インフラエンジニアを辞めたいと感じたら|限界サインと後悔しない選択肢

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「この仕事に向いていない、もう限界かも」
「毎日、辞めたいことばかり考えてしまう」

今、そんな苦しい気持ちを一人で抱えていませんか?

結論から言うと、インフラエンジニアを辞めたいと感じるのは、あなたが弱いからでも、エンジニアの才能がないからでもありません。

この仕事には構造的な「しんどさ」があり、今のあなたが「自分に合わない環境」に身を置いているだけというケースがほとんどです。

この記事では、なぜインフラエンジニアが「辞めたい」と感じやすいのか、また後悔しないために、どんな選択肢があるのかを、できるだけシンプルに整理していきます。

「辞める」、「辞めない」を今すぐ決める必要はありません。まずは、今の状況を整理するところから始めてみてください。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

インフラエンジニアを「辞めたい」と感じるのは、珍しいことではない

「もう限界かもしれない」、 そんな風に悩んでいるとき、「自分だけが逃げ出したいと思っているのではないか?」、「自分がダメなだけではないか?」と、自分を責めていませんか?

まず最初にお伝えしたいこととして、インフラエンジニアが「辞めたい」と感じるのは、決して珍しいことではありません。また「エンジニアを辞めたい=向いていない」でもありません。

「辞めたい」と思うのは、自然な防衛本能

インフラエンジニアの仕事は、その責任の重さや特殊な働き方などから、心身に大きな負担がかかりやすい職業です。

例として、スキルが身についていないと感じる焦り、生活リズムを崩しやすい夜勤、ついていけないという苦悩感などが、キャリア相談でも多くあります。

このようなしんどい環境下で「辞めたい」という感情が強くなるのは、心身が発している「自然なサイン」です。これは甘えや逃げではなく、今の環境が合っていないことを示唆しているに過ぎません。

まずは「感情」と「状況」を切り分ける

「辞めたい」という強い気持ちがあるときは、将来がなにも見えなくなり「もうエンジニア自体が無理」といった極端な結論を出してしまうこともあります。しかし、一度立ち止まって考えてみてください。

あなたが辞めたいのは「インフラエンジニアという仕事そのもの」ですか?
それとも「今の会社の、今の働き方」ですか?

「今の現場を離れたい」という気持ちは、無理に抑え込む必要はありません。まずは今の辛さを認め、そのうえで「何が自分を追い詰めているのか」を整理することが、後悔しない選択肢を選ぶための第一歩となります。

なぜ「辞めたい」のか?本音の悩み

ネットで「インフラエンジニア 辞めたい」と検索すると、さまざまな悩みが出てきます。あなたが今感じている苦しみも、きっとこの中のどれかに当てはまるはずです。

仕事が「楽すぎる」のに、将来が不安で仕方ない

「仕事自体はきつくない。でもつまらない、なぜか不安が収まらない」

他の人から見ると贅沢な悩みに見えるかもしれませんが、実はこのタイプの不安を抱えているインフラエンジニアは多いです。

監視業務や定型作業が中心の現場では、トラブルが起きなければ、時間だけが過ぎていくこともあります。

そのため、最初は楽でも「暇が苦痛」、「何も身についていない」、「将来が全くイメージできない」と、暇な時間がそのまま不安に変わっていくことがあります。

周りに「ついていけない」/自分だけ成長していない気がする

「周りの人についていけていない」、「自分だけレベルが低い気がする」

このような感覚は、最初の現場や、新しいフェーズに入った直後に非常によく起こります。

特に、初めて構築業務やクラウド案件に関わったときなど、知らない用語が飛び交い、全体像がわからない中、部分的な作業を任され「なぜそうするのか」が分からないまま手を動かす状況になりがちです。

この段階で「ついていけない」と感じるのは、能力不足ではなく、前提知識と経験がまだ揃っていないだけです。余裕そうに見える周りの人たちも、実は同じように最初は戸惑い、失敗してきています。

「自分だけ成長していない気がする」という感覚は、理想としていた成長スピードと、現実の学習・経験とのギャップからも生まれます。この感覚は「ちゃんと前に進んでいる証拠」でもあります。

もう勉強したくない・勉強が嫌いになった

最初は意欲があったのに、今は参考書を開くのも嫌。。それはあなたのやる気がなくなったわけでも、向いていないからでもありません。よくあるパターンが2つあります。

理由①:今の仕事が面白くないから
インフラの仕事は、設計や構築など「考えて作る工程」に関われるようになると、面白さを感じやすくなります。一方で、実務と結びつかない状態が続くと、勉強そのものが苦痛になりがちです。

