こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
転職活動、就職活動のタイミングで作成が必要となる「自己PR」ですが、自己PRを考えるのは大変ですよね。
自己PRは簡単なようで奥が深く、作成に多大な時間がかかってしまう事も多いです(特に未経験者は非常に悩む所でしょう)。
今回はネットワークエンジニア経験者から、未経験でネットワークエンジニアを目指す人(新卒含む)向けに、ネットワークエンジニアの自己PRを作りやすくするためのアレンジ可能なサンプル・例文を説明します。
是非ともサンプル文を利用し、あなたらしい自己PRを作成して頂ければと思います。
※未経験者の方は、もくじの「ネットワークエンジニアの自己PR アレンジ用例文:未経験者向け」を押して頂き、読み進めてください。
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ネットワークエンジニアの自己PR アレンジ用例文:経験者向け
ネットワークエンジニア経験者の自己PRは、今まで経験して培った技術力やマネジメント力などをPRし、「即戦力性」をアピールする事が大事です。
また、ネットワークエンジニアの若手の方の場合は、必要なスキルを習得しようとする姿勢(自己啓発)のアピールも重要と言えます。
下記に、自己PRのアレンジ用例文を説明しますので、下記自己PRのアレンジ用例文を見ながら、あなたの経験と照らし合わせてカスタマイズするとよいでしょう。
■自己PR アレンジ用例文①:提案書、ドキュメント作成能力
・提案書はもとより、要件定義書、調査・確認するための各種資料や基本設計書、詳細設計書、移行設計書、各種構成図、運用設計書など、ネットワーク提案から運用引き継ぎまでのドキュメントの標準化、作成、レビューまで一貫して行ってきました。
・CCNP、LPIC-3、ネットワークスペシャリストの幅広い知識を活かして、よりお客様のニーズにあった提案を心がけてきました。
■自己PR アレンジ用例文②:技術スキル
・Cisco機器を中心としていますが、複数メーカーの機器も使用経験があるため、より柔軟にSE業務を遂行する事ができます。
・幅広い経験から各種ネットワークトラブルを解決する能力を有しています。
・ネットワークの構築の業務に携わり、マルチベンダー製品を扱うことが多くあり、また使用プロトコルも多種にわたり、ipv6の研究、MPLSの研究検証、SDNの検証など色々な経験をいたしました。
・通信インフラでは、フレームリレー、ATM、SDH、Ether、IP、MPLSなどと、幅広い技術を一通り経験してまいりました。
■自己PR アレンジ用例文③:顧客折衝能力
・コストやトラブル等、シビアな環境の中で顧客と自社の調整をつけ、お互いが納得する点に向けてコミュニケーション推進を行ってきました。
・顧客の業務巻取りを実施し、運用業務を標準化する業務も行っており、運用業務の業務拡大を推進してきました。
■自己PR アレンジ用例文④:マネジメント
・自社SIチームのマネージャとして、各案件の管理とメンバー管理を行っています。
・WEBツールを用いて各メンバーの稼働状況を可視化させ、他案件メンバーにも共有することで、無駄な工数や不明な工数を減らし、効率的に案件をクローズに持って行くことに貢献しました。
・日々の工数管理を行う事で、メンバーにコスト意識を植え付けることに取り組みました。
・プレイングマネージャとして自社インフラグループの管理職として部下の管理、指導も経験しており、SI案件売上の目標値を達成し続けました。
■自己PR アレンジ用例文⑤:自己啓発
・常に新しい技術に触れていたい、自分ができることをもっと広げたいという気持ちを強く持っています。そのため、ネットワークやセキュリティに関する技術だけではなく、サーバーやクライアントの技術に関する展示会やセミナー等に積極的に足を運び、幅広い情報を手に入れるように気を付けています。
・新しい技術やトレンドに興味を持って情報収集しており、自社でも適用できるポイントや、顧客に提案できることがないかを、常にアンテナを張って調べています。
ネットワークエンジニア経験者の自己PRアレンジ用例文は以上となります。
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自己PR アレンジ用サンプル集:未経験者向け
