こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
未経験でインフラエンジニアを目指すとき、「自分にできるのか」、「途中で詰まらないか」と不安になるのは自然なことです。
一方でその不安の多くは、「向いていないから」ではありません。「進み方や期待値が整理できていないこと」から生まれているのが多数です。
この記事では、未経験者が感じやすい不安の正体と、不安に振り回されずに次へ進むための考え方を整理していきます。
結論|未経験の不安は「止まる理由」にも「迷う原因」にもなる
未経験でインフラエンジニアを目指す際、不安を感じるのは自然かつ多くの人に当てはまることです。
一方で問題は、その不安を整理しないまま進んでしまうことです。不安を放置すると、次のような形で別のつまずきを引き起こしやすくなります。
・「根拠のない不安」で足を止めてしまう
・「不安を消すため」に、完璧主義になる・成果に直結しない方向へ努力してしまう
このように不安の正体を理解しないまま迷い続けたり、ズレた努力を重ねてしまうことが、結果的に「やっぱり無理だった」という挫折につながりやすいのも現実です。
不安の正体を切り分ける
不安は根性で消すことは難しいです。一方で、不安の大元を整理することで、大きく解消されるケースは少なくありません。
・今、何に対して不安を感じているのか?
・それは今すぐ解消すべきものか?
・段階を踏めば自然に消えるものか?
これらを切り分けられた人は、無駄な立ち止まりや遠回りを大きく減らすことができます。未経験の不安は、「今の進み方を見直すタイミングが来ている」という合図です。
未経験者が感じやすい3つの不安
未経験で不安を感じる理由は、能力不足というよりも、全体像が見えないことや比較のズレから生まれることがほとんどです。ここでは、特に多い3つの不安を整理していきます。
① スキル・知識への不安(情報過多)
「何から勉強すべきか、どこまで勉強すべきか分からない」という悩みです。インフラは範囲が広く、全体を一気に学ぼうとすると、いきなり終わりが見えない感覚に陥ります。
これは理解力の問題ではなく、「学習の優先順位」と「ゴール」が見えていないだけです。
学ぶべきことを「今すぐ」と「後で」に分けるだけで、この不安は激減します。
② 現場の仕事への不安(実務のブラックボックス化)
「夜勤やトラブル対応についていけるか」、「失敗して怒られないか」など、本当にやっていけるのか?という不安です。
これは未経験の自分に対し、企業が最初から「完璧な対応」を求めているという期待値の勘違いです。
1年目の役割(監視・運用保守)のリアルを知ることで、不安は現実的な課題に変わります。
③ 年齢・キャリアへの不安(過去との比較)
「30代からでは遅いのではないか」、「今までの職歴では勝てないのでは」という、過去の選択を悔やむ不安です。
これは可能性を「ゼロか100か」で考えてしまい、年齢や今までの職歴に適した戦い方を整理できていない状態です。
今の自分に合った入口(会社選び)と順番さえ間違えなければ、道は閉ざされません。
【補足】不安を強く感じやすい人の共通点
特に以下に当てはまる方は、本来の難易度以上に、不安を大きく見積もってしまう傾向があります。
・過去の挫折経験が多い人:
「また失敗するかも」という慎重さが、前に進むブレーキになる傾向です。一方で「一度でもやり切れた経験」を積めると、その後は安定して進めるケースは少なくありません。
・最初から目標を高く設定し過ぎている人:
未経験からいきなり高い目標を掲げすぎると、現状とのギャップで不安が強くなります。目標自体は悪いものではありませんが、順番を誤ることや、目標をステップ分けしないと、挫折しやすい点には注意が必要です。
不安を感じた人がやりがちなNG行動
不安そのものが問題なのではありません。問題なのは、不安に支配されて「動けない」もしくは「間違った方向」へ努力を重ねてしまうことが最も避けたいことです。
ここでは特に陥りやすい4つの行動を整理します。
① 不安を消すために「準備」だけを続けてしまう
「まだ足りない」、「もっと勉強してから」と、実務や選考への一歩を先延ばしにするパターンです。
例として、教材を買い足し続ける、学習計画を練り直し続ける、資格を次々と増やすなどがあります。
これは目的が「エンジニアになること」ではなく、「不安を感じない状態を作ること」にすり替わっている可能性があります。不安は、考え続けるだけでは消えず、小さな行動を積み重ねる中でしか薄れていかないものです。
② 「失敗ゼロ」の選択肢を探し続けてしまう
不確実なことを恐れすぎて、「完璧に安全な道」が見つかるまで足を止めてしまう、よくあるパターンです。
例として、「教育体制が完璧」、「リスクゼロの配属」などを条件にしすぎて、前に進めなくなる状況です。
また、面接に落ちることや、運用・監視の現場に配属されることを過度に恐れすぎて、応募や選考そのものを避けてしまうケースも見られます。
未経験のキャリアにおいて、最初からリスクが100%排除された環境は稀です。「修正可能な失敗」は許容するという割り切りがないと、チャンスを逃し続ける可能性が高まります。
③ 理想の「完成形」と自分を比べすぎる
最初から「クラウドエンジニア」、「設計構築」などの完成形を意識しすぎるのも、不安を強める原因です。
特に、SNSなどの成功例と自分を比べ、「全然上手くいっていない」と落胆してしまうパターンです。
理想と現実のギャップを無視した比較は、自己肯定感や自信を削るだけです。目標は高く持っても、他者と比較し過ぎる必要はありません。「昨日の自分」より一歩前に進んでいれば十分です。
④ 「不安=適性がない」と思い込む
不安を感じた瞬間に、「自分には向いていない」と極端な結論を出してしまうパターンです。
このように未経験者の不安は、「情報不足」や「慣れの欠如」によるものがほとんどです。
「不安=向いていない」と考えてしまうと、本来なら実現できたはずの将来のキャリアを、自分で閉ざすことにも直結します。
不安を感じた人が、まず見直すべき4つのポイント
不安を感じているときに、無理に自信を持とうとしても、なかなか上手くいきません。むしろ「今の状況」と「進め方」を客観的に見直し、整理しなおすことが、不安を解消させる最短ルートです。
① その不安は「今」解消すべきものか?
