こんにちは、ITインフラ系専門の転職エージェントの中の人です。
今回は、ヘルプデスクに興味を持つ方向けとして、未経験ヘルプデスク求人について説明します。
ヘルプデスクは「将来性が高い!」「年収高い!」という広告・記事は多いですが、実際はそれ程甘いものではないと思います(少なくとも、向き不向きは大きく分かれる職種です)。
未経験ヘルプデスク求人の実状や、年収や将来性、必要スキルや資格、適性などについて興味を持つ方は参考として頂き、目指したいと思うか?思わないか?の判断を頂ければと思います。
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ヘルプデスクとは
一般企業で勤めた事がある人はイメージが付きやすいと思いますが、会社の社員がパソコン関連で困った事や問題が起きた時に、問い合わせをする問い合わせ窓口が「ヘルプデスク」です。
ゆえにヘルプデスクの仕事は「勤務先社員からのパソコン関連の問い合わせ対応(パソコン、ネットワーク、OA機器の不具合対応)」が基本ですが、場合によっては「サーバー管理、ネットワーク管理、アカウント管理、ツール開発など」までを行う事もあります。
人によっては仕事内容のイメージが全くつかないかも知れませんが、未経験ヘルプデスクの場合は、基本的には「パソコン関連の問い合わせ対応窓口」と考えてもらって構いません。
また、ヘルプデスクは未経験から採用される事も多く、基本的なパソコンスキル(特にOfficeソフト)とコミュニケーション力、しばらくITを勉強する意欲があれば、活躍の場はあるでしょう。
未経験ヘルプデスクの求人とは
未経験ヘルプデスクの求人は、正社員もありますが、有期雇用の契約社員や、派遣社員も多い職種です。
また、未経験正社員の求人は、年齢を20代くらいまでに設定している求人が多く、若い方の方が、挑戦はスムーズと言えます。
あわせて、ヘルプデスクは「自社勤務(社内ヘルプデスク)」と「お客さま先勤務(客先常駐)」がありますが、未経験ヘルプデスクのほとんどは「お客さま先勤務(客先常駐)」です(自社勤務のヘルプデスクは、基本的には未経験採用はありませんので、お気を付けください)。
未経験ヘルプデスクの年収とは
未経験ヘルプデスクの最初の年収は、250-300万程度が多いです(まれに320万を超える事もありますが、あまり多くはありません)。
また、ヘルプデスクの平均年収に関して、転職サイトのDODAでは下記として算出しています。
ヘルプデスクの平均年収:347万円
20代 306万円
30代 366万円
40代 443万円
引用:DODA 平均年収ランキング 最新版
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/
IT業界の中では年収が抑えられている職種ですので、上記の平均年収を見て「低い!」と思う人は、ヘルプデスクは選ばない方がよいでしょう(正直、同業界のエンジニアと比べると、ヘルプデスクの年収は大きく下がります)。
また、別記事ですが、ヘルプデスクの年収について詳しく知りたい方は「ヘルプデスクの年収は低い?上がらないって本当?」を記載していますので、興味があればあわせてお読みください。
未経験ヘルプデスクの需要、将来性とは
未経験ヘルプデスクの需要に関しては、未経験採用求人が相応あるため当然かも知れませんが、「20代の需要は高い」と言えます。
ただし、30代以降になると、ヘルプデスク経験者が多いため、人材過多の傾向があり、需要が急に下がります。
また、ヘルプデスクの将来性も、IT業界の中では高い職種ではありません(一般事務と比べると一定の専門性を身につける必要があるため、将来性は高いとは言えます)。
ヘルプデスクの道を選ぶのであれば、「生き残るための理想像・将来像」を考え、努力をしていく必要があると言えます(ヘルプデスクになれば、将来安泰という訳ではありません)。
ヘルプデスクの将来性について、別記事ですが「仕事がなくなる?ヘルプデスクに将来性はないの?」を記載していますので、詳しく知りたい方はあわせてお読みください。
未経験ヘルプデスクの必要スキル、資格とは
未経験ヘルプデスクで必要となる資格やスキルは、下記となります。
未経験ヘルプデスクの必要スキル
・パソコンの基本操作スキル
・Officeソフトの使用スキル(特にExcel)
・コミュニケーション力