ネットワークエンジニア未経験者(新卒含む)の自己PRは、ネットワークエンジニアの経験がない分を埋め合わせる「将来のポテンシャル」をアピールする事が大事です。
今回は、ネットワークエンジニア未経験者のポテンシャルを判断されやすい「ネットワーク知識習得、資格習得に向けた取り組み」、「ヒューマンスキル」、「ネットワークエンジニアになるための覚悟感」の3つの切り口で、未経験者用自己PRのアレンジ用例文を説明しますので、参照しながらあなたらしい自己PRの作成に繋げて下さい。
■自己PR アレンジ用例文①:ネットワークの知識習得、資格取得に向けた取り組み
・ネットワークエンジニアになるために、最低限の知識を得たいと考え、CCNAを勉強し、独学で取得しており、現在はLPIC level1を勉強中です。
・Windows95からPC環境に慣れ親しんでおり、GNS3でルータをエミュレートしたり、VirtualBoxでCentOS,Ubuntuの仮想環境を立ち上げて技術の習得に励んでいます。
・ネットワーク構築を自学で学んでおり、設定で足りない箇所や間違っている箇所を探し、修正することによりpingが通ったときに達成感を感じます。
・また「どこが足りないのだろう?どこが間違っているのだろう?」と問題を探し解決することにも面白みを感じています。
・PCやデバイスなどのコンピュータやハードウェアが好きで、ハイスペックなPCを組んだり、回線速度の改善を図ったりと、趣味で色々とPCを触っているうちにIT業界への興味関心が高まり、ネットワークエンジニアに挑戦してみたいと考えるようになりました。
・全くの未経験ではありますが、現在はCCNA及びLPIC-1の取得を目指し勉強に取り組んでおり、また実務の助けとなるよう自身でciscoルータの実機を購入しサーバーを構築してみたり、VirtualBoxでCentOSの仮想環境を導入してみたり、実際に手を動かすことで技術の習得にも励んでおります。
■自己PR アレンジ用例文②:ネットワークエンジニアとして活かせるヒューマンスキル
ヒューマンスキルに関しては、ネットワークエンジニアとして評価されやすい「チームプレー(協調性)」、「向上心・追及心」、「計画力・遂行力」、「情報収集・分析力」、「コミュニケーション力」、「コツコツ一つの事を突きつめられる力」、「マネジメント経験」の7つを記載します。
※その他、「主体性」、「素直さ」、「責任感」、「精神的タフさ」というキーワードも未経験採用では影響しますが、自己PRで話す内容ではないため、今回は省きます。
① チームプレー(協調性)
・私はチームワークを大事にしており、チームで達成を共有しあう事に喜びを感じる人間ですので、今後も貴社で持前のチームプレーを発揮し、円滑なチームワークの醸成に貢献したいと考えています。
・私は協調性がある人間だと言われます。アルバイトにて時間帯責任者を行っており、報告・連絡・相談の重要性を理解し、協調性を持って行動できる姿勢は自分自身の強みの一つだと思います
② 向上心・追及心
・目標に向かって向上心を持ち、計画的にチャレンジする実行力が、私の強みです。前職では、「誰よりも早く昇格要件の条件を達成する」事を目標に、誰よりも多くの資格試験などに挑戦し、昇格要件の最上位資格を、計画通り2年目で取得する事が出来ました。
・一つの事に集中し、内容を深堀しながら知識の習得を行う事が好きです。例えば現職では顧客に喜ばれるために必要となる業務知識の向上に努め、新卒2年目ではありますが得意分野の知識はリーダークラスの社員と同等レベルと、お客様からお誉めの言葉を頂いた事もあります。
③ 計画力、遂行力
・私は計画を立て、着実に進めていく習慣を持っています。現職では複数業務を担当していたため、業務の優先順位をつけ、期日やスケジュールを決め、一つずつ誰よりも早くやり遂げて行く事で、部内での信頼を得てきました。
・私は高い集中力を維持し、決めた事をやり遂げる遂行力が長所であり、CCENT取得に向けての学習では、一度勉強を始めると朝から夕方まで何時間も勉強に没頭して資格を取得した経緯があり、持ち前の遂行力を発揮することが出来たと実感しています。
④ 情報収集・分析力
・業務改善提案力に自信があります。担当していた申込書精査業務にて効率性やミス率の改善に社内SEを巻き込んで取り組み、ツールによる自動化を推進し、作業時間を130時間から40時間まで改善することが出来ました。
