こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
LPIC試験の申し込み方法は、はじめての方には複雑であり、わかりにくいです。1回申し込んだことがあっても、申し込み方を忘れてしまう方も多いでしょう。
本記事では、わかりにくいLPIC試験の申し込み方法を、画像を使ってわかりやすく説明するとともに、LPICの受験料を安くする方法や、注意点を説明していきます。
LPICの申し込みを検討している方は、ぜひ参照してください。
LPIC試験の申し込みに、必要となる準備
LPIC試験の申し込みには、以下の準備が必要です。試験の2-3日前でも準備はできますが、予約手続きにはアカウント作成などが必要であり、少々手間がかかります。
試験の直前にバタバタしてしまうよりも、試験直前期では追い込み学習に時間を使いたいものです。余裕をもって受験に臨むために、試験受験の1週間前には、以下の準備を行うとよいでしょう。
■LPIC試験の申し込みに必要な準備:
・LPI IDの取得:LPI公式サイトから取得
・ピアソン VUE(テストセンター)のアカウント取得:ピアソン VUE公式サイトから取得
・受験料の支払い:バウチャーチケット(受験チケット)、クレジットカード、銀行振込など
※注意点:「LPI ID」と「Pearson VUE アカウント」の両方の取得が必要です。片方のみではLPIC試験の予約はできません。
LPIC試験の申し込みの流れ
以下からは画像を使いながら、LPIC試験の申し込み詳細について説明していきます。以下の手順を追って、申し込みを進めてください。
ステップ①:LPIの公式サイトから、LPI IDを作成
まずはLPI公式サイトのメニューの「LPI IDマイページ」をクリックして、LPI ID取得のために新規アカウントを作成します。アカウント作成のために個人情報登録を行ってください。



次は、LPI ID登録のために、個人情報を登録していきます。以下図の登録フォームから、名前や住所、電話番号、メールアドレスやパスワードなどを登録し、個人設定を行っていきます。



また、登録の最後の画面にてLPI IDが表示されます(例:LPI000xxxxxx)。表示されたLPI IDは、試験予約などに必要となるため、ご自身のLPI IDは大事に保管(メモ)をしてください。
ステップ②:ピアソン VUE公式サイトから、ウェブアカウントを作成
LPIC試験は、ピアソンVUEのテストセンターで実施されます。ゆえに次は、テストセンターであるピアソンVUEの公式サイトから、ピアソンVUEのウェブアカウントを作成していきます。
以下の図のように、ピアソンVUEの「試験予約」から試験プログラムの選択で、「LPI」と入力し検索すると、スムーズです。



注意点として、LPICを受験する場合は「LPI|Linux Professional Institute認定試験」を選択ください。
「LinuC|Linux技術者認定資格 by LPI-Japan」は、LPIC試験ではなくLinuC試験であり、別試験です。
「LPI|Linux Professional Institute認定試験」を選択すると、以下の画面からアカウントを作成できます。



アカウント作成時には、ピアソンVUEのプライバシーポリシーに同意した後に、ピアソンVUEのウェブアカウントを作成していきます。
ウェブアカウント作成時に、LPIの公式サイトで作成した「LPI ID」の入力が求められますので、LPI IDを入力し、画面の指示通りに個人情報を登録してください。



個人情報などの入力が終了し、ピアソンVUEのウェブアカウントが作成できたら、次はピアソンVUEの公式サイトから、LPIC試験を申し込み・予約していきます。
ステップ③:ピアソン VUE公式サイトから、LPIC試験を申し込み
次はピアソンVUEのウェブアカウントを使って、ピアソンVUEにログインします。
注意点として、試験プログラムごとにログインが異なりますので、ログイン時には「LPI|Linux Professional Institute認定試験」を選択して、サインインをしてください。



サインインでは、ピアソンVUEのウェブアカウント作成時の「ユーザー名」と「パスワード」を、以下に入力してください。



サインイン後は、ダッシュボードから「試験の表示」を選択し、希望する試験を選択ください。LPIC level1の場合は、「Linux Professionals – LPIC-1」を選んだ後に、下記を選択ください。
・101試験の受験:「101-500 LPIC-1 – Exam 101 (part 1 of 2), version 5.0」
・102試験の受験:「102-500 LPIC-1 – Exam 102 (part 2 of 2), version 5.0」



