【まとめ】LPICとは?資格の取得メリット、難易度、勉強方法などを解説

転職

Pocket

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

今回はサーバー系資格で一番有名な資格であるLPICについて、初心者の方向けに説明をします。

インフラエンジニアのキャリアアップから、就職・転職などにおいて有利になる資格の1つであるLinux技術者認定の「LPIC」ですが、LPICの取得メリット、試験の種類、難易度、学習方法、受験方法などを解説しますので、LPIC取得を検討されている方は参考としていただけると幸いです。
この記事を書いた人はこちら

LPICとは

LPICとは、サーバーOSでトップシェアを誇るLinuxの技術者認定資格であり、複数あるLinuxの認定資格の中では世界最大かつ、一番メジャーな資格です。

LPICの運営元はLinux Professional Institute(通称LPI)という海外(カナダ)の組織ですが、日本においてもLPI日本支部がLPICを運営しており、Linux技術者の資格としては、LPICが取得者数や知名度としては一番でしょう(私の勝手な所感ですが、大手SIerのインフラエンジニア、もしくはインフラ構築エンジニアの7-8割くらいは、LPICかCisco技術者認定を取得しているイメージです)。

またLPICは、エンジニア未経験者からインフラエンジニアの初級、中級者を中心として、取得を目指す資格です(もちろん、インフラエンジニア上級者やアプリケーションエンジニアでも、LPIC取得を目指す人はいます)。

インフラエンジニアを目指す人や、インフラエンジニアとしてキャリアアップをしたい人には、LPICは「特に有効な資格」といえる、おすすめ資格です。

LPICの取得メリット

LPIC取得のために勉強する事にて、インフラエンジニアとしてほぼ必須スキルといえるLinuxの知識を体系的に得る事ができる事が一番のメリットであるといえるでしょう。

またLinuxは日本企業の7割以上に導入されていると言われており、Linuxの知識やスキルは、幅広い環境で活かすことが出来ます。

あわせて、LPICを取得することで、「Linuxについての知識がある」ことが証明されますので、キャリアアップや昇給はもちろん、就職や転職にも有利に働くことが多い資格となります(特に、未経験者から初級のインフラエンジニアには、強い取得メリットがあると思います)

また、LPIC取得が転職・就職でどのくらい有利になるかを記載した記事がありますので、よろしければ「LinuC(LPIC)は転職・就職でどれくらい有利?取るべき人と不要な人とは」もあわせてお読みください。

LPICの種類

LPICの種類は3つのグレードに分かれており、「LPIC level 1」⇒「LPIC level 2」⇒「LPIC level 3」の順番で難しくなっていきます。

LPICの種類①:LPIC level 1(LPIC-1)

LPIC level 1は、Linuxの基本操作や、基本的な運用が行える知識レベルであるとみなされる資格です(インフラエンジニア未経験者や初心者が、主に取得する資格です)。

LPIC level 1は、「LPIC 101試験」と「LPIC 102試験」の2つに分かれており、101試験と102試験の2つとも合格すると「LPIC level 1取得」となります。

LPICの種類②:LPIC level 2(LPIC-2)

LPIC level 2は、Linuxの応用操作やサーバー構築が出来る知識レベルであるとみなされる資格です(インフラエンジニア初心者から中級者がキャリアアップをする際に取得する事が多いです)。

LPIC level 2も、「LPIC 201試験」と「LPIC 202試験」の2つに分かれており、201試験と202試験の2つとも合格すると「LPIC level 2取得」となります(ただしLPIC level 2は、「LPIC level 1」に合格をしていなければ受験が出来ません)。

LPICの種類③:LPIC level 3(LPIC-3)

LPIC level 3は、LPICの最高レベルの資格であり、Linuxのプロフェッショナルレベルの知識を持つとみなされる資格です(インフラエンジニア中級者、上級者が取得する事が多いです)。

ただしLPIC level 3は、level1やlevel2と異なり、LPIC level 3のみ「300試験」、「303試験」、「304試験」の3種類に分かれており、「300試験」、「303試験」、「304試験」のうち、いずれか1つを合格すれば、LPIC level 3取得となります(301試験、302試験はありません)。

「300試験」、「303試験」、「304試験」については、下記にて詳細を説明します。

・LPIC level 3 300試験:混在環境(Mixed Environment)
Sambaを使用し、業務でよくあるLinuxやWindowsが混在する環境にて設計・構築・運用が出来るエンジニアであるとみなされます。

・LPIC level 3 303試験:セキュリティ(Security)
暗号化やアクセス制御など、インフラエンジニアとして常に関わっていく「セキュリティ」について、高い知識を身につけているエンジニアとみなされます。

