こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
CCNAは、初心者には学習難易度が高い資格です。初学者がCCNAに合格するには、相当の学習時間と努力が必要となります。CCNAは、アソシエイトレベルの資格ではあるものの、決して簡単な資格ではありません。
一方で、CCNAは学習方法は多数あり、さまざまなやり方で合格できますが、その中でも勉強サイトは非常に有効な学習方法です。勉強サイトを利用することで、安価かつ効率的に学習することができます。
CCNAでは、勉強サイトをうまく使えば、「勉強サイトのみでも合格が可能」です。本や実機、シミレータがあると効率が上がる所もありますが、勉強サイトのみでも大きく学習が進みます。
この記事では、CCNAを効率よく学習したい方に向けて、おすすめの無料・有料の勉強サイト、おすすめの勉強方法などを説明していきます。勉強サイトを使った学習に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
CCNA学習にて、勉強サイトを使うメリット
CCNAは初心者向けの資格ではあるものの、CCNA試験の範囲は非常に広く、理解が難しい専門用語も飛び交います。ゆえに、独学で効率的に学習を進めるのが難しい、と感じる人も多いでしょう。
しかしCCNAは、勉強サイトを使うと、効率性を大きく高めることができるため、勉強サイトの上手な活用が、CCNA合格の近道となります。ここではCCNAの勉強サイトを使うメリットを説明します。
■CCNA学習で、勉強サイトを使うメリット:
・無料、または安価で学べる
・質が高い内容、最新の試験バージョンを学べる
・動画で学ぶこともできる
・好きな時間に学ぶことができる
・本試験形式の模擬問題で、学習することができる
無料、または安価で学べる
勉強サイトを利用する最大のメリットは、必要出費を抑えながら学習できることでしょう。
CCNAの学習には、参考書やオンライン講座、スクールなど、様々な選択肢がありますが、基本的にどの選択肢も決して安くはありません。特にスクールは高額です。
お金を使おうとすると、CCNAの学習はいくらでも使えてしまいますが、勉強サイトは無料、または低コストで利用できるものが多くあります。学習に使う金額を抑えるためには、勉強サイトは必須です。
質が高い内容、最新の試験バージョンを学べる
CCNAの勉強サイトでは、質が高いサイトも多数あります。本の参考書や問題集も、品質が高いものはありますが、CCNAの勉強サイトは、本の参考書や問題集に劣っていません。十分な品質のサイトがあります。
また、CCNA試験は、一定の期間ごとに変更されるため、古い教材のみでは試験対策としては不十分となることがあります。2025年現在の試験は、CCNA(200-301)v1.1ですが、「CCNA(200-301)」に対応していることが大事です。
勉強サイトは、最新の試験範囲に対応していることが多く、最新の内容を効率よく学べるのもメリットです。
動画で学ぶこともできる
CCNAの試験では、ネットワーク関連の理論だけではなく、実際のコマンド操作やネットワークの設定スキルも求められます。
参考書ではコマンドの説明はあっても、実際の動作はイメージしにくいと言えます。勉強サイトであれば、動画を使った学習で、実際の動作を見ながら、視覚的に学習することができます。
また、学習初期のネットワーク関連の理論においても、参考書が難しすぎるようであれば、やさしく説明している動画もあるため、一番つらい最初の学習難易度を下げることもできます。
好きな時間に学ぶことができる
勉強サイトを活用すれば、時間や場所に関係なく、自分のペースで学習を進めることができます。特に通勤・通学時間にスマホで学習ができるなど、スキマ時間を活用できることは非常に魅力です。
仕事や学業と両立させながらCCNAを勉強したい人にとって、オンラインで学べる勉強サイトは非常に便利です。
本試験形式の模擬問題で、学習することができる
CCNAの本試験に合格するためには、実際の試験形式に慣れておくことが非常に重要です。問題をたくさん解くことが、合格の確度を高めていくといっても過言ではないです。
ゆえに、可能な限り早い段階で、本試験の形式に近い試験問題を解き慣れることがおすすめです。
CCNAの勉強サイトでは、本試験の形式に近い問題を提供しているサイトもあります。また、多数の問題を解くことも重要であり、CCNAの合格率を高めるためには、Web問題集は必須ともいえます。
また、以下からは、CCNAのおすすめ勉強サイトを「無料」と「有料」に分けて、説明していきます。
CCNAのおすすめ勉強サイト:無料
【おすすめ】CCNAイージス(無料)



