【2025】初心者でも合格!CCNAのおすすめ参考書、問題集

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

CCNA試験は、試験範囲が非常に広いため、対策では、適切な参考書を選ぶことが大事です。しかし、CCNA対策本は多数あるため、「どの参考書を選べばよいか、わからない」と悩む人も多いでしょう。

この記事では、初心者が参考書を選ぶポイントや、おすすめの参考書・問題集を紹介していきます。自分のレベルや、自分好みの学習スタイルにあわせて、効率よく試験対策をしたい人は、ぜひ参考にしてください。

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目次

初心者がCCNA試験を合格するには、参考書は必要?

2025年現在のCCNA試験は、ネットワーク基礎から、ルーティング、スイッチング、セキュリティ、ワイヤレス、自動化技術まで、幅広い知識が問われる試験になっています

CCNA試験は試験範囲が非常に広いため、試験範囲を体系的に学べ、全体像をつかめること」が、初心者にとっては重要です。

また、CCNA試験は、1つ1つのセクションにおいても、内容が難しいと言えます。OSI参照モデルやTCP/IPの概念が理解しづらい、IPアドレスの計算が難しい、専門用語が多すぎて、暗記や理解が追い付かないことがよく起こります。

CCNA試験は、内容や概念を理解することが難しいため、「わかりやすい解説があること」も、初心者にとっては重要と言えます。

参考書を上手く利用することで、「試験範囲を体系的に学び、全体像を早くつかむ」、「わかりやすい解説で、理解を深める」ことができ、初心者がCCNAを合格するにあたり、大きな助けとなるでしょう。

■CCNA試験にて、参考書を使うメリット:
・幅広い試験範囲を、体系的に学べる(全体像をつかみやすい)
・初心者でもわかりやすい解説がある
・例題や演習問題を通じて、合格確度を高めることができる

CCNAは、試験範囲の全てをインターネット上の勉強サイト(有料・無料含む)で学ぶことも可能ですが、参考書を使うことで、知識を体系的に整理しながら、効率よく学習することができます。

特に、CCNA学習の序盤において、参考書は非常に有効です。「ネットワークの基礎知識がない」、「全体像を早くつかんで、学習のペースを早くしたい」と考える人は、参考書の活用がおすすめです。

CCNA参考書の選び方

ここでは、自分にあった参考書の選び方について、説明をしていきます。

■初心者が、CCNAの参考書を選ぶポイント:
・「入門書」から始めるか、「試験対策用の参考書」から始めるか、を決める
・CCNA試験対策には、「問題集」が必須
・最新バージョン(200-301)対応の参考書・問題集を選ぶ

「入門書」から始めるか、「試験対策用の参考書」から始めるか、を決める

すでに「基本的なネットワークの知識がある人」や、「試験範囲を、短期間で効率よく学習したい人」は、最初からCCNA対策用の専門的な「試験対策用の参考書」を選ぶのがベストです。

「試験対策用の参考書(例:白本)」は難しいですが、知識ゼロの未経験者でも、何度も読めば理解が進むように作られています。学習に自信がある人は、最初から専門的な参考書で問題ありません

一方で、初心者の場合は、最初から難しい「試験対策用の参考書」を選ぶと、挫折しやすくなるもの事実です。まずは「わかりやすさ」を重視し、イラストや図解が充実している入門書から始めるのも一つの手です。

もちろん、「試験対策用の参考書」から学習を始め、「どうしても理解が追いつかない」と悩む場合には、「入門書」からやりなおすというやり方もよいと思います。

CCNA試験対策には、「問題集」が必須

CCNA試験に合格するためには、参考書で知識をインプットするだけでは不十分です。本試験では、実践的な問題やシミュレーション問題などが出題されるため、問題集を活用してアウトプット学習することが必須です。

参考書は、体系的な知識を学ぶのに有効ですが、参考書で知識を定着させるには、非常に時間がかかります。知識を定着させるには、「問題を解くこと」が不可欠です。また、結局は「問題を解けないと、意味がありません」

問題集を使って、知識を定着させながら、実際の試験形式に慣れ、試験の出題傾向を把握していくとよいでしょう。

最新バージョン(200-301)対応の参考書・問題集を選ぶ

CCNA試験の内容は、定期的にアップデートされます。2025年のCCNA試験のバージョンは、「CCNA(200-301)v1.1」ですが、一番大事な点は「CCNA(200-301)」に対応しているか、です。

