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インフラ構築からインフラ運用設計へ。「顧客のビジネス側の支援」という私の哲学。

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インフラエンジニアとして設計・構築からPMを経験された後、「顧客のビジネス側の支援」を行いたいと考え、運用設計PMとして顧客の情報システム支援を行われている村田千尋さん(33歳)。

業務を通じて、「仕事のポリシー」や「大切にしたい事」を見つけたと話されており、その背景にどのような転機があったのか、お話をお伺いしました。

 

世の中を便利にする力を身に付けたい!私がインフラエンジニアを選んだ理由

 

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小さい頃はブロックを組み立てる事や、絵を書く事が好きな子供でして、手を動かして何かを作る事が好きなタイプと自分の中で自己認識をしていました。

大学時代は理系に進み、工学部でロボットを作ったり金属や材料の研究を行いました。ただ、このままロボットなどを作り続ける事にただなんとなく違和感がありました。また私の就職活動当時は、まだ景気が回復していないタイミングでして、将来何があっても食いっぱぐれない力、家族を養っていける力が必要だという事だけは強く考えていました。

大学生の時に大手書店でアルバイトをしていたのですが、お客さまから「●●という本ありますか?取り寄せて欲しい」という問い合わせを頂いた時に、書店の在庫管理システムを見てピンときました。ITで北海道から九州までの本の在庫をリアルタイムで管理していて、距離を問わず店と店を繋ぐという仕組みに学生時代に触れ、お客さまに役立つ事を最前線で感じた時に「これだ、私が進む道はITだ!」と思いました。

今までのようにただただロボットを作るのではなく、世の中を便利にするITだ。ITは世の中を便利にする事が出来るし、便利になった時に、便利になったものを捨てる事は無い。それにITは食いっぱぐれないし、世の中が便利になるものを自分の手で作れるのは絶対やりがいを感じられる!と信じて、IT業界に就職を考えました。

ITに興味を持ったものの、IT業界でもキャリアの選択肢は多様。キャリアの選択を考えると、開発業務を選ぶべきなのかな、、一番業務がイメージしやすく、結果が出やすいのは、コーディングだろうな。でも、コーディングを将来的に、体力的な所も考えて、ずっと出来るのか?という自分への問いが生まれ、IT業界の職種を調べた所、興味を持ったのがインフラやネットワーク。新しいシステムを作る時にネットワークは確実に必要だし、ガスや電気や水道と同じように、ITの大元であるインフラを自分の手で極めてみたい、そして企業の情報システムを作り上げてみたい、という考えのもと就職活動を行い、リクルート社と神戸製鋼社の合弁出資でスタートした企業であり、小さい会社ながらも大手企業の情報システム部門を丸ごと請け負うというスキームで、インフラ基盤に強みを持つ会社と聞いた現職(アークシステム)を選びました。

 

良いサイクルが出来るから、面白みが生まれる。エンジニアとして5年目のタイミングで見えたもの。

 

入社して最初のプロジェクトは某大手サービス業(以下A社とします)のインフラ支援。5年間は運用を行いながら、既存の環境のリプレイスなどの細々した構築業務もやりながらインフラエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。そこでお客さまのA社から、自社の人事制度変革の話があり、「社員が在宅で勤務が出来るよう、IT環境を新規で構築したい」という話が出まして、「新規ネットワーク」に自分がイニチアチブをとって携わるチャンスが発生しました。当時はわからない事だらけで大変ではありましたが、A社人事の方とも話をしながら、顧客ニーズやネットワーク要件の整理を行い、どの技術なら対応が出来るかを調査し、機器選定を行い、構築から全てを自分を中心に行った事は、小さなことかも知れませんが私の自信になっています。また、提案書作成も上司のみでなくお客さまも一緒になってアドバイスをしてくれて、環境にも恵まれたと思っています。また、当時構築したインフラ環境が、現在では2万人が利用可能なインフラ環境となっており、喜びもひとしおです。