https://www.infraexpert.com/info/ccnaz7.html
CCNA学習において、完全無料で使える勉強サイトでもっともおすすめは、CCNAイージスです。CCNAイージスはCCIEホルダーが記載したCCNAのWeb教科書であり、参考書として活用することができます。
CCNAイージスは、初学者には難しいですが、CCNAイージスで勉強を進めることができれば、本の参考書や教科書は不要です(ただし、CCNA合格には、別途問題集が必要です)。
CCNAイージスは、CCNA(200-301)の試験範囲を完全にカバーしており、図解の説明も多く、有料レベルの品質です。可能な限りコストをかけずに勉強するなら、ぜひ使いたい勉強サイトと言えます。
また、本の参考書を利用している人は、わからない部分をCCNAイージスで逆引きすると、理解が深まりやすいです。CCNA学習において、非常に重宝する勉強サイトです。
【初心者向け】3 Minutes Networking(無料)



https://www5e.biglobe.ne.jp/aji/3min
3 Minutes Networking(3分間ネットワーキング)は、博士とネット君が、ネットワークの仕組みを、基礎の基礎から説明してくれる、非常に有名な勉強サイトです。有名になって、書籍化もされています。
そのため、CCNAイージスを読んで難しいと思った人や、まずは無料かつ比較的やさしめにネットワークを学べるサイトを見たいと考える人に適しています。
ただし、3 Minutes Networkingは、基礎の基礎から説明してくれるものの、CCNA試験専用の対策サイトではないため、CCNA(200-301)の全範囲を網羅している訳ではありません。
例として、Cisco独自のプロトコルや機器、ワイヤレスや自動化などの頻出範囲は学べません。また、基礎の基礎といっても、部分的にはCCNAの出題範囲を超えており、全てがやさしい訳ではありません。
ゆえに、CCNAの基礎知識を学ぶなら、講座内容第0回の「ネットワークとは?」から、第81回の「POP3」までを読むことをおすすめします。
また、余裕があれば特別講座の補助第1回(クロスとストレート)、補助第2回(サブネットとゲートウェイ)、補助第9回から25回まで(LDAP、PKI、IPsec、ルータとルーティング)まで読む方が、尚好ましいです。
【初心者向け】Youtube まさるの勉強部屋(無料)



https://www.youtube.com/@masaru-study
Youtubeチャンネルの「まさるの勉強部屋」では、CCNA学習用の動画講座が収録されています。CCNA対策講座としては、1動画あたり約10分の内容が、170本無料で見ることができます。
まさるの勉強部屋も、CCNAイージスが難しすぎると感じている方で、「動画でゆっくり学んでいきたい」と考えている方に適している勉強サイトです。
まさるの勉強部屋では、ネットワークの理論を画像を使ってやさしく説明しておりかつ、実際の設定・操作画面も見ながら学習できるので、視覚的に理解しやすいサイトです。
また、まさるの勉強部屋の「CCNAは成長優先でよろしく!」では、CCNA試験対策に完全に特化しているため、CCNAの試験範囲を網羅しかつ、頻出範囲がとてもしっかりまとめられているため、無料動画では一番おすすめです。
個人的な意見では、有料の動画サイトレベルの品質です。無料かつ、動画で学習したい方には、個人的にはYoutubeの「まさるの勉強部屋」の1つだけで十分だと思います。
CCNA(200-301)模擬試験・練習問題(無料)



https://www.infraexpert.com/blog/category/ccnaexam01
CCNA(200-301)模擬試験・練習問題では、約130問のCCNA試験の練習問題を無料で解くことができ、試験問題のレベル感に触れることができます。
この「CCNA(200-301)模擬試験・練習問題」は、問題の難易度や雰囲気など、かなり本試験の問題に近しいと考えており、恐らく頻出問題をピックしていると考えています。
頻出問題レベルを、無料で学習できる所が非常にありがたいですが、無料である分、問題数が少なく、解説がありません。また、本試験でよく出る、図から読み解く問題の記載がありません。
ゆえに、「早期に試験問題のレベル感を知りたい方」に適しており、また「試験直前のチェックシートの役割で利用」するのが望ましいと考えます。
CCNAのおすすめ勉強サイト:有料(一部無料あり)
以下からはCCNAのおすすめの有料勉強サイトを紹介していきます。有料勉強サイトではあるものの、一部無料のサイトもありますので、無料部分は積極的に利用してよいかと思います。
【一番おすすめ】Ping-t(一部無料)



