こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
インフラエンジニアのキャリアは魅力がある一方で、難しさやきつさ、辛さなどもあり、「やめとけ」という人もいます。事実インフラエンジニアは、向き不向きがはっきりする職業と言えます。
今回は「インフラエンジニア やめとけ」という声の実態とともに、インフラエンジニアの魅力や向いている人などについて解説していきます。
なぜ?インフラエンジニアは、やめとけと言われるのか?
インフラエンジニアの仕事が「やめとけ」と言われる理由は複数ありますが、その中でも特に重要なポイントについて、インフラエンジニアの実状を踏まえながら、詳しく説明していきます。
まずインフラエンジニアが「やめとけ」と言われる理由は、大きく3つのパターンに分かれます。それは「知識・スキル」と「環境・働き方」、「年収・将来性」についてです。
下記画像の赤枠、特に赤星がついている部分は、特にやめとけと言われやすいトピックです。
3つのトピックに分けて、「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる理由を、詳しく説明していきます。
インフラエンジニアはやめとけと言われる理由:知識・スキルについて
【知識・スキル系】インフラエンジニアはやめとけの理由①:【非常に多い】知識・スキルの習得が難しい
インフラエンジニアとして活躍するには、幅広い知識とスキルが必要です。サーバー、ネットワーク、ストレージ、クラウド、セキュリティなど、多岐にわたる技術を理解する必要があります。
一方で、多岐にわたる技術は、簡単に習得できる訳ではありません。習得するには、多大な時間と努力が必要です。
また、インフラエンジニアの業務では、障害などのトラブルが発生した際に、スピーディに対応する能力も求められます。障害対応は、知識だけでは対応できないケースが多く、経験が非常に重要とされる業務です。
これらの理由により、知識やスキルを習得することが難しく、大変であるため、やめとけと言われることがあります。
【知識・スキル系】インフラエンジニアはやめとけの理由②:【多い】IT学習が面白くない、継続学習がきつい
インフラエンジニアは技術の学習をすることで、技術力を上げ、知識を積み上げていく必要があります。ゆえに勉強を続けることに対して、「つらさ」や「厳しさ」を感じる人も多いです。
インフラエンジニアが学ぶ必要があるインフラ技術は、幅広く、また専門性が高い技術です。特に最初の3年程度は、多くのことを学ぶ必要があります。
また、IT技術の進化に伴い、インフラ技術も進化し続けています。技術の進化に伴い、継続的にスキルを学び続ける必要もあります。
ITが好きになれない場合は、IT学習を苦痛に感じる人もいます。IT学習が面白くないと感じる場合は、継続学習が必要なインフラエンジニアは、きついかも知れません。
【知識・スキル系】インフラエンジニアはやめとけの理由③:単純作業でスキルが身につかない
インフラエンジニアの仕事は、単純作業が少なくはない仕事です。特に初心者が配属となる、下流工程と呼ばれる運用保守や監視業務では、ルーチンワーク中心になることが多いです。
さらに監視業務では、マニュアル通りの作業しかできず、同じ作業を繰り返すことばかりで、スキルが身につかないことに悩み、「エンジニアとして、市場価値が上がらない」ことでつらさを感じる人も多いです。
また、近年はインフラの自動化が進んでいるため、手作業での設定作業の需要が減り、さらに単純作業者の役割が限定的になることもあります。
下流工程で仕事をしているエンジニアにとって「単純作業でスキルが身につかない」という悩みは多いです。
インフラエンジニアはやめとけと言われる理由:環境・働き方について
【環境・働き方系】インフラエンジニアはやめとけの理由①:【非常に多い】夜勤シフトがきつい
インフラエンジニアが向き合うサーバーやネットワークは、24時間365日稼働しており、いつシステム障害やトラブルが発生するかがわかりません。
システムの安定稼働を維持するには、夜間帯に対応するエンジニアを配置する必要があるため、インフラエンジニアの仕事の中でも、監視の仕事は、交代制の夜勤シフトが発生することが多いです。
ゆえに、インフラエンジニアになりたての時は、夜勤シフトで勤務することも多いです。夜勤シフトで生活リズムが不規則になり、体力的につらさを感じる人も多いです。
夜勤シフトは、キャリアアップすることで抜けることができますが、逆に言うとキャリアアップしないと夜勤から抜け出せないとも言えます。
夜勤シフトで体調を崩す人もいるため、夜勤シフトも「やめとけ」と言われる理由です。
【環境・働き方系】インフラエンジニアはやめとけの理由②:夜間作業・休日出勤がある