・私は現状に満足せず、常に問題意識を持ち、改善に向けて行動してきました。携帯電話販売に従事していた際、より売上を伸ばすアイディアを模索しており、まず集客率に目を付けアクションを取った結果、集客数・契約数が2倍になるという効果をもたらした経験があります。
⑤ コミュニケーション力
・現職では営業として、お客様の要望を確認しながら、自社の要望をすり合わせるコミュニケーションを学んできました。お客様と自社の間で、要望を折衷する経験は貴社でも活かせると思います。
・私はクレーム対応係として、お客様からの苦情・クレームに対して、ご納得頂ける説明や対処を常に心がけ、お客様満足度の向上に繋がるコミュニケーションを学んできました。
⑥ コツコツと一つの事を突き詰められる力
・自分の長所は好きなことを突き詰められるところだと思います。実際に、CCENT試験の受験に向けてネットワークの勉強を進めていく中で、ネットワーク技術を習得することの楽しさを知り、知識面のみの勉強だけでなく、シミュレータを用いて実際にネットワーク機器の動作を確認するなど、興味のあるものを追求する姿勢は自分自身の長所と考えております。
・コツコツの一つの事を突きつめることが好きです。紙・WEB媒体の編集校正という業務を行ってきましたが、読んでいただくクライアントやユーザを想定して、「より分かりやすく・丁寧に」をモットーに、ミスが無いよう徹底していく物作りの精神は、ミスが許されないネットワークエンジニアの現場でも活かすことができるかと思います。
⑦ マネジメント(管理)経験
・チームリーダーを任せてもらう前は、自分のことばかりで精一杯だったのですが、チームリーダーになってからは、自分のことだけではなく、チーム全体のことも考えて仕事をすることを心がけるようになり、リーダーとしての心構えは習慣化されたと考えています。
・学生時代は部活動で部長を務めており、チームマネジメントの基本を学んできたと考えています。
■自己PR アレンジ用例文③:ネットワークエンジニアになるための覚悟感
・未経験である分、どのような困難があっても逃げずにお客様や課題と向き合い、エンジニアとして生涯生きていく覚悟があります。
・IT業界とは別業界に就業していたため、同年代のエンジニアよりも遅れている事を自覚しているため、同年代のエンジニアよりも倍の努力を行う所存です。
・ネットワークエンジニアとして早く成長するために、厳しい環境で修羅場を経験する事を希望しています。
自己PRのアレンジ用例文の説明は以上となります。
下記からは、自己PRのアレンジ用例文を使い作成した「自己PR事例」を、未経験者向けに説明しますので、一度参考にしてください。
ネットワークエンジニアの自己PR 事例集:未経験者向け
自己PRの合格ラインは「応募企業の難易度」によって異なりますが、合格ラインはどの程度でしょうか?
未経験でネットワークエンジニアを狙うための自己PRとして、例文と合格ラインについての解説を、下記に記載します。
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私の長所は大きく2つあり、「決めた事をやり遂げる遂行力」と「協調性があること」だと考えております。
1つ目の遂行力に関してですが、CCENT取得に向けての学習では高い集中力を維持し、一度勉強を始めると朝から夕方まで何時間も勉強に没頭して資格を取得した経緯があり、また現職においても、書類作成を任される際は集中し比較的かなり短時間で作成することもあります。その中で、強い集中力を発揮しつつ、周りが見えなくならないように効率が良く仕事が出来るように、時間調整や他の業務の事も頭に入れておきながらの作業等を器用にこなせることも私の強みの一つです。
2つ目の協調性に関してですが、私は現職で配属されている部署で唯一の事務員であり女性社員です。そのような中で、私は営業がスムーズに業務をできる職場環境作りをまず一番に考えていました。どうすればもっと円滑に業務が出来るか、また目標達成の為にもチームワークを良くしていく事が大事であることも、協調性を身に着けた上で実感しました。
また、「CCENTの取得」まで行ったという事で、ネットワークエンジニアになりたい意欲もアピール出来ていて、未経験ネットワークエンジニアの自己PRとしては十分でしょう。
私は「努力」と「チームワーク」を大切にしています。
努力においては、現状を正確に判断し、より効率よく作業が進められるよう、日頃から新しい技術を自分で調べ、上司や同期,後輩の教えを素直に聞き、少しでも早く戦力になれるよう努力してきた結果、同期よりも早く仕事を任されるようになり、日々、作業効率があがりより正確に早く終わらせることができました。