理由②:休む間もなく走り続けてきたから
業務のプレッシャーを抱えながら、実務で使わない資格の勉強を続けると、学習は「成長の手段」ではなく「義務」になります。

学習を「必ずやるもの」ではなく、「必要になったら手を伸ばせる選択肢の一つ」と捉え直してみるだけで、向き合い方が変わることもあります。

夜勤・障害対応で心身が限界

夜勤やオンコール、突発的な障害対応が続くと、「この働き方を、あと何年続けられるだろうか」と現実的に不安になります。

特に30代・40代が視野に入ってくると、体力だけでなく、生活リズムや家族との時間との両立が難しく感じ始める人も多いです。ここで問題なのは、責任は重いのに、現場に裁量がない環境です。

ハイプレッシャーな業務を任されながら、判断権は上にあり、トラブル時は現場が矢面。この状態が続けば、限界を感じてしまうのは無理もありません。

「辞めたい」と感じるのは、逃げではなく、これ以上無理をしないための自然なサインです。

インフラを選んだことを「後悔」している

年収の伸び悩みを感じたり、友人や同僚と比較して、「自分だけ取り残されているのでは」と思ってしまう人も少なくありません。

ただし、ここで切り分けておきたいのは、「インフラという職種そのものを後悔」しているのか、「今いる環境や進み方を後悔」しているのかという点です。

インフラは進み方を誤ると年収の天井が低く見えますが、役割や環境を変えるだけで、評価も年収も大きく変わる職種でもあります。

「後悔している」という感情は、間違った選択をした結果ではありません。次の一手を考える段階に来ているという前兆です。

→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?底辺・楽すぎと言われる理由と後悔しない選び方

辞めたい気持ちは「今の環境が合っていない」というサイン

「辞めたい」という感情は、追い込まれたときに誰しもが抱くものです。これは「自分がダメ」だからでも「逃げ癖があるから」でもありません。

今の環境が、あなたの「強み」や「成長段階」に合っていないことを知らせるサインです。

今の現場の評価 = あなたの市場価値ではない

インフラの現場、特に運用・保守のフェーズでは、評価基準が偏りがちです。

例として、「ミスをしないこと」が最優先、「言われた通りに動くこと」が最重要など、穏便に済ませることが評価されることもあります。

このような環境では、エンジニアとしての「技術への探究心」や「考える力」はむしろ不要とされることもあります。結果、評価されにくく、「自分には価値がないのでは」と錯覚してしまいます。

しかし、それはあくまで「その現場」だけの評価基準に過ぎません。

一歩外に出れば、当たり前にこなしてきた業務や、今の環境に感じている違和感そのものが「改善意欲」として高く評価されるケースは珍しくありません。

無理に耐えることが、大きなキャリアリスクになる

「少なくとも三年は続けなさい」と言われ、「もう少し頑張れば状況が変わるかも」と踏みとどまる人は多いですが、合わない環境で無理を続けることには大きなリスクが伴います。

例として「自信を失い、挑戦する気力がなくなる」ことや「実績」にならない作業で、年齢だけを重ねてしまうこともあります。さらに最悪なケースとして「限界を超えて、心身を壊してしまう」こともゼロではありません。

インフラエンジニアは、年数よりも「経験の中身」が問われる職種です。現在「何も得られないと感じる場所」で耐え続けるのは、キャリアにおいては「足踏み」ではなく「後退」にもなります。

「おかしい」と感じた段階で立ち止まり、「現状を疑えること」。それは逃げではありません。自分のキャリアを守るための「重要な判断タイミング」です。

【判別表】すぐ辞めるべき人 vs 一度立ち止まっていい人

「辞めたい」と感じたとき、大切なのは感情だけで決めないことです。今の状況が「環境を変えるべき」か「一度整理すべき」か、以下のチェックリストで客観的に判断してみましょう。

今すぐ環境を変える(無理をしない)ケース

以下の項目に一つでも当てはまるなら、根性や工夫で解決できる段階を超えています。自分を守ることを最優先してください。

■すぐ環境を変えるべきケース例:
心身の限界: 夜眠れない、食欲がない、動悸がする
・キャリアが積めない: 数年単位で「実績」と呼べる業務が増えていない
・人間関係が劣悪: 前向きなコミュニケーションが取れない、教育・フォローもない
慢性的な緊張: トラブル対応続き、休日も心が休まる暇がない

一度立ち止まって、準備してから動けるケース

一方で以下の状況であれば、いきなり辞めるリスクを取らず、「次の一手」を戦略的に準備する余裕があります。

■一度立ち止まるべきケース例:
異動の可能性: 近いうちに構築・設計やクラウド案件などへ移れるチャンスがある
学習環境: 会社負担で資格取得や研修を受けられ、今は「武器」を作っている最中
フォロー体制: 仕事はきついが、冷静にキャリアの相談ができる上司や窓口がある

