【未経験者向け】サーバーエンジニアの志望動機、受かる作り方や例文を解説

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

サーバーエンジニアは人手不足が深刻な職種であり、未経験者でも積極的に採用する会社が増えています。

しかし、未経験で志望動機を作るのは難しいです。未経験では志望動機をどのように書けばよいのか、アピールすればよいのかがわからず、書き方に悩んでまとまらない。結果、時間だけが過ぎてしまうこともあるでしょう。

今回はサーバーエンジニアの志望動機について、作り方のポイントや例文、嫌われやすい志望動機などを説明します。

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目次

未経験サーバーエンジニアの志望動機は、合否を左右する重要ポイント!

「志望動機」の作成は苦手とする人が多いです。しかし、未経験サーバーエンジニア選考では「志望動機」を重視したい採用担当は非常に多く、「志望動機」の対策はとても重要です

採用担当者は、忙しい中で日々たくさんの志望動機を読み、聞いていますので、抽象的な内容や誰でも言える内容だと、納得してくれません。

また優秀な方でもサーバーエンジニアという仕事の理解が甘く、志望動機が薄い場合はお見送りとなるケースもあります。志望動機の良し悪しで、書類や面接の合格・不合格が判断されることは非常に多く、「志望動機」は対策が必要なポイントでしょう。

志望動機が弱いと、採用担当者はどう思うのか?

未経験サーバーエンジニアの志望動機が甘いと、採用担当者は下記のように考えてしまいます。

・サーバーエンジニアの仕事内容をよくわかっていない(しっかり調べていないのかな?)
・サーバーエンジニアに本当になりたいのか?が、わからない(他の職種を希望しているのかな?)
・すぐに挫折しそうに見える(努力が継続しなさそう、やりたくて選んだ訳ではなさそう)

上記のように面接官が感じると、「入社後につまづきそう」「長い活躍が難しそう」という理由で、「採用は難しい」という結論になってしまいます。

よくある志望動機に終始すると、薄い志望理由になりやすい

サーバーエンジニア職のよくある志望動機として「スキルを身につけたい」、「将来性が高いと思った」などに終始する人は多いですが、「スキル」や「将来性」などに終始し過ぎると、薄い志望理由になりやすいです。

例えば「スキルを身につけたい」という内容だと、採用担当者は下記のような質問をしたいと考えます。

・現職ではスキルは身につかないのか?(転職しないと身につかないのか?)
・サーバーエンジニア以外でも、スキルが身につく仕事はあるのでは?(他の仕事は調べたのかな?)
・サーバーエンジニアでなければいけない理由は何?

上記のような疑問を採用担当者に強く感じさせず、採用担当者が納得感を感じ、共感するような内容であれば、志望動機としては高評価でしょう。

サーバーエンジニアの志望動機を作る前に、知っておくべきこと

下記からは、サーバーエンジニアの志望動機を作る前に、知っておくべき内容を簡単に説明します。

サーバーエンジニアの志望動機を作る前に:仕事内容の理解

サーバーエンジニアの志望動機を作る前に、絶対におさえるべき内容として「サーバーエンジニアの仕事内容」があります。

特に、「基本設計」、「構築」、「運用」、「監視や保守」の4つの工程は、内容をおさえていないと、志望動機を作ることも難しいだけでなく「職種研究不足(仕事の理解不足)」と思われてしまいます。

少なくとも、「基本設計」、「構築」、「運用」、「監視や保守」が、どのようなことをする工程か?を知っておくことが重要です。

また、サーバーエンジニアの仕事内容について詳しく知りたい方は、別記事の「サーバーエンジニアとはどんな仕事内容?わかりやすく解説」に記載していますので、興味があればあわせてお読みください。

サーバーエンジニアの志望動機を作る前に:キャリアイメージ・キャリアパスの理解

また、サーバーエンジニアの志望動機を作る前に、キャリアイメージやキャリアパスの理解も必要でしょう。

キャリアイメージがわからなければ、どのように働いていきたいかのイメージが不明瞭になりますし、キャリアパスがわからなければ、どうなっていきたいか?がわからないままとなるでしょう。

下記図は、サーバーエンジニアのキャリアイメージとなります。

また、サーバーエンジニアのキャリアパスについては、別記事ですが「サーバーエンジニアの将来、将来性が高いキャリアパスを解説」に記載していますので、興味があればあわせてお読みください。

未経験サーバーエンジニアの志望動機 例文

よく未経験の方から、「サーバーエンジニアの志望動機は、どのレベルであれば合格ラインなのか?」と質問をいただきますが、応募する企業によって「求められる志望動機のレベル感」は異なります。

ただし、志望動機はどの会社も「採用時に、しっかり判断したい重要項目の一つ」と考えておりますので、しっかり時間をかけて作成することが必要です。

一方で、志望動機も、いくつかサンプルを見ないとよい悪いの判断が難しいため、質問を多くいただく「サーバーエンジニアの志望動機(文系)」と「サーバーエンジニアの志望動機(フリーター)」を記載します。