チームワークにおいては、作業が円滑に進むよう他の部署やお客様の間に入り、情報の共有がしっかり行えるよう行動し、書記として情報をまとめるなどしていました。
そのような業務を通して培った経験は、今後のエンジニアになった後も活かせるものと考えております。
ただし、全体的に薄い内容になってしまっているため、自己PRでは、ネットワークエンジニアになりたい希望や、努力の跡を記載すると、更に良くなるでしょう。
私がアピールしたいポイントは2つあります。
・業務改善提案力に自信があります。
担当していた申込書精査業務において、効率性やミス率の改善に積極的に取り組みました。従来の対応フローでは完全な手作業であった為、どうしても時間がかかってしまったり、ヒューマンエラーが多発している状況でした。そこで、社内SE担当者を巻き込みツールによる自動化を推進した結果、作業時間を大幅に削減しつつ正確な作業が可能となり、クライアントからも高い評価を頂きました(作業時間:130h ⇒ 40h/ミス率:15% ⇒ 0%)。以降何事においても改善意識を持って業務を遂行しています。
・調整力に自信があります。
現職では、顧客及び他社キャリアとの間に立った工事スケジュールの調整業務も担当していました。従来では、顧客を重視するあまり無理な要望を頂くことも多く、どうしてもキャリア側にその皺寄せがきてしまい、キャリアより厳しいクレームを受けるといったことが頻発していました。そこで、交渉力や提案力を磨くことで顧客をうまくコントロールし、少しでもキャリア側に寄り添った調整を行うよう努めました。結果、両者との良好な関係が構築され、業務の円滑な遂行が可能となりました。この業務で培った調整力は、管理者としてのチーム内調整にも機能しています。
業務改善提案は状況分析と改善策、具体的な改善結果が記載されており、地頭の良さを感じる、非常によい内容です。
また、顧客とのコミュニケーション、管理者経験もさりげなくアピールされており、十分に合格ラインだと思います。
自分の長所は好きなものを突き詰められる探究心があることです。
ITスクールではネットワークの勉強を進めていく上で機会を設定していく楽しさや、
わからないところや不明なところを調べて答えを見つけ出すことに楽しさを感じました。
またITスクールの勉強以外にもIT関係のニュースにも興味を抱き、調べることも多くなりました。
他にも、アルバイトにて時間帯責任者や前職からの経験から報告・連絡・相談の重要性を理解し、
協調性を持って行動できる姿勢は自分自身の強みの一つだと思います。
あわせてIT関連のニュースにも興味を持って、自発的に調べているという所も、グッドポイントです。
自分の長所は率先して学ぶことができることだと思います。
職業訓練校に通い、ネットワークの勉強を進めていく中で、改めてネットワーク構築の難しさを感じました。そのため職業訓練校の時間外も機材を借り、勉強した内容を複合させてみたらどのような動きをするだろうか、まず自分の頭の中で考え、実際に構築した時に想定した通りの動きをするか確認をし、資格ではCCNAを取得しました。
またネットワークでは必要不可欠であるサーバの知識を学ぶため、Linux環境(CentOS7)を構築し、Lpic101の取得に繋げることができました。
他にも、前職では営業職に従事していた経験から、人への接し方、協調性の重要性を理解し行動できることも自身の強みと考えます。
また、元々営業職との事で、顧客とのコミュニケーション経験や、協調性も記載されており、未経験者の自己PRとしては完璧にほぼ近く、120%合格ラインと思える内容でしょう。
さいごに
自己PRは、転職活動(就職活動)の基本内容であり、ほぼ必ず聞かれる内容です。
また、自己PRは採用企業にとって、「なぜ、あなたを採用すべきなのか?」の理由になる部分であり、大切な内容とも言えます。
是非とも自己PRを仕上げ、あなたが「自信を持って」自己PRを伝えられる状況を作ってください。
また、私どもの方で、ネットワークエンジニアになりたい方へ、無料で職務経歴書の添削サービスも行っておりますので、ご興味がある方は「無料 職務経歴書添削サービス」よりお申込みください。
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