インフラには定期的なメンテナンスや、システムのアップデートなどが必要です。時には、システム利用者に影響を与えないように、影響が少ない夜間や休日に作業が行われることがあります。
夜間や休日に作業を行うことについて、負担を感じる人もいます。このような働き方も、インフラエンジニアはやめとけと言われる理由となるでしょう。
【環境・働き方系】インフラエンジニアはやめとけの理由③:緊急対応、トラブル対応がつらい
インフラエンジニアの仕事は、システム障害時の緊急対応やトラブル対応が発生することがあります。これはインフラエンジニアにとって、避けては通れないものであり、やめとけと言われる理由の一つでしょう。
突発的な障害やトラブルが発生した場合は、すぐ対応する必要があります。またトラブルは短時間で原因を特定し、解決を求められるため、プレッシャーや責任の重さを感じることもあります。
また、大規模な障害などが発生した場合は、早期に対応しないと影響が大きいです。夜間や休日は関係なく、発生時には対応が必要です。
緊急対応が発生すると、急遽残業が発生したり、プライベートな予定に影響がでることもありますし、また緊急対応は経験がものを言う世界です。経験が浅い方は、負荷を感じるかも知れません。
インフラエンジニアはやめとけと言われる理由:年収・将来性について
【年収・将来性系】インフラエンジニアはやめとけの理由①:【非常に多い】年収が低い、上がらないのがきつい
インフラエンジニアは、スキルや実務経験が重要視されます。ゆえにスキルが上がると年収が上がるため、スキルが低い駆け出しエンジニアの時は、年収が低いです。
具体的な年収は、下記画像あたりの金額感となるでしょう。例として、監視経験のみの場合は、年収が380万以下になりやすく、監視経験のみで年収380万を超えることは、なかなか大変です。
あわせて、インフラエンジニアはスキルアップしないと、年収アップが難しい実状があります。しかしスキルアップに繋がる仕事は、独自でスキルを習得しないと、携わることが難しいです。
ゆえに、スキル習得の学習をすることで、実務経験を得てスキルアップしないと、年収が上がらないため、ずっと年収が上がらず、そのままインフラエンジニアを辞めてしまう人も多いです。
【年収・将来性系】インフラエンジニアはやめとけの理由②:【非常に多い】上流工程に行くのが難しい
インフラエンジニアはスキルアップして上流工程に進まないと、年収がなかなか上がりません。しかし、上流工程に進むことが難しい場合も多いです。
上流工程に進むのが難しいのは、会社に原因がある場合と、自分に原因がある場合があります。
会社が原因の場合は、勤務する会社に上流工程の案件がない場合です。会社によっては運用保守の案件しかないことも多いです。未経験者を大量採用する会社は、運用保守専門会社であることが多いです。
運用保守の専門会社に勤める方は、転職しないと上流工程に携われないでしょう。
また、自分が原因の場合は、自学でスキル習得を行っていない場合です。機器を触って学習し、資格を取るなどの努力を行わないと、上流工程に携わることは難しいです。
【年収・将来性系】インフラエンジニアはやめとけの理由③:【多い】将来が不安
運用保守専門の会社に勤務していると、単純作業ばかりで技術的な成長を感じず、「将来が不安」、「自分の市場価値が低下している気がする」と感じてしまう人も多いです。
オペレータは、高いスキルを求められる仕事に関わるのは難しく、また新しい技術に関わる機会もないため、仕事上でスキルアップや技術トレンドに関わるチャンスがほぼないといえます。
このような場合は、自己学習の時間を確保して、技術を学ぶ、資格取得を行うなどを行うことで、スキルアップとキャリアの安定性を確保していく必要があります。
【女性必見】女性が、インフラエンジニアやめとけ、と言われる理由
女性にも「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる特有の理由があります。以下からは女性がインフラエンジニアやめとけと言われる理由を説明します。
■女性が、インフラエンジニアはやめとけと言われる理由:
・男性中心の職場環境
・家庭との両立が難しいことがある
・体力的な負担がある
女性がインフラエンジニアやめとけの理由①:男性中心の職場環境
IT業界は男性が多い職場環境があります。近年は女性のIT就職や転職が増えていますが、現在もITは男性が多いといえます。
また勤務する会社によって割合は異なりますが、IT業界全体では女性の割合は、2割程度です。その中でもインフラエンジニアは、女性割合がさらに低いです。女性はおおよそ1割強ほどでしょう。
