こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「インフラエンジニアには資格はいらない?」
「どの資格が本当に評価される?」
現場では「実務がすべて」と言われることもあります。しかし、特に未経験〜3年目ではキャリアを大きく動かす「武器」になっているのが現実です。
実際、資格の有無で「配属される案件の質」や「年収の伸び」が大きく変わるケースは少なくありません。
この記事では、CCNA・LinuC・AWSなどの主要資格について、難易度・市場評価・おすすめの順番
を整理しながら、年収アップにつながる活かし方まで解説します。
未経験の方も、今の現場を抜け出して構築やクラウドへ進みたい方も、この記事で自分に合った資格ルートを見つけていきましょう。
【結論】インフラ資格は武器、「使い方」でキャリアは変わる
インフラエンジニアにとって、資格はキャリアを前に進めるための「武器」となります。特に以下2つの役割は強力であり、「インフラエンジニアは資格が重要」と言われる理由となっています。
未経験者にとっては「入場券」:
実務経験がなくても「基礎がある人材」として評価され、内定率だけでなく、最初に入る現場(配属)の質を大きく高めます。
経験者にとっては「停滞からの脱出ツール」:
運用・監視から設計・構築へ、あるいは年収が伸びる環境へ進みたい時、「次に進む準備ができている」と第三者を納得させる根拠になります。
ただし、重要なのは「何を取るか」だけでなく「どう使うか」です。資格は「環境を変え、次のステージに進むための材料」として使ってこそ、価値が生まれます。
この記事では、資格の難易度や市場価値を整理し、選ぶべき資格と活かし方まで解説していきます。
インフラエンジニアに資格は必要?いらない?
資格はキャリアを前に進める「武器」になると説明しましたが、一方で、すべての人にとって必須というわけではありません。
インフラエンジニアとして活躍している人の中には、資格なしでキャリアを築いている人もいます。それなのになぜ、多くのエンジニアが資格を取得するのでしょうか。
結論、一部の人を除き、資格はあった方が有利であるためです。
重要なのは、「資格が必要かどうか」ではなく、「自分にとって必要かどうか」です。
資格がいらない人(3つの例外パターン)
以下に当てはまる方は、資格取得に頼らなくても、キャリアを十分に伸ばせます。
・自走力が高い: 自宅に検証環境(ルータ・スイッチ購入など)を構築し、実力が発揮できている
・上流工程にいる: 設計・構築などの経験があり、資格に頼る必要がない
・キャリアが安定している: 現在の会社で評価されており、転職を考えていない
このタイプの人は、資格がなくても、実力や実績でキャリアを伸ばせます。ただし、このタイプは少数派です。
資格が必要な人(多くのエンジニア)
一方で、以下に当てはまる方は、資格が強力な武器になります。
・未経験からスタートする人: 基礎知識や学習意欲を証明する手段になる
・キャリアが停滞している人: 構築・クラウドへのアサイン理由になる
・転職で年収・環境を変えたい人: 実務経験不足時に、経験を補う評価指標になる
こと転職においては、資格が「採用理由」に直結することは少なくありません。
エージェント視点の結論
資格は「必須」ではありません。しかし、キャリアを早く・確実に進めたいなら、多くの人にとって有効な手段です。
特にインフラ分野では、 資格が「実務経験を積むチャンス(良い配属)」を引き寄せるという特徴があります。
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説
【2026】インフラエンジニア資格おすすめ一覧(目的別)
インフラエンジニアとして市場価値を高めるためには、「採用市場で、今評価される資格」を正しく把握することが重要です。
ここでは、エージェント視点で「採用評価」、「再現性」、「キャリアへの貢献度」を軸に、目的別で整理しました。
【未経験・基礎固め】転職を成功、キャリアの土台を築く資格
まずは「インフラの基礎」を習得するためのフェーズです。ここを飛ばすと、後の上流工程やクラウド学習などでつまずきます。初期で取得したい資格です。
① CCNA(Cisco Certified Network Associate)