バージョンが変わると、試験範囲や出題傾向が変わるため、試験対策として不十分になってしまうでしょう。

例として、中古本だと、CCNA(200-125)やCCNA(ICND1、ICND2)といった古いバージョンの本も購入できてしまいます。古いバージョンの場合、自動化分野など、現在の試験範囲が満たされていません。

参考書や問題集は、最新のバージョンを選択しましょう。2025年では、「CCNA(200-301)v1.1」ですが、「v1.1用の参考書は発売されていない」ため、「CCNA(200-301)」を選択してください。

「CCNA(200-301)」の参考書・問題集であれば、「CCNA(200-301)v1.1」の対応は、問題なく可能です。

CCNAのおすすめ参考書・問題集

ここでは、2025年におけるCCNA試験(200-301)対応の、おすすめ参考書・問題集を説明していきます。特におすすめしたい参考書・問題集は以下の3点です。

【参考書】シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集[対応試験]200-301

Amazon:シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集

CCNAの参考書として、一番おすすめできる教材は、「シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集(通称:白本)」です。

初心者でも、経験者でも、白本一冊あれば、CCNA試験の対応が可能です。CCNAの参考書を選ぶなら、ぜひとも選ぶべき一冊といえるでしょう。

CCNAは、試験範囲が広いかつ、試験範囲からまんべんなく出題されます。出題の量に、やや偏りがあることはありますが、全体的に出題されますので、試験範囲はしっかり幅広く学ぶ必要があります。

また、CCNAは試験範囲が広いため、初学者は「早く、重要ポイントをおさえる」ことが早期理解度アップ、早期合格の鍵です。

白本では、重要ポイントについて「すごく、出る!」、「出る!」でマーキングしているため、初学者が早めにおさえたい「重要ポイント」を、早期に把握し、理解に努めることができます。

ただし白本は、初心者でも「最初の参考書」として使うことはできますが、初心者の場合は「やや難しい」と言える内容です。1-2回読んでも「理解ができない」、「難しい」と感じることは当たり前です。

初心者でも、白本1冊でクリアできますが、あまりにも難しいと感じるようであれば、一度「入門書」に立ち戻るのも一つの手です。入門書を読み直した後に、白本を読む事で、スムーズに進んでいくこともあります。

価格単行本:4,268円(税込)
Kindle版:3,841円(税込)
ページ数888ページ
出版社翔泳社
発売日2020年6月24日

【入門書】1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版

Amazon:1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版

CCNAの学習にて、最初から白本のような「試験対策用の参考書」に取り組むと、難しく感じることがあります。難しい中でもやり切れるなら、入門書の必要はありませんが、難しくて挫折しそうな場合には「入門書」の利用がおすすめです。

「1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版」は、初心者が「試験対策の学習前に、基礎固めを行う本」の位置づけです。この本は、白本でつまづく1つの要因である「専門用語」などをわかりやすく解説しているため、初心者が理解しやすい本と言えます。

また、図解も多く、文章量も多くないため、基礎の基礎から学びたい人に適しています。途中で挫折しないように、ゆっくりペースで学習できる本です。

ただし、「1週間でCCNAの基礎が学べる本 第3版」は、CCNAの基礎中の基礎を学ぶための入門書でもあるため、この1冊のみでCCNA試験合格を目指すのは難しいです。

ゆえに、「試験対策用の白本」の補助本として利用すると良いでしょう。

価格単行本:2,640円(税込)
Kindle版:2,376円(税込)
ページ数336ページ
出版社インプレス
発売日2021年4月13日

(模擬問題、スマホ問題集付き)徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応

Amazon:(模擬問題、スマホ問題集付き)徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応

CCNA試験に合格するには、知識をインプットするのみでなく、たくさんの問題演習を行いアウトプットすることが非常に重要です。アウトプットを行うことで、知識が定着し、問題も解けるようになります

そこで、問題演習におけるアウトプットに役立つのが、CCNA対策問題集で昔から絶大な人気を誇る黒本シリーズの、「徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応(通称:黒本)」です。

問題集の黒本は、掲載問題数も約550問(ダウンロード可能な模擬問題、スマホ問題まで全て含めると、全811問)と、豊富な問題数と、丁寧な解説があり、CCNA合格の大きな手助けとなる問題集です。