一方で、インフラエンジニアは女性が少ないため、女性は歓迎されやすい傾向です。チームに女性が1人いるだけで、場が和む事実があります。
また女性インフラエンジニアは稀有ですので、いろいろ教えてもらいやすく、配属でも歓迎されやすいことが多いというメリットもあります。
ただし、男性中心の職場環境を好まない女性にとっては、インフラエンジニアはやめとけと言える職種といえます。
女性がインフラエンジニアやめとけの理由②:障害対応などで、家庭との両立が難しいことがある
インフラエンジニアは、障害対応などが発生した場合には、プライベートよりも仕事を優先する必要もあります。これは男女問わず必要といえます。
仕事と家庭(家事や育児)の両立はどの仕事でも大変ですが、インフラエンジニアも大変です。特に出産後において、仕事と家庭の両立は、家族の理解も必要と言えるでしょう。
会社によっては産休や育休復帰後に、時短やリモートで仕事を行い、子育てが落ち着いてきたら再度仕事に注力できることもありますが、全ての会社で実現できるとは言えません。難しい会社もあります。
経験値が高いエンジニアであれば、出産後も比較的働き続けやすい傾向はありますが、経験値が浅い場合は復帰が難しいこともあります。出産後は、エンジニアでなく、裏方の仕事に回る人もいます。
女性がインフラエンジニアやめとけの理由③:体力的な負担がある
インフラエンジニアは、データセンターやサーバールームに機器を設置し、ケーブルを敷設することもあります。また現地が遠い場合は、出張が発生することもあります。
あわせて、インフラエンジニアがよく出入りするサーバールームやデータセンターは、サーバーの排熱のため室温が低く、寒いです。寒さ対策が必須な環境でもあります。
このように、インフラエンジニアは現地で作業をすることもあるため、仕事内容によっては、完全なデスクワークとは言えません。体力的な負担も必要と言えます。
(補足)女性インフラエンジニアの場合、夜勤シフトがないこともある
女性のインフラエンジニアの場合は、セキュリティの観点で「夜勤シフトがない(夜勤シフトをさせない)」ことがあります。また年々少しずつ増えています。
ただし、「女性は絶対に夜勤シフトがない」という訳ではありません。
現在も、「男女平等、夜勤シフトも男女平等」と考える会社も多いです、「女性は男性と比べ、夜勤シフトの可能性が少なめ」という所が実状だと思います。
【未経験者必見】インフラ業界はきつい?やめとけ?
インフラ(inflastructure)は、「基盤となるもの」を指します。つまりインフラ業界は、「電気、ガス、水道、IT通信、鉄道など」のように、日々の生活を支える業界を意味しています。
電気や水道、インターネットなどが止まると、当たり前の日常が送れなくなります。夜に電気をつける、お風呂を入れる、欲しい物をネットショッピングするなどの日常は、インフラ業界に支えられています。
ただし、電気やガス、水道、IT通信といったインフラ業界の仕事は、下記のような特徴があります。
■インフラ業界の仕事の特徴:
・24時間、365日止まらない(夜間作業や、休日出勤もある)
・トラブル対応の仕事も多い
・仕事によっては、単純作業や、体力的にきついことも多い
・専門的な知識が必要なため、継続学習が必要
インフラエンジニアも、IT通信といったインフラを支える技術者です。インフラエンジニアは縁の下の力持ちの存在であり、上記のようなインフラ業界の仕事の特徴が当てはまります。
インフラ業界の仕事があわないタイプには、インフラエンジニアはやめとけ、と言えるでしょう。
【未経験者必見】インフラエンジニアになって後悔する人の特徴
インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどのITインフラを支える重要な仕事です。しかしインフラエンジニアになって「向いていない」と考え、後悔する人もいます。
ここではインフラエンジニアになって後悔する人の、主な特徴を説明します。
■未経験からインフラエンジニアになって後悔する人の特徴:
・技術を学び続けることが苦手な人
・細かな作業が苦手な人
・ワークライフバランスを重要視し過ぎる人
未経験からインフラエンジニアになって後悔する人の特徴①:技術を学び続けることが苦手
インフラエンジニアは専門職です。専門職としてステップアップするためには、技術を継続して学ぶ必要があります。
手を動かしながらスキルを身につける必要があり、資格を取るための学習が必要なこともあります。スキルを身につけないと、年収もなかなか上がりません。
専門職であるインフラエンジニアは、技術を学び続けることがきつい人にとって、後悔する職種の一つと言えます。
未経験からインフラエンジニアになって後悔する人の特徴②:細かな作業が苦手