評価: ★★★★★
ネットワークの基礎を体系的に学べる代表資格。未経験なら「最初はCCNA」と言われるほど信頼性が高く、ネットワークの基礎からパケットの流れまで体系的に学べます。
→関連記事:CCNAとは?未経験からわかる資格の内容・難易度・勉強法まとめ
② LinuC / LPIC レベル1
評価: ★★★★☆
サーバーOSの主流であるLinuxの基本操作スキルを証明します。CCNAとあわせ持つことで、「ネットワークもサーバーも触れる土台がある」と評価され、案件の選択肢が大きく広がります。
→関連記事:LinuCとは?LPICとの違い・難易度・勉強法・転職での評価まで徹底解説
【キャリアアップ】運用・監視から「構築」へ進むための資格
実務1〜3年目、あるいは運用監視から「構築」へステップアップしたい人が狙うべき資格は以下です。未経験時に取る必要はありません。
① AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)
評価: ★★★★★
現在、最も市場価値に直結する資格の一つです。オンプレミス経験がある前提で取得すると、「クラウド移行案件」などの高単価プロジェクトにアサインされる確率が高まります。
→関連記事:AWS SAAの勉強|未経験から合格する勉強法・ロードマップ
② LinuC / LPIC レベル2
評価: ★★★☆☆
Linuxサーバーの構築・管理能力を証明する資格です。「指示通りに操作する」から「自分でサーバーを立てる」フェーズへ移行するための必須知識が学べます。構築へのステップとしてよく利用されます。
→関連記事:LPICとは?LinuCとの違い・LPIC-1/2/3の難易度・活かせるキャリア
③ CCNP Enterprise
評価: ★★★★☆
大規模ネットワークの構築・トラブルシューティング能力を証明する資格です。ネットワークのプロフェッショナルを目指すなら、若手のうちに取得しておくとキャリアアップが早くなります。
→関連記事:CCNAとCCNPの違いは?難易度・需要・年収の差、CCNPまで取るべきか
【上級・専門特化】スペシャリストを目指す資格
3年目以降、あるいは「スペシャリスト」として年収700万以上を目指すための資格群です。難易度は高いですが、取得すれば「代えが効きにくい存在」になれます。
① AWS SAP(Solutions Architect – Professional)
評価: ★★★★★
AWSクラウドの「設計・移行・最適化」の高度スキルを証明。SAA(アソシエイト)を固めた後に狙いたい「評価に直結しやすい」資格です。
→関連記事:AWS資格おすすめ一覧と取得順番|難易度・勉強時間・費用
② 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)
評価: ★★★★★
国家資格としての信頼性が抜群に高い。セキュリティ意識の高い金融系や官公庁案件、または企業のセキュリティ担当として高条件で迎えられるためのステップになります。
③ ネットワークスペシャリスト(ネスペ)
評価: ★★★★★
国家資格としての最高レベルの権威。ベンダーに依存しない本質的なNWスキルを証明でき、特に大手企業や公共案件などで「強く求められる資格」です。
④ PMP(Project Management Professional)
評価: ★★★★★
「技術」から「管理(PM)」へキャリアを広げるための資格です。プロジェクトリーダーも経験した5~8年目以降のタイミングで取得すると、年収が跳ね上がります。
評価基準(企業の採用ニーズ)
この資格一覧は、エージェントとして企業の採用担当者からいただく「こんなエンジニアを採用したい」というリアルな採用ニーズを元に、以下3つの観点で厳選しています。
・採用評価:実務で使えるスキルとして、転職でも評価されるか
・再現性:多くの現場・企業で通用するか
・キャリア貢献度:年収や商流アップに繋がるか
【比較表】インフラエンジニア資格の難易度・学習時間・費用を徹底比較
どの資格を選ぶべきか判断できるよう、主要資格を横断比較しました。
主要資格の横断比較一覧
各資格の難易度(★5満点)、目安となる学習時間、および最新の受験費用をまとめています。
