こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「未経験からインフラエンジニアになりたい」
「30代からでも挑戦できる?」
「転職活動したけど内定が出ない、本当に未経験からなれる?」
こうした不安や難しさを感じていませんか?
結論から言うと、未経験からインフラエンジニアになることは十分可能です。実際に転職市場では、IT業界以外からインフラエンジニアへ転職する方は少なくありません。
一方で、何も知らずに転職活動を始めると、書類や面接で苦戦することもあります。また、なんとか内定をもらえたとしても、入社後に監視・運用から抜け出せず、スキルも年収も伸び悩むケースがあるのも事実です。
■インフラエンジニアになるために、押さえるべき3つのポイント:
・転職活動を始める前に、どんな準備(勉強・資格)をすればよいか
・転職ではどんな会社を選ぶべきか
・どうすれば構築やクラウドへキャリアアップできるのか
こうしたポイントを最初に理解しておくことで、転職活動の成功率はもちろん、その後のキャリアや年収の伸び方まで大きく変わります。
この記事では、未経験からインフラエンジニアになるためのロードマップや会社選びのポイント、30代から挑戦する場合のリアル、また将来的に構築・クラウドへ進むための進め方まで、転職エージェントの視点で解説します。
【結論】未経験からインフラエンジニアは目指せる
結論から言うと、未経験からインフラエンジニアを目指すことは十分可能です。実際に転職市場では、営業、事務、接客、製造業など、IT業界以外からキャリアチェンジに成功している人が数多くいます。
一方で、ネット上では「未経験は難しい」、「30代だと遅い」、「やめとけ」といったネガティブな声もあります。これらの声は、職種の問題というよりも、「準備不足のまま挑戦」や「会社選びの失敗」といったケースが多く含まれます。
まずは、未経験からインフラエンジニアを目指すうえで、最初に知っておくべき「可能性」と「現実」を整理していきましょう。
文系・異業種からでもインフラエンジニアになれる理由
インフラエンジニアは専門職でありながら、実は未経験採用が非常に活発な職種のひとつです。その最大の理由は、社会のITインフラ化に伴う深刻な「人材不足」にあります。
そのため経験者だけでは採用が追いつかず、多くの企業がポテンシャル重視の採用に踏み切っています。とくに未経験採用の評価点は以下3つです。
・学習意欲・継続力(主体的に学び、戦力になってくれそうか)
・コミュニケーション能力(業務で支障が起きないか)
・長く就業できそうか(育成コストが無駄にならないか)
ゆえに「文系だから」、「IT未経験だから」という理由で諦める必要はありません。重要なのは経歴そのものではなく、「転職前にどれだけ正しい準備ができているか」です。
30代・35歳未経験からでも転職は不可能ではない
30代や35歳前後になると「エンジニアになりたいけど、もう遅いのでは?」と不安になる方は多いです。
結論から言うと、30代からでも転職は可能です。ただし、20代前半のような「若さとポテンシャル」だけで突破するのは難しくなるため、戦略的な準備の重要性が大きく高まります。
実際の転職市場における、年代別の評価基準の違いは、おおむね以下の通りです。
| 年代の目安 | 企業が見るポイント | 求められる準備 |
| 20代前半 | ポテンシャル、人柄、やる気 | 資格があれば大幅プラス |
| 20代後半 | インフラを目指す理由、なるための行動 | 資格取得か基礎学習が「ほぼ必須」 |
| 30代前半 | キャリアの明確さ、覚悟、自走力 | 資格取得・基礎学習が「必須」 |
特に20代後半以降の採用からは、「なぜインフラを目指すのか」、「口だけでなく、実際にどんな行動(勉強)を起こしているか」が強く見られはじめ、年齢が上がるごとに求められる準備レベルも高まります。
逆に言えば、年齢よりも「どれだけ準備してきたか」が評価を左右する職種でもあります。詳しくは「30代未経験でインフラエンジニアは無理?30歳・35歳の当社内定実績」で解説しています。
未経験だと「難しい」と言われる3つの理由
インフラエンジニアが「難しい」、「ついていけない」と言われるのには、3つの理由があります。
①覚えるべき知識の範囲が広い:
Linux、ネットワーク、クラウドなど、覚えるべき専門用語の多さに最初は戸惑う人が多いです。
②転職後も継続的な勉強が必要:
IT業界の技術トレンドは変化が早いため、入社後も学び続ける姿勢が求められます。
③最初は地味、「監視・運用」からのスタートが多い:
未経験からいきなり「設計・構築」といった花形の仕事に就けるケースは稀です。まずは24時間365日インフラを守る「監視・運用」のルーティン業務からスタートするのが一般的です。
これらは「ギャップをなくすために、事前に理解しておくべき現実」です。逆に理解できていないと「仕事の理解不足」として選考でも落ちやすくなります。
未経験から転職する前に知っておきたい現実
インフラエンジニアを目指すうえで、知っておきたい現実があります。それは、「最初の1社目によって、3年後のキャリアがおおむね決まる」ということです。