インフラエンジニアは細かな作業も多い職種です。例として、サーバーやネットワーク機器の設定など、細かなミスが障害の原因になり、正確さを求められる細かな作業が苦手な人は、つらさを感じやすいです。
また、インフラの監視やトラブルシューティングの際には、ログを詳細に確認しながら、小さな異常を見逃さないことも重要です。細かい作業が苦手な人は、ストレスがたまりやすい場面があります。
未経験からインフラエンジニアになって後悔する人の特徴③:ワークライフバランスを重視し過ぎる人
配属によって頻度は大きく異なりますが、24時間365日体制で勤務することを求められることがあります。特に初心者のタイミングでは、24時間365日体制で働くことが多いでしょう。
また、深夜や休日に緊急対応が必要になることもあります。あわせて構築業務と呼ばれる工程では、厳しい納期がありますので、相応の残業が見込まれます。
ゆえに、残業が少ない日勤の仕事と比べると、ワークライフバランスは実現しにくいこともあります。
家族との時間や、自分の趣味を優先したい気持ちが強すぎる場合は、インフラエンジニアは後悔する職種かも知れません。
ここまでは、インフラエンジニアが「やめとけ」と言われる背景を説明しましたが、インフラエンジニアは本当に「やめとけ」なのでしょうか?
結論をいうと、インフラエンジニアは大変な実状もありますが、それに見合った魅力も多い職業です。
下記からは、インフラエンジニアの魅力を説明します。
本当にやめとけなのか?インフラエンジニアの魅力とは?
まずインフラエンジニアの魅力をまとめると、下記です。
■インフラエンジニアの魅力:
・ITインフラの専門知識・スキルが身につく
・需要が高く、将来性がある
・スキルアップできれば、年収アップできる
・スキルアップできれば、働き方など柔軟に選べる
・安定した仕事で、不景気にも強い
インフラエンジニアの魅力①:専門知識・スキルが身につく
インフラエンジニアは、ITインフラ全般の幅広い知識とスキルを身につけることができます。
ネットワークやサーバー、セキュリティにくわえて、仮想化技術やクラウドなど、最新の技術を学びながら、実際の仕事に活かす力が求められます。
これらの技術は日々進化しており、スキルを高め続けることで、時代にあったエンジニアとして活躍できます。
また、最近話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)では、インフラ技術が企業の基盤を支える重要な役割を担っています。そのためインフラエンジニアのスキルは、高度で専門性が高いものです。
「専門性を高めていきたい」、「手に職をつけていきたい」と考えている人にとって、インフラエンジニアは大きなメリットがある職種です。専門スキルを身につけることで、将来安定したキャリアを築きやすいでしょう。
インフラエンジニアの魅力②:需要が高く、将来性もある
近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)の急速な進展に伴い、様々な分野でデジタル技術が導入されています。
インフラ分野も例外でなく、クラウド技術の普及や、サイバー攻撃増加によるセキュリティの重要性が高まっており、インフラエンジニアの需要が大きく伸びています。
また、以前は「クラウド化が進むと、インフラエンジニアは仕事が減る」とされ、将来性がないとも言われていましたが、現実にはむしろ逆の現象が起きています。
クラウド技術の進化により、インフラエンジニアに求められるスキルセットが変化し、クラウドに対応できるインフラエンジニアがますます必要とされています。
現在のインフラエンジニアは、サーバーやネットワークにくわえ、クラウド環境やセキュリティ対策の知識が不可欠です。技術の変化に対応できるインフラエンジニアは、さらに将来性が高くなると言えます。
インフラエンジニアの魅力③:スキルアップすれば、年収アップ
インフラエンジニアの大きな魅力は、スキルアップが直接の年収アップに繋がることです。
業界や職種によっては、努力しても年収が上がりにくいことがありますが、インフラエンジニアは自分のスキルを高めることで、キャリアとともに、収入を増やすことが可能です。
例として、クラウド技術やインフラ設計、セキュリティ強化といった高度なスキルを習得することで、自分の市場価値を大きく高めることができます。クラウド技術やインフラ設計ができるエンジニアは、引く手あまたです。
また、資格取得が年収アップにつながっていくもの、インフラエンジニアの魅力です。AWS認定やLinux認定、シスコ技術者認定などといった資格は、企業からも高く評価され、給与アップに繋がります。
つまり、インフラエンジニアは「スキルアップが、年収アップの鍵」となる職種です。自分の努力次第で、自分の給与をコントロールしやすい職種とも言えます。
