インフラエンジニアの志望動機|未経験でも通る例文と書き方・年収はどう変わる?【2026】

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「志望動機がなかなか書けない」
「未経験で何を書いていいか分からない」

結論、「未経験の選考は志望動機でほぼ決まる」といっても過言ではありません。実務経験がない分、志望動機の内容で評価が大きく変わり、結果として入社する会社や年収にも影響が出るためです。

一方で、未経験インフラ転職での志望動機作成は、最も難しいタスクであり、転職活動の最難所とも言えます。

この記事では、多くの志望動機を添削をし、採用側の視点も見てきた現場感をもとに、内定につながる志望動機の作り方(型・例文・NG)をシンプルに解説していきます。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

なぜ未経験者は、志望動機がもっとも重要なのか?

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、実務経験やスキルがないため、企業側も判断材料が限られるのが現実です。

その中で、特に大きな差が出るのが「志望動機」です。ここで将来性や行動力を伝えられるかどうかで、選考結果は大きく変わります。

スキルが見えない未経験者は、志望動機が評価の軸になる

経験者採用であれば「実績(何ができるか)」で判断されますが、未経験者の場合は「実績」がありません。そこで企業が、あなたの将来性を判断する材料が志望動機です。

・「① なぜITなのか?」
・「② なぜ開発ではなく、インフラなのか?」
・「③ どのように貢献したい(成長したい)と考えているか?」

志望動機は、この3つに論理的に答えられるかどうかです。特に年齢が上がるほど、「②と③」の重要度が高まります。

志望動機で差がつく現実

未経験歓迎の求人は、毎日多くの応募が集まります。その中で通過するのは、「他の人より一歩踏み込んだ志望動機が作れている人」です。

志望動機の評価例:
・「手に職をつけて、成長したい」→通りにくい
・「CCNAを学習中(行動)で、将来は構築に携わりたい(方向性)」→通りやすい

このように、「行動」と「方向性」があるかどうかで差がつきます。

インフラエンジニアでなければならない理由

志望動機が抽象的すぎると、よく聞かれるのが 「インフラエンジニアでなければならない理由は何ですか?」 という質問です。

「ITエンジニアになりたい」という動機なら、プログラミング(開発)でも良いはずです。インフラを選ぶ理由があいまいだと、「本音は開発志望では?」、「つらいと辞めるのでは」と判断されやすくなります。

志望動機の「説得力」は、「行動」で決まる

ここからは、あなたの今の状況に合わせて「内定につながる志望動機」の作り方を解説します。志望動機の評価は「あなたが今、どこまで行動(学習)しているか」で大きく変わります。

【学習前の方へ】未経験でも評価される志望理由の作り方

「まだ勉強を始めたばかり」という状態でも、志望動機は書けます。ただし、その場合は以下の3点を志望動機に盛り込みましょう。

なぜインフラか(動機)→例:縁の下の力持ち的な存在に魅力を感じる
継続できる理由(適性)→例:今まで長く続けてきたこと
学習意欲(具体的な行動)→例:Linuxの参考書を一冊読み終えた

ここで一つ、現実として知っておきたいポイントがあります。意欲だけで内定が出る会社もありますが、結果として厳しい環境に配属されやすい傾向があります(特に20代後半以降)。

志望動機の評価は「勉強内容」でここまで変わる(※重要)

企業は、応募者の「言葉」だけでなく「行動」を見ています。「言葉」よりも「行動」の方が信憑性が高いためです。

そのため、志望動機の中に「何を勉強しているか(=どこまで行動しているか)」が含まれているだけで、評価は大きく変わります。

インフラエンジニアになるための取組(何を勉強している?)の図解。評価は、資格取得>勉強>勉強内容を決めている>勉強していない

「頑張ります」という言葉より、「LinuCの101試験を学習中、仮想環境でLinuxを触っています」の方が圧倒的に説得力があります。

※資格は必須ではありませんが、「自ら学習している証拠」があるほど、上位工程(構築など)に携われる「当たり環境」の会社から選ばれやすくなります。

【学習中・資格保持者へ】志望動機の説得力を一段上げる方法

すでにLPICやLinuC、CCNAなどの学習を始めている、あるいは資格を取得している場合、志望動機は一気に強くなります。それは、未経験採用でもっとも差別化になる「自走力の証明」があるためです。

