【ご質問内容】目次 25歳大卒(文系)のインフラエンジニアです。
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質問の回答者



キャリアアドバイザー 角田 壮史
キャリアアドバイザー歴13年。大学卒業後、外資系メーカーに入社し、その後人材サービス会社のインテリジェンスにてIT業界の中途採用支援を行う。IT、通信、コンサルティングファーム、インターネット業界を中心とした転職支援を行っており、得意職種はコンサルタント、アプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、社内システムエンジニア。
【転職エージェントの答え】25歳のご年齢であれば、インフラエンジニアから開発ポジションへのキャリアチェンジは可能です。 |
インフラエンジニアからプログラマを希望される方は多い
自分が作ったモノが動く実感や、多数の人に使ってもらえるサービスを作りたい希望、また自分が作ったモノで他人に喜んでもらいたいと考え、プログラマを希望されるインフラエンジニアの方は多いです。
また、インフラエンジニアからプログラマにキャリアシフトを行われる方も一定数多いです。
ただし、本当にインフラエンジニアからプログラマに就く事を考えていらっしゃるようでしたら、簡単な内容で構いませんので、動くモノを実装し、作る事をお勧めします。
内容は「カレンダー」でも「時計」でも構いませんし、言語もPHPでもRubyでも、Objective-CでもJavaでも構いません。
プログラマに対しての興味を「興味」で終わらせるのではなく、「興味があったので、自分で勉強して作ってみた」という事が大事です。
「興味がある」と「興味があったから、勉強してプログラミングしてみた」には大きな差がある
ご質問者様は25歳ですので、インフラエンジニア経験のみ(開発経験無)でも第二新卒採用の開発職で開発エンジニアに転職出来る可能性は確かにあります。
また、Linux運用を行いながら、CCNPも取得されている事で、「勉強を自発的に行われる方」にも見えますので、このCCNPの取得は開発の実務に即活かせる訳ではありませんが、採用企業から見るとプラスの判定となるでしょう。
ただし、プログラマとしては実務未経験になりますので、作品を自分で勉強して作った事が無ければ、少し苦しい転職活動になると思います。
手を動かしてコードを書き、作品を作った事が無ければ、「作品を自分で作った事があるIT業界実務経験無の方」と比較した場合、相対比較にて転職活動で負ける可能性が相応高いです。
プログラマにキャリアチェンジを行うにあたり、「興味がある」と「興味があったから、勉強して作ってみた」という内容で大きな差が発生します。
プログラマの採用企業は「教えてもらいたい」タイプではなく、「自分で自己学習して学ぶ」タイプを求めていますが、特に実務における開発未経験者の場合、更に「自分で自己学習し、勝手に成長をしていくタイプ」が求められます。
当然ながら開発エンジニアもインフラエンジニアと同様、自ら能動的に動く事が求められているためです。
プログラマを育てる事は難しく、プログラマの採用企業は「全てを教える事は難しい」と思っています。
ゆえに、未経験プログラマの場合は「自分で考え、動く事が出来、自分で成長出来る人」を重視して採用するため、「自分で自己学習にてプログラミングを行い、作品を作った経験」をお持ちの方は、「自ら考え、動く事が出来、勝手に成長する人間である」という事をアピールする材料になります。
第二新卒採用でも、一から教えてくれる企業は少ない
最近は「第二新卒採用」という定義が曖昧になっています。
以前は社会人経験が3年以内~5年以内の方を対象として、新卒社員同様に研修プログラムを用意して教えるという考え方が主流でしたが、今は20代程度の若い方であれば、微経験者でも採用する(研修プログラムの用意は無)という考え方も含まれています。
勿論、1ヶ月~3ヶ月の研修を用意される企業もありますが、それでもプログラミングをプライベートでも構わないので経験された事がある方を優先して採用する傾向が強いです。
自ら勉強して学んだ事がある方と、何も勉強をしていない方は、入社後も成長の速さに違いがある事を、採用企業は今までの傾向から感じています。
また、ご質問者様が「開発経験さえ積めれば、どこの会社でも構わない」とお考えであれば、実際に作品を作らずとも転職は出来るかも知れませんが、どこの会社でも構わないという考え方で転職をしてしまうと、転職後にテスト工程やアプリケーション保守といった業務に回されてしまったり、最悪のケースでは再度インフラのプロジェクトに入る事になり、開発経験が積めないといった方も数多くいらっしゃり、そのような開発職を希望して転職をされたが、実際は開発に携われなかったエンジニアを、私は多数見てきました。
ゆえに「転職後にどのような経験を積めるのか?」は非常に大事であり、「転職後に経験を積む」ためには、転職前に少しでも経験を自ら積みに行く姿勢が重要です。
ご質問者様のケースですと、転職前に少しでも転職先で活かせる経験を自ら積むために、自分で手を動かしてプログラミングし、作品を作る事をお勧めします。
もしかすると、一番の不満は年収ではありませんか?
もしかすると、ご質問者様は「年収」に一番の不満を考えている可能性も考えられます。
25歳大卒で、Linux運用経験をお持ちでCCNPを取得されているのであれば、年収240万円という金額は、相場としては非常に安い金額であると考えます。
ご質問者様は「インフラエンジニアだから年収が上がりにくい」と思っていらっしゃる可能性がありますが、インフラエンジニアは年収が上がりにくい訳ではありません。
インフラエンジニアも「経験」が重要視されるポジションですので、更なる上流工程の経験等を積めれば、必然的に年収は上がりますし、年収レンジが高い企業であれば、インフラエンジニアの年収はプログラマの年収よりも高い事が多いです。
仮にご質問者様の現職にて年収が上がりづらいかつ、上流工程の経験を積めないのであれば、転職を考えるのも一つの手です。
今までのインフラエンジニアとしての経験や資格を活かして、Linux構築やネットワーク構築に携われるポジションであれば、年収が100万程度は上がるでしょうし、5年後の30歳時には、インフラエンジニアとして年収が500万をゆうに超えている可能性も十分に考えられます。
この年収の差は、「インフラエンジニアとしての経験の差(何が出来るか?の差)」です。
やはりネットワークやサーバの「設計・構築業務」と「運用・監視業務」には、一部例外はありますが、基本的に年収の上がり方に大きな差があります。
基本的に給与は「エンジニアとして、何が出来るか?」で大きく左右されます。
ゆえに、インフラエンジニアとしてのインフラ運用業務の経験しかお持ちで無い方は年収が上がりづらく、インフラ設計構築業務やマネジメント業務など、インフラエンジニアとして次のステップに進まないと年収が上げ止まりになります。
仮に年齢が40歳であったとしても、インフラ運用経験しかお持ちで無いインフラエンジニアの方は、年収が500万を超える事は一部を除き、多くない事が実状です。
仮に年収が一番重要視するポイントであるならば、未経験で開発エンジニアを目指すよりも、今までの経験と資格を活かして、インフラエンジニアとしてインフラの設計や構築業務にチャレンジする方が年収は上がりやすいと考えます。
以上、ご質問者様の参考になれば幸いです。
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