CCNA学習時に、もっともおすすめできる勉強サイトは、IT試験学習サイトのPing-tです。このPing-tがないと、CCNA試験の効率的な学習が困難になると言えるほど、有用な勉強サイトです。
Ping-tは、豊富な問題数が掲載されており、CCNA対策のみで、約1,400問を解くことができます。
また、Ping-tは、図を見て解く問題が非常に多く、CCNA試験は図などを見て答える問題が多いため、Ping-tに慣れることで、本試験問題にもかなり慣れることができます。
CCNAの問題集は多数ありますが、図を見て答える問題の掲載数が一番多いのは、圧倒的にPing-tと言えるでしょう。具体的には、以下のような問題です。
画像引用元:https://ping-t.com
あわせて、Ping-tは解説も非常に充実しており、解説の充実度でいうと、Ping-tがベストと言えると思います。また、Ping-tは前半部分の約700問程度は無料で使える、有意義なサイトです。
強いてPing-tのデメリットを挙げると、試験問題の雰囲気がCCNAと少し違う所(Ping-tの方が、日本語が綺麗)と、試験に出にくい問題も相応含まれている所がありますが、デメリットよりもメリットの方が圧倒的に大きいです。
Ping-t | 金額 |
前半部分 | 無料 |
1ヶ月利用 | 2,640円 |
2ヶ月利用 | 3,300円 |
3ヶ月利用 | 3,960円 |
200-301: Cisco CCNA 模擬問題集(一部無料)



https://it-concepts-japan.com/cisco-ccna
200-301: Cisco CCNA 模擬問題集は、会員登録を行えば、無料で130問のCCNAの模擬問題を解くことができます。
この「200-301: Cisco CCNA 模擬問題集」も、CCNAの本試験の難易度や雰囲気に、非常に近しい問題です。またルーティングテーブルなどを読み解く問題もあり、解説もあるため、早期に模擬問題レベルに挑戦したい人に適しています。
また、プレミアム会員(課金が必要)になると、合計321問の模擬問題を解くことができます。ただし問題数が少ないため、この「200-301: Cisco CCNA 模擬問題集」のみで学習しても、試験合格は難しい印象です。
課金をするのであれば、試験直前の駆け込み学習用として、7日間もしくは1ヶ月程度で利用するとよいと思います。
Ping-t | 金額 |
試験問題の一部(130問) | 無料 |
7日間利用 | 980円 |
1ヶ月利用 | 1,980円 |
2ヶ月利用 | 3,330円 |
3ヶ月利用 | 3,810円 |
Udemy



Udemyは、専門家による実践的な講座が多数用意されている勉強サイトであり、インフラエンジニアを目指す人や、スキルアップを図りたい人にも、有用な動画講座が数多くあります。
スクールに通って学習したいが、スクール費用が捻出できないなどといった方で、多少の課金はOKと考える人にとっては、Udemyを利用するのも一つでしょう。
Udemyも、CCNA関連の動画講座が充実しているため、動画講座を購入することで、スクールと比べてコストを抑えて学習することができます。
UdemyのCCNA講座については、「【CCNA最短合格講座】参考書著者が教える!豊富な図解で学ぶ理論学習からシミュレータでの実践演習まで網羅!」がもっとも人気と言え、金額感は9,800円とやや高めですが、ネットワークの基礎概念の説明がわかりやすいと言えます。
ただし、費用を抑えたい方は、無料動画である、Youtubeの「まさるの勉強部屋」のみでも十分であると思います。
CCNAのおすすめ参考書・問題集
CCNAは、勉強サイトのみでも合格ができるほど、勉強サイトが充実しています。ただし、本の参考書や問題集も併用することで、より学習の効率化を図ることができます。
CCNAの学習において、本の参考書や問題集を使うメリットは以下です。
■CCNA試験にて、本を使うメリット:
・幅広い試験範囲を、体系的に学べる(全体像をつかみやすい)
・重要ポイントが明記されており、大事な点を早期におさえやすい
・初心者でもわかりやすい解説がある
・例題や演習問題を通じて、合格確度を高めることができる
CCNAは試験範囲が広いため、効率的に学習することが、早期合格の鍵になります。そのためには、体系的に学ぶことで、早く全体像をつかみ、重要ポイントをおさえることが大事です。
個別の詳細がしっかり説明されている勉強サイトもわかりやすいですが、全体像を早くつかめかつ、重要ポイントを早くおさえやすいのは、本の方がやや優位だと思っています。
特におすすめな本の参考書や問題集は、以下の3冊です。



