こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「LPICやLinuCって、転職で本当に有利になるの?」
「資格は取ったけど、どうキャリアや年収につなげればよいかわからない」
こんな不安を持つ方は多いですが、結論から言うと、LPIC/LinuCは特に未経験〜若手の転職で「内定率や年収を引き上げる資格」です。
ただし、同じ資格を持っていても、「転職がうまくいく人」と「つまずく人」に分かれます。
■差がつくポイントはこの3つ:
・どの企業を選ぶか(資格を相場以上に評価する求人か)
・どう伝えるか(書類・面接での見せ方)
・どう活かすか(キャリアの方向性)
これらを理解できていないと、「資格はあるのに内定が出ない」、「希望の職種や配属につながらない」、「年収が相場より低い」といった壁にぶつかりやすくなります。
この記事では、採用現場のリアルをもとに、LPIC/LinuCを「内定につなげ・活かせる武器」に変える方法をわかりやすく解説します。
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結論:LPIC/LinuCは「未経験〜若手」の転職で強い武器
LPIC/LinuCは、未経験から20代・30代前半の若手層において、「内定率・年収を大きく引き上げる、現実的な武器」です。
事実、2025年1月~12月に当社が転職支援した「IT未経験+LinuC/LPIC-1取得者」の平均内定年収は370.4万円でした。これはIT未経験の無資格者と比べて50万円以上高く、スタート地点から明確に差が出ています。
同じ未経験でも「資格あり」と「資格なし」で評価が変わるのが現実です。
採用企業はなぜ資格を評価する?「3つのリアル」
現場の採用担当者は、「現場で伸びる人材か」を見ています。その中で、LPIC/LinuCは、以下3つの評価材料になっています。
・学習姿勢と自走力(伸びしろの証明):
未経験採用で最も懸念されるのは「途中で挫折しないか」です。150〜200時間の学習を乗り越え資格を取った事実は、「自ら学び、やり遂げる力がある」という信頼につながります。
・教育コストの低さ(現場の需要):
企業にとって、Linuxを基礎から教えるコストは小さくありません(特に忙しい現場)。一方で、LPIC/LinuCがあるだけで、「現場に早期に馴染める人材」として、特に現場から歓迎されます。
・キャリアの拡張(将来の構築・クラウド):
成長志向のSIerは、「2~3年後に構築やAWSを任せられるか」も見ています。OSの基礎がある人はクラウド習得も早いため、将来の構築メンバーとしての期待値も高まります。
経験者の場合、資格は「交渉材料」に変わる
一方で、すでに実務経験がある方にとって、転職時におけるLPIC/LinuCは「知識の証明」でなく、「キャリア・年収をさらに引き上げる交渉材料」に変わります。
・実務2~3年+Level 2/3:
運用保守から「設計構築」、または「AWSエンジニア」へのステップアップの決定打になることは、少なくありません。
一方で「資格は持っているが年収が上がらない」という方は、資格の問題ではなく「環境(会社)」に原因があるケースがほとんどです。
補足:資格は経験不足もカバーする
経験者採用において、実務経験が優先されるのは事実です。しかし、採用現場では「多少の経験差であれば、資格の有無で評価が逆転する」ということが実際に起きています。
資格で差がつくのは「入口」、その後は「環境」で決まる
LPIC/LinuCは「キャリアの入口」を広げるための武器です。
ただし、その武器を使って「どの会社に入るか」、「どのポジションに配属されるか」で、その後の年収やキャリアは大きく変わります。
実際、同じ資格を持っていても、選ぶ環境次第で年収は100万円単位で差がつくのが、IT業界のリアルです。
