年収100万円アップ」、「構築 →設計・クラウド: 年収100〜200万円アップ」など、環境を適切に選べば、年収500〜600万円は十分に狙える現実的なラインかつ通過点です。
→関連記事:サーバーエンジニアの平均年収|年代・仕事内容・資格別に解説
⑤ AI時代でも価値が上がる領域に進める
単純作業は自動化されていきますが、設計やクラウドなどは、むしろ「できる人が足りていない」圧倒的な採用難の分野です。上流に進むほど「代替されにくいスキル」になり、市場価値が高まります。
→関連記事:サーバーエンジニアのキャリアパス|運用止まりから設計・クラウドへ
サーバーエンジニアとは?仕事内容を簡単に整理
サーバーエンジニアは、システムの土台となる「サーバー」を設計・構築・運用する職種です。「きつい」、「やめとけ」と言われるかどうかは、担当する「工程」で大きく決まります。
仕事内容は「監視・運用・構築」の3段階
サーバーエンジニアの業務は、大きく以下の3つに分かれます。
・監視:アラート確認、障害の一次対応(24時間体制の現場も多い)
・運用:設定変更、パッチ適用、改善対応など
・構築:サーバー設計・構築、クラウド環境の構築(AWSなど)
「監視 → 運用 → 構築」の順でキャリアを進むのが一般的ですが、長く足踏みをせず、早く「構築」へ進めるかがキャリアの分かれ道です。
サーバーエンジニアに向いている人・向いていない人の特徴
サーバーエンジニアは、性格的な「相性」が出やすい職種です。ここでは向いている・向いていない人の特徴を整理します。
向いている人:
・細かい作業が苦にならない: ログの確認や設定変更など、丁寧さが強みになる
・新しい技術を学ぶのが苦ではない: サーバー、NW、仮想化、クラウドなど、範囲が広い
・「今何が必要か」を考えて動ける: つらくても、将来のクラウド・SREへの通過点と割り切れる
向いていない人:
・調べる・学ぶが嫌い: 自分で調べて切り分ける、新しい技術を学ぶことに苦痛に感じる
・ミスを改善しない、確認作業が嫌い: 雑な作業は、トラブルの原因につながります
・目標・キャリアプランを考えたくない: 気づいたときには「経験年数だけ増えた状態」になりやすい
ただし「向いている・向いていない」だけでキャリアが決まるわけではありません。実際には、どんな案件に入り、どんな経験を積めるかによって、働きやすさや成長実感などが大きく変わります。
インフラエンジニアとの違い
「インフラエンジニア」は、ネットワークやクラウドまで含む全体の総称です。
サーバーエンジニアはその中で、OS(Linuxなど)やミドルウェア、仮想化、クラウドなどを中心に扱うエンジニアです。
さらに詳しく知りたい方へ:
→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパス【AWS/クラウド時代】
→関連記事:未経験からのサーバーエンジニア転職|最短ロードマップ・資格・会社選び
運用・夜勤などの「やめとけ環境」を抜け出して、「当たり環境」から選ばれる3ステップ
「運用・夜勤中心の働き方から抜け出したい」
そう感じている方へ向けて、ここでは「やめとけ環境」を避け、構築・クラウドへ進むための3ステップを整理します。
ステップ1|「選ばれるための武器」を作る
未経験・微経験者が「やめとけ環境」を高確度で回避するには、企業に「自走力」を証明する武器が必要です。
具体的な武器: Linuxの基本(LinuC/LPIC-1)
ここでは「Linuxだけでなく、NWやAWSもやらないと」など、完璧主義になる必要はありません。まずは「1つ」だけ武器を持つこと。これが差別化となり、優良企業への切符になります。
ステップ2|「案件の質」で会社を選び抜く
努力しても、会社に「構築」や「クラウド」の案件が少なければ、キャリアは停滞します。
選び方の基準:構築工程の割合が多いか、構築やクラウドへの異動実績が多いか
また、「何をやるか(工程)」と同じくらい「どこ(商流)でやるか」が重要です。努力が「経験」に変換されやすい、商流の浅い環境を選びましょう。
ステップ3:学習を「実務経験」と「年収」に直結させる
インフラ業界では「実務で使って、初めてスキルが年収に変わる」という暗黙のルールがあります。
アクション: 構築経験を積む → クラウド案件に関わる → 高単価なスキルに寄せていく
この積み重ねが、停滞環境を脱出し、再現性高く年収とキャリアを引き上げ続ける進め方です。
【実績】武器を作って環境を選べば、年収はここまで変わる
「本当にうまくいくの?」と疑問を持つ方に向けて、当社の実績を公開します。
当社(株式会社ソリューションパートナー)で、IT未経験から「LPIC/LinuC-1」を取得して転職した方の、2025年度の平均決定年収は以下でした。
・社会人経験1年以上 + 資格保有:381.9万円
・社会人経験1年未満・フリーター + 資格保有:350.6万円
※非IT出身者のみで算出(2025年1月~12月)