CCNA試験は、とにかく良質な問題に多数触れ、問題に慣れることが重要であるため、黒本は試験合格に向けての底上げ教材として、十分な役割を担ってくれます。

CCNA対策のため、本の問題集を買うのであれば、一番のおすすめは黒本です。

価格単行本:3,828円(税込)
Kindle版:3,445円(税込)
ページ数688ページ
出版社インプレス
発売日2021年4月21日

おすすめは「白本+黒本」の併用。基礎からやりたい人は「入門書」も追加

CCNA対策として、もっとも効果的な組み合わせは、「白本(シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集)」と「黒本(徹底攻略Cisco CCNA問題集[200-301 CCNA]対応)の2冊活用です。

白本と黒本の違いは?どっちがいい?

前述のとおり、白本は「参考書」であり、黒本は「問題集」です。両本とも異なる役割があるため、「白本」と「黒本」の併用がもっともおすすめです。

学習の流れとしては、「白本(参考書)」を1周、2周した後に、「黒本(問題集)」です。白本に着手する前に、「入門書」から始めてもよいと思います。

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本以外で併用したい、おすすめ勉強サイト

CCNA試験対策では、本の参考書を使った学習は基本であるものの、本だけでは理解が難しいこともあります。CCNAでは、特に「勉強サイト」を併用することで、非常に効率的に学習が進みます

ここでは、本以外に併用したい、おすすめの勉強サイトを紹介していきます。

Ping-t

https://ping-t.com

CCNAの定番Web問題集といえば、「Ping-t」といえます。Ping-tは、IT資格試験に特化したWeb問題集であり、特にCCNAとLPIC/LinuCには定評があります。

また、CCNA試験の学習においては、「Ping-tがないと、学習が非効率になる」と言えるほどの内容であり、CCNA試験対策において、もっともおすすめしたい学習方法はPing-tです。

Ping-tでは、CCNA試験用の問題が、約1,600問掲載されています。また重要問題に絞った「ピックアップ問題」もあり、ピックアップ問題のみでも約900問ほどあります。

CCNA試験は、当たり前ですが、問題が解けないと合格できません。問題を解けるようになるには、良質の問題をたくさん解いて、解説を読み、問題慣れしていくことが大事です。

参考書を読み終えた後は、とにかくPing-tで問題を解いていく(解けないなら、解説を読む)ことが重要です。Ping-tは、1周目では問題はなかなか解けないかも知れませんが、2周・3周目には、正答率がかなり上がっているはずです。

また、Ping-tを、2周・3周した後に、参考書をクイックに読み直してみると、大きく理解度が深まるでしょう。

また、Ping-tはCCNA試験については、無料コンテンツもあります。前半の約半分の問題は、無料で利用ができます。まずは無料部分を学習してみて、無料部分を終えた後で、有料の後半部分に着手するとよいでしょう。

Ping-t 金額
無料コンテンツ部分あり無料
有料コンテンツ(1ヶ月利用)2,640円
有料コンテンツ(2ヶ月利用)3,300円
有料コンテンツ(3ヶ月利用)3,960円

CCNAイージス

https://www.infraexpert.com/info/ccnaz7.html

CCNAイージスは、CCIEホルダーが作成したCCNAの勉強サイトであり、CCNAの参考書として無料で利用ができる、非常に有用なコンテンツです。

CCNAイージスは、CCNA(200-301)の試験範囲を網羅しておりかつ、現在のバージョンであるCCNA(200-301)v1.1であっても十分に対応できている教材です。

また、おすすめの参考書である白本レベルの解説と、わかりにくい箇所はしっかり図解を使って、丁寧に説明されているため、参考書の白本の代わりにもなる、おすすめの勉強サイトです。

特に、わからない技術分野を調べる時に、非常に重宝します。白本や問題集を使って、わからないことがあれば、CCNAイージスで調べ、知識補完をするというやり方が、個人的にはおすすめです。

CCNAイージスは、白本より少々難しい所はありますが、CCNAイージスを使って理解ができるようであれば、白本は不要です。

Youtube まさるの勉強部屋 CCNA

まさるの勉強部屋 CCNAは成長優先でよろしく!