試験を選択後は、希望する試験の受験言語の選択が必要です(日本語受験は、日本語を選択)。言語を選択後は、Testingポリシーに同意してください。



ステップ④:テストセンターの選択、テスト日程の申し込み
テストセンターの検索画面では、住所を入力することで、最寄りのテストセンターを検索することができます。テストセンターは最大3つまで選択して、それぞれの空き状況を確認することができます。
住建をしたいテストセンターが見つかった場合、テストセンターのチェックボックスをチェックし、次へのクリックしてください。



テストセンターを選択したら、選択したテストセンターのカレンダーから、予約したい日付を選択してください。以下の図のように、予約可能な日付のみ選択ができます。



また、テストセンターによって、LPIC試験が受験できる日が異なります。平日のみ受験可能、土曜も可能、土日も可能など、受験可能日時が異なりますので、場所と日付が希望に沿うテストセンターを選択するとよいでしょう。
テストセンターと日程を選択した後は、試験の開始時刻の予約が必要です。希望する受験日時を予約してください。



ステップ⑤:試験料の支払い・決済
試験日時を予約した後は、カートから試験概要、受験日時・場所、試験料金が表示されます。
予約内容に間違いがなければ、次へをクリックしてください。
また、既に「受験バウチャーコード」や「プロモーションコード」をお持ちの方も、そのまま「次へ」に進んでください(次のページに、バウチャーコード入力欄があります)。



支払い情報の画面から、支払いができます。バウチャーコード(受験の電子チケット)もしくはクレジットカードで決済ができます。
バウチャーコードをお持ちの方は、バウチャーコードを入力することで支払いが完了します。



支払い完了後に、LPIC試験の申し込みが完了します。試験申し込みが完了した際に、登録したご自身のメールアドレスに、以下の「受験予約完了」のメールが届きます。



「受験予約完了」メールには、受験予約の詳細が記載されています。具体的には、試験日時やテストセンターへの行き方、受験時の本人確認資料、予約変更やキャンセルポリシーが記載されています。
受験予約完了メールが届いたら、予約完了です。予約が完了したら、当日の準備物などを忘れないように、早めに準備をするとよいでしょう。
LPIC試験の申し込みは、何日前までに必要?
LPIC試験の申し込みは、テストセンターの予約ができれば、いつでも可能です。極端な話、テストセンターの予約が取れれば、「明日に受験予約」をすることも可能です。
ただし、直前の申し込みでは、希望する日時や、希望する試験会場の空きがない可能性もあります。また、土日には試験を行っていない会場もあり、特に土日の試験予約は、早めに埋まりやすい傾向もあります。
直前に予約するよりも、少々余裕をもって試験日の4-5日前(可能であれば1週間前)までに予約をするとよいでしょう。
LPIC試験の予約後に、日程変更もできる
試験日の予約をしたものの、試験前に自信がなくなったなどで、「試験日をリスケしたい」という場合は、予約後の試験日程変更もできます(日程変更をする方は、相応いらっしゃいます)。
日程変更自体は無料でできますので、どうしても試験を受けることが難しくなった場合には、日程変更をしてもよいでしょう。
ただし、試験日時の変更については、予約した受験日時の24時間前(営業時間内)までに、日程変更の手続きを行う必要があり、日程変更は早めにすることが大事です。
試験日程変更を希望する場合は、少々余裕をもって、試験日の2-3日前までには日程変更の手続きを行うとよいと思います(ピアソンVUEのウェブサイトから、日程変更ができます)。
試験当日までの準備と、当日について
試験日程や会場情報は、受験予約完了メールで確認ができます。また、試験日までの準備についての説明します。
試験日の準備物:本人確認資料(計2種類)
試験会場では、本人確認資料として、顔写真付きと直筆署名付きの、計2種類の身分証明書が必要です(いずれも有効期限内のものに限る)。
本人確認資料の例として、運転免許証+健康保険証(もしくは社員証など)の組み合わせが必要です。本人確認資料が提示できない場合は、受験ができないため、忘れないようにしてください。
また本人確認資料について、詳しく知りたい方は、ピアソンVUEの「本人確認資料について」を詳しくお読みください。
試験日は、遅くとも試験開始15分前に試験会場に到着する
試験会場では、受験を行う前に、必要な手続きが発生するため、開始時間に試験会場につくことは推奨されません。
試験開始前に、本人確認資料の提示や、署名、顔写真の撮影、重要事項の説明(不正チェックなど含む)があります。
試験日には、少々余裕をもって、遅くとも試験開始15分前に、試験会場に到着するようにしましょう。
試験は、終わった直後に、結果(合否・スコア)がわかる
試験終了後には、試験終了の手続き時に、印刷されたスコアレポートが渡され、合否や点数といった試験結果がすぐわかります。
また、スコアレポートをなくしてしまっても、LPIのマイページから試験の結果を確認することも可能です。
LPICの受験料は高い?受験料割引について
LPICは、Linuxの知識やスキルを証明するために、非常に有効な資格です。転職やキャリアアップで評価されるため、Linuxを扱うエンジニアにとっては、強くおすすめできる資格と言えます。
しかし、「LPICの受験料は、やや高い」とも言えます。2025年現在でのLPICの受験料について、日本円価格は下記です。
LPICの受験料
試験範囲 | 受験料 | |
LPIC level1 | 101試験 | 15,000円(税抜き) |
102試験 | 15,000円(税抜き) | |
LPIC level2 | 201試験 | 18,000円(税抜き) |
202試験 | 18,000円(税抜き) | |
LPIC level3 | 300試験 | 18,000円(税抜き) |
303試験 | 18,000円(税抜き) | |
305試験 | 18,000円(税抜き) | |
306試験 | 18,000円(税抜き) |
LPIC level1を取得する場合、101試験と102試験を受験するため、一発合格でも30,000円(税抜き)の費用が必要です。
また、仮に1回の試験で合格できないと、再受験料も必要です。試験内容は広範囲にわたるため、十分な準備をしないと、複数回受験することになる可能性もあります。
LPIC受験料の割引方法
LPICの受験料を少しでも抑えるためには、割引の受験バウチャー(受験チケット)を購入することが、もっとも手っ取り早く、有効な手段です。
LPICの受験バウチャーは、LPIC試験の通常価格(定価)よりも割引されていることがあるため、割引の受験バウチャーを購入し、受験料を安くすることも考えてみましょう。
ここでは、LPICの受験バウチャーを割引購入できるサイトを説明していきます。
バウチャーチケット購入センター:割引率10%(定価との差額1,500円)