学習は「行動」の証明: 「資格取得」という事実で証明している
面接での差別化: 自走して学べる人材として評価されやすい

実際に、学習実績を志望動機に盛り込んで転職に成功した方の年収データを見てみましょう。

武器を作って挑めば、年収は変わる

当社(株式会社ソリューションパートナー)で、IT未経験から「LPIC-1(もしくはLinuC-1)」を取得した方の、2025年度の平均決定年収は以下でした。

社会人経験1年以上 + 資格保持:381.9万円
社会人経験1年未満・フリーター + 資格保持:350.6万円
※非IT出身者のみで算出(2025年実績)

このように、学習実績があることで、より良い条件や成長環境を提示してくれる企業から評価されやすくなります。

志望動機の説得力は「行動量」で決まる

「資格がなければ内定が出ない」わけではありません。しかし、企業が見ているのは、綺麗にまとまった志望動機だけでなく、「どこまで行動しているか」も見ています。

「内定後に勉強する人」と「内定前から手を動かしている人」。その差が、そのまま内定率や年収・配属環境の差になります。

「どの会社に入るか」でキャリアは決まる(商流・工程)

同じ「インフラエンジニア」でも、入る会社によってキャリアは大きく変わります。

工程の差: 監視で数年経過するか、構築へ早期に進めるか
商流の差: 下請けに固定されるか、上流に近い環境か

この違いが、年収と市場価値の差に直結します。

志望動機を適当に書くと「やめとけ環境」に入るリスク

志望動機をテンプレに頼りすぎると、「誰でも内定を出す会社」からのオファーが集まりやすくなります。

結果として「夜勤ばかりで年収が上がらない」、3年勤めても「実務経験と言えるスキルがつかない」というのは、インフラ業界でよくあることです。

→関連記事:未経験でインフラエンジニアはやめとけ?底辺・詰む原因と回避策

内定に直結する志望動機の作り方(3ステップ)

作るのが難しい志望動機ですが、評価される型はほぼ決まっています。ここでは、内定に直結する「3ステップ」をシンプルに解説します。

【ステップ1】なぜIT業界なのか?

まずは「なぜIT業界を目指したのか」を明確にします。

例:「現職でリモートワークが普及したことにより、IT技術はビジネスの成長や生産性の向上に大きく関わると実感し、IT業界に興味を持ちました」

ここはやや浅めでも問題ありませんが、「前職でのITとのつながり」など、IT関連で体験したことを話せると評価が高まります。

【ステップ2】なぜインフラエンジニアなのか?

ここが最重要です。なぜ開発ではなく「インフラなのか」を具体的にしていきます。

■なぜインフラエンジニアなのか?:
・IT業界のなかでも、なぜインフラに興味を持ったのか?
・どんな出来事やきっかけがあったのか?
・具体的な学習例(インフラの参考書、Linux環境構築、CCNA・LPICなど)

例:IT業界を調べるうちに、通信インフラが担う社会的役割が大きくなることを知り、インフラに興味を持ちました。自分に向いているかを判断するためにLinuxを操作し、面白みを感じたため、その延長でLPIC-1も取得しました。

採用側の視点:理由+行動があると、インフラへの志望度が高く、途中離脱しにくい人材と判断されます

【ステップ3】入社後どう貢献したいか?(キャリアビジョン)

最後にアピールすべきは、「入社後にどのように成長し、どう会社に貢献したいか」です。

■貢献や成長の姿勢例:
・将来のビジョン(設計・構築/クラウドエンジニアにキャリアアップしたい)
・目指したい役割(プロジェクトマネージャー、リーダーなど)

例:入社後はまず運用保守から経験を積み、将来的には構築やクラウド(AWS)にも携わり、いずれはチームを引っ張るリーダーとなって、御社に貢献したいです。

採用側の視点:将来のビジョン(目標)がある人ほど、主体的に学習し、長期的に活躍(=会社に貢献)してくれる可能性が高いと判断します。

この3ステップを押さえるだけで、志望動機の完成度は大きく変わります。

【タイプ別】志望動機で強調すべきポイント

志望動機の型は同じでも、アピールすべきポイントは人によって変わります。

まずは、自分がどのタイプかを確認してみてください。

【中途・社会人経験あり】

「なぜ今の仕事を辞めてまでエンジニアを目指すのか」も見られます。そのため「前職では叶わないが、エンジニアであれば叶うこと」か「前職の経験 × インフラへの接続」を意識して作成しましょう。