インフラの世界は、良くも悪くも「会社・案件次第」でキャリアの伸び方が変わります。
・優良な企業: 教育体制が整っており、数年以内に設計・構築やクラウド案件へステップアップできる
・注意すべき企業: 適切な教育がなく、誰でもできる夜勤の「監視業務」のまま数年間放置される
また、キャリア初期では夜勤やシフト勤務となるケースも少なくありません。「受かればどこでもいい」という姿勢で転職活動をすると、入社後に「理想と現実のギャップ」に後悔しやすくなります。
これが「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる一要因です。詳しくは「インフラエンジニアはやめとけ?叩かれる理由と回避法」で説明しています。
だからこそ、未経験転職では「内定を取ること」も重要であるものの、それと同等以上に「どの会社に入るか(会社選び)」が命運を分けると言えます。
未経験からインフラエンジニアになるには?おすすめ転職ロードマップ
結論から言うと、「資格取得 → 触った経験 → 転職活動」の順番が最も効率的かつ、再現性高い進め方です。
実際の転職市場では、多くの未経験採用企業はこの内容を「歓迎条件や必須条件」として考えています。そのため、この流れで準備を進めることが、最短で良内定を獲得する近道となります。
【全体像】3ヶ月で未経験転職を目指すロードマップ
「最短3ヶ月」で再現性高く、企業から選ばれるための王道ルートは以下の通りです。このステップを実現すると、未経験採用を行う優良企業からの内定も視野に入りやすくなります。
| 期間 | やること | 目的 |
| 約2ヶ月 | 基礎学習(資格一つ) | 優良企業への挑戦権を得る |
| 約1週間 | 軽いハンズオン(触った経験) | 面接官の「不安」を解消する |
| 約3~4週間 | 転職活動 | 構築へ進める企業を選び、内定を取る |
具体的に「何をどう学んでいけばよいか」の全体像としては、以下図解が参考になります。

ステップ1:資格取得を目標に基礎学習を進める
最短で優良企業への挑戦権を得るなら、資格は「1つだけ」で十分です。まずは自分の興味に合わせて、以下のどちらか1つをやり切りましょう。
・サーバー・クラウドに興味がある → LinuC-1 もしくは LPIC-1
・ネットワークに興味がある → CCNA
詳しい勉強法はこちら:
→ LinuC-1の勉強方法|未経験でも合格できる勉強時間と最短ロードマップ
→ CCNAの勉強法|未経験から最短で合格するロードマップと独学手順
資格の費用や進め方で迷っている方へ
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、資格の受験料や学習コストがネックになる方も多いです。実は、転職を視野に入れることで、資格取得の費用を抑えられるケースもあります。
ポイント:資格は「内定率」を高め、「挑戦できる企業の幅」を広げる
無資格でもインフラエンジニアになることは可能です。しかし資格がないと「転職活動」で苦戦しやすくなり、「早期構築」を目指せる企業への挑戦権が得にくいのも実情です(特に20代後半以降)。
また転職前に資格を取ることで、ブラック求人・案件ガチャを回避しやすく、安定したキャリア・年収アップに直結します。
→関連記事:CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度と順番
ステップ2:「触った経験」を作り、即NGを回避する
資格のみでなく、優良企業の多くの面接官がチェックしているのが「この仕事への意欲・適性があるか(すぐ辞めないか)」です。そこで聞かれやすく、NGに直結しやすい質問が「触った経験」です。
高度なスキルは不要です。以下の「事実」を作って、30分でもいいので触っておきましょう(両方とも無料で実施可能)。
・LinuC/LPIC取得者: VirtualBoxでLinux環境を作り、コマンドを叩いてみる
・CCNA取得者: Packet Tracerをダウンロードし、コマンドを叩いてみる
詳しくはこちら:
→ Linux実機環境の作り方|未経験向けUbuntu×VirtualBox入門
→ インフラエンジニアの勉強は何から?未経験の独学ロードマップ
ポイント:スキルのアピールではなく「安心感」を与える
「環境を作って、コマンドを叩きました」という言葉は、面接官にとって「ミスマッチ防止の証明」となり「安心感」につながります。
短時間でもこの事実があるだけで、面接で「意欲・適性が低い」という評価を排除できます。
ステップ3:準備ができたら「すぐ」に転職活動でOK
資格を1つ取得して、触った経験を得たら、すぐに転職活動をスタートしても大丈夫です。
ここまでの準備ができていれば、「基礎知識が足りなくて落ちる」という状態はほぼ回避できるため、あとは面接準備などの選考対策に集中できます。
インフラエンジニアは、「現場の実務」こそが最大の学習場です。一定の準備ができたら、学びながら成長できる環境へ飛び込む方が、成長スピードは速くなります。
未経験ならサーバー・ネットワーク・クラウドのどれがおすすめ?
