LPICに落ちた…合格できない時の対処法と次の選択肢【再挑戦のコツ】

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「LPIC101に落ちてしまった、、」、「何度勉強しても受かる気がしない」、、

そんな不安や挫折感を抱えている方も多いのではないでしょうか。

Ping-tとあずき本をしっかりやれば合格できるはず、、そう思っていたのに落ちた」、、こんな声も実際によく耳にします。

LPICは世界的に評価されるLinux資格ですが、範囲が広く独学ではハードルが高いため、一度で合格できない人は決して少なくありません。実際に、再挑戦を経て合格するケースが一般的です。

この記事では、LPICに不合格になったときの対処法や再受験ルール、効率的な学習の見直し方を分かりやすく解説します。

さらに「独学では限界かもしれない」と感じる方に向けて、経産省のリスキリング支援を活用した新しい選択肢もご紹介。

最後まで読めば、落ち込みから立ち直り、次の受験やキャリアアップに向けて一歩踏み出せるはずです。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

LPIC level1とは:難易度や勉強時間はどのくらい?

LPICはLinux技術者としての基礎力を証明できる人気資格ですが、「思ったより難しくて落ちた」という声も多いのが実情です。

ここでは、合格率や試験ごとの難易度、初学者がつまずきやすいポイントを整理して解説します。

公式な合格率は非公開、でも受験者の体感は?

LPIC試験は、Linux Professional Institute(LPI)が実施しており、公式の合格率は公開されていません。そのため「何割くらいが合格できるのか?」が受験者にとって分かりにくい資格です。

ただし、受験者の体感や合格体験記をまとめると、合格率は50〜60%程度と言われることが多いです。

つまり、受験者の半数前後が一度は不合格を経験している計算になり、「落ちた」と感じるのは珍しいことではありません。

LPIC101と102、どちらが難しい?

LPIC-1を取得するには 101と102の両方に合格する必要がありますが、難易度の感じ方には違いがあります。

■「101の方が難しい」と感じる人(多数派):
・Linuxに初めて触れる人にとって、基礎用語やコマンドが「そもそも何を言っているのか分からない」状態になりやすい
・権限管理やファイル操作、プロセス管理など、暗記量も多く、「最初の壁」になりがち
・実際に受験者の声を集めると、8割近くが「101の方が難しい」と答えているのが実情
・「覚えることが多すぎてつらい」という声も多い

■「102の方が難しい」と感じる人(少数派):
・出題範囲が広く、セキュリティ・ネットワーク・スクリプトなど実務経験がないとイメージしにくい問題が含まれる
・そのため「応用力が問われる102の方が大変」という意見もある

つまり、101は「基礎知識ゼロからの壁」、102は「範囲の広さと応用力の壁」という違いがあります。

ただし、実際には「まず101で苦戦する人が圧倒的に多い」ため、最初の関門は101と考えるのが一般的です。

だからこそ、最初に101を突破するための学習法をしっかり固めることが合格への近道です。

■関連記事:LPIC-101とは?出題範囲・難易度・勉強法を徹底解説
■関連記事:LPIC-102とは?出題範囲・難易度・勉強法を徹底解説

初学者がつまずきやすいポイント(コマンド暗記・実務経験不足など)

LPICの学習を始めたばかりの初学者がつまずきやすいのは、主に以下のポイントです。

■初心者がつまずきやすいポイント:
・【最初の壁】システムアーキテクチャ・インストール・パッケージ管理:
CPU、BIOS/UEFIなどの基礎概念、Linuxのインストール手順、RPM/dpkgといったパッケージ管理は、初心者にとって「そもそも何をしているのか分からない」と感じやすい分野です。
 →特に101試験序盤で「理解できないまま暗記しようとして挫折」というパターンが多い

正規表現を含むコマンド操作
grep、sed、findなど、Linux特有の記法や正規表現は「記号が多くて頭に入らない」と苦手意識を持つ人が多いです。

範囲の偏り
得意分野だけを繰り返し復習し、弱点分野を放置すると失点につながります。
 →101はシステムアーキテクチャなど、102はネットワークなど、苦手分野を後回しにしない

