福利厚生が良い企業の見分け方を教えてください

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【ご質問内容】

目次

福利厚生に良い企業に興味があります。
福利厚生が良い企業の見分け方でポイントがあれば教えて下さい。

質問の回答者

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キャリアアドバイザー 角田 壮史

キャリアアドバイザー歴13年。大学卒業後、外資系メーカーに入社し、その後人材サービス会社のインテリジェンスにてIT業界の中途採用支援を行う。IT、通信、コンサルティングファーム、インターネット業界を中心とした転職支援を行っており、 得意職種はコンサルタント、アプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、社内システムエンジニア。

【転職エージェントの答え】

福利厚生の良い企業の見分け方という質問に対しての返答は極めて難しいです。
転職における福利厚生は年収プラスαのα部分と考えている方が多いですが、転職時に提示される年収オファーに福利厚生の手当も一部計上されているため、福利厚生は内定年収に全て上乗せされるとは考えない方が良いでしょう。
また、福利厚生が良い会社も良いと思いますが、福利厚生が良くとも長期的な年収が上がりづらい事もありますので、福利厚生よりも生涯年収という考え方をすると尚良いかも知れません。

転職時に福利厚生を重視される方はおりますが、福利厚生も多様な内容が存在します。
一番分かりやすいのは手当系です。
例えば、家族手当(扶養手当)や住宅手当(家賃手当や借り上げ社宅)が主要です。

家族手当は、会社によって金額に差があります。
扶養1名に対して月1万円程度が多いと思いますが、3,000~30,000円が範疇だと思います。ただし、成果主義の影響で、家族手当は見直しを進める会社も増えていると思います。
家族手当があると、成果で給与が決まるよりも、家族の有無で給与が変わる所がありますので、成果に応じた報酬体系に変化しつつあると思います。

住宅手当も、会社によって金額に差があります。家賃手当の場合は、月3万程度が多いと思いますが、会社によっては家賃の9割を会社負担(金額の上限有り)の会社もあれば、月1万円という会社もあります。
ただし、住宅手当はいつまで支給が見込まれるのか、を確認した方が良いと思います。
住宅手当は永続的に支給されるとは限りません。
例えば、持ち家を買うまで支給という会社もあれば、勤務5年目まで支給や、勤務10年目まで支給という会社もあります。
(持ち家を買うまで支給の場合は、持ち家を買った場合には支給されなくなる、もしくは支給金額が安くなる事が多いです)

その他は、年金系です。
例えば厚生年金基金や確定拠出年金、退職金や退職一時金があります。
特に分かりづらいのは、厚生年金基金や確定拠出年金だと思いますので、そちらを説明します。

厚生年金基金は、厚生年金とは別物ですので、厚生年金に上乗せして支給されると考えよいです。

確定拠出年金も同様、厚生年金や厚生年金基金と別物ですので、確定拠出年金分が上乗せされて支給されると考えて良いです。
ただし、確定拠出年金は2つのパターンがあり、企業型と個人型が存在します。
簡単な見分け方としては、企業型は企業が積立額を負担し、個人型は個人(つまり社員の方)が積立額を負担する仕組みです。
企業型であれば確定拠出年金は有り難いと思いますが、個人型の場合はそれ程お得感は無いでしょう。
あわせて、企業型の場合は、企業によって掛け金の額も異なりますので、確認出来るようであれば、確認した方が良いかも知れません。
ただ、金額を公開していない会社もありますし、役職によって掛け金が異なる事もありますので、詳しい返答は返ってこない可能性は高いですし、それ程高い金額では無いので、大きな上乗せにはつながらないでしょう。
月3,000円くらいの会社が多いのではないでしょうか。

その他、会社によって様々な福利厚生もありますが、私の個人的意見で良い福利厚生と思うのは、業績賞与、自己啓発費用支給(書籍代やセミナー代等)、子育て費用支給(託児所の利用など)、保険加入(生命保険)、社員持株会、カフェテリアプランだと思います。
この中でイメージが難しいかもしれない、社員持株会、カフェテリアプランを説明します。

持株会は、自社の株式を給与から購入していく制度です。
株式の売却はいつでも出来る訳ではありませんが、自社が成長する程株価も上がりますし、会社の一部を担っていると感じる事が出来るかと思います。

また、カフェテリアプランは、カフェのように、自分が欲しいものを頼める福利厚生で、ポイントを使って自分が欲しい福利厚生を選択出来ます。
例えばポイントを使って、家族旅行に行くことも出来ます。
ただし、勤続年数が少ないとポイントが貯まらないので、若い方はそれ程使えないかも知れません。

福利厚生だけでなく、生涯年収も大事です

福利厚生を重視する気持ちも分かりますし、福利厚生があれば、年収に上乗せされるのでは?と感じる事もあると思います。ただ、転職活動を行われた方はわかる方も多いと思いますが、企業側から出される採用条件(年収)には、額が大きい福利厚生はだいたい含まれています。

家族手当や住宅手当が良いと思って応募したが、トータルの年収条件を見てみると、家族手当や住宅手当が無い会社とそれ程金額的に変わらなかったという事は多いと思います。
福利厚生に大きく左右されるよりも、会社で活躍して、活躍した分を還元して頂き、トータル的な生涯年収でも考えて良いと思います。

以上、ご質問者様の参考になれば幸いです。

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