こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
ネットワークエンジニアを目指す人は、「向いている人ってどんな人?」という考えから、「自分に適性があるのか?」、「エンジニアになって、つまづきたくない」、「すぐに辞めるのは避けたい」という思いを抱える人は多いでしょう。
ITインフラを支えるネットワークエンジニアは、専門性が高い一方で、未経験者や文系出身者が挑戦しやすい職種として、注目されていますが、初めてのエンジニア職の場合は、自分に向いているかで、不安になることもあるでしょう。
この記事では、ネットワークエンジニアに向いている人の特徴を、わかりやすく解説しながら、関連してよく疑問視される「年収」や「将来性」、「本当に未経験でもなれるのか?」などについて説明していきます。
そもそも、ネットワークエンジニアの仕事内容とは
ネットワークエンジニアの仕事内容は、システムやインターネットを使用するために、必要なネットワークの設計・構築・運用・保守を行う業務です。具体的な内容や必要となるドキュメント、求められるスキルは、以下図のようになります。



ここでは、ネットワークエンジニアの仕事の中で、要となる「ネットワークの設計・構築」と「ネットワークの運用・監視」について、簡易に説明していきます。
ネットワークの設計・構築
新しいシステムの導入やオフィス移転などにあわせて、最適なネットワークの仕組みを考え、機器の設定などを行うのが、ネットワークの設計・構築です。
具体的には、ネットワーク構成図を作成し、セキュリティや障害対策を検討し、ルータやスイッチなどの機器を設定し、通信テストを実施します。ネットワークエンジニアの上流工程と呼ばれ、面白いと感じる人が多い分野です。
ネットワークの運用保守・監視
ネットワークの運用保守では、ネットワークが安定して使い続けられるよう、日々の点検やトラブル対応を行います。主な業務は、障害時の対応、ネットワークの状態チェック、ログの確認、セキュリティ対策の実施などです。
また、ネットワークの監視は、ネットワークが正常に動いているかを24時間365日体制で見守る仕事です。ルータやスイッチといった機器が正しく動作しているか、通信に問題が起きていないかなどを、ツールを使って確認する仕事です。
ネットワークエンジニアに向いている人の特徴
ここでは、ネットワークエンジニアに向いている人、活躍しやすい人の性格や特徴などについて、「能力・スキル」と「性格」、「仕事への姿勢」の3区分に分けて説明していきます。



ITへの知的好奇心がある人
ネットワーク技術は、学ぶことが幅広いです。ネットワークの理論から、TCP/IP、ルーティング、スイッチングなどを幅広く学ぶ必要があります。
また、ネットワークの分野は、サーバやOS、セキュリティなどの分野とも深く関係します。ある分野を調べていくうちに、他の分野の知識も広がっていくこともあり、知識の広がりがあると、キャリアアップしやすくなります。
あわせて、ネットワークの技術は、日進月歩で進化しています。IPv6の普及やネットワークの自動化、ゼロトラストネットワークなど、新しい技術も誕生しており、新しいことを学ぶ好奇心があるタイプは、ネットワークエンジニアに向いているでしょう。
論理思考力がある人
ネットワークエンジニアの仕事では、論理的に考える力がとても重要です。論理思考力とは、ものごとの因果関係を整理し、筋道を立てて問題解決に導く力のことです。
例として、ネットワークのトラブルが発生した時は、表面上は同じに見えても、原因は多岐にわたります。ケーブルの問題、設定の問題、ファイアーウォールの影響など、仮説を立てて検証し、論理的に原因を突き止めていく必要があります。
また、ネットワーク設計においても、複数拠点をどのように結び、どう冗長構成を確保するかや、セキュリティ要件を満たしながら、どう効率的に通信を実現するかなど、論理的に考え、最適解を検討する必要があります。
論理思考力があると、問題解決につながり、ネットワークエンジニアとして活躍しやすいと言えるでしょう。
コミュニケーション力がある人
ネットワークエンジニアの仕事は、技術的なスキルのみでなく、コミュニケーション力や文章力も重要なスキルです。コミュニケーション力がある人は、ネットワークエンジニアにも向いていると言えます。
