こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「インフラエンジニアは年収が低い?給与が上がらない」
「同じ仕事をしているのに、他社の方が年収高くない?」
このような不安や不満を感じたことはありませんか。実際に「年収が停滞している」、「どうすれば上がるの?」と悩む人は少なくありません。
結論から言うと、インフラエンジニアの年収は「スキル」だけでなく「工程と商流(環境)」で大きく決まります。
この記事では、厚生労働省やdodaの年収統計から当社の転職支援実績の平均年収までを踏まえ、インフラエンジニアの年収相場から、年収アップのやり方までを解説します。
■この記事でわかること:
・年代別・工程別の平均年収と中央値
・なぜ同じスキルでも年収差が生まれるのか(商流の影響)
・最短で年収を上げる「4つのアクション」
【結論】インフラエンジニアの年収は「商流と工程」で決まる
結論から言うと、インフラエンジニアの年収は、経験年数よりも「どの商流(環境)にいるか」と「どの工程を担当しているか」で大きく変わります。
現場の実態としては、同じ職種であっても年収300万円台から800万円以上まで幅広く存在しており、別職種のような差が生まれています。
この差を生んでいるのが「商流」と「工程」です。
・伸び悩む層: 下位商流(3次・4次請け)で、運用・保守に留まっている
・一気に伸びる層: 上位商流(1次請け・事業会社)で、設計やクラウド化をリードしている
次からは、公的統計や最新の求人データを基に、詳細な年収のリアルを深掘りしていきます。
インフラエンジニアの平均年収【公的統計×求人データ比較】
結論、平均年収は約480万円〜550万円、中央値は450~500万円前後です。
インフラエンジニアの年収は、サーバー・ネットワーク・クラウドなど複数領域を含めた平均であり、おおむね500万円前後が基準になります。
年収データ早見表(2026年最新版)
| 項目 | 年収(目安) | 備考 |
| 平均年収 | 約480万円〜550万円 | サーバー・NW・クラウドを含む平均 |
| 中央値 | 約450万円~500万円前後 | 経験3〜5年、運用から構築へ移行する層が中心 |
| ハイクラス層 | 700万円〜1,000万円超 | 一次請け・SRE・ITコンサルなどハイスキル領域 |
平均年収はクラウドやセキュリティなどの高単価領域(ハイクラス人材)が押し上げているため、実質的な平均(中央値)は400万円台後半と考えるのが現実的です。
出典・媒体別の年収レンジ比較
各ソース元の算出条件により幅がありますが、「ボリュームゾーンは450~500万円程度」で、おおむね一致しています。
| 出典 | 対象・条件 | 年収レンジ/平均 | 備考 |
| 厚生労働省(職業情報提供サイト) | システムエンジニア(基盤システム) | 約420〜950万円 | ITSSレベルの職務能力モデルが基準 |
| doda | サーバーエンジニア | 約460万円 | 初級~中級層の目安 |
| 求人ボックス | インフラエンジニア | 約497万円 | 転職市場のリアルな相場感 |
転職市場の年収リアルを把握するなら「求人ボックス」、上位キャリアの年収を知るなら「厚生労働省(職業情報提供サイト(job tag)」を参考にすると、実質的なズレが少なくなります。
【比較】インフラエンジニアの年収は高い?低い?(全職種・IT職種比較)
「ITエンジニアの中でも、インフラは年収が高い・低い?」、「全職種と比べてどうなの?」。
こんな疑問に対し、大手転職サイトdodaの最新調査データを基に、全職種および他のIT職種と比較しました。
| 職種 | 平均年収 |
| 全職種平均(全体) | 429万円 |
| IT・通信業界(全体) | 466万円 |
| サーバーエンジニア(インフラ) | 469万円 |
| ネットワークエンジニア(インフラ) | 455万円 |
結論:インフラエンジニアは「平均以上」の安定職種
インフラエンジニア(サーバー・ネットワーク)の年収は、全職種平均よりも約20万~30万円高く、ITエンジニア全体の中でも標準的な水準であることが、データからわかります。
また「インフラは年収が低い」というイメージは、「運用監視」といった一部の工程に焦点が当たっている可能性があります。実際には、クラウドやセキュリティ需要の高まりにより、むしろ他IT職種よりも年収が上がりやすい傾向です。
【年代別】インフラエンジニアの年収(20代・30代・40代)
インフラエンジニアの年収は、年代が上がるにつれて右肩上がりに推移しますが、「どの業種(商流)に在籍するか」で、その上昇幅に大きな差が発生します。