不安には、対処すべきものと、放置していいものの2種類があります。
今すぐ対処すべき不安:
「学習順序がわからない」、「市場の現実を知らない」など、情報不足によるものは、すぐ対処すべきです。
今は放置していい不安:
「現場で失敗しないか」、「配属が怖い」など、実務に入るまで消えないものです。 この不安を解消しようとすると、いつまでもスタート地点から動けなくなります。
② 不安を「行動しない理由」にしていないか
「慎重に準備すること」と「不安を回避すること」は、必ずしもイコールではありません。
判断を先延ばしにしている理由が、本当に「準備不足だから」なのか、それとも「失敗への恐怖が強いから」なのかを一度答えを出してみてください。
経験上わかっている人も多いと思いますが、「不安だから動かない・動けない」は、最も不安を長引かせる選択です。
③ 「完成形」ではなく「次の一段」を見ているか
インフラは奥が深いです。そのため、いきなり「理想のエンジニア像」や「フルリモート」などのゴールを基準にすると、現在とのギャップに苦悩しやすくなります。
まずは視点を切り替えることが重要です。「理想」だけでなく「直近で目指せる成果(1社目の内定・実務に近づく1つの実績)」に集中しましょう。
一段ずつ積み上げ、乗り越えた経験が、不安を打ち消す一番のアクションです。
④ 「情報の偏り」で不安が膨らんでいないか
一人で悩み続け、抱え込んでしまうと、ネガティブ情報ばかりが目につくのもよくある傾向です。ネガティブ情報に触れ続けると、不安がどんどん膨らんでしまいます。これらの原因の多くは「思い込み」です。
ゆえに「今の不安は客観的に見て妥当か?」、「他の選択肢もあるのか?」といった視点を第三者から取り入れることで、「必要以上に不安になりすぎていた」と気付いた瞬間に、楽になるケースは少なくありません。
不安を感じること自体は、悪いことではありません。大切なのは、不安を理由に立ち止まるのではなく、不安を整理しながら、進み方を修正していくことです。
不安が整理できた人は、次に何をすべきか
不安を整理できたら、次は「自分がどこで詰まっているか」によって、取るべき行動が変わります。自分の状況に当てはめて、次の一歩を確認してみましょう。
・進め方や順番がわからず不安な人:
未経験からインフラエンジニアになるための、現実的なロードマップを確認してみましょう
→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?失敗しないルート選びと企業選び
・すでに動いているが、「なれない」、「詰まっている」と感じている人:
→未経験者がどこで止まりやすいのかを整理した記事が参考になります
→関連記事:インフラエンジニアになれない?未経験が詰まる理由と現実的な修正ルート
・年齢や経歴の不安が強い人:
年代別に現実的な戦い方を整理した記事も確認しておくと安心です
→関連記事:30代未経験からインフラエンジニアになれる?30歳・35歳のリアルと戦略
まとめ|未経験の不安は「整えるサイン」
未経験で不安を感じること自体、決して珍しいことではありません。多くの場合、その不安は「向いていないサイン」ではなく、進み方や期待値を整理する必要があるという合図です。
また不安を放置してしまうと、不安が自己増殖して立ち止まったり、ズレた努力を重ねてしまいがちですが、不安の正体を切り分け、現実的なルートを確認するだけで、次の一歩は見えてきます。
不安は、行動を止める理由ではありません。進み方を見直すきっかけです。
もし今の不安が、「自分の場合、どこまで現実的なのか分からない」、「一人で考えても判断がつかない」という状況であれば、一度プロの視点を入れてみるのも一つの手です。
※状況によってはお受けできない場合もあります。あらかじめご了承ください。