もし今、運用保守や監視の現場で、これに近い、あるいはそれ以下の年収である場合、「商流」や「工程」といった環境要因の影響を受けている可能性が高いです。
逆に言えば、今の経歴に自信がなくても、評価される武器を作り、「当たり環境」を選びさえすれば、年収は後からしっかり伸ばせる職種です。
キャリア・転職相談のご案内
「当たり環境」を自分で見極めるのが難しい場合は、当社のキャリア・転職のご相談を検討してみてください。
▶ 【無料】インフラ専門エージェントにキャリア・転職相談する
※無理に応募を勧めることはありません、在職中・未経験者も歓迎しています。
サーバーエンジニアで年収・市場価値を上げるなら「資格の使い方」が重要
サーバーエンジニアとして市場価値を上げるには、資格取得は非常に有効です。ただし重要なのは、「資格を取ること」だけでなく、資格を「構築・クラウドといった実務経験」につなげることです。
ここでは、キャリア別に相性が良い資格を整理します。
未経験・運用保守なら「LPIC/LinuC-1」が土台
未経験〜運用保守・監視段階では、まずLinuxの基礎理解が重要です。
LPIC/LinuC-1は、Linux操作、権限、ネットワーク基礎など、サーバー分野の土台を体系的に学べます。特に未経験転職や、運用から次へ進みたい人、夜勤を脱出したい人と相性が良い資格です。
→関連記事:LPIC-1の勉強法|未経験から最短合格するロードマップ
構築案件へ進みたいなら「LinuC/LPIC-2・CCNA」が強い
構築案件へ進みたい場合は、より実務寄りの資格が評価されやすくなります。サーバー構築案件との相性が良い資格は以下です。
・LinuC / LPIC-2:Linux構築寄り
・CCNA:ネットワーク理解
サーバー構築ではネットワークの基礎レベルの知識(DNS、ポート、ルーティングなど)も必要です。そのためLinuC / LPIC-2やCCNAレベルの知識が構築につながっていきます。
→関連記事:CCNAの勉強法|未経験から最短で合格するロードマップと独学手順
AWS資格は「クラウドへ進みたい人」に強い
AWS・Azureなどクラウド環境への移行は加速しています。そのためAWS SAAなどの資格は、Linuxの経験があり「次はクラウドへ進みたい」という人に特に相性が良い資格です。
オンプレからクラウドへ進み、年収を伸ばしたい人にとっても、有力な選択肢になります。
→関連記事:AWS SAAの勉強法|未経験の勉強時間と最短合格ロードマップ
資格だけではなく、「構築経験」に変えることが重要
最も重要なのは、「資格をどう活かすか」です。実際には、「資格を取ったけど、何も変わらない人」と「構築・クラウド経験につなげる人」に分かれ、その後の市場価値は大きく変わります。
つまり、「どの資格を取るか」だけでなく、資格を「構築経験といった実務経験へ変えられる環境に入れるか」が、キャリアを大きく左右します。
資格を実務経験に活かすために、転職も視野に入れている方は、お気軽に転職・キャリア相談をご活用ください。
FAQ:向いている人・オワコン・年収について回答
Q1:サーバーエンジニアはオワコン?将来なくなる?
オワコンではありません。オワコンなのは「サーバー監視や運用保守から抜け出せない環境」です。
実際、構築・クラウド・自動化の領域は需要が伸びており、将来性は高いです。
Q2:未経験からでも年収は上がる?
環境と経験次第で、しっかり上がります。
特に構築・クラウドに進めば、年収500〜600万円は現実的なラインです。
Q3:SREエンジニアはやめとけ?
やめとけではありませんが、基礎なしで目指すのは難しいです。
サーバー→クラウドの延長で進むのが現実的なルートです。
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まとめ|「やめとけ」は回避できる。分かれ道は「環境選び」
サーバーエンジニアを目指す際、重要なのは「どこでもいいから内定をもらうこと」ではありません。3年後に市場価値が上がる環境を、しっかり選ぶことです。
■「やめとけ環境」を回避する3つのポイント:
・武器(資格)を作る: 選ばれる状態を作る
・「構築に進める環境」を選ぶ: 停滞を防ぐ
・「商流・案件の質」を見極める: 年収差を防ぐ
同じ未経験スタートでも、3年後に「構築・クラウドへ進み、年収500万以上に伸びる人」もいれば「運用保守や監視に留まり、年収300万台で停滞する人」もいるのがサーバーエンジニアの実状です。
この差の多くは、最初に選んだ環境(会社・案件)で決まります。
「やめとけ」を回避し、キャリア・年収アップを目指したい方へ
「今の環境で、年収が上がるか不安」
「早く構築やクラウドに進みたい」
「どの会社が『当たり環境』かわからない」
こうした悩みは、一人で判断するのが難しいのも実状です。最短で効率よく整理したい方は、インフラ専門の無料キャリア相談を活用してください。
※「30分だけ電話で話を聞いてみたい」という気軽なご相談も大歓迎です(その際は「30分の電話相談希望」と記載いただけるとスムーズです)。






