こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「インフラエンジニアになりたいと思ったのに、なれない」
求人が見つからない、書類が通らない、面接で落ち続ける。気づけば「自分には無理なのでは」と感じていませんか?
先にお伝えすると、「なれない」と感じる理由の多くは、能力不足ではありません。多くの場合は、市場の現実と戦い方が噛み合っていないだけです。
一方で、正直に言えば、修正すれば誰でも届くわけでもありません。年齢や条件によって、現実的なルートが変わるのも事実です。
この記事では、未経験者が「なれない」と感じやすい理由を構造的に整理し、届く人・戦い方を変えるべき人の違いを、現実ベースで解説します。
「無理だ」と結論を出す前に、まずは自分がどこで詰まっているのかを確認してみてください。
結論|「なれない」は能力不足ではない。多くは「戦い方のズレ」
結論から言うと、「インフラエンジニアになれない」と感じている理由の多くは、あなたの適性や能力の問題ではありません。
多くの場合、「市場の現実」と「自分の戦い方」が噛み合っていないだけ、というのが実状です。
「なれない」と感じる典型的なパターン
なぜ、頑張っているのに結果が出ないのでしょうか。それは、無意識に以下のような「難易度の高い戦い」を選んでいるケースも多いためです。
・「完成形」を最初から狙いすぎている:
未経験からいきなり「理想の状況・働き方(フルリモート・クラウドなど)」を求めている
・市場とのミスマッチ:
自分の経歴やエリアにおいて、そもそも募集・求人が極めて少ない条件を狙い続けている
・詰まりどころが特定できていない:
落ちている原因がどこなのかを特定せず、「手数」だけで勝負している
この状態では、どれほど努力しても手応えが得られず、結果として自己否定に陥ってしまいがちです。
大切なのは「諦めるか」ではなく「修正できるか」
ここで重要なのは、「向いていないからやめる」という判断ではありません。戦略や方向性を修正してでも「やりたいか」、「やりたくないか」です。
多くの場合、見直すポイントは以下の3つです。
・今のやり方は、市場(企業のニーズ)と合っているか
・入口や順番を見直す余地はないか
・「戦う場所」を間違えていないか
「なれない」という感覚は、限界というわけではありません。「戦略を修正すべきタイミングが来た」というサインにすぎません。
→関連記事:インフラエンジニアは難しい?きつい?無理と言われる理由と現実的な突破口
以下からは、なぜ未経験者が「なれない」と感じやすいのかを、具体的な4つの壁に分けて整理していきます。
なぜ「なれない」と感じるのか?未経験が詰まりやすい4つの壁
「インフラエンジニアになれない」と悩む人の多くは、能力や才能の問題ではありません。 「市場の現実」と「自分の戦い方」の間にズレが生じているだけです。
あなたが今、どの壁にぶつかっているのかを確認してみましょう。
① 求人が見つからない|希望条件と求人実態のミスマッチ
「未経験求人がない」という悩みの正体は、「市場にあまり存在しない条件」を探しているケースがほとんどです。
特に多いのが、地方(引っ越し不可)・フルリモート・高年収希望といった条件の組み合わせです。厳しい言い方になりますが、未経験でこれらを多く満たす求人は、現実的にはほとんどありません。
解決のヒント:
「なれない」のではなく、まずは「実績を作るための1社目」として条件を緩める戦略が必要です。
② 書類が通らない|「安心感」の不足によるミスマッチ
書類選考で企業が見ているのは、スキル以上に「この人を採用して問題が起きにくいか」という安心感です。そのため、次のような点が書類上で不利に見えてしまうことがあります。
懸念されやすいポイント:
短期離職や空白期間が多い、学校・スクールの中断が続いている、写真の清潔感や文言の雑さなど、第一印象で不安を与えてしまう要素。
エリアと年齢の壁も存在する:
関東圏に比べ、地方都市は未経験枠の年齢制限が厳しい傾向にあります。同じ条件でも、エリアによって書類通過率が変わるのは珍しくありません。
解決のヒント:
「スキル不足」と考える前に、書類からネガティブに見えやすい要素を減らすことが最優先です。
③ 面接が通らない|「評価軸」のアピール不足
面接で落ちる人は、アピールが「自分主体」になりすぎている可能性があります。
未経験の面接で企業が見ているのは、「知識量」よりも「一緒に働けそうか」、「現場で大きなトラブルにならなさそうか」という点です。
企業が不安を感じやすい例:
会話のキャッチボールが成立しない、自分の希望条件ばかりを強調する、前職の不満や他責的な発言が多い、など。
解決のヒント:
未経験の面接は、「この人と一緒に働きたい」、「長く働いてくれそう」と思ってもらう場です。一方で面接落ちは、最も改善余地が大きい工程でもあります。
④ 違う仕事に配属された|会社選びのミスマッチ
内定は出たものの、ヘルプデスクや家電量販店などに配属され、「インフラエンジニアになれていない」ケースです。
多くの場合、入社前の確認不足や、会社の事業内容(商流)への理解不足が原因です。
解決のヒント:
「入れば何とかなる」と考えるのは危険です。未経験からどの工程に、どれくらいの期間で進めるのかを
事前に見極める必要があります。
「なれない」と感じた人が、まず見直すべき3点
「なれない」状態の多くは、「修正可能なズレ」の積み重ねです。闇雲に応募を繰り返す前に、次の3点を冷静に見直してみましょう。
① 狙っている「入口」が現実的か
まず、最初に確認すべきなのは、今の自分が狙っている入口が、市場の現実と合っているかです。市場にほぼ存在しない「レアすぎる求人」ばかりを狙っていないか、一度確認してみてください。
現実味が薄い例:
「未経験 × フルリモート」、「未経験 × 地方固定」など
ここで重要なのは「視点の切り替え」です。理想を捨てるのではなく、「実績を作るための1社目」と割り切り、まずは実務経験という最強の武器を手に入れることを優先しましょう。
② 「スキル」より「安心感」を提示できているか
未経験採用において「事前学習による知識」も重要です。しかしその大元になる企業の本音は、「採用リスクの低さ」です。
企業が見ているポイント:
安心して育てられそうか、現場でトラブルを起こさないか、他責的に見えないか、すぐ辞めないかなど
例として「自分のやりたいこと」「条件」の話ばかりが先行し、企業側が求めている「社会人としての安心感」を提示できていないと、評価が噛み合いません。
「どう見られているか」を意識できているかは、結果を大きく左右します。
③ 「詰まっている場所」を特定できているか
原因をぼんやりさせたままでは、対策がすべて空回りします。
・書類で落ちるなら: 資格をさらに追加するより、経歴書の書き方や「安心感」の演出を見直す
・面接で落ちるなら: 応募数を増やす前に、受け答えの「伝え方」を見直す
・配属で悩むなら: 自分の努力を疑う前に、会社の「商流」とキャリアパスを見直す。
「どの工程で止まっているか」を特定するだけで、次に取るべき行動はシンプルになります。
また「面接で何度も落ちている」、「配属が想定と違い、どう修正すべきか分からない」という状態であれば、自分一人で原因を切り分けるのは難しい工程です。
一度、第三者視点で整理することで、修正点がはっきりするケースも少なくありません。
「なれない」と感じた時は、ルートと期待値を見直すタイミング
ここまで読んで「修正すれば本当に届くのか?」と不安に感じる方もいるはずです。正直に言えば、すべての人が同じ確率で理想の求人に届くわけではありません。
年齢、エリア、これまでの経歴などによって、未経験からインフラエンジニアを目指すための「現実的な戦い方」は大きく変わります。
「ルート修正」で届く人と、「戦場」を変えるべき人
未経験であっても、30代前半までで「まずは実務経験を優先し、条件を緩められる」なら、ルート修正だけで正社員インフラエンジニアに届く可能性は十分にあります。
一方で、以下のような場合は「王道ルート」で戦い続けることがリスクになることもあります。
・年齢的な壁がある(30代後半以降など)
・地域や働き方の制約が非常に強い
・年収などの条件を一切下げられない
これは能力の問題ではなく、市場の採用構造(企業のニーズ)との兼ね合いです。また、30代未経験の場合の現実的な選択肢については、以下の記事で詳しく整理しています。
→関連記事:30代未経験からインフラエンジニアになれる?30歳・35歳のリアルと戦略
「届かない=失敗」ではない
重要なのは、王道ルートが難しくても「選択肢がゼロではない」という点です。
例として、正社員にこだわらず、派遣や契約社員から実務経験を積むことや、働き方の条件が合う別のIT職種を検討することで、成立するルートも存在します。
無理に「未経験から一気に正社員インフラエンジニア」だけに固執すると、かえってキャリアの選択肢を狭めてしまうこともあります。
まとめ|大切なのは「現実に合った戦い方」を選ぶこと
「なれない」と感じた時、それはあなたの努力が無意味だったわけではありません。「勝負する場所と期待値を調整するタイミング」が来たというサインです。
・今の条件で、どのルートなら現実的なのか
・正社員にこだわるべきか、まずは実務経験か
・どのレベルまで希望・条件を調整できるか
まずは「市場の構造」を見つめなおしながら、自分にあったロードマップも確認しなおしてみましょう。