重要なのは「辞める・辞めない」の二択にしないこと

今の環境で「耐える」ことは、必ずしも「現状肯定」ではありません。

「自分の市場価値を確かめる」、「逃げ道(転職先候補)を作っておく」という準備を始めることで、「会社に縛られている人」から「選択肢が選べる人」に変わります。

判断に迷うのは、「自分の経験が外でどう評価されるか」という情報が足りていないだけ、とも言えます。まずは外から見た、自分の今の立ち位置を把握することから始めましょう。

「辞める=インフラを諦める」ではない

「もう辞めたい」と思ったとき、「自分はインフラエンジニアに向いていない」と、つい極端な結論を出してしまうことも多くあります。

しかし、実際には「今の環境を離れること」と「インフラを諦めること」は全くの別物です。

会社を変えるだけで「働き方」は180度変わる

今つらいのは、たまたま「負荷が集中しすぎる現場」にいるだけかもしれません。案件の性質や会社の立ち位置が違うだけで、負担のかかり方は大きく変わります。

また同じインフラエンジニアでも、「夜勤がほぼない/日勤中心のポジション」や、「フルリモート・フレックスで働ける構築案件」などといった環境は、確実に存在します。

会社を変えるだけで、生活リズムや精神的な余裕が劇的に改善することは珍しくありません。

役割を変えれば、仕事は「消耗」から「積み上げ」にも変わる

インフラの辛さは、「役割」と「裁量」のミスマッチから生まれやすいと言えます。

運用から設計・構築」や「オンプレからクラウド」など、役割が一段上がるだけで、仕事は「消耗するもの」から「実績として自分の資産になるもの」へと変わります。

今のつらい経験も、次のステップでは「運用の痛みがわかる設計者」として武器になります。

インフラは、正しく進めば「強い」

クラウドやAIが進化しても、システムが動く土台を作るインフラエンジニアの需要は、むしろ高度化し、高まっています。

「辞めたい」と思うほどの今のつらさは、「もっと報われたい」と感じている証拠かも知れません。

進む方向さえ間違えなければ、インフラは今でも「最強」のキャリアになり得ます。

→関連記事:インフラエンジニアは最強?将来性・年収・キャリア戦略を徹底解説
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実

後悔しないために「今の立ち位置」をプロと整理する

ここまで読んで、「辞めるべきか、踏みとどまるべきか」まだ迷っているかもしれません。

しかし、その迷いは優柔不断だからではありません。判断するための「客観的な情報」が、まだ足りていないだけです。

自分の「市場価値」は、自分では見えない

一つの現場に長くいると、どうしても視野が狭くなります。「自分は評価されていない」、「どこへ行っても同じでは?」と、思い込んでしまいがちになります。

しかし、現実は全く違うことも多くあります。今の現場では当たり前にこなしている業務が、別の会社では「ぜひとも欲しい経験」として扱われることもあります。

自分の市場価値は、簡単に自分では確認できません。外の市場と照らし合わせて、初めて市場価値が見えてきます。

「辞める/辞めない」の二択で自分を追い込まない

「今すぐ辞めるか、我慢するか」という二択で考えると、苦しくなります。まずはその中間にある、「いつでも辞められる準備」から始めてみませんか?

例として、「今の自分の経験が、外でどう評価されるか知る」ことや「転職した場合、どんな環境(年収・働き方)が選べるか把握する」ことで、「会社に人生の主導権を握られている」という感覚から抜け出せます。

判断材料がそろうと、迷いは「納得」に変わっていく

「辞めたい」と強く思うときほど、焦りと迷いを一緒に感じがちです。その中で迷う理由は「比較不足」であることがほとんどです。

今の現在地、そして進める可能性のあるキャリア、それらを一度、第三者の視点で整理するだけでも、進むべき道は自然と見え、迷いがなくなることも多くあります。

無理に転職を決める必要はありません。まずは「現状と比較するための情報を手に入れること」をゴールにしてみてください。

まとめ|判断に迷うのは「情報」が足りていないだけ

インフラエンジニアとして「辞めたい」と感じるのは、珍しいことではありません。しかし、それは向いていないからではありません。

多くの場合、「今の環境が合っていない」もしくは「自分の立ち位置と将来が見えなくなっている」ことで起こります。

大切なのは、「辞める/辞めない」を急いで決めることではなく、まずは「今の自分の立ち位置」を客観的に知ることです。すると選択肢が見えるようになります。

選択肢が見えれば、迷いは自然と小さくなっていきます。

転職するかどうかは、まだ決めなくて大丈夫です。
まずは、今の立ち位置を整理するだけでもOK。

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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