https://voucherticket.jp/lpicpurchase/
バウチャーチケット購入センターで購入すると、LPIC-1の受験料が、定価の10%割引(税抜:13,500円)で購入可能です。
バウチャーチケット購入センターでは、会員でなくても、誰でもLPIC受験バウチャーを購入できるため、安く購入するお手軽な手段といえるでしょう。
Ping-t:割引率6.6%(定価との差額1,000円)



https://ping-t.com/modules/ticket/index.php?content_id=14
Web問題集のPing-tでも、LPICの受験バウチャーをディスカウントで購入することが可能です。定価との差額は1,000円ですが、誰でも購入できるため、お得な制度です。
インフラエンジニアリスキリング研修・転職サービス:割引率20%(定価との差額3,000円)



https://infla-lab.com/reskilling-infla-engineer/
当社が運営するインフラエンジニア リスキリング研修・転職サービスは、LPIC-1研修からインフラエンジニア転職支援まで、全て無料で利用ができます。
またインフラエンジニア リスキリング研修・転職サービスの利用者は、LPIC-1の受験料が、定価の20%割引(税抜:12,000円)で購入可能です。
当社の研修・転職サービス利用者限定の割引ですが、LPIC-1を取得して転職を希望する方には、受験費用を安く抑えることができます。
あわせて、当社のご紹介で転職が決定した場合には、2回分の受験料(24,000円)が、「就業応援費」といてキャッシュバックされますので、実質的には受験料が無料となり、0円でLPICが取得できます。
本サービスにご興味がある方は「インフラエンジニアリスキリング研修・転職サービス」からご相談会にお申込みください(LPIC学習中の方でも、申し込み可能です)。
割引受験バウチャー購入時の注意点
受験バウチャーは割引で購入することもできるため、受験料を抑えて安価に試験を受けることができます。
一方で、安価に購入できる受験バウチャーには、注意点もあります。以下に受験バウチャーの購入を考えている方に向け、注意点を説明します。
注意点①:受験バウチャーには有効期限がある
受験バウチャーは、定価よりも安く購入できる点が魅力ですが、受験バウチャーには有効期限があります。受験バウチャーの有効期限は、一般的には、長くても1年です。



