IT業界の就職は、女性が有利と聞きましたが本当でしょうか？

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質問の回答者

キャリアアドバイザー　角田 壮史

キャリアアドバイザー歴13年。大学卒業後、外資系メーカーに入社し、その後人材サービス会社のインテリジェンスにてIT業界の中途採用支援を行う。IT、通信、コンサルティングファーム、インターネット業界を中心とした転職支援を行っており、得意職種はコンサルタント、アプリケーションエンジニア、インフラエンジニア、社内システムエンジニア。

IT業界の就職は、女性が優遇なのでしょうか？

一部の会社では、女性社員や女性管理職登用数の増加を目指し、女性の方を積極的に採用している会社もあります。
これは労働人口の減少や、政府の方針で、女性の活用を増やす指針が影響している部分もありますし、優秀な女性を採用し活躍頂くためには、優秀な女性のロールモデルを作りたいなどといった意図など、女性を積極採用し、活躍頂ける環境を作ろうとしている企業はあります。
しかし、ご質問者様が想像されている程優遇されているとは考えにくいです。

IT業界の会社は男性が多いため、女性の応募は多少目立つ事は事実ですが、それよりも女性の方のほうが、コミュニケーション力において成熟を感じる傾向や、ITを目指す動機などが明確であるケースが多いです。
特にITを目指す動機などは、男性社会の中に女性が飛び込もうする気持ちも感じ、女性の方が意志を感じやすいのは事実です。

あえて、優遇されるタイプの特徴を伝えると、第一印象にて「愛嬌」を感じる方と思います。
仕事は基本複数人で行うため、人間関係は必須です。
自社の社員やお客様との関係も重要であり、今まで深く付き合った事が無いタイプの方とも、お付き合いをしていく事が発生します。
その中で、第一印象で愛嬌を感じる方は人間関係を上手く構築できやすいため、優遇されていると思います。

これは、学生時代の人間関係も同じだと思います。ニコニコ笑顔でいるタイプと、ムスっとしかめっ面でいるタイプと、どちらの方が第一印象で友達になりたいと思いますか？
多数の方はニコニコタイプの方を選ぶと思われます。
社会人において、常にニコニコタイプが望まれるとは言えませんが、新卒社員は最初戦力になりませんので、即戦力性以外の所で検討をしがちです。
すると、第一印象は合否に関わる大きな要素と言えるでしょう。

あわせて、将来的な観点で、女性優遇の可能性を考えると、男女雇用機会均等法における「ポジティブ・アクション」にて、IT業界は女性が優遇になる可能性は考えられます。
厚生労働省が「男女の雇用機会均等」の政策にて、実質的に男女差を無くすため、男女に事実上生じている格差を解消する取組を会社に求めており、それをポジティブ・アクションと呼びますが、ポジティブ・アクションでは「女性が男性より相当程度少ない分野」においては、男性よりも女性を有利に採用する事や、男性よりも女性に有利な取り計らいをする事を会社に求めています。
ゆえに、女性の方が「就職・転職」や「昇進」、「部署配置・異動」などに有利に働く可能性は考えられます。現在では大きくポジティブ・アクションが浸透しているとは言えませんが、中長期的に見るとポジティブ・アクションが更に浸透していく可能性は大きいかと思います。

以上、ご質問者様の参考になれば幸いです。

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