LPIC-1は受かる気がしない?難しすぎる?受かるコツを解説

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

LPICは就職・転職で学習する人も多く、また会社の必須資格になっている人も多いでしょう。しかし、

「LPICが難しすぎて、受かる気がしない、、」

「Ping-tとあずき本をしっかりやれば、合格すると思っていたのに、、落ちた」

と、気が滅入っている人もいるでしょう。もしかすると、参考書を捨てたい気持ちになるかも知れません。

一方で、LPICを取得することで、現状を打破したい気持ちもあるのではないでしょうか?

LPIC-1に受かる気がしない原因は、主に4パターンに分けられますそれぞれの解決方法を押さえた準備をすれば、合格に大きく近づくでしょう。ここでは、受かるためのコツなどを説明していきます。

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目次

LPIC level1とは:難易度や勉強時間はどのくらい?

LPIC-1とは

LPICはLinuxの知識や技術力を証明するLinux技術者認定資格であり、特にIT業界のインフラエンジニアにとって重要な資格です。LPIC取得を目指すために、現役エンジニアから未経験者まで、多数の人が挑戦している試験です。

また、LPIが認定するLinux技術者認定試験では、3つの認定レベル(LPIC-1、LPIC-2、LPIC-3)と、1つの入門資格(Linux Essentials)があります。難易度や取得後の評価をまとめると、下記画像となります。

LPIC-1の、難易度や勉強時間はどのくらい?

LPIC-1は、ITの初級資格の位置づけであり、IT資格の中ではやさしい部類です。経済産業省のIPA(情報処理推進機構)は、LPIC-1の難易度を「ITSSレベル1(エントリーレベル)」に位置付けしています。

また、LPIC-1と同じ初級資格(ITSSレベル1)に分類される資格には、下記資格もあります。

他のIT資格(ITSSレベル1)
ITパスポート
AWS認定 クラウドプラクティショナー
LinuC レベル1

これらの資格は、LPIC-1と同難易度と位置づけされています。実際の難易度はやや異なりますが、ほぼ同じ難易度と考えてよいです。

また、LPIC-1取得にあたっての未経験者の勉強時間は「100-150時間程度(1-3カ月程度)」とも言われます。実際試験慣れをしている人や、要領がよい人は、スムーズに取得する傾向です。

一方で、効率的かつ集中して学習を進めないと、150時間以内に終わらないことは多いです。試験対策が非効率だと、人によっては200時間以上の勉強時間が必要になることもよくあります

特に効率を求めるのであれば、有料の参考書や問題集(特に問題集)は必須です。LPIC-1は無料のみでも学習できますが、勉強効率を高めるためには、信頼性が高い優良な問題集は必要です。

また、LPIC-1や勉強法について詳しく知りたい方は、「【LPICまるわかり解説!】LPIC level1とは?試験内容や勉強、受験方法などを説明」をあわせてお読みください。

■参考記事:【徹底解説】LPICの難易度は?レベル別で、他のIT資格と比較解説

LPIC level1は難しすぎる?受かる気がしない原因

LPICは3つの認定レベルに分かれていますが、一番やさしい認定レベルのLPIC-1試験でも、決して簡単ではありません。

LPIC-1は、試験範囲も広く、覚える内容も多いです。初学者には難解な試験でしょう。ゆえに、学習中に「合格する気がしない」と考える人も多いです。

また、LPIC-1は、しっかり勉強をしたとしても、勉強した内容が本試験で出題されずに、人によっては落ちてしまうこともあります。ゆえに、受験後に、「受かる気がしない」と考える人も多いです。

ただし、LPIC-1は「受かる気がしない」と思う原因は、大きく以下の4つに分けられます。

■LPIC-1が、受かる気がしない原因:
・LPICに必要な暗記量が、多すぎる
・LPICの問題が、複雑で難しすぎる
・LPICの試験範囲が広すぎる(苦手分野が克服できない)
・勉強時間の確保が難しい