インフラエンジニアを目指す際に、多くの方が悩むのが「結局どの分野から入るべきなのか?」という点です。
結論、どの分野にも需要はありますが、自分の興味や将来のキャリアによっておすすめは変わります。まずは、それぞれの違いを簡単に比較してみましょう。
【比較表】未経験向け3職種の違い
| 項目 | サーバーエンジニア | ネットワークエンジニア | クラウドエンジニア |
|---|---|---|---|
| 難易度 | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| 未経験採用 | 多い | 多い | かなり少ない |
| 初年度の年収 | 300~380万円前後 | 300~380万円前後 | 350~420万円前後 |
| 将来性 | 高い | 高い | 非常に高い |
| おすすめ資格 | LinuC/LPIC | CCNA | LinuC+AWS SAA |
| 向いている人 | Linuxやクラウドに興味がある人 | ネットワークに興味がある人 | クラウドや自動化をやりたい人 |
未経験から目指す場合は、まずサーバーエンジニアまたはネットワークエンジニアとして経験を積み、その後に上流工程やクラウドエンジニアへキャリアアップするルートが一般的です。
サーバーエンジニアがおすすめな人
おすすめタイプ:Linuxのコマンド操作が好き、将来クラウドエンジニアになりたい方
サーバーエンジニアは、LinuxやWindows Server の構築・運用を担当する仕事です。
近年はAWSなどのクラウド環境でもLinuxがベースとして広く利用されているため、将来的に市場価値の高いクラウドエンジニアを目指したい方に最適のスタート職種です。
サーバーエンジニアの仕事内容やキャリアパスについては、以下の記事で詳しく解説しています。
→関連記事:未経験からサーバーエンジニアになるには?仕事内容・資格・転職ロードマップ
→関連記事:LPIC-1の勉強法|未経験から最短合格するロードマップ
ネットワークエンジニアがおすすめな人
おすすめタイプ:ネットワークの学習が好き、専門的に深く学びたいタイプ
ネットワークエンジニアは、企業やサービスをつなぐ通信基盤を支える仕事です。CCNAとの相性が良く、資格学習から実務への接続もしやすいため、未経験者にも人気があります。
ネットワークエンジニアの仕事内容や未経験からの転職方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
→関連記事:未経験からネットワークエンジニアになるには?年収・転職ロードマップ
→関連記事:CCNAの勉強法|未経験から最短で合格するロードマップと独学手順
クラウドエンジニアがおすすめな人
おすすめタイプ:先端技術に触れたい、どんどん学習して高年収を目指したい方
クラウドエンジニアは、AWSやAzureなどのクラウドサービスを活用してシステム基盤を設計・運用する仕事です。
年収や将来性の高さから極めて高い人気がありますが、実務経験があるエンジニアがこぞって応募する職種でもあるため、IT未経験からいきなりクラウドエンジニアとして採用されるケースは極めて少数です。
そのため、まずはLinux・OSといったサーバーの周辺スキルを身につけ、経験2~3年以降を目安にすれば十分にクラウドを目指せます。ロードマップについては、以下の記事で詳しく解説しています。
→関連記事:未経験からクラウドエンジニアになるには?転職ロードマップと勉強順
→関連記事:AWS SAAの勉強時間はどれくらい?未経験の勉強法・ロードマップ
【後悔しない】未経験転職で失敗する会社の特徴と選び方
「インフラエンジニアになれれば、どこの会社でも同じ」と考えて求人を選んでしまうと、入社後に高確率でつまずきます。
実は、未経験からのインフラ転職において、「最初の1社目にどこを選ぶか」で、3年後の年収やスキルがおおむね決まってしまうため、最重要ポイントといえます。
ここでは、多くの未経験者が陥りやすい「失敗のパターン」と、企業選びでの失敗を避けるための具体的な内容を解説します。
なぜ監視・運用だけで終わる人が多いのか?