ネットワークエンジニアは、ルータやスイッチを黙々と設定するだけでなく、チーム内や社外のお客さまとも連携する必要があります。時には要件を正確にヒアリングし、技術的な制約を、分かりやすく説明する必要もあります。
また、ネットワークエンジニアが作成する構成図や手順書といったドキュメントは、自分以外の、他のエンジニアも参照するため、わかりやすい説明、抜け漏れがない記載をする必要もあり、ドキュメントを作成する力も求められます。
ネットワークエンジニアは、営業職や接客業ほどのコミュニケーション力は求められませんが、説明の分かりやすさは求められます。技術は教えられても、コミュニケーションを教えるのは難しい、と考える会社も多く、一定のコミュニケーション力が必要とされます。
慎重・堅実な人
ネットワークに派手さは必要ありません。ネットワークで大事なことは安定運用であり、作業はミスをせず、慎重に一つ一つ確認しながら進める姿勢が求められます。
例として、ルータやスイッチの設定変更を行う際には、事前に手順書を作成し、ダブルチェックを行い、変更時の影響範囲も考慮した中で作業するなど、慎重かつ堅実な性格の人が向きやすいと言えるでしょう。
派手さよりも、「丁寧かつ、確実な作業」といった仕事ぶりが評価されるのが、ネットワークエンジニアという職種です。
コツコツ学習できるタイプの人
ネットワークエンジニアに求められる知識やスキルはとても多いです。ゆえに、すぐにスキルが身につく訳ではありません。だからこそ、「コツコツ学習できる人」が向いていると言えます。
例として、IPアドレスやサブネット、ルーティング、VLAN、セキュリティなど、覚えるべき知識は多く、またそれぞれの技術がどう関連しているのかや、実際にどう応用できるかを理解するには、地道な学習・演習が欠かせません。
そのため、早いペースでなくとも、着実にコツコツと学習を継続していける人は、ネットワークエンジニアに向いているでしょう。短期的な成果よりも、長期的な積み上げで勝負できる職種です。
ストレス耐性がある人
ネットワークエンジニアは、突発的なトラブル対応や、厳しい納期など、プレッシャーと向き合う場面も多いため、ストレス耐性がある人はネットワークエンジニアに向いていると言えます。
ネットワークのトラブルは、多くの社員やお客さまに影響を与えてしまうため、その責任感の重さにプレッシャーを感じることは少なくありません。また厳しい意見や、高い要求を受け、プレッシャーとなることもあるでしょう。
プレッシャーの中でも、前向きに、目の前の仕事に取り組めるストレス耐性がある人は、ネットワークエンジニアとして長く活躍できるでしょう。
技術に対して、向上心がある人
ネットワークエンジニアに向いている人の特徴として、技術に対しての向上心がある人、が挙げられます。常に知識やスキルを高めていく姿勢が、エンジニアとして活躍し続けるための大きな資質と言えるでしょう。
ネットワークエンジニアの世界は実力主義です。ゆえに、現状の知識やスキルに満足することなく、次のステップを目指す向上心がある人は、非常に向いていると言えます。
また、資格試験の学習や上位資格への挑戦、繰り返し行う設定作業を自動化するスクリプトを書くなど、エンジニアとしてやれることが多々ある中で、向上心を持って向き合える人は、非常に向いていると言えます。
チームワークを大事にできる人
エンジニアというと、一人でパソコンに向かって作業する印象を持ってしまうかも知れません。しかし、ネットワークエンジニアの現場では、さまざまな人と連携する必要があるため、チームプレーを大事にできる人が向いています。
例として、ネットワークの障害時には、スピーディな解決が求められるため、複数のエンジニアと協力をしながら問題解決に臨む必要もあります。ゆえにチームで協力しあいながら、成果をあげれる人が求められます。
ネットワークエンジニアの仕事は、一人で完結するものではありません。ゆえに、チームワークを大事にでき、協調性がある人が向いています。
責任感がある人
現在のデジタル社会において、ネットワークといったITインフラは、企業の生命線であるといっても過言ではありません。ネットワークを通じて企業活動を見守っているという重大さについて、自分の役割を果たすという責任感を持つ人が向いています。