以下から、詳しく説明していきます。まずは、自分に当てはまる理由はどれか?を、見立ててください。

LPIC-1に受かる気がしない理由①:必要な暗記量が、多すぎる

LPIC-1は、覚えるべきコマンドの数が非常に多く、特に初心者にとっては暗記が大変です。

また、コマンドのみならず、オプションや引数、パスなどを完璧に覚えようとすると、頭に入ってこず、嫌になってくることもあるでしょう。

あわせて、必要となる暗記量が多すぎて、重要項目を見失い、頻出ポイントを見落としながら学習してしまう人もいます

この場合は、「何をどこまで覚えればよいのか」を、整理しながら、試験合格のために重要なポイントを整理し、「勉強効率を上げていく」必要があります。

LPIC-1に受かる気がしない理由②:問題が複雑で、難しすぎる

LPIC-1は、3つの認定レベルの中で一番やさしい資格ではあるものの、初学者には難しい試験です。

LPIC-1は、単にLinuxコマンドを覚えるのみならず、実際のシステム管理やトラブルシューティングを想定した問題から、システム構造や動作の仕組みまで理解する必要があります。

ゆえに、「問題を解くことがしんどい」、「正答率が上がらないため、モチベーションも上がらない」という感覚になる人もいます。

この場合は、学習が上手く進まず、嫌になってしまう傾向のため、「学習の難易度を下げて、モチベーションを回復させる」ことを検討する必要があります。

LPIC-1に受かる気がしない理由③:LPICの試験範囲が広すぎる(苦手分野が克服できない)

LPIC-1は初級資格であるものの、試験範囲の広さに圧倒される人もいます。また試験範囲が広いために、全ての分野を均等に理解していくことが難しく、特定の分野に苦労する人もいます。

特に、コンピューターアーキテクチャやシェルスクリプト、ネットワークなどの分野は苦手とする人も多いです。またコマンドの細かなオプションについても、暗記対応で苦しむ人は多く、苦手意識を生む原因でしょう。

この場合は、苦手分野の克服ができずに、試験に落ちてしまう傾向のため、「苦手分野に集中して取り組む学習法」を検討する必要があります。

LPIC-1に受かる気がしない理由④:勉強時間の確保が難しい

LPIC-1は、働きながら学ぶ人が多いため、「勉強時間の確保が難しいと考える人も非常に多いです。仕事と並行しながら勉強することで、業務との両立が課題とも言えます。

日々定期的に時間を確保しないと、学習が途切れ途切れとなり、忘れることが多くなります。すると、知識の定着も難しくなり、結果的に必要学習時間が増えてしまいます

また、忙しい日々の中で、モチベーションを保ち続けるのも、簡単ではありません

この場合は、学習が上手く進まず、モチベーションが下がっていく傾向のため、「計画的な学習方法」を検討する必要があります。

また、少し話はそれますが、101試験に受かる気がしない人や、102試験が難しすぎると考える人もいるでしょう。以下に試験別で、受かる気がしない理由、落ちた理由を説明します。

LPIC101試験に受かる気がしない、落ちた理由

LPIC101試験に受かる気がしない(また、落ちた)理由は、「勉強効率」、「勉強量」、もしくは「Ping-tに頼りすぎている」のいずれかが多いでしょう。

勉強量や勉強効率は、勉強の仕方や、資格学習への向き合い方を変える必要があり、自分で気づいているこもも多いでしょう。ただ、意外にも多いかつ、落ちるまで気づけないことは「Ping-tに頼りすぎている」ことです。

問題集をPing-tだけに絞っても、LPIC-1に受かる人は多いです。しかし、試験ですので、出題運もあります。運が悪ければ、Ping-tで学んだ内容があまり出題されずに不合格というのは、あるあるです。

Ping-tをやり切ったのに、101試験で落ちてしまった場合は、問題集を1つ追加すべきでしょう。特にスピードマスター問題集がおすすめです。

■関連記事:LPIC101とは、概要から未経験2週間で合格した勉強法までを解説

LPIC102試験に受かる気がしない、落ちた理由

LPIC102試験に受かる気がしない(落ちた)理由は、101試験と同様に「Ping-tに頼りすぎている」、もしくは「苦手分野の克服が出来ていない」ことが多いと思います。

102試験は、101試験よりも範囲が広いです。また、試験問題もまんべんなく出題されます。

また、学ぶ内容も急に実践的になりますが、試験の内容に対応して、「苦手分野をつくらないこと」も非常に重要です。正答率が50%以下の分野が一つでもあると、他分野でのカバーは大変です。

