こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
ネットワークエンジニアの仕事に興味を持って調べていくうちに、「ネットワーク監視」という業務を知った人は多いのではないでしょうか。
はじめにお伝えしますが、ネットワーク監視はエンジニアではありません。
ネットワーク監視は必要な仕事ではありますが、ネットワーク監視の仕事を、ネットワークエンジニアの仕事やインフラエンジニアの仕事と考えると、将来苦しむと思います。
今回は、ネットワーク監視で就業を考えている方に、ネットワーク監視の仕事や実状、年収や将来性などをお伝えします。
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ネットワーク監視の仕事とは
ネットワーク監視の仕事は、まずは下記の2つを覚えていればよいでしょう。
■ネットワーク監視の仕事:
①ネットワーク機器などが正常に動いているか?(死活監視といいます)、機器のCPU使用率やメモリ使用率などが異常状態になっていないか?(リソース監視といいます)を、24時間365日で確認し続ける事です。
②ネットワークに問題が出た時には、用意されているマニュアル通りに、エンジニアなどに報告することです。
このネットワーク監視の仕事内容を見た限り、「あれ?エンジニアって機器を触って、設定とかをするのでは?」と感じた方もいるかも知れませんが、
ネットワーク監視の仕事は、機器の設定などといった技術知識が必要な仕事は基本ありません。
もちろん、お客さまの大切なITサービスを支えるインフラを支える仕事ではありますが、スキルが必要とされる仕事ではなく、スキルが身に付く仕事ではありません。
ゆえに、ネットワーク監視は、監視オペレーターと呼ばれたり、テクニカルサポートと呼ばれたりもします。
ネットワーク監視で働く人の実態
ネットワーク監視は、24時間365日ずっと止めてはいけないネットワーク(ITインフラ)を監視するため夜勤シフトがあります。
ただし、夜勤時は、ネットワークに問題が起きない限り、楽(ラク)でしょう。
夜勤に慣れれば、楽(ラク)に勤務し続けることもできるかも知れません。
ですが、IT業界の離職率が一番高いポジションは、このネットワーク監視やサーバー監視といった、監視オペレーターのポジションでしょう。
ネットワーク監視のような監視オペレーターの方は、「スキルが身に付かない」、「年収が上がらない」、「夜勤がキツイ」の3つのデメリットを、ほとんどの方が口にします。
しかし、「スキルアップ」や「年収アップ」、「夜勤脱却」を狙うと、ネットワーク監視から脱却しないといけないでしょう。
ネットワーク監視の年収、給与相場
ネットワーク監視の年収は、基本的に低いです。
最初の年収は、250~320万円くらいになる事が多いですが、年収を上げたくても、なかなか年収が上がらないポジションです。
経験を積んでリーダー業務を任されても、年収があまり上がらず、長年続けても年収が400万円に届かない方も多数いらっしゃいます。
活躍したい、年収を上げたい、と考える方には、かなり苦痛なポジションかも知れません。
ネットワーク監視の将来性とリスクについて
ネットワーク監視という仕事の需要は今後もあるでしょうが、ネットワーク監視という仕事には将来性はほぼ無いでしょう。
理由は、下記3点と考えます。
① スキルが身に付にくい⇒IT業界ではスキルが無いと、年収も上がらないし、ステップアップの転職も難しい
② 年収が上がりにくい⇒スキルがあまり必要とされないため、高いスキルを持つ人と比べて給与を上げる必要が無い
③ 体調を崩しやすい⇒不規則な勤務シフトが年を重ねるたびにツラくなっていく
ネットワーク監視は就業1年以内といった短期間で退職する人が多い仕事ですが、ネットワーク監視を仕事にすると、自分の将来が見えなくなるというのもあるでしょう。
仮に、私の友達がネットワーク監視の仕事をしていたら、「本当にネットワーク監視の仕事でいいの?」、「次のキャリアを絶対に考えた方がいいよ」とアドバイスをします。
※ただし、ネットワークの「運用」と「監視」の両方をやっていたら、「運用業務」はネットワークエンジニアの登竜門ですので、仕事をしながら資格を取り、自学でネットワークの勉強をすることをすすめるでしょう。
ネットワーク監視からキャリアアップを目指す時のおすすめ資格
ネットワーク監視からネットワーク構築運用業務にキャリアアップを目指す時は、CCNAを一番おすすめします。
CCNAの受験費用は約40,000円と高く、相応の勉強をしなければいけませんが、ネットワークエンジニアになるための資格としては評価が高く、結果的にコストパフォーマンスは一番高い資格でしょう。
また、ネットワーク監視からネットワークエンジニアになるために転職をする場合には、CCNAは絶対に取っておいた方がよいでしょう。
ネットワーク監視を脱却したくて資格を取らずに転職をしたが、ネットワーク運用の案件に入れずに、転職先で再度ネットワーク監視になった人は、意外に多いです。
また、CCNAを取得すれば、上流工程が目指せますし、最悪転職をすればキャリアアップだけではなく、ネットワーク監視時の年収よりも年収が数十万程上がる可能性もあるでしょう。
資格を取らないと運用・構築業務に行けないのか?と思ってしまうかも知れませんが、結論、資格取得は運用・構築業務への近道でしょう。
やはり資格を取得するよりも、実務経験が一番優遇されます。
ただし、実務経験を積むには、実務に繋がるような勉強や努力が必要です。
ゆえに、資格取得でなくとも、中古でいいのでルータ、スイッチを買って、自宅で手を動かして構築するスキルを学ぶことでも問題ありません。
むしろ、自宅でラボを作って、機器を触ることの方が、より実践的でしょう。
ネットワークエンジニアで活躍する人は、自宅にルータ、スイッチを置いて、コマンドを叩き、知らない機能を検証している人は結構います。
ですが、自分でルータ、スイッチを購入して家で触り続けることは難易度が高いと思うため、ある程度の期間で「わかりやすい結果」を残せるのは、資格取得でしょう。
さいごに
転職エージェントの意見としては、ネットワーク監視は大事な仕事ではありますが、何年もやる必要はない仕事でしょう。
可能な限り、ネットワーク監視は1-2年以内に卒業する方が良いと考えます。
厳しい言い方となりますが、上流工程を担当している会社からは、ネットワーク監視のキャリアはエンジニアとして見てもらえないので、早めに将来を考えることをおすすめします。
採用する企業側としては、基本的には「実力が同じなら、給与も同じ」です。
また、「実力が同じなら、年齢が若い方がいい」というのも企業の本音です。
将来的にスキルを積みたい、年収を上げたいと考えるようであれば、CCNAを取得して、ネットワーク運用・構築業務に早い段階で異動、転職をした方がよいでしょう。
また、CCNAを取って転職を考えたい(ネットワークエンジニアになりたい、運用業務以上にステップアップしたい)と考える方がいらっしゃいましたら、私どもでCCNAの無料取得支援&転職支援を行っておりますので、よろしければ、「CCNA・LPICの無料取得支援&転職支援」にご登録・ご相談頂けますと幸いです。
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