未経験者の場合、まずは24時間365日システムを守る「監視・運用」の現場からスタートするのが一般的です。
しかし、問題なのは監視・運用そのものではありません。重要なのは、その先に「構築・設計へ進める道」が用意されているかです。
避けたい例として、現場で「真面目にミスなく業務をこなせる人」として評価されると、時には「顧客が離してくれない」、「代わりがいない」といった理由で、「3年は今の現場」と監視業務に固定されてしまうケースもあります。
結果として、数年経っても設計や構築といった上流工程に進めず、スキルも年収も停滞してしまう。これが、インフラエンジニアの転職理由No.1と言えます。
特に注意したい「監視未満」の仕事と転職回数のリスク
未経験求人の中には、エンジニア採用と書かれていても、実際は「ヘルプデスク」や「IT事務(データ入力など)」に近い業務に配属されるケースは少なくありません。
これらの仕事自体に価値がないわけではありませんが、インフラの実務経験とみなされにくく、将来的なキャリアアップに出遅れが発生するのも事実です。
また「環境を変えたい」と短期間で転職を繰り返すと、今度は職歴(在籍期間など)がネックとなり、その後の転職活動で苦戦するケースもあります。最初の配属先や会社選びは、想像以上に重要です。
【差別化】求人票で見抜く!ハズレ企業を避ける「3つの簡易チェック」
「なんとなく良さそう」で企業を選ぶと、後からキャリアを修正する難易度は2倍・3倍と高まってしまいます。
求人票だけで企業の実態を完全に見抜くことはできませんが、最低限以下のポイントを確認するだけでも、ハズレ求人を避けやすくなります。
①「未経験の大量採用(年間100名以上など)」を行っている企業
すべての会社が悪いわけではありませんが、「年間で100名以上採用」などの大量採用を行う企業は、人材を大量投入するビジネスモデルになっているケースがあります。
この場合は、長期間抜け出せない「案件ガチャ」が起きやすくなります。
②「平均年齢が20代半ば~後半」あたりの企業
一見、若くて馴染みやすそうに見えますが、これは「中堅・ベテランがいない=育ったエンジニアがみんな辞めている」、または「教育できる人が社内にいない」という環境の裏返しです。
またこの場合は、1人で客先常駐・放置となってしまう傾向は少なくありません。
③インフラ事業が会社の主力になっているか
会社のホームページを見ると、その会社の主力事業が、ある程度わかります。インフラ構築・運用やSES事業が中心の企業であれば、インフラ案件やキャリアパスも比較的豊富です。
一方で「Web制作」や「営業代行やBPO」また「一般派遣」が主力など、インフラ以外の事業が中心の場合は、インフラ部門そのものが小規模で、案件や異動先が限られるケースもあります。
未経験者の場合は、「会社全体としてインフラ事業に力を入れているか」も確認しておきましょう。
補足:「売上 ÷ 社員数」で一人あたりの生産性を計算する
SES企業の場合、以下の計算式で「1人会社あたりの生産性」を推測し、主力となっている「案件のレベル(フェーズ)」を予測できます。
計算式:1人あたりの生産性 = 売上高 ÷ 従業員数
この数字が極端に低い(目安として年間400万〜500万円以下など)場合、その会社は「単価が低い監視・サポート業務」といった案件が中心である可能性が高まります。
構築・クラウドへ進みやすい「おすすめ企業」の特徴
逆に、最短ルートで市場価値の高い「設計・構築」や「クラウド」へ引き上げてくれる優良企業(当たり環境)には、共通する特徴があります。
以下の条件を3つ以上満たしている企業は、比較的キャリアアップしやすい環境と言えます。
■未経験者におすすめ企業の特徴:
・「監視・運用」から「構築・設計」への異動実績・事例が豊富にある
・自社、ラボ環境で「実機(サーバー・ネットワーク機器)」に触れる
・資格取得支援制度や継続研修が充実している
・商流が「二次請け以上」の案件を多く抱えている
・実際にクラウド案件(AWSなど)に携わっているエンジニアが相応いる
こうした企業であれば、未経験スタートからでも着実にキャリアを伸ばし、年収をアップさせていくことが可能です。
【現実】未経験者が「見極め」を1人で行うのは難しい
ここまでに紹介したチェックポイントは、最低限のフィルターとしては有効です。しかし実際の転職では、最後の見極めが最も難しい部分です。
それは「商流の深さ」や「実際の配属先・異動実績」などといった内部事情は、求人票には基本書かれないためです。求人票では「良いことばかり書かれている」ケースは、決して少なくありません。