・実機操作の経験不足

VirtualBoxやVMwareなどでLinuxを実際に操作せず、問題集だけで学習すると「知識がつながらない」状態になります。

つまり、初心者は「序盤の基礎(システムアーキテクチャ/インストール・パッケージ管理/コマンド)」で最初に壁にぶつかり、その後「ネットワーク/シェルスクリプト」で再度つまずく二段階構造になりがちです。

この2つの壁をどう越えるかが、LPIC合格の分かれ道といえます。

■関連記事:【徹底解説】LPICの難易度は?レベル別で、他のIT資格と比較解説

不合格になったときの基本ルール【再受験ポリシー】

「LPICに落ちてしまった、、」と感じても安心してください。LPICは一度きりで終わる資格試験ではなく、再受験できる仕組みが用意されています。

1回目の不合格 → 7日後から再受験可能

最初に不合格になった場合は、7日間の待機期間を経て再挑戦できます。

「もう一度すぐに受けたい」という気持ちになる人も多いですが、7日間は復習に集中できる良い期間です。

2回目以降の不合格 → 14日後から再受験可能

2回以上不合格になった場合は、14日後から再受験可能です。

以前は「1ヶ月待機」がルールでしたが、現在は短縮され受験しやすくなりました

■関連記事:LPICの申し込み方法・申込手順を徹底解説:試験予約・受験方法・割引ガイド

待機期間を復習にあてよう

再受験ポリシーにより、1回目は7日後、2回目以降は14日後からしか再挑戦できません。つまり、必ず待機期間が発生します。

この期間をただ待つのではなく、苦手分野の整理や弱点補強にあてることが合格への近道です。

■復習で大事なこと:
・苦手分野の再整理、総まとめ
・間違えた問題の解き直し
・Ping-tや模擬試験で弱点を確認

この待機期間の過ごし方が、次の試験の合否を大きく左右します。

■関連記事:【Linuxコマンド一覧】LPIC level1に出る、初心者向け基本まとめ 

LPICに落ちた人がやるべき3つの学習見直し

不合格になってしまったときは、焦って次の受験に臨むのではなく、学習方法を見直すことが合格への近道です。ここでは、実際に多くの合格者が取り入れている改善ポイントを3つ紹介します。

① 苦手分野を洗い出して学習計画を立て直す

試験後に「どの分野で点を落としたのか」を振り返り、弱点を可視化しましょう。

■学習計画の立て直し:
・シラバス(出題範囲)や教科書に戻って、苦手分野をマーキング
・自分の理解度を「◎=得意、△=要復習、×=理解不足」で整理
・試験日から逆算して「1週間でこの範囲を総復習」という計画を作る

行き当たりばったりの学習ではなく、弱点補強を軸にした計画を立てることで効率が大幅に上がります。

② 模擬試験・問題集で弱点分析する

LPICの勉強でよく使われるのが Ping-t(オンライン問題集)白本(スピードマスター問題集) です。

Ping-tや白本で繰り返し演習すると、「苦手な問題が浮き彫り」になります。特に不正解問題を「なぜ間違えたのか」まで分析することが、合格率アップにつながります。

■関連記事:【独学でも合格!】LPIC level1の効率的な勉強方法、参考書、勉強時間などを説明

③ 手を動かして操作し、補強する

LPICの合格率を上げるためには、手を動かしてLinuxを操作する経験も大事です。

VirtualBoxやVMwareにLinuxを入れて、ユーザー作成・パーミッション変更・サービスの起動停止などを試すことで、問題文の意味が理解しやすくなります。実機や仮想環境の操作練習は大切です。

ただし、初心者の中には「仮想環境の構築はハードルが高い、、」、「手を動かすのは、試験合格後にしたい、、」と感じる方もいます。その場合は、以下のような方法でも十分効果があります。