有効期限を過ぎると、受験バウチャーは使用できなくなるため、受験バウチャーを購入する時は、3か月以内に受験を決めている時が望ましいといえます。
注意点②:試験申し込み前に、受験バウチャーを購入する必要がある
受験バウチャーを使った割引を使う場合、LPIC試験の申し込み時に適用する必要があります。ゆえに、LPIC試験の申し込み後は、受験バウチャー割引を適用することができません。
受験バウチャーを利用する場合は、LPIC試験の申し込み前に購入しましょう。
LPIC試験の受験・申し込みに関するよくある質問
LPICの試験はいつ?、何日前までに申し込みが可能ですか?
LPIC試験は年中行っているため、テストセンターの予約が取れれば、いつでも受験することができます。
また、試験の申し込みも、テストセンターの予約が取れれば、試験日前日でも予約可能です。極論、翌日にLPIC試験を予約することも可能です。
あわせて、テストセンターは都道府県に1つはあることが多いので、お住まいの地域にもよりますが、自宅から近いテストセンターを探しやすいとも思います。
ただし、直前では希望する日時やテストセンターの会場が埋まっていることもあるため、余裕をもって申し込みをすることをおすすめします。
LPIC試験の申し込みは、何日前がおすすめですか?
自分自身が好むタイミングで予約をしてよいと思いますが、個人的には試験の1週間前頃に予約をすることがおすすめです。
やはり試験を予約してから、本格的に受験モードになる人が多い印象です。試験日が決まることで、学習効率が上がるのであれば、少々早めに試験申し込みを行い、試験日を確定させるともよいと思います。
テストセンターではなく、オンラインで自宅受験することは可能ですか?
可能です。オンラインで自宅受験する場合も、通常の試験と同様に、ピアソンVUEから「オンライン試験」を選択して申し込むことができます。
ただし、LPICは資格試験であるため、セキュリティ要件が厳しいです。可能であれば、テストセンターを活用することをおすすめします。
101試験と102試験は、どちらが難しいですか?
私の受験時の所感としては、101試験と102試験の難易度は、大差はありませんでした。
ただし、周りを見渡しての傾向では、「101試験の方が難しい(102試験の方が易しい)」という人が多い印象です。102試験の方が、学習内容のイメージがつきやすいためかと考えます。
LPIC level1は、どこまで勉強すれば、合格できますか?
人によって違うため、一概には言えません。ただし、目安としては、Ping-tのレベルを10-15まで上げ、スピードマスターを3週程度(5割以上正答)できれば、合格が相応狙える印象です。
私も上記ぐらいの学習状況で合格しました。
不合格の場合、次はいつ受験できますか?
LPICは再受験ポリシーがあり、不合格科目の再受験は、受験日を一定空ける必要があります。具体的には下記となります。
再受験可能日 | |
2回目の受験 | 前回の受験日の翌日より、7日以降 |
3回目以降の受験 | 前回の受験日の翌日より、30日以降 |
ゆえに、2回不合格(次は3回目の受験)になると、次の試験は30日の期間を空けないといけないため、受験計画などを大きく変更しなければいけない可能性がありますので、ご注意ください。
LPICは廃止になるのですか?
LPICは廃止になっていませんし、今後も廃止になる予定はありません。
以前日本向けにLPICを提供していたLPI-Japanが、LPIC試験の取り扱いを停止しましたが、現在はLPI日本支部がLPIC試験を提供しています。
LPICの有効期限は何年ですか?
LPICに有効期限はないため、期間が経過しても、完全に無効にはなりません。ただし「有意性の期限は5年」と定められているため、5年と考えておくとよいでしょう。
有意性の期限を過ぎると、少々弊害があります。具体例として、LPIC level2試験を受験するには、有意性が切れていないLPIC level1認定を取得している必要があり、有意性が切れると上位資格の受験ができません。
さいごに
LPIC試験は、学習も大変でありかつ、受験料も高いです。また申し込みについても少々複雑ではありますが、Linuxにおけるスキルを証明するために、非常に有用な資格でもあります。
特にインフラエンジニアとして、キャリアアップや転職を目指す方にとっては、LPICを取得することで、学習コストや金額コスト以上のメリットがあり、コストパフォーマンスが高い資格と言えます。
LPIC資格の学習・取得は、エンジニアとして働くにあたり、市場価値を高める将来的な投資となりますので、合格に向けて挑戦していきましょう。
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