【既卒・第二新卒・フリーター】

「つまづいても続けられる人かどうか」や「働くことをどう考えているか」が見られます。そのため「行動で本気度を証明する」ことが非常に重要です。

【新卒】

新卒の場合は「なぜIT業界か」と「ガクチカ」が特に見られます。「ポテンシャル+論理性」の証明が重要です(大手や事業会社の場合は「なぜ当社か」も重要)。

まとめると、志望動機で重要なのは、「自分の状況に合った強みを正しく伝えること」です。

【合格例文集】採用担当者が評価する志望動機の伝え方

ここからは、実際に採用担当者が「会ってみたい」と評価した志望動機の例文をご紹介します。

ただし、例文はあくまで参考です。そのままコピーするのではなく、自分の経歴や強みに置き換えてカスタマイズすることが大切です。

【未経験・中途】営業職からインフラエンジニアへの転職例文

例文:
前職では法人営業を担当し、お客様の課題をヒアリングしながら提案を行ってきました。ITの利活用に関する話になることも多く、ITの仕組みがビジネスを支えていることを実感しました。

その経験から、社会を支える基盤であるインフラ分野に挑戦したいと考え、CCNAの学習を開始し、最初は難しかったのですが、無事に取得もできました。

学んだ知識を活かしながら、入社後はまず運用業務で基礎を身につけ、将来的には設計・構築にも携わりたいと考えています。

■例文のポイント解説:
・「資格取得済み」という事実で、口だけでない本気度を証明している
・「ITの利活用に関する話」と、前職で体験したことをきっかけとして説明できている

【社会人経験1年未満・フリーター】未経験インフラエンジニアへの転職例文

例文:
これまでは明確な目標を持てずにいましたが、ITインフラの奥深さに触れ、一生の仕事にしたいと決意しました。

自分に向いているかを判断するため、実際に自宅PCで仮想環境を構築してLinuxを操作し、現在はLinuC-101試験に合格しています。

事務職で培った「正確性」と、この〇ヶ月間継続している「学習習慣」を武器に、御社の安定稼働を支えつつ、将来はクラウド案件にも携われるよう成長したいと考えています。

■例文のポイント解説:
・「向いているかを判断するためと「行動結果」で、早期離脱の懸念が払拭できている
・「〇ヶ月の学習習慣」というワードが強く、コツコツ学習できることを示唆できている

【第二新卒・微経験】現状を打破し、上位工程を目指す例文

例文:
大学卒業後、ITサポートを1年間経験しましたが、より専門性を高めたいと考え、インフラ分野への転身を志望しました。

現在はAWSの無料枠を活用して構築を実践中で、SAA(ソリューションアーキテクト)の学習も進めています。

御社の「未経験からでも構築に挑戦できる環境」で、実務と学習をリンクさせ、早期に設計・構築工程を担えるエンジニアとして貢献したいです。

■例文のポイント解説:
・「前職が嫌だから」ではなく「上位工程(構築)に行きたいから」という前向きな理由
・「AWSの実機操作」という、実務に近い具体的なアクションがアピールできている

【経験者】運用から構築・クラウドへのスキルチェンジ

例文:
2年間サーバー運用保守を担当する中で、トラブルの根本解決や構築フェーズへの関心が強まりました。現在はLPIC-2の学習を進めており、201試験は合格済み、来月中に取得予定です。

これまでの「現場でのトラブル対応経験」に「上位の技術知識」を掛け合わせ、御社の構築プロジェクトクラウド移行案件において、早期に即戦力として貢献することを目指します。