例として、トラブル時の対応や、セキュリティ対応の徹底から、事実を正確に把握し、適切な対策や報告を行うことも大事です。
また、ドキュメントにおいても、自分だけが分かればよいと考えるのではなく、他のメンバーや後任者も分かるように作成し、組織の技術資産を守るなどの役割を果たせる人は、向いていると言えるでしょう。
向いていない人の特徴は?逆にこんな人は苦労するかも
逆に「ネットワークエンジニアに向いていない人」の特徴は、どのようなものがあるでしょうか。以下図のような傾向が強い場合は、ネットワークエンジニアのキャリア序盤時に、苦戦する可能性があります。



上記が向いていない特徴ではあるものの、「向いていない=できない」ではありません。キャリアの初期段階では、誰しもが向いていないと感じる所も、相応発生するでしょう。
しかし、どの職種でもそうですが、ネットワークエンジニアにおいても、経験を重ねる中で、必要なスキルや姿勢などを身につけながら、乗り越えていくこととなります。
細かな作業が苦手な人
ネットワークエンジニアの仕事には、多くの細かな作業があります。また、ケアレスミスが重大事故につながる可能性もあります。細かな作業が苦手なタイプの場合、エンジニアの仕事はきついとも言えるでしょう。
例として、ネットワーク機器の設定では、1つの数値の誤りが、障害を引き起こすこともあります。CLIコマンドの正確な入力や、ルーティングテーブル・IPアドレスなどの細かな数値など、細部への注意力が不可欠です。
とにかく細かな作業が嫌いなタイプ、他人と比べてかなり大雑把なタイプの場合は、「自分が細かな仕事に適応できるか」を検討した方がよいでしょう。
論理思考が苦手な人
ネットワークは、つながりや順序性といった論理に基づいています。例として、トラブルシューティングや設計などにおいては、「もしAならばB」といった、論理のつながりを理解することが重要です。
また、論理思考が苦手な場合は、ネットワークの複雑な構成図を読み解くことや、問題発生時の原因と結果など、体系的に切り分け、分析することに苦労しやすいと言えます。
ただし、論理思考に自信がなくても、経験や努力次第で改善できます。他人よりも努力することで、論理思考力は克服もできるでしょう。一方で、「複雑な仕組みを理解するのが、極めて嫌いなタイプ」は、ネットワークエンジニアに向いていないとも言えるでしょう。
コミュニケーション、ドキュメント作成をやりたくない人
ネットワークエンジニアは技術が大事ではあるものの、仕事内容は、技術と向き合うだけではありません。多くの場面でコミュニケーションや、文書・ドキュメントの作成が求められます。
例として、チーム内での連携や、障害発生時の状況説明など、コミュニケーション力が求められます。お客さまの要件を理解するのも、大元となるのはコミュニケーション力です。
また、ネットワークの構成図や設計書を作成することや、変更管理の文書化など、複雑な情報を正確にドキュメントにしていくことが求められます。
「コミュニケーションが嫌いだからエンジニアになりたい」、「ドキュメント作成など、技術以外のことはやりたくない」という人にとって、ネットワークエンジニアの仕事は、想像と異なるかも知れません。
忍耐力がない人
ネットワークエンジニアの仕事は、「トラブル対応」、「長時間の作業」、「細かい設定の繰り返しなど」忍耐力も求められます。忍耐力がないタイプは、ネットワークエンジニアに向きにくいと言えるでしょう。
例として、トラブルシューティングにおいては、「なぜこのパケットが通らないのか」、「なぜ特定の時間帯だけ接続が遅くなるのか」など、根気強く原因を調査する姿勢が求められます。
また、「数十台~数百台のネットワーク機器に、正確に設定を投入する」、「マニュアルを詳細に作成する」といった地道な作業もあり、細かな作業を正確に行い続ける忍耐力が必要です。
継続学習が嫌いな人
ネットワークエンジニアとして長く活躍するためには、技術の進歩にあわせた継続学習が重要です。新しい技術やツール、セキュリティ対策など、エンジニアとして学ぶべき内容は、常に更新されていきます。
例として、SDN(Software Defined Networking)やネットワークの仮想化、自動化など、新しい概念を理解しながら、継続して学び、実際の仕事に適応させることも重要です。