参考書を使っても効率よく学習が進まない場合は、動画学習を活用するのも一つの手です。動画学習の中でも、Youtubeの「まさるの勉強部屋 CCNAは成長優先でよろしく!」は、CCNA対策の動画を無料公開しています。

まさるの勉強部屋のCCNA試験対策は、CCNAに関する解説が豊富であり、初心者でも理解しやすい内容になっています。

また、単なる座学のみでなく、コマンド入力や、ネットワーク設定の手順を丁寧に解説しているため、有料級の動画を無料で見て、学習することができます

動画講座は、見るだけでも時間がかかりますが、CCNA試験の序盤部分である「ネットワーク基礎」のセクションは、概念がおおよそ分かっているだけで、あとがラクです。

とりあえず、まさるの勉強部屋の【1章ネットワーク基礎】と【2章TCP/IP】だけでも見ておくのも、一つのやり方だと思います。

CCNAのおすすめ勉強方法

CCNAは、年々試験範囲が広がり、難しくなってきています。また一つ一つのセクションも奥が深く、CCNAは未経験からでも合格できるアソシエイトレベルで作られているものの、「CCNAは難しすぎる」という声もよくあります

CCNAは、初心者でも、効率的に学習すれば、200時間程度の勉強で合格も見込めます。しかし、効率的に学習できなければ、簡単に300時間を超えます。400-500時間かかってしまう人も多数おります。

ゆえに、CCNAの合格には、効率的な学習が非常に重要です。ここでは、本をメインに使った効率的なおすすめ勉強方法について、説明していきます。

参考書を1~2周した後、問題集を解き続ける

参考書は、試験範囲の全体像と、重要ポイントを把握するために非常に役立ちます。ただし参考書を読むだけで、簡単に理解が深まるほど、CCNA試験は簡単ではありません

また、参考書を読むだけでは、実際の試験問題を解く力がつかないのも事実です。知識を、試験問題を解けるような「使える形」にするには、問題集を使った「問題演習が必須」です。

ゆえに、参考書は「試験対策を行うための、土台作り」と割り切って考えてもよいでしょう。参考書は、1~2周(可能な限り2周)読む事を目指し、試験対策に進めるための基礎知識を身につけていきます。

以下では、参考書を2周する場合の、勉強イメージを説明します。

参考書1周目:全体像をざっくり把握

まずは「細かい部分にこだわらない」ことが大事です。試験範囲全体を把握することを目的とし、「細かな内容を、完璧に理解しようと思わない」方が、精神衛生上よいでしょう。

参考書1周目の段階で、細かく読み進めても、一部の頭が良い人以外は、完璧に理解していくことは難しいです。1周目は、「なんとなく知っている状態」を作ることが重要であり、「2進数、10進数、16進数というものがあるんだな」みたいな読み方でも問題ありません。

むしろ、1周目は、「重要ポイント」としてマーキングされている所以外は、簡単に目を通す程度でもよくいでしょう。1周目で、無理に覚えなくてもよいです。

参考書2周目:理解を深める

2周目は、1周目で重要だと思った部分や、苦手な部分にもしっかり目を通しながら、知識を整理していくとよいでしょう。2周目であれば、重要ポイントをノートにまとめたりすると、試験対策の土台になります。

また、参考書を2周しても、理解が深まらない所が出てくると思いますが、問題ありません。問題集を解くことで、理解が深まっていきます

参考書を完璧に仕上げなくても、問題集に着手して大丈夫です。知識を使える形にするには、問題演習の方がスピーディです。

問題集は、Ping-tと黒本があれば十分、正答率85%を目指す

問題を解くことで、知識の抜け漏れや理解不足が明確になります。問題集も、最初の1周目は、ほとんど解けないと思われますが、解けなくても問題ありません。1回目で問題を解けるのは、頭が良い人です。

むしろ、正答率よりも「問題集を1周、2周」と周回する方が重要です。特に1周目は、問題を解かなくてもよいので、とにかく解答を見て、解説をしっかり読み込む方が大事です(ここで参考書の、該当部分を再確認する方が、理解度は深まります)。

また、CCNA試験の問題集は、「Ping-tの、ピックアップ問題(約900問)」と、「黒本の問題(約500問)」があれば十分です。優良な問題を、約1,400問しっかり対策すれば、CCNA試験は合格ラインを目指せます。

また、Ping-tのピックアップ問題と、黒本の問題で、正答率85%あれば、十分に合格ラインレベルといえます。80%でも合格できるかも知れませんが、高確度で合格するなら、85%欲しいと考えます。

問題集は、Ping-tと黒本、どっちから?