ここでも再度、転職サイトdodaの業種別統計(2026年最新版)を基に、インフラエンジニアの主な活躍フィールドにおける年代別年収をまとめました。
業種別・年代別の平均年収比較表
| 業種 | 20代 | 30代 | 40代 |
| ITコンサルティング | 432万円 | 560万円 | 674万円 |
| システムインテグレータ(SIer) | 412万円 | 537万円 | 667万円 |
| 通信/ISP/データセンター | 372万円 | 470万円 | 564万円 |
出典:doda 平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)
2026年現在、30代で年収500万円を下回っている場合は、個人のスキル不足というよりも、「所属している会社の商流」に原因がある可能性があります。
年代別に見る「よくある年収の分岐」
20代:年収の差は「構築経験と資格」
20代の年収アップの最大の鍵は「構築工程へのアサイン」です。CCNAやLinuCなどの資格を早めに取得し、「運用から抜け出す武器」を手に入れた人が、着実に年収を伸ばせかつ、30代で大きく跳ねます。
30代:500万円の壁と「商流の差」
30代で年収が停滞する場合は、所属企業(商流)の限界かも知れません。三次・四次請け以降の場合は、年収500万突破に壁がある傾向です。この時期の商流チェンジ転職では、生涯年収が数千万単位で変わることは珍しくありません。
40代:700万円超えは「役割・希少スキル」
40代以降は、マネジメント(PL/PM)か、クラウドアーキテクトやセキュリティといった「スペシャリスト」になれるかが分岐点です。担う役割を変えることで、年収1,000万円も目指すことができます。
未経験インフラエンジニアの年収は?【1年目〜3年目のリアル】
「未経験からインフラエンジニアになると、最初はどれくらいもらえるの?」
本サイトを運営する当社(株式会社ソリューションパートナー)の2025年転職支援実積データを基に、キャリア初期の年収を説明します。平均年収だけでなく「どの資格を持ってスタートするか」による違いにも注目してください。
【実績データ】保有資格別・未経験スタート時の平均年収
| 保有資格 | 平均決定年収 | 傾向 |
| IT未経験 + LPIC / LinuC-1 | 370.4万円 | Linuxの基礎があるため、日勤スタートの案件も多い |
| IT未経験 + CCNA | 385.1万円 | 24/365のNW監視案件など、夜勤手当で高くなる傾向 |
※当社の転職支援実積データ(2025年1月~12月)より算出
当社の転職支援データでは「IT未経験+資格なし」と比較して50万円以上の差が発生しており、資格(学習成果)が年収に直結していることがわかります。
なぜ「資格」で年収差が出るのか?
インフラ業界では、資格は知識の証明にとどまらず、「アサインされる案件(商流)」を決める入場券にもなっているためです。
未経験でも、LPIC/LinuCやCCNAを取得していることで、より上流の企業からの採用、高単価な案件に配属が見込め、結果として年収差に直結する傾向です。
→関連記事:インフラエンジニア資格の順番|未経験から構築・クラウドへ進む最短ルート
3年目までの年収推移イメージ
未経験は低単価の運用・監視工程からスタートしがちであるため、年収が低めに抑えられます。一方で、着実にステップアップすれば、以下のような推移は現実的です。
・経験1年: 300〜400万円(資格を武器に実務経験を積む)
・経験3年: 450〜500万円(上位資格を取得し、構築工程へ)
年収を上げるポイントは「3年以内に構築工程へ進むこと」です。運用・監視に留まると400万円以下で停滞しやすいのが実状です。
また未経験からインフラエンジニアを目指す方は、先に全体像を把握できると安心です。詳しくは、以下のロードマップ記事が参考になります。
→関連記事:インフラエンジニア未経験の転職ロードマップ|最短で構築・年収アップする方法
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【フェーズ別】運用・構築・設計で年収が100万単位で変わる理由
インフラエンジニアの年収は、経験年数よりも「どのフェーズ(工程)を担当しているか」で大きく決まります。以下がフェーズ別の年収目安です。
インフラエンジニア年収|フェーズ別・役割別早見表(2026年版)
| フェーズ | 主な役割・工程 | 年収目安 | 参考(詳しく知りたい方) |