ネットワークは、一度覚えたら長く使える技術であるものの、覚える範囲は広いです。継続的に学習していかないと、初級から中級エンジニアにとどまりやすく、その後のキャリアアップが大変になるでしょう。
ストレス耐性が低い人
ネットワークは常に安定して動いていることが当たり前です。ゆえに、ネットワークの障害が起きると、業務の中断や顧客への影響などが発生し、プレッシャーの中でストレスの負荷を感じることもあるでしょう。
また、ネットワークエンジニアは、プロジェクトが変わると、扱うネットワーク機器やプロトコルなどが変わることもあり、あわせて一緒に働くチームメンバーや勤務地も変わることも多いため、環境の変化が発生しやすい職種でもあります。
もちろん、すべての人が完璧なストレス耐性を持っている必要はありません。ただし、「少しのプレッシャーでも耐えられない」、「環境の変化で、すぐ疲れてしまう」という傾向が強すぎると、やりがいを見出す前に、疲れてしまうこともあります。
不規則な勤務が、絶対に無理な人
ネットワークエンジニアの仕事では、ITインフラの安定稼働が常に求められます。ゆえに、勤務時間が「9時開始から18時終了」などといった、一般的かつ規則的な働き方とは限りません。
特に、ネットワークエンジニアのキャリア初期における監視業務では、夜勤をともなうシフト勤務を任されることも多いです。また構築業務では納期が厳しいことが多く、納期前に残業が発生することも多いです。
もちろん、すべてのネットワークエンジニアが不規則な勤務をしている訳ではありませんが、「不規則な勤務は無理」、「突発的な仕事、残業は関わりたくない」という考えが強い人は、ネットワークエンジニアは向きにくいでしょう。
一方で、多少の変動には対応できるタイプの人であれば、その分チャンスが広がる職種でもあります。
チーム作業が苦手な人
ネットワークエンジニアの仕事は、一人で完結するものではありません。複数のエンジニアや他部門と連携しながら、仕事を進めていくことが基本です。
ゆえに、「人と関わるのが苦痛」の人はネットワークエンジニアに向いておらず、「チームで働くことが苦手」、「人と協力するよりも、常に一人で作業をしたい」というタイプの方には、ストレスを抱える可能性があります。
ネットワークエンジニアは技術力は重要ですが、チームプレイを大事にする協調性も重要です。
プライベートを常に最優先させたい人
ネットワークエンジニアの仕事は、時には自分のスケジュールや生活リズムよりも、仕事を優先しなければいけないことがあります。ゆえに、「常にプライベートが最優先」の人は、向きにくい職種と言えます。
ネットワークのトラブルや障害は、時間や曜日を問わず発生します。障害対応のために、急遽呼び出されることも発生します。また、システムのアップデート作業など、早朝や深夜といった業務時間外に行うこともあります。
仕事とプライベートのバランスをとることは重要ですが、状況によっては仕事を優先しなければいけない働き方もあります。そのような働き方に納得できるか否かは、向き不向きを判断する基準にもなるでしょう。
【年収】向いている人は年収が上がりやすいの?
ネットワークエンジニアという職種において、「年収ってどれくらい?」、「向いている人は、年収がアップしやすいの?」といった疑問を持つ人は、多いのではないでしょうか。
ここでは、ネットワークエンジニアの年収と、向き不向きの特徴がどのように年収に影響するかを説明していきます。
ネットワークエンジニアの平均年収
ネットワークエンジニアの年収は、経験・スキルや年齢によって大きく変わるため、平均年収をあてにすることが難しいです。ただし一例として、大手転職サイトのdodaにおいては、平均年収446万円と算定されています。



参照サイト:doda インフラエンジニアの平均年収
ネットワークエンジニアの平均年収は、経験年数やスキルレベルによって異なりますが、経験年数で言うと、以下のような傾向があります。
経験年数 | 年収の目安 |
---|---|
未経験レベル(1-2年) | 約250万〜400万円 |
中堅レベル(3-5年) | 約300万〜600万円 |
リーダーレベル(5年以降) | 約500万〜800万円 |
マネージャークラス | 800万〜1000万円以上 |
ネットワークエンジニアは、向いていると年収が上がりやすい?