問題集の順番は、どちらから進めても合格できます。Ping-tから始めても、黒本から始めても、問題ありません。ただし、あえてどちらかを選ぶなら、私であれば「初心者なら、黒本から始めることをおすすめ」します。

個人的な意見ですが、Ping-tと黒本は、以下の特徴を感じています。

■Ping-t(ピックアップ問題)と黒本の特徴、違い:

□Ping-t(ピックアップ問題):
・問題形式や雰囲気が、CCNA試験とやや異なる(同じ内容は、本試験ではほぼ出ない)
・問題の難易度は、本試験よりもやや高い
・トポロジやルーティングテーブルといった、図を読ませて回答させる問題が多い


□黒本:
・問題形式や雰囲気が、CCNAの本試験に近い
・問題の難易度も、本試験に近い
・トポロジやルーティングテーブルといった、図を読ませて回答させる問題が少ない

個人的意見では、黒本の方が「問題形式や、問題難易度が、本試験にずいぶん近い」という印象です。また、黒本の方が、Ping-tと比べると、難易度は少々やさしいと思います。

早くCCNA本試験の雰囲気に慣れたいこと、簡単な方から進めるべきことを考えると、黒本から進めるのがベターだと考えます。

CCNAの問題集は、Ping-tだけで合格できる?

個人的な所感で言うと、「Ping-tだけで、合格は可能です」。初心者でも、Ping-tのみで合格している人は多くおります。

Ping-tは、トポロジやルーティングテーブルなど、「図を読ませて回答する問題」が多く、また解説も丁寧ですので、CCNA試験にはPing-tだけでも対応できます。

一方で、Ping-tのみだと、試験問題における「質問の問われ方」の雰囲気が、結構異なります。またPing-tであまり学んでいない部分が、本試験で出題されることはかなりあるでしょう。

より確実に、CCNA合格を目指すなら、問題集はPing-tと黒本の併用がもっともおすすめです。

CCNAの問題集は、黒本だけで合格できる?

個人的な所感で言うと、「黒本だけで、合格はかなり難しい」と思います。経験者であれば、黒本のみで十分に合格できると思いますが、初学者は、黒本だけで合格は難しいと考えます。

黒本は、本試験の内容、難易度にかなり近いと思います。CCNA試験に慣れるには、黒本は非常によいと思います。

一方で、黒本は、トポロジやルーティングテーブルなど、「図を読ませて、回答させる問題」が、Ping-tと比べると、かなり不足しています。

CCNA試験では、「図を読ませて、回答させる問題」が結構多くでます。また、図を読ませる問題は、慣れていないと、かなり時間がかかる割に、解けません。

CCNA試験は、試験時間に対して出題問題数が多く、図を読ませる問題もクイックに回答しないと、時間が足りなくなります。ゆえに数多く経験し、問題慣れをしないと太刀打ちが難しいです。

「図を読ませて、回答させる問題」については、Ping-tの問題量の方が圧倒的に多いです。

個人的な所感としては、Ping-tのみで合格することはできても、黒本のみで合格は、かなりハードルが高い印象です。

最後に、シミレーション問題対策を行う

CCNA試験対策の総仕上げとして、最後にシミュレーション問題対策を行うことが重要です。シミュレーション問題は、ルータやスイッチに(仮想的に)コマンド入力や設定を行う必要があります。

コマンド入力や設定は、手順や設定の正確性が問われ、知識の実践力が試されるため、あいまいな理解では対応できません。ゆえに、シミュレーション問題は、CCNA試験の難関問題と言えます。

シミュレーション問題の対策は、パケットトレーサなどを使って、ルータやスイッチの設定を繰り返し練習するのがベストです。特にIPアドレス設定、ルーティング設定、VLAN構築などの基本操作はおさえるべきです。

CCNAの勉強方法について、より詳しく知りたい方は、別記事の「【初心者、未経験者、独学可】CCNAのおすすめ勉強方法」をあわせてお読みください。

さいごに

CCNAは、参考書で基礎を固め、問題集を解きながら理解を深めることが効果的です。ただし、理解を深め、定着させるには、問題集の存在が必須です。

まだ基礎が固まっていない状態でも、問題集の問題が解けない状態でも、問題集に取り組んでOKです。問題集の問題を読み、解説を読んで「なぜその答えになるのか?」を理解することが、もっとも重要かつ効率的な学習です。

参考書や問題集について、適切な教材を選び、効率的な学習を進めることで、CCNA合格を確実なものにしてください。

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