| 未経験〜1年目 | 運用保守・監視 | 300〜400万円 | 未経験年収の推移を見る |
| 2〜3年目 | 運用+構築補助 | 400〜500万円 | |
| 中堅層 | 設計・構築 | 500〜750万円 | 職種別の年収比較を見る |
| 上位層 | 設計・上流/クラウド | 750〜900万円 | 1,000万の到達ルートを見る |
| ハイクラス | アーキテクト/SRE/PM | 900〜1,000万円超 |
下流から上流へステップアップするごとに、年収の天井が100万円単位で引き上げられる傾向です。年収が上がる理由はシンプルで、求められるものが「作業」から「技術や判断」に変わるためです。
上流に進むほど、「失敗できない仕事=単価が高い仕事」になります。上記表を図解にすると、以下のような構造になります(ITSSレベルとは、経産省が定めるスキル指標です)。

年収500万円の壁を超えるポイント
インフラエンジニアの多くが感じる「年収500万円の壁」は、「運用(レベル2)→構築(レベル3)に上がれるかどうか」で決まります。これは適切にスキルを積むことが前提です。
具体的な学習ステップは、以下記事が参考になります。
→関連記事:インフラエンジニアの勉強方法と順番|未経験からの独学ロードマップ
よくある年収の停滞失敗パターン
年収停滞のほとんどは「運用・保守に長く留まる」、「構築経験が積めない環境にいる」の2パターンに集約されます。
この場合は、スキルではなく「環境」で年収が止まると言えます。
【商流】なぜ同じスキルでも年収が違う?多重下請け構造
「技術力を高めれば、年収も上がる」、インフラエンジニアであれば、一度は聞いたことがあるはずです。これは半分正解ですが、半分誤りです。
年収の伸び幅を決定づけているのは、フェーズ(工程)と同等、もしくはそれ以上に「どの商流(立ち位置)で、どの役割を担っているか」という環境要因があります。
「1次 → 2次 → 3次請け」と、商流が一段下がるごとに中間マージンが発生し、エンジニア個人に還元される金額は下がっていきます。



ゆえに同じ設計・構築経験を持っていても、所属する企業や案件の商流が違うだけで、年収が200〜300万円変わるケースも珍しくありません。
商流・経験別に見る年収レンジの違い(2026年)
| 商流/経験 | 経験3〜5年 | 経験10年 | 専門職・PM |
| 一次請け | 550万〜800万円 | 700万〜1,000万円 | 1,000万〜1,200万超 |
| 二次請け | 450万〜550万円 | 600万〜800万円 | 700万〜900万円 |
| 三次・四次請け以下 | 350万~450万円 | 450万~550万円 | 600万~700万円 |
※2026年時点、主要エージェントの公開案件および給与登録実績より算出
人月単価の天井は、エンジニアの年収天井に直結する
IT業界の多重下請け構造です。エンジニアの年収は「あなたの評価」のみでなく、「案件の単価」によって決まってしまいます。
・高単価の現場: 1人月 120万円以上 → 年収700万を出しても会社に利益が残る
・低単価の現場: 1人月60万円以下 → 優秀でも年収500万を出すのは基本不可能
年収500万円の壁にぶつかっている人の多くは、「最初から500万円以上出せない案件単価」の場所に居続けているだけとも言えます。これは「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる一要因になっています。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?詰みやすい理由と回避策
「同じ仕事なのに年収が低い」と感じた方へ
この場合の多くは、原因はスキルではなく「商流(会社の立ち位置)」です。環境を変えるだけで年収が大きく上がるケースことは少なくありません。
年収1,000万円は可能?現実的な4つのキャリアパス
インフラエンジニアで年収1,000万円に到達している人は決して多くはありません。しかし大台を越えている人も、一定の割合で存在します。
■1,000万円超えの主要キャリアパス:
・クラウドアーキテクト:システム全体の設計・判断を担う上流ポジション
・SRE:自動化・信頼性などを改善していく高難易度職種
・セキュリティエンジニア:サイバーセキュリティ対策などの高単価領域
・マネジメント(PM/PL):プロジェクト全体の管理、意思決定を担う
なお、1,000万円プレイヤーに共通するのは、「作業のスペシャリスト」ではありません。「ビジネスに影響を与える判断」をしている所が共通点です。