また面接で「構築の仕事はできますか?」と質問しても、多くの企業は「努力次第で、いずれは可能です」と答えます。しかし、それが1年後なのか、5年後なのかを未経験で見極めるのは簡単ではありません。
だからこそ、会社選びで後悔したくない方は、インフラ企業・求人の「実態」を把握しているエージェントの力を使うのが大きな安全策となります。
インフラエンジニアの仕事内容・年収・将来性
インフラエンジニアは社会のIT基盤を支える重要な専門職であり、経験を積むことで確実な年収アップやキャリアアップを目指せる職種です。
しかし、多くの未経験者は「実際にはどんな仕事?」、「最初の年収はどのくらい?」、「将来性はあるの?」といった疑問や不安を持っているのではないでしょうか。
インフラエンジニアの年収や市場価値は「経験年数」よりも「どの工程(フェーズ)を担当しているか」などによって大きく変わります。これら理解することで、どの会社を選ぶべきかも見えやすくなります。
インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアとは、企業やWebサービスが動くためのIT基盤(サーバー、ネットワーク、クラウドなど)を設計・構築・運用する仕事です。
具体的には、サーバーの構築、ネットワークの管理、AWSなどのクラウド環境の運用、障害発生時の対応などを担当します。
またインフラエンジニアの業務は、難易度と役割に応じて大きく「3つのフェーズ」に分かれています。
| フェーズ | 主な業務内容 | 市場価値 | 年収の伸び |
| 監視 | アラート確認・定型報告 | 低 | ほぼ横ばい |
| 運用・保守 | 障害対応・設定変更 | 中 | 緩やかに上昇 |
| 設計・構築 | ゼロから環境を作る | 高 | 大きく上昇 |
その後いかに早く「設計・構築」へ進めるかで、その後のエンジニア人生が大きく変わります。またサーバー・ネットワーク・クラウド職の大枠のすみ分けは、以下図解が参考になります。



→関連記事:未経験インフラエンジニアの仕事内容|最初の業務とキャリア
未経験スタート時の年収相場(※リアルな決定年収も公開)
未経験からインフラエンジニアへ転職した場合、初年度の年収は300万円〜380万円程度が一般的な目安です。
年齢や地域、社会人経験などによって差はありますが、転職前に資格を取得しておくことで、初任給が高くなるケースがあります。また、企業選びを最適化することにより、さらに相場より高めの年収が出ることもあります。
参考までに、インフラエンジニアの専門転職エージェントである当社(株式会社ソリューションパートナー)の支援実績における「IT未経験者の平均決定年収」は以下の通りです。
・未経験 + CCNA 取得者: 平均 386.1 万円
・未経験 + LinuC / LPIC-1 取得者: 平均 374.2 万円
※2025年4月~2026年3月 当社転職支援実績(IT未経験者のみ)より算出
資格だけで全てが決まるわけではありませんが、面接時に「基礎知識あり・自走できる人材」として高く評価され、条件の良い企業から内定を得やすくなるのは間違いのない事実です。
詳しくはこちら:
→ インフラエンジニアの年収はいくら?平均・20代30代の相場と年収アップの方法
→ 未経験インフラエンジニアの年収|初年度〜3年後のリアルと上げ方
年収はどのように上がっていくのか
インフラエンジニアの年収は、勤続年数よりも「どの工程を担当しているか」によって決まります。以下は一般的なキャリアパスと年収イメージです。



もちろん実際の年収は企業や地域によって異なりますが、監視・運用から構築、設計、クラウドへ進むほど、年収や市場価値は大きく高まる傾向です。
そのため、未経験転職では「入社できるか」だけでなく、「将来的に構築やクラウドへ進める環境か」が重要になります。
→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス|運用から構築・設計・クラウドへ
インフラエンジニアの将来性
「AIが発達するとインフラエンジニアは不要になるのでは?」という不安を持つ方もいます。しかし結論から言うと、インフラエンジニアの需要がなくなる可能性は極めて低いです。
なぜなら、世の中がクラウド化し、AIの活用が進むほど、それらを裏側で支える莫大なサーバーやネットワーク、クラウド基盤の重要性が高まり続けるためです。例として、現場では以下のような新しい需要が高まっています。