※難易度は「未経験からの相対難易度」を基準に、出題範囲の広さ・合格率・必要学習時間を総合的に評価しています。
| 主な資格 | 難易度(★5) | 学習時間目安 | 受験料(税込) | 特徴 |
| LPIC-1/LinuC-1 | ★★☆☆☆ | 120〜180時間 | 33,000円 | Linuxサーバー構築・運用の基本 |
| CCNA | ★★★☆☆ | 200〜300時間 | 46,860円 | ネットワーク構築・設定の実務スキル |
| AWS SAA | ★★★☆☆ | 150〜250時間 | 22,000円 | クラウドエンジニアへの登竜門 |
| LPIC-2/LinuC-2 | ★★★☆☆ | 300〜400時間 | 33,000円~ | Linuxサーバーの応用、構築・設計フェーズへ |
| CCNP Enterprise | ★★★★☆ | 300〜400時間 | 100,100円 | 大規模NWを扱うエンジニア向け |
| AWS SAP | ★★★★★ | 400〜600時間 | 44,000円 | 大規模クラウドの設計、スペシャリスト向け |
| 情報処理安全確保支援士 | ★★★★★ | 400〜600時間 | 7,500円 | セキュリティ設計・管理の国家資格 |
| ネットワークスペシャリスト | ★★★★★ | 400〜600時間 | 7,500円 | ネットワーク特化の高度国家資格 |
| ITパスポート | ★☆☆☆☆ | 50〜100時間 | 7,500円 | IT全般の基礎知識 |
| 基本情報技術者 | ★★★☆☆ | 200〜300時間 | 7,500円 | IT理論やプログラミングも含む幅広い内容 |
※学習時間の目安は「あくまで目安」です。実務経験や研修・スクールなどの有無によって変動します。
ITSSレベルとの対応関係
経済産業省が定める「ITスキル標準(ITSS)」に基づき、各資格の立ち位置を整理しました。
■主なインフラ資格のITSSレベル:
・レベル1(初歩):LPIC/LinuC-1、ITパスポート
・レベル2(基本):CCNA、LPIC/LinuC-2、基本情報技術者
・レベル3(応用):AWS SAA、応用情報技術者、CCNP
・レベル4(高度):ネットワークスペシャリスト、AWS SAP、安全確保支援士
※あくまでITSSレベルは参考目安です。企業評価は実務経験とセットで判断されます。
また、インフラエンジニアのおすすめ資格を俯瞰したい場合は、以下図解が参考になります。
図:インフラエンジニア資格早見表(種類別・難易度・ITSSレベル対応)

★印は、未経験者・初学者におすすめの「最初・早期に取るべき資格」を示しています。
受験費用・更新費用まとめ
ベンダー資格(Cisco、AWSなど)は、「3年ごとの更新」が必要なものが多く、維持コストが発生します。
・国家資格(ネスペなど):
基本更新不要(安全確保支援士は除く)、一度取れば一生利用できる
・ベンダー資格:
再受験または上位資格の取得で更新
ベンダー資格は受験料・資格の維持コストが高いため、「会社が受験料などを負担してくれる企業」を選ぶことや「更新費用まで含めたトータルコスト」を意識することが、長期的なキャリア形成において重要です。
資格レベル別の平均年収目安
資格のレベルが上がるほど、担当できる業務範囲と責任のレベルも広がります。以下は、代表的な資格ごとの年収レンジ目安です。
| 資格 | 難易度 | 学習時間 | 年収目安 |
| LPIC-1 / CCNA | ★★★ | 150-300h | 350〜450万円 |
| AWS SAA / LPIC-2 | ★★★ | 200-400h | 450〜600万円 |
| CCNP / AWS SAP | ★★★★ | 300-600h | 500〜800万円 |
※年収はあくまで目安です。実際は担当工程や企業規模・商流などで大きく変わります。資格は「昇給を保証するもの」ではなく「上流工程へ進むための武器」として活用しましょう。
年収の上げ方については、以下の関連記事が参考になります。
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|工程別・年代別に1000万円を狙う戦略
未経験の転職で本当に評価される資格はどれ?