■関連記事:LPIC102とは、概要から未経験2週間弱で合格した勉強法までを解説

LPIC level1に受かるには?受かるための対処方法

受かる気がしない原因が明確になると、解決するための対処法も明確になりますそこで、前述した「受かる気がしない原因」についての対処法を、順番に説明していきます。

■LPIC-1に受かるための、問題の対処法:
・LPICに必要な暗記量が、多すぎる ⇒ 重要ポイントを押さえて、勉強効率を上げる
・LPICの問題が、複雑で難しすぎる ⇒ 学習難易度を下げ、モチベーションを上げる
・LPICの試験範囲が広すぎる(苦手分野が克服できない) ⇒ 苦手分野に集中する
・勉強時間の確保が難しい ⇒ 勉強時間を確保する(生み出す)

LPIC-1に受かるための対処方法①:重要ポイントを押さえて、勉強効率を上げる

LPIC-1試験は、非常に範囲が広く、覚える量も多いですが、試験に出やすい重要ポイントは、LPI公式サイトで確認できます

※参照元:LPI公式サイト LPIC-1 Exam 101 and 102 Objectives

上記画像の「主な知識分野」、「用語とユーティリティ」は、頻出問題を見分けるために必要な項目です。

特に独学で学習する場合には、頻出問題を見分けることが難しいため、LPIの公式サイト(特に「用語とユーティリティ」)を確認しながら、頻出ポイントを中心に学習すると、学習効率が大きく変わります。

試験に出にくい項目に時間を使いすぎるよりも、重要なポイントを見分けて集中することが重要です。

また、LPIC-1の効率的な学習方法については、「【独学でも合格!】LPIC level1の効率的な勉強方法、参考書、勉強時間などを説明」に記載していますので、あわせてお読みください。

LPIC-1に受かるための対処方法②:学習難易度を下げて、モチベーションを高める

LPIC-1には、下位資格のLinux Essentialsがあります。LPIC-1の学習を一旦止め、Linux Essentialsを学ぶことで、難易度を大きく下げることができます。これは人によって、非常に有効です。

Linux Essentialsは、LPIC-1試験の一部分を非常に簡単にした試験です。Linux Essentialsを学ぶことは、そのままLPIC-1の学習にもつながっていきますので、決して損にはなりません

Ping-tで、LPIC-1の正答率が上がらない方でも、Linux Essentialsであれば早い段階で正答率80%を目指せます。勉強の効果が非常に見えやすく、モチベーションに繋がるでしょう。

もちろん、Linux Essentialsは受験しても、受験しなくても、どちらでも問題ありません。

■参考記事:【まるわかり解説】Linux Essentialsとは?難易度、勉強時間、LPIC-1との違いなどを解説

LPIC-1に受かるための対処方法③:苦手分野に集中して取り組む

LPIC-1は、苦手分野をそのままにすると、試験では致命傷になることがあります。苦手分野に集中して取組み、苦手分野を減らすことも重要です。

特に苦手分野は、手持ちの参考書だけではなく、インターネット検索などを併用して、様々な角度から学習をすると、理解が深まり、乗り越えやすいです。

またコマンドやオプション、引数から、シェルスクリプトやviエディタなどは、手を動かして実機環境で学習すると、スムーズに理解が深まります。

理解度が弱いコマンドなどは、実機を使って学習をすすめると、大きな改善に繋がることもあります

■関連記事:【未経験者のLPIC-1対策】Linuxの実機環境を作って学ぶ勉強方法

LPIC-1に受かるための対処方法④:勉強時間を確保する(生み出す)

まず勉強時間を確保するには、しっかりとした計画が必要です。休日には、なるべく長めの勉強時間を確保しましょう。特に効果的な時間の生み出し方は、今不要な時間(SNS、ゲームなど)を、試験合格までやめるか、できるだけ減らすことです。

資格は、自分の将来を好転させるために取る人が多いでしょう。であれば、自分の将来に繋がらない時間の使い方は、勉強期間中は見直してもよいでしょう。

また、LPIC-1の勉強は、机上やPCの前以外でも行えます。通勤時間や隙間時間を活用することもできます。例えば、通勤途中の電車の中でも、復習メモを見ることはできるでしょう。