未経験サーバーエンジニアの志望動機 例文①:文系

【例文①:文系】サーバーエンジニアの志望動機

IT未経験ではありますが、サーバーエンジニアになりたいと思い、転職を考えています。

私は大学時代からPCを使った仕事に興味があり、IT業界にも関心を持っていましたが、私の業界研究不足から、情報系の学部でないとエンジニアになることは難しいと考え、需要が安定していることに魅力を感じた食品会社に就職いたしました。しかし、関心を持てるスキルを伸ばして行きたいと考えるようになり、IT業界への転職を考えるようになりました。

その中でサーバーエンジニアを志望した理由は、オンラインゲームをしていた際に、サーバーが落ちてゲームが出来なかったり、サーバーの問題で円滑なプレイが出来なくなった経験があり、そこから自分の趣味であるゲームと、サーバーやネットワークは密接い関わっていることに気づき、ITインフラ業界を調べた所、サーバーエンジニアはIT化が進む現代の社会基盤にて重要な役割を担っていることに魅力を感じました。

また、サーバーエンジニアになるために、LPICやCCNAの学習をする中で、Linuxコマンドを通して操作できた時や、Cisco Packet Tracerを用いて正しく通信ができる環境を作成できた時に達成感を感じることができ、やりがいを持って高いモチベーションで働くことができると感じました。

まずは興味があるサーバー分野で知識を活かしたいと考えていますが、今後はサーバーやネットワークの両方の知識を身につけながら、インフラ全般で幅広く活躍できるエンジニアを目指し、御社や顧客の貢献できるエンジニアになりたいと考えています。

未経験サーバーエンジニアの志望動機 例文②:フリーター

【例文②:フリーター】サーバーエンジニアの志望動機

現職ではアルバイトとして、バックヤードの管理やデータ入力などの事務系の業務に勤めておりますが、年齢が20代後半を迎えようとする中で、今後自身のキャリアを考えた際に、手に職をつけること、より社会に貢献できる環境で、漠然とITエンジニアとしてキャリアを築いていきたいと考えておりました。

そんな折、サーバーエンジニアに転職をした友人の話を聞くうちに、今後需要が高まっていくサーバーエンジニアやクラウドエンジニアに関心を持つようになりました。エンジニアの仕事を調べるうちに、昨今のクラウドやAIの発展に、ITインフラが担う社会的重要度が強く増すように感じ、IT業界は未経験ながらも、社会にとって不可欠となるインフラ分野で、サーバーエンジニアとして新しいスタートを切りたいと考えました。

サーバーエンジニアになるために、エンジニア育成講座を受講し、仮想環境を通して様々な設定やコマンドを学びながら模擬演習を繰り返し、結果としてLPIC-1を取得することができ、達成感を覚えると同時に、サーバーエンジニアとしてのやりがいを感じることができました。

今後サーバーエンジニアとしてキャリアを積むために、多くの経験やスキルを学ぶ必要があると考えています。様々なスキルを学びながら、アルバイトではありますがリーダーとして進行管理を行い、課題が発生する前に予防策を講じてきた経験を活かし、技術や管理に強みを持つエンジニアとなり、長く貢献したいと考えています。

未経験サーバーエンジニアの志望動機の作り方

志望動機の作り方は、「絶対にこの書き方でないといけない」というルールはありませんが、私が一番おすすめする書き方は、下記順序です。

■未経験サーバーエンジニアの志望動機の書き方:
①結論
②なぜIT業界を志望するのか?
③なぜサーバーエンジニアを志望するのか?
④どのように貢献をしていきたいのか?

特に上記の「③なぜサーバーエンジニアを志望するのか?」は特に大事であり、「④どのように貢献したいのか?」も大事です。上記について、志望動機を作る中での考え方を、下記から説明します。

サーバーエンジニアの志望動機:なぜIT業界を志望するのか?

まずはIT業界を志望した理由を、最初に書く方がわかりやすいです。

何のきっかけから、「ITに興味を持ったのか?」、「ITエンジニアになりたいと考えたのか?」を説明するとよいです。

よくある志望理由として、「スキルを身につけたい」、「将来性がありそう」、「PCやインターネットが好き」がありますが、「スキルを身につけたい」などは、IT業界の志望理由といえます。

ただ、ここで気を付けたい所は「スキルを身につけたいから、IT」、「将来性があるのは、IT」と言うと、非常に薄い志望理由になることです(ITエンジニア以外でも、スキルが身につく仕事はあるはずですし、ITだけが将来性がある仕事とは言えないはずです)。

ゆえに、何をきっかけにITに興味を持ったのか?(友人や親族がITエンジニアだった、元々PCやインターネットが好きだったなど)という説明や、「IT業界以外の仕事も調べて比較検討した中、ITがベストだと考えた」という説明がよいでしょう。

サーバーエンジニアの志望動機:なぜサーバーエンジニアを志望するのか?