ここでは、転職市場において「どの資格が、どう評価されるのか」の裏側を解説していきます。
【結論】最も評価されやすいのは「CCNA」と「LinuC/LPIC」
未経験採用において評価されやすいのは「ネットワーク」と「Linux」の基礎を証明できる資格です。
・CCNA:
「ネットワーク基礎」の証明。これがないと、現場での指示が理解できない(育成コストが高い)と見なされやすくなります。
・LinuC/LPIC レベル1:
「OS(Linux)の基本操作」の証明。現場ですぐ使えるスキルでありかつ、クラウド全盛の今でも、土台となるのはLinuxスキルです。
特に20代後半以降の未経験者にとっては、このうちいずれか1つを「書類選考通過の基準」、「内定ポイントの一つ」と考えている企業は少なくありません。つまり、選ばれるためには「CCNA」もしくは「LinuC/LPIC レベル1」の取得が近道です。
「ITパスポート」や「基本情報」は評価される?
国家資格の「ITパスポート」や「基本情報」は、インフラエンジニアの専門職採用においては、評価が分かれます。
・ITパスポート:
プラス評価は限定的です。「ITの全体像を把握する第一歩」としては意味がありますが、内定を狙う武器とするなら、CCNAなどを優先しましょう。
・基本情報技術者:
IT理論や開発寄り知識の証明にはなりますが、インフラ実務の即戦力性という観点では、ベンダー資格の方が評価される傾向です。
上流工程(構築・設計)への転職で評価される資格
「実務1〜3年目」の若手が、監視や運用保守から抜け出し、上流工程(構築・設計)へ進むためには、以下の資格が強力な武器になります。
・CCNP Enterprise:
大規模ネットワークの構築やトラブルシューティング能力を証明でき、構築・設計への配属に有効です。
・LinuC/LPIC レベル2:
「サーバーを自分で構築・管理できる能力」の証明になり、構築フェーズへのアサイン理由となります。
・AWS SAA:
オンプレミスからクラウド案件への配属チャンスが高まります。ただし、Linuxやネットワークの知識が必須です。
これらは「運用 → 構築」へ進むためのアサイン理由になります。
面接で評価される「資格の伝え方」
資格は「学習意欲」と「知識」の証明です。しかし「資格有=現場ですぐ活躍できる」とはなりません。そのため面接では「現場で活躍できそうか」という観点で、以下のポイントも見られます。
・Must:なぜその資格を学ぼうと思ったのか
現状への課題意識、将来のキャリアへの目標・目的があるか(主体性・自走力)
・Want:どう学習したか・どれくらいで取得したか
問題集だけでなく、Packet Tracerや仮想環境などで手を動かしたか、学習期間(ハンズオン・成長スピード)
・Want:学習してどう感じたか
理解の深まり・やりがいを感じたか、次にどの分野を伸ばしたいか(将来性・成長意欲)
この3点が説明できるかどうかで、面接評価が大きく変わるケースは少なくありません。未経験・経験者を問わず、資格を活かして評価を取り、高評価内定や良い案件配属につながるポイントです。
資格の順番・ロードマップも整理したい方へ
大枠の資格が見えてきた中で、「どの順番で進めるのが効率的か」、「どうすれば評価につながるか」といった具体的な進め方は、以下の記事で整理しています。
→関連記事:インフラエンジニア資格のおすすめの順番|ロードマップと選び方
資格があっても「底辺ループ」にハマる人の共通点
一方で資格を取得しても、単純作業から抜け出せず、年収も停滞する人は少なくありません。この場合の問題は「資格」ではなく、「環境」と「使い方」です。
商流が深い企業に所属してしまう
所属企業の商流が深すぎると、上流工程に挑戦する機会そのものになかなか恵まれません。傾向としては以下です。
・一次・二次請け企業:資格を武器に、設計・構築へ進める
・三次請け以降の企業:資格があっても、定型業務中心になることも
特に「未経験だから、どこでもいい」と安易に会社を選んでしまうと、資格が活かせないまま数年経過する過ぎるリスクが高まります。
→関連記事:インフラエンジニア転職の成功法則|年収・スキル・環境を叶える「商流と役割」
運用・監視から抜け出す「期限」を決めていない
