インフラエンジニアにAWSは必要?学ぶメリット・必要スキル・資格を解説【2026】

こんにちは、インフラ・クラウドエンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「インフラエンジニアにもAWSスキルは必要?」
「オンプレ経験だけで、これからもキャリアを築ける?」

クラウドの普及により、こうした疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

結論、AWSはすべてのインフラエンジニアに必須ではありませんが、キャリアの選択肢を広げるうえで有効なスキルです。

この記事では、インフラ・クラウドエンジニア専門の転職エージェントの視点から、オンプレ経験の活かし方、AWSで求められるスキル、学習の順番、転職市場でのメリットを解説していきます。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラ・クラウドエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

【結論】AWSスキルはキャリアを広げる有効な武器

インフラエンジニアがAWSスキルを身につける最大のメリットは、オンプレ経験を活かしながら、クラウド領域へキャリアを広げられることです。

もちろん、オンプレミスのサーバー・ネットワーク環境にも引き続き役割があり、AWSを扱わない仕事も存在します。

一方で、企業のクラウド活用が進む中、AWSの知識を身につければ、これまでのインフラ経験を活かしながら、クラウド移行やAWS環境の構築・設計など、携われる実務の幅を広げられます。

さらに、実務経験を積むことで、年収アップや市場価値の向上も目指せます。

インフラエンジニアはAWSでどんな仕事をする?

インフラエンジニアがAWSを扱う場合、主な仕事内容はオンプレミスと同じく、大きく「設計・構築・運用保守」の3つに分かれます。

ただし、物理的なサーバーやネットワーク機器を直接扱うのではなく、AWSのクラウドサービスを利用してITインフラを構築・管理する点が異なります。

工程AWSでの主な仕事内容
設計VPC・EC2・RDSなどを組み合わせ、可用性・セキュリティ・コストを考慮した構成を設計
構築EC2やVPCなどの環境構築、IAM設定、Terraformなどによる自動化
運用・保守CloudWatchによる監視、障害対応、バックアップ、セキュリティ管理、コスト最適化

AWSでも、Linux・ネットワーク・サーバーといったオンプレミスの基礎知識は欠かせません。特にサーバーでの設計・構築・運用経験があれば、既存の知識をクラウド環境にも応用できます。

一方で、AWS特有のサービスや設計思想を理解することも必要です。

オンプレ経験はAWSでどう活かせる?必要なスキル・資格も解説

AWSはオンプレミスとは異なる環境ですが、Linux・サーバー・ネットワークなど、従来のインフラ経験を活かせる場面は多くあります。

特に、OSやネットワークの仕組みを理解しているエンジニアは、AWSのサービスを単に操作するだけでなく、構成の理解や障害対応にも既存の知識を応用できます。

オンプレ経験を活かす|必要なAWSスキルとは

オンプレミスで培ったサーバー・ネットワーク・セキュリティなどの知識は、AWSでも活用できます。ここでは、オンプレ経験とAWSの主要サービス・技術の対応関係を簡潔に整理しました。

分野オンプレミスAWSの主要サービス・技術
サーバー・DB・ストレージサーバー・DB・ストレージ管理EC2・RDS・S3・EBS
ネットワーク・可用性NW設計・冗長化・負荷分散VPC・ELB・Auto Scaling
セキュリティ権限管理・アクセス制御IAM・セキュリティグループ
監視・自動化監視・障害対応・構成管理CloudWatch・Terraform・CloudFormation

ただし、AWSはオンプレの構成をそのまま置き換えるだけではありません。AWS特有のサービスや設計・運用の仕組みを理解し、用途に応じて適切な構成を選べるようになることが重要です。

オンプレの実務経験はAWSでも強みになる

AWSを扱う際にも、オンプレミスで培ったインフラの基礎知識は役立ちます。例として、Linuxの操作・設定経験はEC2の構築・運用に、ネットワーク設計の経験はVPCの設計に応用できます。

また、オンプレ経験者には、以下のような強みがあります。

・設計・構築経験: 可用性・性能・セキュリティなど、オンプレの知識をAWSにも応用できる
・障害の切り分け: OS・ネットワークなどの知識を使い、AWS環境での障害原因を調査できる
・ハイブリッド環境: オンプレとAWSを接続する構成や、クラウド移行時の課題を理解しやすい

つまり、AWSへのキャリアシフトは、インフラ経験をゼロから学び直すことではありません。既存の知識を土台に、クラウド特有の技術を追加していくことと言えます。

インフラ経験者におすすめのAWS資格

インフラ経験者がAWSを学ぶなら、まずはAWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)が有力な選択肢です。主要サービスだけでなく、可用性・セキュリティ・コストを踏まえた設計知識を学べます。

また、AWSの知識がほとんどない場合はCLF(クラウドプラクティショナー)、高度な設計スキルを目指す場合はSAP(ソリューションアーキテクト プロフェッショナル)も選択肢になります。

AWS資格の種類や難易度、取得する順番については「AWS資格一覧とおすすめ取得順番|難易度・勉強時間・費用」で詳しく解説しています。

オンプレとAWSで異なる「設計・運用の考え方」

オンプレミスとAWSでは、インフラ設計・運用において共通する考え方が多くあります。しかし、AWSではクラウド特有の仕組みを活用するため、重視するポイントが異なります。