・オンプレミス(自社設備)からクラウド環境への移行、ハイブリッド対応
・高度化するサイバー攻撃に対するセキュリティ強化
・AIシステムを支える高性能インフラの整備
もちろん単純作業は自動化されていきますが、設計や構築、クラウド領域のエンジニア需要は今後も継続すると考えられます。
→関連記事:インフラエンジニアの将来性は?AI・クラウド時代の需要とキャリア戦略
【転職エージェントが解説】最短で構築・クラウドへ進み年収を上げる方法
未経験からインフラエンジニアになり、同じ年数だけ働いていたとしても、「年収400万円台以下で停滞する人」と、「年収600万円以上へ着実に伸ばす人」が存在するのが、インフラ業界のリアルです。
この差を生むのは、本人の努力だけではありません。学習や挑戦を続ける姿勢はもちろん重要ですが、「どの環境(会社・案件)で経験を積み、どの工程(フェーズ)へ進んだか」も同じくらい重要です。
監視・運用で終わる人、最短で構築へ進む人の違い
未経験からスタートする場合、最初が監視・運用業務であること自体は問題ありません。
本当に重要なのは、「上流に進める環境にいる」ことと「次のステップへ進む準備をしているか」です。監視・運用で停滞してしまう人と、最短で構築へ進む人には以下の違いがあります。
監視・運用で終わってしまう人:
現場の業務(手順書通りに動かすだけ)をこなすだけで満足してしまい、新しいインフラ技術の習得を止めてしまう。
最短で構築へ進む人:
業務と並行して、Linux・ネットワーク・クラウドの学習を継続。資格といった武器も取得しながら、社内で新しい案件のチャンスが来たら「やらせて欲しい」と手を挙げる。
市場価値は、年数を重ねるだけでは上がりません。「今の仕事をこなしながら、一段上の工程を学び続ける姿勢」が、市場価値を高める最大のポイントです。
【比較表】3年後に年収100万円差がつく環境の違い
どれだけ本人が努力していても、所属する会社や案件のレベルによって成長スピードは大きく変わるのが実状です。特に重要なのが「担当工程」と「商流」です。
| 項目 | 工程・商流が低めの環境 | 工程・商流が高い環境 |
| 主な工程 | 運用中心 | 構築・設計中心 |
| 3年後の年収 | 320万 〜 400万円 | 450万 〜 550万円 |
| 商流 | 三次・四次請け(下流) | 一次・二次請け(上流) |
| 将来性・市場価値 | 停滞しやすい | 高い |
同じ3年間を過ごしても、監視中心の環境と、構築へ挑戦できる環境では、その後の年収や市場価値に100万円以上の差が開くことも珍しくありません。
だからこそ、未経験転職では「どこに入社するか」が非常に重要になります。
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実
キャリアの中長期ゴールは「上流工程・クラウド」
現在の転職市場で特に需要が高いのが、設計といった上流工程、またAWSやAzureなどのクラウド領域です。特に、以下のスキルを持つインフラエンジニアは高く評価されます。
・システム基盤を設計する「設計・構築」
・インフラをコードで管理する「IaC(Terraformなど)」
・プロジェクトを推進する「PM・リーダー」
未経験からでも、適切な環境で経験を積みながらステップアップしていけば、こうした領域を目指すことは十分可能です。またキャリアパスと年収イメージを合わせてまとめると、以下のようになります。



上記の通り、最初は未経験からスタートしたとしても、「運用 → 構築 → 設計/クラウド →PM・コンサル」という流れで経験を積むことで、市場価値と年収を大きく伸ばしていくことができます。
また、一例としてLinuC、CCNA、AWS認定資格などを取得しながら担当フェーズを上流へシフトし、必要に応じて転職を行い商流も高めることで、5年目で年収500万〜750万円、10年目以降には800万〜1,000万円以上を目指すことも可能です。
もちろん全員が同じスピードで成長するわけではありませんが、適切な順番でスキルを積み上げ、構築・クラウドへ進める環境を選ぶことができれば、インフラエンジニアは未経験からでも年収や市場価値を着実に高めていけます。
だからこそ、未経験転職では「内定を取ること」だけでなく、「どんなキャリアパスを歩める会社か」まで意識して企業選びを行うことが重要です。詳しくは「インフラエンジニアのキャリアパス|運用から構築・設計・クラウドへ」で解説しています。
よくある質問
Q1. インフラエンジニアは未経験からでも本当になれますか?