CCNAは勉強サイトのみでも合格できますが、本とPing-tの組み合わせも非常に有効です。上記図の「白本」+「黒本」+「Ping-t」であれば、CCNA合格においては、十分な学習量にもなります。
勉強サイトのみでなく、本の参考書・問題集を利用した学習を検討したい方は、別記事の「【2025】初心者でも合格!CCNAのおすすめ参考書、問題集」を、あわせてお読みください。
CCNAのおすすめ勉強方法
2025年現在のCCNA(200-301)v1.1では、以下3パターンの問題形式で出題されます。問題形式を事前に知っておくことで、試験問題を捉えながら、対策を行うことができるでしょう。
■CCNAの問題形式:
・多肢選択式の問題
・ドラッグアンドドロップ問題
・シミュレーション問題
効率的な学習方法
CCNAは、試験範囲がかなり広く、また難しい問題も多いため、試験範囲を網羅した教材を使って、効率的な学習を行うことが、合格の鍵となります。
効率的な学習を行わないと、合格までの学習時間が大きく増えてしまいます。CCNAは効率よく学習すると、知識ゼロの未経験者でも200時間程度で合格できますが、効率を意識しないと、勉強時間が2倍以上になることもあります。
未経験者が200時間程度でCCNA合格を目指す場合、以下の勉強計画が適切でないかと考えます。
■200時間でCCNA合格を目指す勉強計画:
・序盤:基礎知識の習得(約20~40時間)
・中盤:問題演習(約130~160時間)
・終盤:弱点克服とシミュレーション問題対策(約30~40時間)
序盤:基礎知識の習得(約20~40時間)
最初の段階は、幅広い試験範囲の全体像と、重要ポイントをおさえながら、基礎知識の習得を目的に学習を進めるとよいでしょう。
この序盤においては、勉強サイトであれば、CCNAイージスを使っても、Youtubeの「まさるの勉強部屋」でも、Udemyでも、どれでも問題ありません。もちろん、本の参考書(白本)でも問題ありません。
まずは細かいことは気にせず、勉強サイトや参考書を、1周(もしくはダッシュで2周)を目指すとよいでしょう。勉強サイトや参考書だけ使っても、問題は解けるようにならないので、早めに次のステップに進んでも大丈夫です。
中盤:問題演習(約130~160時間)
CCNAの学習において、一番時間を使うべき所は「問題集を使った、問題演習」です。問題演習の最初では、問題が解ける必要はありません。
問題を解くというよりも、1周目は、「問題を読んで、解説を読む」ことが重要です。正答数や正答率は気にせず、勉強サイトのPing-tを使って、問題と解説を読む所から始めてみましょう。
すると、2周目から正答できる問題が出てきます。3周目には正答数や正答率が大きく上がってきているでしょう。3周目でもわからなければ、前述で紹介した、CCNAイージスを見て、逆引きで調べてみましょう。
終盤:弱点克服とシミュレーション問題対策(約30~40時間)
終盤では、苦手な分野がはっきりしている状況と考えられるため、弱点克服とシミュレーション問題対策に時間を使うべきです。
特にシミュレーション問題は、非常に難しく、問題集をやるだけでは太刀打ちができません。シミュレーション問題は、しっかりとした対策をしないと、簡単に0点になってしまいます。
試験直前期の終盤においては、苦手分野の克服と、シミュレーション問題対策に時間を使うべきでしょう。
また、シミュレーション問題対策を含めた、CCNAの学習方法については「【初心者、未経験者、独学可】CCNAのおすすめ勉強方法」に記載しておりますので、よければあわせてお読みください。
さいごに
CCNAは、ネットワークの基本的な仕組みからルーティング、スイッチング、セキュリティ、ネットワークの自動化まで、幅広い知識を習得できるネットワーク技術者向けの認定資格です。
特に、インフラエンジニアを目指す方にとっては、CCNAの取得がキャリアアップの重要なステップとなります。ただし、独学で合格を目指す場合は、効率よく学習を進めるために、勉強サイトなどの学習リソースを積極的に活用することが重要です。
さらに、勉強サイトの中には無料で利用できるものも多く、コストを抑えながら学習を進めることが可能です。自分に合った学習サイトを選び、CCNA合格に向けて計画的に学習を進めましょう。
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