ここでは、オンプレ経験者が押さえておきたい3つの違いを解説します。

① 可用性・冗長化|障害を前提に設計する

オンプレミスでは、物理サーバーやネットワーク機器の冗長化、ハードウェア障害への対策などが重要です。

一方、AWSでは、マルチAZ構成やAuto Scalingなどを活用し、一部のリソースに障害が発生することを前提に、サービスを継続できる構成を考えます。また、可用性だけでなく、負荷変動やコストも考慮した設計が求められます。

② IAM・セキュリティ|権限管理と責任範囲を理解する

オンプレミスでは、ネットワーク境界の防御やサーバーへのアクセス制御が重要ですが、AWSではIAMによる権限管理や「責任共有モデル」の理解も欠かせません。

特に、必要な人・システムに必要最小限の権限を付与する「最小権限の原則」が重要です。AWSでは、AWSと利用者それぞれの責任範囲を理解し、安全な構成を設計する知識が求められます。

③ マネージドサービス|自分で管理する範囲を見極める

オンプレミスでは、サーバーやOS、ミドルウェアを自社で管理するケースが一般的ですが、AWSではRDSなどのマネージドサービスを活用し、一部の管理・保守作業をAWSに任せられます。

そのため、「どこを自分たちで管理し、どこをAWSに任せるか」の判断も重要です。ただし、マネージドサービスでも利用者側の責任は残るため、運用負荷・セキュリティ・コストを踏まえてサービスを選ぶ必要があります。

インフラエンジニアがAWSを学ぶ3つのメリット

インフラエンジニアがAWSを学ぶメリットは、既存のインフラ経験を活かしながら、キャリアの選択肢や市場価値向上を目指せることです。主なメリットを整理すると、以下の3つです。

① キャリア・案件の選択肢が広がる

オンプレミス中心の業務に加え、AWS環境の構築・運用やクラウド移行など、携われる案件の幅が広がります。将来的には、クラウドエンジニアやSREなど、キャリアの選択肢も広げられます。

② 市場価値・年収アップにつながる

AWSの知識に加えて、クラウド環境の構築・設計経験を積むことで、転職市場での評価や年収アップにつながりやすくなります。

③ リモートワークなど柔軟な働き方を目指せる

AWSなどのクラウド環境では、物理機器を直接操作する機会が少ないため、リモートワーク率が高めの案件も選択肢に入ります。ただし、働き方は企業や担当業務によって異なります。

AWSエンジニアの年収相場や、年収を上げるために必要なスキルについては「AWSエンジニアの年収は?平均・資格別・未経験からの相場」で詳しく解説しています。

インフラ経験者はAWSを何から勉強すべき?

インフラ経験者がAWSを学ぶなら、「AWSの全体像を理解する → 主要サービスを学ぶ → 実際に構築する」という順番がおすすめです。

すでにLinuxやネットワークの基礎があれば、ゼロからインフラを学び直す必要はありません。オンプレミスとの違いを意識しながら、以下の3ステップで進めましょう。

① AWSの全体像と主要サービスを理解する

まずはVPC・EC2・S3・IAMなどの基本サービスを学び、AWS上でインフラがどのように構成されるかを理解します。CLF(クラウドプラクティショナー)の学習から始めるのも選択肢です。

② AWS SAAレベルの設計知識を身につける

次に、AWS SAA(ソリューションアーキテクト アソシエイト)の学習を通じて、可用性・セキュリティ・コストなど、クラウド特有の設計の考え方を学びます。

③ ハンズオンで構築経験を積む

EC2やVPCなどを実際に構築し、サービス間のつながりを確認します。余裕があれば、TerraformなどのIaCにも触れると、実務への理解が深まります。

また重要なのは、サービス名の丸暗記ではなく、「オンプレで経験した課題を、AWSではどう解決するか」という視点で学ぶことです。

具体的な学習手順などについては「 AWSの勉強方法まとめ|未経験からエンジニアを目指すロードマップ」で解説しています。

まとめ|インフラ経験を活かしてAWSへキャリアを広げよう

インフラエンジニアにとって、AWSはキャリアの選択肢を広げるために有効なスキルです。

Linuxやネットワークなどのオンプレ経験はAWSでも活かせるため、既存の知識を土台に、AWSの設計・構築スキルを身につけることが重要です。

まずはAWSの全体像を理解し、ハンズオンで実際に構築することから始め、AWS案件へのステップアップを目指してみましょう。

AWS案件へのステップアップに悩んでいませんか?

当社のキャリア・転職相談でも、「オンプレからクラウドへ進みたい」という相談は多く寄せられています。AWSスキルをキャリアにつなげるには、学習だけでなく、実務経験を積める環境選びも重要です。

インフラ経験を活かしたAWS転職や、構築・設計へのキャリアアップについては、専門エージェントのキャリア相談もご活用ください。

この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラ・クラウドのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA・SAP、CCNA、LPIC-3、LinuC-1

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