上記の必要スキルは、就職・転職活動時に大きく判断されやすい所ですので、事前に身につけておくべきスキルと言えます。
未経験ヘルプデスクで役に立つ資格
・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
・ITパスポート
上記の役に立つ資格は、就職・転職活動時に「尚可」となる資格であり、ヘルプデスクに興味がある方は取得した方がよい資格と言えます。
また、未経験の必要スキル・資格の解説や、将来の必要スキル・あった方がいい資格は、別記事の「ヘルプデスクに役立つ資格、必要スキルとは?」に記載していますので、詳しく知りたい方はあわせてお読みください。
向いている?向いていない?ヘルプデスクの適性とは
ヘルプデスクは「向き不向き」や「好き嫌い」が大きく出る職種です。
好きな人は「ずっとヘルプデスクをやりたい」と考える方も多いですが、向かないと思う人は「きつい、つらい」と考える人も多いです(ヘルプデスクは、長く続ける人と、すぐ辞める人に分かれる傾向が強いと思います)。
下記では「ヘルプデスクに向いている人の特徴」を説明します。
ヘルプデスクに向いている人の特徴
・コミュニケーション力に自信がある
・ホスピタリティが高い(ありがとうと言われると嬉しい)
・ストレス耐性が高い
・ITの知識を広く浅くつけたい
・将来はエンジニアかマネジメントを目指したいと考えている
上記の5つの特徴のうち、3-4つ程満たすと、ヘルプデスクに向いている可能性は高いと思います。
また、ヘルプデスクに向いていない人の特徴は、別記事で「ヘルプデスクはきつい?向いていない人の特徴は?」に記載していますので、詳しく知りたい方はあわせてお読みください。
ここまで、未経験ヘルプデスク求人に関して、かなり厳しい事も含めてお伝えしましたが、未経験ヘルプデスク求人の実状だと思います(甘い言葉が飛び交う広告記事には騙されて欲しくないと思っています)。
個人的には、未経験ヘルプデスクになるのであれば、いずれにせよ勉強が必要であるため、最初から未経験でエンジニアを選んだ方が、需要も将来性も年収も高く、キャリアパスも幅広く、つぶしも効きやすいと思います(また、ヘルプデスクよりもエンジニアの方が、未経験採用の需要は高いですので、挑戦はしやすいでしょう)。
例えば、未経験に門戸が広いネットワークエンジニアについて、別記事ですが「未経験でもネットワークエンジニアに転職できる?未経験可求人や年収、必要スキル、将来性、なり方などを解説」を書いておりますので、未経験エンジニアにも興味があれば、あわせてお読みください。
ただし、ここまで読んで「ヘルプデスクに興味がある」と考える方は、ヘルプデスクに向いている可能性は高いかも知れません。
下記からは、「未経験でヘルプデスクになりたい方」のために、未経験ヘルプデスク求人の選考通過において重要ポイントとなる、志望動機の例文、作り方を説明します。
未経験ヘルプデスクの志望動機の作り方
未経験ヘルプデスクの志望動機は簡単に作るやり方があり、下記5つの質問に答えるだけで出来上がります。
未経験ヘルプデスクの志望動機を作るための5つの質問
・なぜIT業界に興味を持ったのか?
・なぜヘルプデスクに興味を持ったのか?
・ヘルプデスクでどんな力が活かせるのか?(活かせる知識、スキル)
・ヘルプデスクになるために、どのような努力をしているのか?
・ヘルプデスクとして、どのようになりたいのか?(将来像)
この5つの質問を答えれば、志望動機は完成です。
ただし、どのように答えればよいのか?どのような志望動機が合格ラインなのか?がわかりにくいと思いますので、別記事に「未経験者ヘルプデスクの志望動機の作り方(例文つき)」に例文や解説、作り方の流れを書いていますので、詳しく知りたい方はあわせてお読みください。
さいごに
何度もお伝えしましたが、ヘルプデスクは向き不向きが強く分かれる職種であり、合う人には非常にあうポジションですが、合わない人にはきつい仕事と言えます。
広告記事や転職サイト、利益重視の転職エージェントはメリットばかりを並べる事はありますが、全てを受け止めず、デメリットも分かった上で判断してもらえると幸いです。
また、ヘルプデスクについてもっと知りたい、エンジニアについてもっと知りたいとお考えの方は、お気軽に「無料転職相談のご登録」からご登録ください。
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