隙間時間を活用すると、勉強時間は自然と積みあがっていきます。

LPIC level1に受かるためのコツ

LPIC-1に受かるためのコツ①:満点を狙わない

LPIC-1は、約65%以上の正答で、合格が狙えます。つまり、満点を取るための勉強は必要ありません

むしろ、試験頻出の重要ポイントで失点をしないことが、もっとも大事です。試験問題の1-2割は、見たこともない問題が出るかも知れませんが、難しい問題は誤答でも大丈夫です。

難問に時間を使い過ぎず、重要な部分で点をしっかり稼ぐことができれば、自然と合格につながります。

LPIC-1に受かるためのコツ②:とにかく問題を解いて、復習する

参考書や教科書ばかり読んでも、LPIC-1の点数は上がっていきません。合格に近づく一番の手段はアウトプットです。つまり、「問題をたくさん解いて、復習すること」です。

問題を解き、解説を読み、大事な部分だけをノートにメモする、単語帳にメモする、写メを取るなど、自分の勉強スタイルにあわせたやり方で、復習ポイントをストックすると効果的です。

復習すべき重要ポイントをメモし、見直すだけでも、後々の高得点につながっていきます

LPIC-1に受かるためのコツ③:勉強サイトをフル活用する

LPIC-1に受かるための勉強では、勉強サイトも非常に有効です。勉強サイトには有料/無料のサイトがありますが、勉強サイトの選び方によっても、勉強効率は大きく変わります。

勉強サイトは、試験範囲をしっかりカバーしておりかつ、質が高い勉強サイトを選ぶべきです。勉強サイトであれば、いつでもどこでも効率よく学習できます。

おすすめの勉強サイトは、「【勉強サイトだけで合格できる】LPIC level1のおすすめ勉強サイト有料・無料を解説」を参考にしてください。

LPIC-1に受かるためのコツ④:独学が難しい場合は、ITスクールも検討する

LPIC-1を目指す際には、参考書や学習サイトを使いながら、独学で目指すことは十分に可能ですが、ITスクールに通うのも一つの手です。

特に、効率よく短期間で学習を進めたい方や、Linuxを基礎から体系的に学びたい初心者に、ITスクールは効果的です。ITスクールでは、短期間のカリキュラムで、試験対策や実機を使った学習をできるでしょう。

また、ITスクールには、通学型とオンライン型の2種類があります。それぞれにメリットとデメリットがるので、学習スタイルにあわせて選ぶことが大切です。

 メリット デメリット
通学型ITスクール・対面で直接指導:
その場で質問でき、疑問を解消できる。
・学習環境がある:
自宅での誘惑が少なく、半強制的に学習できる。
・コミュニケーションがとりやすい:
同期や講師と直接交流できる。
・時間と場所の制約:
決まった時間に通学の必要がある。
・費用が高いことが多い:
教室運営費や設備費が含まれ、オンライン型より高額の傾向。
オンライン型ITスクール・時間と場所が自由:
自宅やカフェでも学習でき、好きな場所や時間に勉強できる。
・費用が安いことが多い:
教室運営費や設備費がないため、安価に受講できる傾向。
・自分のペースで学習できる:
通学時間がなく、隙間時間に学習できる、自分の理解度にあわせて学習できる。
・自己管理が必要:
学習の進捗管理や、モチベーションの維持を自分で行う必要がある。
・リアルタイム対応が難しい:
その場で質問ができないため、疑問点の解消が遅れることがある。

もしオンラインITスクールでLPIC-1を学習して、インフラエンジニアに転職をしたい方は、無料で「インフラエンジニア研修・転職支援サービス」を行っていますので、興味がある方はお気軽に無料相談会にエントリーください。

さいごに

LPIC-1に受かる気がしない、と挫折してしまう人もいますが、少し勉強法を変えるだけでも、大きく合格に近づくことができます。

まずは、自分が受かる気がしない理由を見立てて、本記事の改善方法を参考に学びなおしをしていきましょう。

またLPIC-1は、参考書を何度も読んだり、違う参考書を買ったりするよりも、「問題を解く時間と、復習する時間」に大きく時間を使うのがポイントです。

LPIC-1は、転職やキャリアアップの際に役立つ資格であり、将来の可能性を広げる役割も持っていますので、ぜひ合格をつかみ取ってください。

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