・LPIC level 3 304試験:仮想化・負荷分散(Virtualization & High Availability)
仮想化や高可用性の技術であり、クラウド分野などでも活躍出来る知識を持ち合わせているエンジニアとみなされます。

また、LPIC level 3も、「LPIC level 2」に合格をしていなければ受験が出来ません。

LPICの有効期限

IT資格は有効期限があるものも多いです(有効期限がある資格は、有効期限切れまでに更新をしないと、資格失効となります)が、LPICには有効期限はありません。

ただし、LPICには「有意性の期限」というものがあり、有意性の期限は5年です(資格取得から再認定を受けないと、「ACTIVE」というステータスから、「INACTIVE」という認定ステータスに変わります)。

しかし、有意性期限が過ぎても、過去に認定された事実は無効にはなりませんので、比較的コストパフォーマンスは高い資格と思います(可能な限り再認定は受けた方がよいですが)。

LPICの難易度

LPICの難易度:LPIC level 1(LPIC-1)

Linux入門者向けの難易度であり、新卒が配属前に入社研修で取得する事や、未経験者が転職前や配属前に取得する事も多い資格です(合格率は公表されていませんが、受験1回ないし2回で受かる人がかなり多いため、個人的な推測ですが、合格率は50%を超えているような気がします)。

LPIC level 1の難易度は高くありませんし、未経験者でもスクールに通う事なく、独学のみで十分合格が可能です(丸暗記のみの勉強で合格する人が多いです)。

ただし、出題範囲は浅く広いため、インフラエンジニア経験者でも、LPIC向けの勉強を全く行わないと、自分の業務範囲で使われない内容が出題され、LPIC level 1試験でよく不合格になってしまう事は有名な話であり、経験者でも試験勉強は行った方がよいです。

LPICの難易度:LPIC level 2(LPIC-2)

Linux初級~中級者向けの難易度であり、インフラ運用エンジニアが設計・構築エンジニアを目指す際にLPIC level 2を取得する事が多いです。

LPIC level 1と比べて出題範囲が深くなるため、LPIC level 1のように丸暗記が通用しにくくなるのが、LPIC level 2といえます。

自宅でLinuxをインストールして、自分の手を動かしながらコマンドを叩いて勉強をした方がよい難易度と思います。

LPICの難易度:LPIC level 3(LPIC-3)

Linux中級~上級者向けの難易度であり、インフラエンジニアとしてスペシャリストを目指す人や、大手企業に転職を考える人が取得する事が多いです。

また、下記からはLPICの勉強方法に触れて行きます。

LPICの勉強方法(おすすめの参考書・問題集)

LPICの勉強方法(おすすめの参考書・問題集):未経験者、初心者向け

未経験者、初心者向けのおすすめの参考書は、下記の2つです。

・未経験者、初心者向けおすすめ参考書①:1週間でLPICの基礎が学べる本

LPICの試験対策をする前に、Linuxの基礎を学ぶためにおすすめ出来る本であり、この「1週間でLPICの基礎が学べる本」で最初に勉強を始める人は多いです。

また、試験問題、練習問題の掲載や、Linux環境の構築方法に関しても触れてありますので、最初からLinuxを学びたい方におすすめの本です。

・未経験者、初心者向けおすすめ参考書②:Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応

LPIC運営元のLPI-incが認定するテキスト問題集であり、LPICレベル1の試験の出題範囲を学べる問題集です(Verions5.0を購入してください)。

未経験者や初心者の場合は、「①の、1週間でLPICの基礎が学べる本」と、「②の、Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応」の2冊のみで合格する人が多いといえます。

下記からは、インフラエンジニア経験者におすすめする勉強方法となります。

LPICの勉強方法(おすすめの参考書・問題集):インフラエンジニア経験者

・経験者向けおすすめ参考書②:Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応

経験者の場合はほとんどの方が知っていると思いますが、こちらもLPI-inc認定のテキストであり、あずき色の本ですので「通称:あずき本」と呼ばれる定番書の「Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応」がおすすめです。

この「あずき本」は試験範囲を広くカバーしていますので1冊でも問題ありませんが、より確実にLPIC合格したい場合は、「Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集 Version5.0対応」との併用がおすすめといえます。

LPICの勉強方法(おすすめの勉強サイト)

勉強サイトとしては、一番メジャーな下記をおすすめします。

・LPICの勉強方法(おすすめの勉強サイト):Ping-t

一番有名な勉強サイトであり、多数の企業の新入社員研修でも使われているPing-tですが、Ping-tの「最強Web問題集LPIC Version5.0」はLPI-incの認定教材であり、LPIC-101試験までであれば無料で使用が出来ます(LPIC-102試験は有料です)。