インフラエンジニアの魅力④:スキルアップすれば、働き方を柔軟に選べる
インフラエンジニアは、スキルアップを重ねることで、働き方の選択肢が広がる職種です。
初心者のうちは現場での経験が重視され、働き方を自由に選ぶ事は難しいです。特に初期はシステムの運用保守がメインとなるため、物理的にサーバーやネットワーク機器を操作するため、出社が必要なことが多いです。
しかし、1人前のエンジニアになり、十分な経験やスキルを積むと、リモート勤務やフリーランスといった柔軟な働き方を選ぶことが可能になります。
特に、クラウド技術やセキュリティ技術を習得することで、場所に縛られないリモートでのインフラ管理も増えています。
また、フリーランスとして企業のインフラ構築に携わるケースも増えており、自分のペースで働く環境を見つけていくことも可能です。
スキルアップすることで、自分のライフスタイルにあわせた働き方ができるため、インフラエンジニアとしてのキャリアは、自由度が高い働き方に繋がるとも言えます。
インフラエンジニアの魅力⑤:安定した仕事で、不景気にも強い
インフラエンジニアの大きな魅力の一つは、安定した仕事であり、特に不景気に強いという点です。
世界経済の変化や不確実性が高まる中で、職業の安定性を重要視する人は多いですが、インフラエンジニアはその中でも、安定しており、不景気に強い職種です。
その理由は、ITを使うためには、ITインフラはなくてはならないものであるためです。どのような業界でも、ITシステムが止まれば、業務もストップすると言えます。ITインフラは常に稼働することが求められます。
ゆえに景気が悪化しても、インフラエンジニアの需要は下がりにくいです。IT投資の金額は削減されても、インフラは簡単に削減できません。
実際、不景気時には、開発エンジニアは多数待機が出ますが、インフラエンジニアは仕事があります。インフラエンジニアの仕事は、安定しており、不景気にも強いと言えます。
インフラエンジニアは未経験でも目指しやすい、転職市場でも強み
インフラエンジニアは、未経験からでも目指しやすい職種の一つです。IT業界の中でも、特にインフラ分野は、「基礎的な知識を段階的に学びやすい」かつ、「未経験でも始めやすい仕事」があります。
インフラエンジニアは、未経験からでも学びやすい
インフラエンジニアを目指しやすい理由の一つは、学習が段階的に進めやすい点です。
インフラ分野は、サーバー、OS、ネットワーク、セキュリティ、クラウドなどがありますが、これらの技術は、基礎からスタートして、徐々に深めていきやすい技術です。
例として、最初はサーバーの基本(Linuxなど)や、ネットワークの基礎概念(TCP/IPやルーティングなど)を学び、その後クラウドや仮想化などを学ぶことで、段階を追ってスキルの幅を広げることができます。
また、インフラ分野は、学習リソースも豊富であり、オンライン講座や資格試験などの勉強を通じて、スキルアップできる環境が整っているため、独学や研修を通じてキャッチアップしやすい分野です。
インフラエンジニアは、未経験からでも始めやすい
インフラエンジニアは、「未経験からでも始めやすい仕事」があります。
インフラエンジニアの下流工程では、マニュアルに沿って仕事を行う業務もあり、インフラ知識がなくとも、正確なオペレーション能力があれば始められる仕事もあります。
また、未経験者でもインフラ知識がある人は、引く手あまたと言えます。例として、LPICやCCNAなどの資格を持つ未経験者は、高い採用ニーズがあります。
未経験者でも、インフラ知識があれば、仕事内容や年収面で大きく優遇されます。
インフラエンジニアは、転職市場で強みがある
インフラエンジニアは、転職市場において非常に高い需要があります。
企業のデジタル化の進展により、ネットワークやサーバーの整備、クラウド導入、セキュリティ対策などが急速に進んでいます。このためインフラ技術を持つエンジニアは、多くの会社で求められています。
また、インフラエンジニアは、どのIT企業も不足しています。特にニーズが高い技術(クラウドやセキュリティなど)を持つエンジニアは、多くの企業から注目されやすいです。
ゆえに、転職時には、インフラエンジニアとしてのスキルや経験が、転職市場で大きな強みとなります。転職時に100万以上年収がアップすることも、インフラエンジニアにとって、よくある話です。
ただ、「インフラエンジニアやめとけ」という言葉があるように、インフラエンジニアには人によって「向き不向き」が一定あるかなとも思います。
以下からは、「インフラエンジニアに向いている人」といった観点で、説明します。
向いていれば最強?インフラエンジニアに向いている人は?