→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?最短構築へのロードマップ
LPIC/LinuCが転職で評価される3つの場面
LPIC/LinuCは「持っているだけで、何でも実現する資格」ではありません。しかし、採用現場で評価が大きく高まる場面があります。ここでは3つに整理して解説します。
① 未経験・異業種からの転職|「本気度」を証明する時
元販売・事務といった他職種からの転職において、「口先だけのやる気」を評価しない会社もあります。
150時間以上の学習が必要なLPIC/LinuCの取得は、「自走して学ぶ姿勢」と「投資(学習時間・費用)」といった本気度を証明する材料となります。結果、内定率に直結することは少なくありません。
② 「運用監視」から「構築」へステップアップする時
運用監視などの経験がある場合、資格は「次のステップへ進む準備」と見なされます。
また、面接官も人なので、「基礎がある人に構築を任せたい」、「努力をしている人を引き上げたい」と考えているケースは多く、キャリアアップの後押しになることは少なくありません。
③ 求人票の「歓迎資格」をクリアし、応募枠を広げる時
多くの優良求人には「LPIC/LinuC保持者:歓迎」と記載されています。この条件を満たすだけで、「選考対象外」になるリスクが下がり、応募できる案件数が大きく増えることもあります。
※企業によっては「有資格者だけ面接に呼ぶ」という採用方針の求人もあります。
LPIC/LinuCレベル別|転職評価と年収のリアル
LPICはレベルが上がるごとに、市場価値も高まっていきます。
ここでは、各レベルの相場を解説していきます(年収はあくまで目安です。実際は経験・企業によって変動します)。
LPIC/LinuC-1:未経験の入口(運用保守スタートが中心)
目指せる求人(未経験者):運用保守 → 年収目安: 320万〜400万円
目指せる求人(経験者):構築運用 → 年収目安: 400万〜500万円
IT未経験からインフラエンジニアへの「入場券」の位置づけです。
多くの場合は運用保守フェーズからのスタートになりますが、LinuC/LPIC-1があることで、最初から「構築補佐」のポジションを狙える可能性が生まれます。無資格者と比較して、提示年収が50万円ほど上振れするケースは珍しくありません。
→関連記事:LinuC-1の勉強方法|未経験でも合格できる勉強時間とロードマップ
LPIC/LinuC-2:構築案件への入り口
目指せる求人:インフラ構築(経験者)
年収目安: 450万〜550万円
現場で「一人前のエンジニア」として扱われ始めるラインです。 このレベル2を保有していると、転職市場では「構築案件」への参画が現実的になります。
採用現場では「多少の経験差であれば、資格で評価が逆転」もあります。実務3年の無資格者より、その半分の実務1.5年でLPIC-2を保持している人の方が、「基礎がある」と判断され、内定を勝ち取ることはあります。
LPIC/LinuC-3:上級エンジニア(特定領域の強みを作る)
目指せる求人:上級(高年収帯)
年収目安: 600万〜800万円以上
特定の専門領域(混在環境、セキュリティ、仮想化・コンテナなど)を極めたい人向けの資格です。
LPIC/LinuC-3は「これまでの実務経験」に「高度な専門性」を掛け合わせることで、初めて価値を発揮します。
例えば、「コンテナ技術を極めてモダンな案件に携わりたいからLPIC 305(LinuC なら304)を取る」といった、明確なキャリアの方向性がある方に価値が生まれる資格です。
LPIC/LinuCは「意味ない」と言われる理由と現実
ネットなどでは「LPIC/LinuCは意味ない」と言われることがあります。
これは主に、経験豊富な叩き上げエンジニアの視点から語られることが多いですが、転職を検討している未経験者・若手にとっては、全く別の現実があります。
なぜ「意味ない」と言われるのか?