ただし、Ping-tは問題が多いため、合格のための効率は少し下がるかも知れませんが、たくさんの問題をこなしたい人にはPing-tがおすすめと思います。

LPICの勉強時間

LPIC 取得までの勉強時間に関して、LPIC運営元のLPIが勉強時間の目安を下記内容にて公開しています。

・LPIC level 1の勉強時間:1ヶ月~3ヶ月程度
・LPIC level 2の勉強時間:3ヶ月~半年程度
・LPIC level 3の勉強時間:半年~1年程度

ただし、人によって使える勉強時間が異なるため、上記勉強時間はあくまで目安として考えた方が良いと思いますが、私の個人的な感想としては、取得までの勉強時間は上記の目安時間よりも短い期間で合格している人が多いと思います(むしろ、短期集中型で勉強をする人の方が、合格率が高いと思います)。

また補足ですが、私が転職エージェントとしてお会いした転職希望者の中で、一番早くLPICを取得した方は、離職中の方でしたが、IT知識ゼロから完全独学3ヶ月でLPIC level1からLPIC level3(300)まで取得した方でした(文系の大卒者で、エンジニア経験なし、小売店の接客業出身者の方です)。

LPICの受験料

気になるLPICの受験料ですが、LPICの受験チケット(バウチャー)の購入費用は下記となります。

・LPIC level 1:合計30,000円(15,000円×2)
-LPIC101試験:15,000円
-LPIC102試験:15,000円

・LPIC level 2:合計30,000円(15,000円×2)
-LPIC201試験:15,000円
-LPIC202試験:15,000円

・LPIC level 3:各15,000円
-LPIC300試験:15,000円
-LPIC303試験:15,000円
-LPIC304試験:15,000円
※LPIC-3試験は、以前は1科目30,000円でしたが、2019年5月より価格改定があり、現在は1科目15,000円です。

LPICの受験(申し込み)方法

LPICの受験申し込み方法は、下記4ステップで終了です。

・ステップ1:LPIの公式サイトからLPI-IDを登録する
https://cs.lpi.org/caf/Xamman/register

・ステップ2:テストセンターのピアソンVUEにて、受験チケット(バウチャー)を購入する
https://www.pearsonvue.co.jp/test-taker/Voucher-store.aspx

・ステップ3:ピアソンVUEのアカウントを作成する
https://www.pearsonvue.com/lpi/capva/

・ステップ4:試験日と試験会場を予約する
https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/LPI.aspx

さいごに

LPICはインフラエンジニアを目指す人、インフラエンジニアとしてキャリアアップをしたい人は、強くおすすめできる資格です。

特にLPIC level1とlevel2までは、取得する人も多いかつ、必要な勉強時間に対してメリットが大きい、コストパフォーマンスに優れた資格だと思います。

LPICに興味がある方は、是非一度取得に向けてチャレンジを検討されてみてはいかがでしょうか。

さいごに、こちらは私どものサービスとはなりますが、独学でLPIC(LinuC)を取得してネットワークエンジニア・インフラエンジニアになりたい方、インフラ構築業務にステップアップをしたい方は、私どもで「無料転職相談」「CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービス」を行っておりますので、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。

■関連記事:未経験からネットワークエンジニアになるには?求人の実状や年収、転職のやり方などを解説

■転職相談・未経験ネットワーク・インフラエンジニア求人を紹介してほしい方のお申込みはこちら
sp_b1
■CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービスを希望の方はお申込みはこちら
CCNA、LPICの無料資格取得支援

転職エージェントが、質問・相談を斬る!

よくあるキャリア・転職の質問に、転職エージェントの私たちが答えます。

今まで私たちが答えた質問・相談の一部(約200件ほど)を記載していますので、他の人の質問・相談を見たい、質問・相談をされたい方はこちら

キャリアや転職などに関するご質問・ご相談を希望される方はこちらから

LINEで相談 >> LINEで送る
メールで相談 >> メールからのご相談

ネットワーク・インフララボは個人情報保護を遵守します。ご相談頂いた際に伺った個人情報を含め、適切に管理します。また、相談内容に関しては、ご相談者様の同意が無ければWEBに掲載は致しませんので、ご安心下さい。
※お電話での匿名相談を希望の場合は、お電話相談希望の旨などをLINEもしくはメールに記載下さい。
※ご相談に費用はかかりません(無料です)。

Pocket