■より簡単にできる、手を動かす練習:
Linuxコマンドのオンライン実行環境(Webエミュレータ: JSLinuxなど)を活用する
Ping-tや模擬試験で出てきたコマンドを、ノートに手で書いて整理する
解説を声に出して説明してみる(アウトプット学習)

大切なのは「暗記する」ことではなく、体でコマンドを覚え、仕組みを理解することです。自分に合ったやり方で少しずつステップアップしていきましょう。

ここまで紹介した方法で復習すれば、多くの方が次の受験で合格をつかめます。

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それでも受かる気がしないと感じたら?【別の選択肢】

「何度挑戦しても受からない、、」、「もうモチベーションが続かない、、」そんな気持ちになる方も少なくありません。

確かにLPICは独学ではハードルが高い資格です。範囲が広く、1人で勉強していると「どこが理解できていないのか」が分からなくなり、同じところでつまずき続けてしまう人もいます。

資格取得だけがゴールではない

LPICはキャリアを広げるための手段であり、合格そのものがゴールではありません。LPICはキャリアを広げるための手段であり、合格そのものがゴールではありません。

そのためには、「一人で何度も受験を繰り返す」よりも、プロのサポートを受けながら効率的に学習する道を選ぶのも有効です。

経産省リスキリング転職を活用した、新しい選択肢

現在、当社は経済産業省のリスキリング支援事業に採択されています。これを活用すれば、以下をまとめて、すべて無料でサポートできます。

■経産省リスキリング転職のサポート内容:
LPIC-1対策研修:基礎から合格レベルまで段階的に学べる
割引バウチャー:受験料を20%OFFで提供
転職サポート:資格を活かしてインフラエンジニアとしてのキャリアアップを支援

「独学では限界かも」と感じている方でも、学習+資格取得+転職成功を一気通貫で目指せます。

挫折を「キャリアのきっかけ」に変えよう

「LPICに落ちた」という経験は、決して無駄ではありません。むしろ、苦戦した経験を活かしながら、効率的に学び直し、次のキャリアにつなげるチャンスです。

経産省のリスキリング研修は募集枠に限りがあります。受講や転職支援に興味のある方は、まずは無料相談で内容を確認してみてください。

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■関連記事:【未経験でも安心】インフラエンジニア転職の始め方、仕事内容、おすすめ企業、学習ロードマップ
■関連記事:LPIC(LinuC)は転職で有利?資格のメリットと注意点、成功戦略を解説

【まとめ】受験を諦めず、キャリアにつなげよう

LPICは一度で合格できなくても、再挑戦できるチャンスがある資格です。

大切なのは、不合格をきっかけに学び方を見直し、次の合格やキャリアアップへどうつなげるかという視点を持つことです。

LPICは一度落ちても、再挑戦できる資格

LPICは一度で合格する人ばかりではありません。7日後・14日後から再挑戦できる仕組みがあるため、不合格は「終わり」ではなく、「次につなげるチャンス」です。

むしろ、多くの合格者が「1回の不合格をきっかけに、学習法を見直して合格できた」と振り返っています。

学び直し+キャリア支援を組み合わせると、リスクが減る

独学にこだわるのも一つの道ですが、効率が悪くなったり挫折してしまうリスクもあります。

一方で、学習サポート+キャリア支援を組み合わせると、合格までの道筋が明確になり、さらに資格取得後の転職までスムーズに進められます。

経産省のリスキリング研修など、制度を活用するのも賢い選択です。

不合格を「キャリアの再出発」のきっかけに変えよう

「LPICに落ちた」という経験は、決してマイナスではありません。そこから学び直すことで、資格取得だけでなくキャリアアップの道を開く、大きなきっかけとなります。

大事なのは「不合格で諦める」ことではなく、「そこからどう動くか」です。


再挑戦、あるいはリスキリングを通じて、インフラエンジニアとしての新しいキャリアを切り開いていきましょう。

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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