否定的な意見の多くは、以下の理由から生まれています。
・資格=実務スキルではない:有資格者だが、手を動かせないエンジニアが存在するため
・上流工程では経験優先:設計や要件定義の現場では、資格よりも経験が重要であるため
上記は事実であるものの、前提が「経験者目線」です。未経験や経験が浅い人には当てはまりません。
未経験・微経験者にとっての評価は「別物」
しかし、採用現場において言えば、未経験・微経験者は「スキル」ではなく、「この人は育てられるか」で判断されます。
その中でLPIC/LinuCは、「基礎知識・自走力がある、教育コストの低い人材」といった評価につながり、書類通過率や内定率に差が出る要因になります。
「無資格の未経験者」と「資格ありの未経験者」では、「同じ土俵に立てるかどうかという、そのスタート地点で差がついている」のが現実です。
→関連記事:LPIC/LinuCは意味ない?取るべき人・取らなくていい人を解説
転職でつまずく原因は「資格以外」にある:本当の壁
LPIC/LinuCを持っていても、「思っていたより転職がうまくいかない」、「転職したけど、理想していたキャリアと違う」などに直面し、痛みを感じる人は少なくありません。
その原因の多くは資格ではなく、「転職の進め方」にあります。ここではLPIC/LinuC取得者の転職で、よくあるつまづきを3つにまとめます。
・LPIC/LinuCがしっかり評価される企業を選べていない:
資格は評価されるものの「非常に評価する会社」もあれば「尚可の会社」もあります。企業によって評価のされ方は、大きく異なるのが現実です。
・聞きにくいことを確認できていない:
「1年以内に構築できる?」、「上位資格を取ったら、2~3年後に年収どうなりそう?」。こんなことを聞きたくても、評価を気にして聞けず、そのまま入社してしまう人は少なくありません。
・当たり求人を選べていない:
「未経験歓迎」などばかりに目が行き、「設計構築の割合」や「クラウドへのキャリアパス」など、インフラキャリアに直結する条件を見落とす人もいます。
結論として、資格取得後のキャリアは「どの求人を選び、どう戦略的に進むか」で決まります。次からは最短で年収アップや構築経験にたどり着くため、狙うべき求人のポイントを解説していきます。
LPIC/LinuCを活かせる「狙うべき求人」の特徴
資格を最短で年収・キャリアにつなげるためには、「どの求人を選ぶか」がすべてです。ポイントは以下3点です。
・運用から「構築」への明確なキャリアパス・実績がある:
「最初は運用から」でも問題ありません。重要なのは「構築案件に携わるチャンスが高確度か(アサイン実績豊富か)」です。ローテーション制度や異動実績を確認しましょう。
・「エンジニアを育てる投資」が積極的である:
未経験の成長スピードは環境で決まります。資格手当の支援がある、社内にラボ(検証環境)がある、実機を使った研修があるなど、「エンジニア育成に投資をする会社」は「育てる前提の環境」です。
・LPIC/LinuCを正当に評価する:
当然ですが、資格を特に優遇する会社を選ぶべきです。LPIC/LinuCを評価する企業を厳選して選ぶことで、早期に実務へつなげやすくなり、無資格者よりも高めの年収が狙えます。
補足:年収ラインの考え方
未経験でも、LPIC/LinuC-1を取得している場合、低年収帯にこだわる必要はありません。しっかり企業・求人選定を行えば、300万後半~の年収は十分に目指せます。
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実
LPIC取得者の転職事例
LPIC/LinuCを活かし、未経験からインフラエンジニアに転職した事例は数多くあります。ここでは、当社の支援事例を3つ紹介します。
① 【高再現性】28歳・非正規からIT正社員へ(年収100万→400万)
| 前職 | 接客のアルバイト(10年) |
| 取得資格 | LPIC-1 |
| 転職先 | 中堅SIerの自社運用監視センターでインフラ運用監視 |
| 年収 | 100万円 → 400万円 |
正社員経験がないため、資格取得前は書類が通らず苦戦していましたが、LPIC取得後に「ポテンシャル採用枠」で選考が進むようになり、複数内定を獲得したケースです。
② 【王道】25歳・営業から「構築アシスタント」へ(年収330万→360万)
| 前職 | 営業(3年) |
| 資格・学習実績 | LPIC-1+自宅でUbuntu学習 |
| 転職先 | 中堅SIerでのサーバー構築補佐 |
| 年収 | 330万円 → 360万円 |
この方はさらに高条件の内定を得たものの、「年収」よりも「早期に構築に進める環境」を希望したケースです。20代中盤までなら、構築スタートの可能性が高まります。
③ 【高難易度】28歳・講師から「AWSクラウド構築」へ(年収360万→427万)