■例文のポイント解説:
・「構築を目指す理由と学習進捗」により、成長意欲がアピールできている
・「自分の成長=会社貢献」のニュアンスが感じ取れることが好印象

【注意】この志望動機は落ちる|NGパターンまとめ

以下に当てはまるタイプの志望動機は、採用担当者から高確率で見送られます。当てはまらないよう注意しましょう。

「IT業界は安定しているから」が中心
→他業界でもいいと判断される

「PCが好き・ネットが好き・手に職をつけたい」だけ
→趣味レベル・覚悟不足と見られる

「御社で成長したい」、「教育制度が充実しているから」が主体
→受け身で主体性がない

「本音は開発希望・他職種希望」が透けて見える
→ミスマッチ(辞めそう)と判断される

条件(年収・リモート・働き方)が中心
→会社への貢献意識が弱い

希望ばかりで「自分は何ができるか(何を努力するか)」がない
→採用するメリットが見えない

インフラエンジニアへの転職理由はどう伝える?本音の言い換え方

「年収を上げたい」、「残業を減らしたい」。こうした本音があるのは一般的です。ただし、それが「ネガティブすぎる理由」や「他責に感じる内容」だと、評価が下がります。

重要なのは、本音を「建前(評価される形)」に修正することです。

転職理由と志望動機は「セット」で考える

転職理由は「過去(なぜ辞めるか)」、志望動機は「未来(何を求めているのか)」です。企業側は、この2つの一貫性をしっかり見ています。

例:
・転職理由:「運用業務中心で、このままではスキルが広がらないと感じた」
・志望動機:「構築やクラウドに挑戦できる環境で、技術力を高めたい」

一貫性がないと「何を求めているのかがわからない」、「また同じ理由で辞めるのでは?」と判断されやすくなります。

【例文あり】ネガティブな転職理由をポジティブに変換する

面接や書類では、本音を「ポジティブな志向」に修正し、「面接向きの言葉」に言い換える必要があります。

「年収を上げたい」 → 「市場価値を高め、より高度な技術(構築・クラウド)で貢献したい」
残業を減らしたい」 → 「生産性を意識し、短時間で高い成果が求められる環境で働きたい」
「今の職場が嫌」 → 「より成長機会が多い職場で、技術力を高めたい」
「今の職種が嫌」 → 「システムを使う側から、組み上げる側に進みたい」

本音をゼロにする必要はありません。「評価を落とさず、面接官が納得できる内容に変える」のがポイントです。

補足(重要):
転職回数が多い方や、短期間での離職がある場合は、転職理由はほぼ確実に深掘りされます。

そのため、「なぜ辞めたか」だけでなく「次はどうするか(再発防止策)」までセットで説明できるようにしておくことが重要です。

まとめ:
転職理由は「なぜ辞めるか」、志望動機は「次に何をしたいか」です。この2つがつながることで、志望動機に説得力が生まれます。

まとめ|志望動機で差をつけ、内定を勝ち取ろう

未経験からインフラエンジニアを目指す場合、志望動機は合否を大きく左右する最重要ポイントと言っても過言ではありません。

■志望動機で押さえるべきポイント:
・「なぜITか」、「なぜインフラか」、「どう貢献するか」をセットで語る
・意欲だけでなく「学習(行動)」も示す
・本音はそのまま書かず、「評価される形」に変換する
・テンプレではなく、自分の経験と結びつける

志望動機の作成は難しいですが、ここで妥協しないのがキャリア形成では重要です。「どの会社に入り、どんなキャリアを歩むか」が変わります。

内定はスタートライン、将来は「環境選び」で決まる

志望動機という「入り口」を整えるだけで、入社後のキャリアは大きく変わります。

実際に、社会人経験がある方であれば「武器(資格・学習)」を持って挑むことで、年収380万円前後の環境に進むケースは十分に現実的です。

また、社会人経験がほぼない・フリーターの方でも、同様に学習実績を積むことで、年収350万円前後の環境に進むケースもあります。

今の志望動機や進め方に不安があるなら、要注意

「このまま応募して大丈夫か分からない」
「構築に進める会社の見分け方が分からない」
「年収が本当に妥当なのか不安」

分からないまま転職してしまうと、「入社前後のミスマッチ」に出会いやすく、最悪の場合は「やめとけと言われる環境」に入社してしまうこともあります。

このまま進めると後悔しそう、転職で失敗したくない。こんな不安をお持ちの方は、インフラ専門の転職エージェントに、お気軽にご相談ください。

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※無理に応募を勧めることはありません、在職中・未経験者も歓迎しています。

※「30分だけ電話で話を聞いてみたい」という気軽なご相談も大歓迎です(その際は「30分の電話相談希望」と記載いただけるとスムーズです)。

この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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