小さな事かも知れないですが、成功体験を踏むと考え方が変わりました。それまでは、トラブルが起きた時は「困ったな、、」という感覚が強く、原因解明や対処に追われる傾向が強かったのですが、小さなことでも成功体験を積むと、問題がおきてもポジティブになれるように考えが変換できるようになりました。問題があっても、「次の提案に繋げたい」という気持ちが強くなり、一歩踏み込んだ提案などを行うと、お客様から直接「ありがとう」と言われたり、顧客との間に良いサイクルがうまれ、更に面白みを感じるようになりました。

 

当たり前のレベルを高めたい。方向性を教えてくれた私の上司。

 

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私が自分から努力をしたくなった理由の一つが「上司の存在」です。
お客さまとのコミュニケーションの取り方、関係性構築から、プロジェクトの管理や進め方など、当たり前に行う業務の行動レベルが極めて高かったのです。お客さまだけでなく自社の社員からも、エンジニアだけでなく非エンジニアからも、分かりやすい説明と納得感ある解を提示し、プロジェクトの推進力は目を見張るものがあり、当たり前の事をクオリティ高く推進し、当たり前のレベルを高める力。この「上司の力と同じものを身に付ければ、どんな会社や環境でも仕事が出来る」と信じる事が出来ました。そこで上司の考えや行動を見よう見真似し、いつのまにか努力を好む人間になっていました。

また私よりも私のキャリアを考えてくれている事にも強く尊敬をした理由の一つです。

私の希望は技術を極める事ではなく、お客さまのビジネスを支援出来るエンジニアになる事。そのためには顧客のゴールを明確化し、ゴールを目指す手段の立役者になる事。それをかなえるために、幅広い経験を積めるよう、上流工程業務を私がやりやすい形で任せてくれました。企画から運用、また基盤、ミドルウェアからネットワークの物理層まで携わるチャンスを頂きながら、フォローしてもらう事が出来、チャレンジングであったのですが幅広い経験を積むことが出来ました。

 

一つの目的に対して、道を自分で決めて歩いていくという生き方。

 

私は目的遂行のための実現プランを考えるのが好きな人間です。お客様が何かをやりたくて、そのために私の力が活かせれば嬉しいし、もっと感謝される仕事がしたいです。技術のスペシャリストになるよりも、顧客貢献を行いたいですし、またお客さま側のゴールを突きつめる事で、「一つの目的に対して、道を自分で決めて歩いていくという生き方」を学んだ気がしています。

今はプレイングマネージャーとして、お客様の情報システムの予算計画、コスト管理から、運用設計までやっています。お客さまのゴールを見据えて、具体的計画に落とし込み、やるべき事を洗い出して予算化して、予算の消化管理から追加申請を行い、またお客さまの北海道から沖縄、海外などの拠点に対して、対応機器が1万台ある中で障害を減らすような運用を踏まえて構築したり、運用を作ったりしながら、プロジェクト管理からメンバー育成まで行っています。

メンバー育成に関しては、目的はメンバーに「気づき」と「経験」を与える事。初めてのメンバー育成時は、自分とメンバーが同じ方向やプロジェクトの目的を見てなくて、例えば運用中に「変更する事」や「設定する事」が目的となっていて、本来の目的を見失っていたりする事も多く、悩んだりもしました。でも目的に対して、道を決めていくのは自分だ、と考えた結果、「メンバーに同じ方向を向かせる事が出来ないのは自分の責任だ」と考えるようになって気持ちが楽になりました。人は「何のためにそれをやっているのか?」を忘れやすいものなので、「忘れないようにどれだけコミュニケーションを取って、課題を拾って上げれるか?」を意識したりしています。また非常に当たり前の事ですが、自分の手を動かした方が早くて確実な事でも、メンバーの成長のために、仕事を任せ、私はフォローにまわる事を徹底し、メンバーに「気づき」と「経験」を与えかつ、「一緒に仕事がやりやすい上司」を今はまず目指しています。

これからも顧客のビジネス側の支援という目的に対して、道を自分で決めて歩いていきたいですね。

 

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