| 前職 | 大学の講師(4年) |
| 資格・学習実績 | LPIC-1+自宅ラボ(Webサーバ構築+プログラミング)+英語力あり |
| 転職先 | 中堅SIerでのAWSクラウド構築運用 |
| 年収 | 360万円 → 427万円 |
いきなりAWS構築というルートは、未経験には難易度が高く、王道は「運用→構築→クラウド」のステップです。
一方で、LPIC+α(論理力+学習意欲+英語など)がそろうと実現することもある、いわば「ショートカット型」のキャリアアップ転職です。
LPIC/LinuCを転職で「年収・キャリア」に変える3ステップ
転職エージェントの現場感として、「資格を活かしている(素晴らしい目利き)」と思うエンジニアもいれば、「活かせていない(もったいない)」と感じるエンジニアも非常に多くいます。
活かし方は重要ですが、自己流で上手に活かすのは難しいものです。
ここでは、資格を活かして「構築・クラウド・年収アップ」を実現するための具体的な進め方を解説していきます。
ステップ1:資格を正当に評価する「企業・求人」を確保する
転職成功の8割は「どの求人に応募するか」で決まります。ここで失敗してしまうと、入社後のミスマッチや、転職活動の長期化・挫折に、すぐつながってしまいます。
・最優先: LPIC/LinuCを「あれば尚可」ではなく「構築への適性」として評価する企業に絞る
・重要: 監視ループや低単価SESなどのブラック環境を、確実に除外する
特に未経験〜微経験者(監視など)向けの優良求人は、求人票で見分けづらく、一人で探す難易度は高いです。迷うようなら、信頼できるエージェントを探すのも一つです。
ステップ2:資格を「内定」に変える(選考・面接対策)
特に優良企業では、有資格者の応募が多くを占めるため、資格があるだけでは面接でライバルに負けることがあります。
ここでは面接のパフォーマンスを高めながら、「なぜ資格を学んだのか」から「将来のキャリアビジョン」、「実現するための学習計画」などを説明し、「ハイポテンシャル」と面接官に感じさせ、評価と年収を最大化させることが重要です。
なお、当社が2025年に支援した「未経験+LPIC-1」の方の平均決定年収は370.4万円でした(未経験で400万以上のオファー取得者も多数)。求人選びと選考対策で、年収も大きく変わります。
ステップ3:次を見据えた「キャリアプラン」を設計する
内定はゴールではありません。高年収エンジニアになるためのスタート地点です。
LPIC/LinuCを取っただけ終わらせず、以下のような「市場価値をさらに高める鉄板ルート」も意識しておくと、迷いがなくなります。
・【汎用性高】LPIC → CCNA(サーバー×ネットワーク)
インフラの二本柱を押さえることで、運用から構築まで対応できる「守備範囲の広いエンジニア」になれます。また障害対応力が上がるため、現場での評価が大きく高まります。
・【高年収型】LPIC → CCNA → AWS(インフラ×クラウド)
クラウドの多くはLinuxで動いています。OSの基礎を固めた後に、ネットワークとAWSを学ぶのは、年収600〜900万円レベルを目指すための王道ルートです。
→関連記事:LPIC-1の勉強法|未経験から最短合格するロードマップ
→関連記事:LPIC・CCNA・AWSどれから取る?資格ロードマップ
重要ポイント:
その後の年収を左右するのは、資格を「構築といった実務経験」に換えられるかです。最初の一社で「構築につながる配属」を勝ち取り、他資格を掛け合わせることで、早期に市場価値を高めることが可能です。
まとめ:LPIC/LinuCを「一生モノの武器」にするために
LPIC/LinuCは、未経験・微経験からインフラエンジニアを目指す人にとって「キャリアの突破口」となる資格です。転職市場でも「現状打破」につながるケースは多くあります。
一方で、資格の活かし方次第で、転職後の年収や成長スピードに大きく差がつくのも事実です。上手に活かせば、以下が実現できます。
■LPIC/LinuC資格を活かすと、差がつくポイント:
・「選ばれる理由」になる: 採用担当者に安心感を与えられる
・「年収」を最大化できる: 当社実績:未経験+LPIC-1で平均370.4万円
・「環境」を厳選できる: 早期に「構築・クラウド」へ進める企業に入りやすくなる
同じ資格でも「どう活かすか」で結果は大きく変わります。
LPIC/LinuCをキャリア・転職に活かしたい方へ
資格はキャリアアップの武器になります。しかし取るだけでなく「活かすこと」が重要です。
LPIC/LinuCを「相場以上に評価する企業」に厳選するなど、「どう活かすか」でキャリアは決まります。
「今のスキルと資格で、すぐ構築に携われる企業はどこ?」
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