次に考える内容は「なぜサーバーエンジニアを志望するのか?」であり、端的に言うとサーバーエンジニアの志望理由です。

この「サーバーエンジニアの志望理由」が一番大事であり、サーバーエンジニアの志望理由が薄いと「サーバーエンジニアでなければいけない理由は?」と突っ込まれることがあります。

「なぜサーバーエンジニアを志望するのか?」については、他のITエンジニア(開発エンジニア、webエンジニアなど)と比べて「サーバーエンジニアが良い」と考えた理由を伝えるとよいでしょう(もちろん、なぜそのように考えたのか?というエピソードは必要です)。

また、「サーバーエンジニアを志望する理由」は、「サーバーエンジニアになるための勉強をしていて、面白み・やりがいを感じた。だからサーバーエンジニアを志望している」という内容が、最も説得力が高く、強い志望動機とも言えます。

サーバーエンジニアになるために、勉強という行動をしているかつ、勉強が面白かったという感想まで加えられているため、ITエンジニアに必要とされる「自走力」や、「学習を楽しめる人材」という印象を採用担当者に与えることができ、一番おすすめできる志望動機の作り方です。

サーバーエンジニアの志望動機:どのように貢献したいのか?

志望動機に、なぜ「どのように貢献したいのか?」を加えなければいけないのか?と思う人は多いかも知れませんが、志望動機に「どのように貢献したいか?」を加えることは非常に重要です。

「どのように貢献したいのか?」がないと、志望動機が「自分がやりたいから(自分がスキルアップしたいから)」などになってしまい、独りよがりの志望動機に聞こえてしまいます。

採用担当者が欲しい人材は、「会社や顧客に貢献をしてくれるエンジニア」です。ゆえに、「どのように貢献したいのか?」を聞きたいと考えています。あなたの考えの方向性が「どこに向いているか?(会社や顧客への貢献に向かってくれるか?)」や、「キャリアビジョンを調べながら、考えているか?」の説明になります。

「会社や顧客に貢献したい考え」が弱く、「自分のスキルアップにしか興味がない」といった印象を採用担当者が持ってしまうと、NGになりやすい理由の一つになることがあります。

志望理由は、「ITの志望理由」、「サーバーエンジニアの志望理由」、「貢献の仕方」をつなげて答えるだけ

上記の「ITを志望した理由」、「サーバーエンジニアを志望した理由」、「どのように貢献したいのか?」を整理して伝えることで、非常に効果的かつ、採用担当者から納得・共感をもらえる志望理由となるでしょう。

避けた方が無難、嫌われやすいサーバーエンジニアの志望動機とは

下記からは、よくある志望動機の失敗事例を説明します。下記のような志望動機は、可能な限り避けた方が無難でしょう。

嫌われやすい志望動機①:教育研修制度が充実しているため

可能な限り避けた方がよい志望理由が、「教育研修制度の充実」です。絶対に使ってはいけない訳ではないですが、志望動機に「教育研修制度」を強調し過ぎると、採用担当からは「受け身な人材では?」と感じられてしまうのも事実です。

サーバーエンジニアは、自ら学び、勝手に成長するような意欲がある人材が求められるため、研修制度に頼りすぎる印象を与えると、マイナス評価になることも多いでしょう(自分で学習するが、教育研修も並行して使えるとありがたい、程度であれば問題ありません)。

嫌われやすい志望動機②:会社規模や待遇の充実(大手、年収、福利厚生など)

志望理由に会社規模(大手であること)や、待遇(年収や福利厚生など)を挙げることは、マイナス評価になることは多いでしょう。

志望理由は、具体的な仕事内容やキャリアについて、どれだけ興味を持って、貢献をしたいのかを重視している項目であり、会社規模や待遇を志望理由に挙げると、「仕事やキャリア」を重要視していない人材に見えてしまい、本気度が伝わらない志望理由になってしまいますので、非常に注意が必要です。

嫌われやすい志望動機③:将来フリーランスになりたい、起業したい、早めに転職を考えている

志望理由に「将来フリーランスになりたい」など、独立志向を挙げることも、嫌われやすい志望動機の一つです。

会社は、教育コストをかけてエンジニアを育てていきますので、長期に貢献してくれる人を優先して採用します。ゆえに、フリーランスや独立志向を挙げることは、貢献意欲の低さのみでなく、長期就業につながらず、採用するメリットがないと判断され、選考で不利になるでしょう。

また、入社して1-3年で転職を考えているといった内容も同じように、長期就業につながらないため、嫌われやすい志望動機の一つであると言えます。

説得力がある志望動機をつくりたいなら、サーバーエンジニアの勉強が一番効果的

サーバーエンジニアを目指す際に、説得力がある志望動機を作るためには、サーバーエンジニアの技術を勉強することが一番効果的です。

サーバー系の技術を学ぶことで、「サーバーエンジニアになりたい」という考えを行動に移していますし、「技術を学ぶことが面白かった」と言えれば、サーバーエンジニアとしてのポテンシャルをアピールできます。また、「学習にて得た知識を活かし、貢献したい」と志望動機に反映させることで、具体的な動機となり、説得力が増すでしょう。

また、サーバーエンジニアなどといったITエンジニアは、研修でつまづく人も多いため、採用担当者としては「(勉強前後のギャップを減らすため)事前にIT技術を学習しておいて欲しい」という考えも非常に強いため、転職前の学習は非常に有効です。

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