では、ネットワークエンジニアに向いている人は、本当に年収が上がりやすいのでしょうか?結論からお伝えすると、年収は上がりやすいでしょう。理由は以下です。
■向いていると、年収が上がりやすい理由:
・ITへの好奇心や、技術への学習意欲が高いと、スキルを磨き続けられるため
・論理思考力やコミュニケーション力、チームワークがあると、評価されやすいため
・コツコツ学習でき、向上心があると、市場価値が高い分野にも手を出せるため
ITへの好奇心や、技術への学習意欲が高いと、スキルを磨き続けられるため
技術に対しての学習意欲や、ITへの好奇心があると、日々進化するネットワーク技術にも柔軟に対応しながら、スキルを高めていきやすいでしょう。
「好奇心・学習意欲が高い=スキルが伸びやすい=上流工程にも関われる」という流れになれば、ステップアップにつながり、年収も自然と上がっていきます。
ネットワークエンジニアとして、年収を高めていく基本は、スキルを磨き続けることです。
論理思考力やコミュニケーション力、チームワークがあると、評価されやすいため
論理思考力があると、判断がより的確になり、評価されます。また、コミュニケーション力やチームに貢献する姿勢があると、要件のすり合わせや、仕様調整、リーダー・マネジメント業務にも携われるようになります。
評価されかつ、上流工程やマネジメントに進むチャンスが広がると、年収は大きく上がりやすくなります。
コツコツ学習でき、向上心があると、市場価値が高い分野にも手を出せるため
向上心がある人は、自分の得意分野を深めたり、また市場価値が高いスキル(SDN、セキュリティ、SASEなど)を積極的に学ぶ傾向があります。
このように、コツコツ学習をすることで、自分の価値を高める努力を継続できる人は、社内外問わず重宝されます。また、好待遇でのオファーや転職成功にもつながりやすく、年収は上がりやすいでしょう。
【将来性】ネットワークエンジニアはオワコンではない理由
ネットワークエンジニアはインターネット普及の時代から、ITインフラの中心に位置づけされてきました。
一方で、近年では「自動化が進んで仕事がなくなるのでは?」、「クラウド移行で、ネットワークエンジニアはもういらないのでは?」という声もあり、一部では「オワコン説」も出てくるようになりました。
しかし、ネットワークエンジニアはオワコンではなく、実際はその逆です。今後さらに求められていく、重要な職種と言えます。ここではオワコンでない理由や、将来性などを説明していきます。
オワコンと言われた背景とは
ネットワークエンジニアが「オワコン」と呼ばれた理由は、「クラウドサービスの普及」と「ネットワークの自動化」という、時代の変化が原因と言えます。
オンプレミスからクラウドサービスへの移行が進んだことで、従来のルータやスイッチなどの、物理ネットワークを使った構築案件が減少したことは、理由の一つと言えます。
また、SDN(Software Defined Networking)やIaC(Infrastructure as Code)の導入により、ネットワーク設定がコードで扱え、自動化できるようになったことも理由です。
上記のような理由により、「ネットワークエンジニアの仕事は、なくなるのでは?」というイメージから、オワコン説が流れるようになりました。
上記の流れはありますが、一方で、ネットワークエンジニアが今後も必要とされる理由もあります。以下より詳しく説明していきます。
ネットワークエンジニアが、今後も必要な理由
■ネットワークエンジニアが、今後も必要な理由:
・セキュリティリスクの高まりから、ネットワークの重要性が高まっている
・自動化においても、ネットワークを理解したエンジニアが必要
・クラウドにおいても、ネットワークの知識は必要
・そもそも、インターネットを支える仕事で、需要は消えにくい
セキュリティリスクの高まりから、ネットワークの重要性が高まっている
サイバー攻撃の増加や、ゼロトラストセキュリティの導入など、セキュリティ対策がどんどん高度化しています。その中で、ファイアーウォールやIDS/IPS、NACといったネットワークレベルでの防御が重要になっています。
ネットワークエンジニアは、インフラ全体の「入り口と、通り道」を設計、管理するポジションであるため、まさにもっとも強固なセキュリティが求められる、セキュリティ対策の最前線のポジションとも言えます。
自動化においても、ネットワークを理解したエンジニアが必要
ネットワークの自動化が進むのであれば、ネットワークエンジニアは不要では?と思われがちですが、自動化の基盤を作るのも、ネットワークエンジニアの仕事です。
例として、AnsibleやTerraformなどを使って、ネットワークの自動化を進めるためには、そもそもネットワークの理解や、設定の影響範囲の把握ができている必要があります。
また、運用自動化においては、監視・アラート設計・障害対応なども含まれるため、ただコードが書けるだけでは構築は難しいといえるでしょう。自動化においても、ネットワークの経験や知識が必要とされます。
クラウドにおいても、ネットワークの知識は必要
クラウドサービス(AWS、Azure、GCPなど)を活用する企業が増えていますが、クラウド活用においてもネットワークの知識は必要です。
VPC(仮想プライベートクラウド)やセキュリティグループ、サブネット、VPN接続など、ネットワークの考え方は必要であり、オンプレミスからクラウドにシフトしているだけで、ネットワークそのものが消えた訳ではありません。
そもそもインターネットを支える仕事で、需要は消えにくい
誰もが日々使っているインターネットは、その裏側で、無数のネットワーク機器や通信回線が張り巡されています。そもそも、この仕組みを設計、構築、運用しているのが、ネットワークエンジニアです。
スマートフォンやクラウドサービス、リモートワーク、オンラインゲームなど、現代社会の多くのサービスが、ネットワーク上に成り立っていると言えます。ゆえに、インターネットを支えるネットワークの需要は消えにくいでしょう。
もちろん、単純な設定作業は減っていくかもしれませんが、より上流の設計・最適化・自動化スクリプトの構築など、付加価値の高いネットワークの仕事が増えているのが実情です。
【未経験】未経験からでも、ネットワークエンジニアになれるのか?