A: はい、十分に可能です。
ただし2026年現在は、単なる「完全未経験で誰でも採用」ではなく「学習を始めている未経験者」が求められる傾向です。
この記事で紹介した通り、Linuxもしくはネットワークの基礎知識を学び、「自走できる事実」を証明できれば、内定の再現性は非常に高いです。
Q2. 30代・35歳からでも挑戦は間に合いますか?
A: 可能です。ただし20代よりも「準備の質」が重要になります。
資格取得やハンズオン経験に加え、前職で培った「業務改善」や「チーム管理」などのポータブルスキルを掛け合わせると評価されやすくなります。
→関連記事:30代未経験からインフラエンジニアになれる?30歳・35歳の年齢別リアル
Q3. 最初に取るべき資格は結局どれですか?
A: 志向性に合わせてLinux(LinuC/LPIC)かCCNAのどちらか1つでOKです。
迷ったら、汎用性が高く挫折しづらいLinux(LinuC/LPIC)から始めましょう。
→関連記事:LPICとLinuCはどっちがいい?違い・難易度・選び方を徹底比較
Q4. 未経験からインフラエンジニアを目指す場合、資格は必要ですか?
A:無資格でも転職は可能ですが、資格がある方が有利です。
特にCCNAやLinuC、LPICなどの資格は、「基礎知識がある」、「学習を継続できる」という証明になります。
その結果、応募できる企業の幅が広がり、構築やクラウドへ進みやすい・相場より高年収な環境を選びやすくなります。少しでも良い条件で転職したい場合は、資格を1つ取得してから活動するのがおすすめです。
Q5. 大阪・名古屋・福岡など、東京以外でも未経験からインフラエンジニアになれますか?
A:可能です。ただし、未経験向けのインフラエンジニア求人は首都圏に集中しており、難易度は地域差があります。
そのため、大阪・名古屋・福岡などの主要都市また地方では、未経験募集を行う企業数が限られ、首都圏よりも転職難易度が高い(求人倍率が低い)です。
CCNAやLinuC(LPIC)などで基礎知識を証明しておくと、限られた求人の中でも選考を有利に進めやすくなります。
まとめ|未経験からのインフラ転職は「準備」と「環境」で決まる
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、「エンジニアになること」は通過点です。本当に大事なのは「エンジニアになった後、どのルートに乗るか」です。
同じ未経験スタートでも、3年後に大きな差がつくのがIT業界のリアルです。
■この記事の重要ポイントまとめ:
・資格1つ(Linux or CCNA)で「選べる企業」を底上げする
・30分でもいいので「触った経験」を作り、面接で安心感を与える
・準備ができたら、すぐに転職活動を始め、実務経験を取りに行く
・重要なのは「内定が出る会社」ではなく「早期に構築に進める会社」を選ぶ
インフラ業界では、「最初の配属環境」が3年後のキャリアを決めます。この3年が20代・30代にとって、思いのほか大きいのが実状です。
3年経過後に「構築・クラウドへ進み、年収を500万前後に上げる人」もいれば「監視業務のまま、キャリアも年収も1年目と変わらず停滞する人」も多くいるのが実状です。
この差は、入社した企業の環境の差で生まれるケースがほとんどです。
最短で「構築・年収アップ」を目指したい方へ
とはいえ、数ある未経験求人の中から、求人票や面接だけで「3年後にどこまで進めるか」を判断するのは難しいのが現実です。
ここで選択を誤ると、後から修正するのが難しいのが現実です。特に未経験の場合、最初の1社目でキャリアの方向性が固定化されやすく、やり直しには時間がかかります。
キャリア・転職相談のご案内
「求人選び・転職で失敗したくない」
「今の準備状況で、どこまで狙えるかを詳しく知りたい」
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※「30分だけ電話で話を聞いてみたい」という気軽なご相談も大歓迎です(その際は「30分の電話相談希望」と記載いただけるとスムーズです)。