※補足として、外資系企業やフリーランスという働き方を選ぶことで、同じスキルでもさらに年収を伸ばすことも可能です。
→関連記事:インフラエンジニアで年収1000万円は可能?到達できる人の条件と現実的ルート
年収を上げる4つのアクション|未経験〜中堅は再現性高
年収が上がらない原因は「努力不足」ではなく「業界の構造問題」にあると感じたら、次は「どう動くか」です。
現状を打破して年収を上げるために、今すぐ実行できる4つの具体的な行動を整理しました。
行動①:「商流」と「人月単価」を把握する【未経験・微経験向け】
経験が浅い方は、「今の会社(もしくは入社を検討中の会社)がどの商流か」を把握することが重要です。
「会社は何次請けか」、「将来設計に携われる環境か」の2つだけでもOKです。人月単価は教えてくれない会社が多いですが、確認できるとさらに精度が上がります。
行動②:資格を「工程チェンジの武器」にする【未経験~中堅向け】
資格は、月数千円の手当をもらうためのものではありません。年収を上げるなら「より上位の工程(フェーズ)に配属されるための入場券」として使うべきです。
「何を取るか」と同時に「その資格を使ってどの工程へ移動するか」までセットで決めることが重要です。
行動③: 「成長予算(投資)」があるプロジェクトに身を置く【中堅向け】
企業のIT予算は、大きく分けると「守りの予算(維持費)」と「攻めの予算(投資)」があります。
・守りの予算(削られやすい): レガシーシステムの運用・保守など
・攻めの予算(投資が出やすい): クラウド移行、内製化支援、AI基盤構築など
同じ労力をかけるなら、会社が「多くお金を払ってもいい」と考えている「攻め」のプロジェクトに進むのが、年収アップの隠れたポイントです。
行動④:年収が上がる企業・求人に転職する(環境を変える)
行動①〜③を今の職場で実現するのが難しい場合、「①~③の同時改善を目指す転職」が最も現実的な解決策です。インフラ業界では、どれだけ努力をしても年収が上がらない環境もあります。
特に、以下に当てはまる場合は、転職を前向きに検討するべきと言えます。
■転職の判断基準:
・担当フェーズが3年以上変化なし(特に運用)
・年収が3年以上ほぼ変化していない(特に500万円以下)
・設計・構築に進める見込みがない(ほぼ必須)
インフラエンジニアの年収は「上流工程 × 上位商流」でほぼ決まります。今の環境でそれが実現できないなら、環境を変えることが確実かつ最短のルートです。
重要ポイント:
「今のスキルで上流工程・上位商流に行けるのか?」を不安に思う必要はありません。
実際に「運用監視→構築」や「3次・4次請け→1次・2次請け」といった転職を実現し、一気に年収を100万円以上アップした事例は数多くあります。
まとめ|インフラエンジニアの年収は「スキル × 環境」で決まる
インフラエンジニアの年収は、単純な経験年数ではなく、「どの工程を担当しているか」と「どの商流にいるか」で大きく変わります。
同じスキルを持っていても、環境が違うだけで年収が200万〜300万円以上変わることも珍しくありません。
■この記事の重要ポイントまとめ:
・平均年収は約480万〜550万円(中央値は450~500万円前後)
・年収は「運用 → 構築 → 設計」で大きく伸びる
・30代で年収は大きく分岐する
・年収を上げるには「上流工程 × 上位商流」が重要
特に重要なのは、「環境によっては、年収が非常に上がりにくい」という点です。実際のキャリア相談でも、「転職したら年収100万円くらい上がりそう」と感じる人は少なくありません。
インフラ業界では、スキルを身につけても「どの環境で働くか」によって評価が大きく変わります。
年収アップは「努力」だけで決まらない、「キャリアの積み方」で決まる
「スキルを高めると年収が上がる」という考え方は、半分正しく、半分は誤解です。
実際は「上流工程×上位商流」や「クラウドなどの成長分野に携われるか」といった条件がそろって、年収は初めて大きく伸びます。これがもっとも再現性が高い「インフラエンジニアの年収の上げ方」です。
▶ 年収を上げたい方・キャリアを見直したい方へ
「今のスキルで、年収600万円は目指せる?」
「年収アップと構築を実現したい、求人はある?」
「未経験だけど、年収を上げる転職は可能?」
このような希望や悩みをお持ちであれば、以下からキャリア・転職相談を活用してみてください。
※「30分だけ電話で話を聞いてみたい」という気軽なご相談も大歓迎です(その際は「30分の電話相談希望」と記載いただけるとスムーズです)。
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