ネットワークエンジニアに興味があっても、「未経験からでも、本当に目指せるの?」、「文系出身だと敷居が高い」など、不安を抱える人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、未経験からでも、ネットワークエンジニアになることは十分に可能です。むしろネットワークエンジニアは、文系出身者や未経験者が多数活躍しているIT職種とも言えます。
文系・理系は、あまり関係ない時代になってきている
ネットワークエンジニアに必要な能力は、「技術や知識を習得する姿勢」や「論理的に考える力」です。これは理系的な素質のように見えますが、学校で学んだ専攻分野とは、ほとんど関係ありません。
ネットワークエンジニアとして、現場で求められるのは、実践的な技術や知識であり、文系でもやる気があれば、ネットワークエンジニアとして技術を習得して、活躍する人は多数います。
また、文系出身でも、営業経験や接客経験、事務経験などを活かして転職し、技術を習得をしながら、ネットワークエンジニアとして成長している人は多いと言えます。
未経験歓迎の求人も多い
ネットワークエンジニアは、未経験者がチャレンジしやすい職種の一つです。IT分野では人材不足が目立っていますが、その中でもネットワークエンジニアは特に人材不足が深刻です。
そのため、特に若手でやる気がある人材に対しては、多くの会社がポテンシャル採用を行っています。また、「運用・監視」など、未経験者の入り口ポジションも多く、ゼロからの挑戦が行いやすい職種です。
未経験でも、資格と学習で、知識をカバーできる
未経験でも、資格取得や自主学習によって、基礎を固めていくことが可能です。特に「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」は、ネットワークエンジニアを目指すにあたり、登竜門といえる資格です。
CCNAを取得することで、ネットワークの基礎知識の習得と、スキルの証明ができ、未経験での転職活動にも大きなアピール材料となります。
未経験でも、CCNAといった資格を学習し、ネットワークエンジニアに挑戦する人は、数多くいます。また、正しいステップを踏んで学習を継続していけば、未経験からでも十分なキャリアを築くことも可能です。
■参考記事:ネットワークエンジニアのおすすめ資格一覧、取得順番、難易度を解説
自分が向いているか、不安な方へ
「ネットワークエンジニアに興味はあるけど、自分に向いているかわからない」、「未知の世界に飛び込むのが不安」など、不安を抱える人は決して少なくはありません。ある程度ITに触れてきた方でも、「自分にできるのか?」と考え、不安になる人はいます。
しかし、最初から「向いているかどうか」が分かる人は、ほとんどいないのも事実です。むしろ大事なのは、「向いてるか」よりも、「やってみたいか」や「興味があるか」といった自分の気持ちです。
向いていなくても、努力で補えることはたくさんあります。逆に、適性があっても、興味がなければ続きません。
ネットワークエンジニアに限らず、どんな職業でも、実際にやってみないと、自分にあうかどうかは分かりません。また、最初は向いていないと思っても、後々になって「向いているかも?」と思うこともあるでしょう。
「向いているかわからないから、辞めておこう」ではなく、「やってみて判断しよう」という考え方は、現状を打破し、未来を切り開く第一歩にもなります。気になるようであれば、まずCCNAから勉強を始めてみて、興味を判断するのも一つでしょう。
■参考記事:CCNAとはどんな資格?試験の概要、内容などわかりやすく解説
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さいごに
ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は、論理的思考力、丁寧な作業、新しい技術への好奇心、コツコツ努力を続けること、そしてチームワーク力などです。
しかし、向いていないからといって諦める必要はありません。経験と努力によって、誰でも成長できます。「興味がある」「ITインフラに関わりたい」そう思った瞬間が、第一歩です。
ネットワークエンジニア職では、未経験からスタートしてプロフェッショナルになった人がたくさんいます。例として、最初は機器の名前もわからなかった人が、毎日少しずつ学習を重ねて、設計に携わっているケースは数えきれないほどです。
ネットワークエンジニアは、コツコツ学び、成長する人をしっかり評価してくれる職種です。だからこそ、向いているか不安な人こそ、一度学習を始めるなり、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?
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