近年インフラエンジニアは、IT業界の中での重要性が上がり続けています。また、未経験からでも目指しやすい実状もあり、インフラエンジニアに向いている人は、かなり恵まれたキャリア形成ができるでしょう。
例として、下記のような性格・特徴を持つ人は、インフラエンジニアに向きやすいでしょう。インフラエンジニアとして活躍しやすく、ストレスが少ないキャリア形成ができるかと思います。
インフラエンジニアに向いている人の性格、特徴
インフラエンジニアに向いている人の性格や特徴などをまとめると、総じて下記となります。
■インフラエンジニアに向いている人の性格、特徴:
・ITが好き(パソコンやインターネットなどが好き)
・問題解決が好き
・仮説を立てて考えることができる
・コツコツ学習できる、知的好奇心がある
・コミュニケーション能力がある
・チームワークを大切にできる
・細かい作業が苦にならない
・縁の下の力持ち的な存在が好き
少々端折って記載しておりますが、インフラエンジニアに向いている人の詳細を知りたい方や、逆に「インフラエンジニアに向いていない人の性格、特徴」を知りたい方、向いているかどうかの調べ方などは、下記記事に記載しておりますので、よろしければあわせてお読みください。
未経験からインフラエンジニアになるには
未経験からインフラエンジニアを目指したいと考えた際に、踏んでいくべきおすすめのステップとしては、下記となります。
①インフラエンジニアの仕事、役割を理解する
まずは「インフラエンジニアは何をしているか?」といった、インフラエンジニアの仕事内容などを理解してください。仕事内容を理解しないで求人に応募する人もいますが、仕事内容や役割がわからないまま求人に応募しても、モチベーションも上がりにくいと思います。
また面接で「インフラエンジニアってどんな仕事だと思いますか?」という質問があることも多いです(仕事内容の説明で、大きな違和感を面接官に感じさせてしまうと、ほぼNGになるかなと思います)。
インフラエンジニアの仕事などを詳しく知りたい方は、下記記事をあわせてお読みください。
②インフラエンジニアになるための勉強をする
近年、未経験インフラエンジニア職への応募者が増えていることもあり、面接では「インフラエンジニアになるための勉強は何をしていますか?」という質問が、ほとんどの企業面接で発生していると思います(また、この質問をしない企業は、まさに「インフラエンジニアはやめとけ」と言われるような、入社をおすすめできない企業が非常に多いとも感じます)。
手を動かしてLinuxサーバを触ってみることや、インフラ系の資格取得(CCNAやLPIC)などを、時間をとって行うことをおすすめします。
インフラエンジニアになるための勉強について、詳しく知りたい方は、下記記事をあわせてお読みください。
③未経験インフラエンジニアポジションに応募をする
インフラエンジニアの仕事を知り、インフラエンジニアになるための勉強をした後に、求人に応募ができるとベストでしょう。また、「いつかはインフラエンジニアに転職しようかな」と考える人は、いつかではなく、年齢が可能な限り若いタイミングで勝負していくことをおすすめします。
未経験採用は、やはり年齢が若い方が圧倒的に有利です。インフラエンジニアは未経験にも門戸が広いとはいえ、企業によって「未経験採用は25歳以下まで」、「28歳以下まで」、「30歳以下まで」など、企業内部でスクリーニングしていますので、年齢が1歳でも若いうちにチャレンジすることをおすすめします。
また、未経験からインフラエンジニアになることに興味を持つ方で、全体感を通してもっと知りたいと思う方は、下記記事をあわせてお読みください。
さいごに
今回は、「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる理由を、未経験者向けに説明をさせて頂きましたが、本記事を読んで、「やめとけ」とは思わなかった場合は、インフラエンジニアに向いているかも知れません。
また、インフラエンジニアという仕事をしっかり理解して、勉強してから就職すれば、間違いなく「失敗しにくい就職」になると思いますし、実際インフラエンジニアになった人で、「インフラ設計構築がとても面白い」「クラウドがとても面白い」「スキルがどんどん身についている感触が楽しい」などといった前向きな話をされる人も多いと感じています。
もし本記事で、インフラエンジニアという仕事に興味が生まれれば、一度しっかり勉強して、度門戸を叩いて頂けますと幸いです。
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