「まずは運用監視から」という考え自体は間違いではありません。問題は、抜け出す期限を決めずに、そのまま居続けることです。
「今の現場で頑張れば、いつか構築をやらせてもらえる」と受け身で待つのみだと、監視ループに陥ってしまうこともあります。
インフラエンジニアの市場価値は「在籍年数」では決まりません。どの工程に関わったかで決まります。監視ループの実態や、そこから抜け出す具体的なロードマップは以下で詳しく解説しています。
→関連記事:運用監視オペレーターはやめとけ?年収・将来性・脱出ロードマップ
丸暗記で終わり、実機理解がない
資格試験を丸暗記合格しただけの場合も、底辺ループから抜け出しにくいパターンの一つです。
「知っていること」と「できること」には大きな壁があります。実際の現場では、コマンド操作(CLI)やトラブル対応力が求められます。
手を動かして理解していないと、構築案件に進む難易度が高まります。
「資格を取って満足」で止まる
インフラ分野はコアスキルは長く活用できますが、技術トレンドは刻々と進化しています。ゆえに現状維持が続くことは、実質的な後退につながることもあります。
資格取得はゴールではなく、次のフェーズへ進むためのスタートに過ぎません。今の環境が「キャリア停滞の原因かもしれない」と感じる方は、以下の記事も参考にしてください。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけと言われる理由と回避策
では、せっかくの資格を「停滞」で終わらせることなく、「年収アップの武器」に変えるにはどうすればよいのでしょうか。
資格を年収アップに変える3つの戦略
資格取得はゴールではありません。キャリアを動かすための「起点」です。年収を伸ばす人は、資格を「環境を変える武器」として使っています。
① 資格+実務(または擬似実務)で「再現性」を示す
資格は「どれくらい理解しているか」の証明であり、評価対象です。しかし最も価値が高まるのは「それを使ったか(使えるか)」です。
・未経験の場合: 仮想環境(VirtualBoxなど)やPacket Tracerなどでの再現経験(疑似実務)
・経験者の場合: 現場での対応や改善などと結びつける(実務)
資格単体では「知識がある人」に留まりがちです。実務(または擬似実務)と結びつけることで「知識で終わらせず、活かす人」という評価に変わります。
② 1年後を見据えた「資格の掛け合わせ」を設計する
1つの分野を極めるのも有効ですが、年収を効率的に上げるなら「スキルの掛け合わせ」はさらに有効です。
資格の掛け合わせ例:
・Linux × クラウド:LinuC(OSの土台)+ AWS SAA(クラウド)
・ネットワーク × セキュリティ:CCNA(NWの土台)+ 情報処理安全確保支援士
「今必要な資格」だけでなく、「1年後にアサインされたい案件」から逆算して、次の資格を選ぶのが最短です。
③ 商流の浅い企業へ戦略的に転職する
同じ資格・同じスキルであっても、「どの会社に所属するか」だけで年収が100万〜200万円単位で変わるケースも珍しくありません。
特に「商流が浅いSIer」や「上流・自社サービス企業」などは、年収が大きく伸びやすい傾向です。
さらに資格取得直後は、特に市場評価が高まりやすいタイミングです。このチャンスを活かして、環境を見直すのも一つの選択肢です。
資格がキャリアの「転機」になる例
実際に、資格取得をきっかけに工程や年収が変わるケースは決して少なくありません。特に転職においては、よくあるケースです。
■資格がキャリアに寄与した例:
・LPIC-1取得 → 監視から構築へ
・AWS SAA取得 → オンプレ運用からクラウド案件へ
・CCNP取得 → 構築から設計フェーズへ
重要なのは「取得後に環境を動かすこと」です。資格はきっかけであり、行動と組み合わせて初めて年収アップにつながります。
資格が活かせる人/資格が埋もれる人の違い
資格を取っても、全員が年収や工程を伸ばせるわけではありません。差がつくのは、資格を活かして「次の環境」をどう選ぶかです。
資格が活きるケース:
構築案件に触れられる会社へ移る、商流が浅い企業で上流に近づく、クラウドなど「伸びる領域」に入るなど
資格が埋もれるケース:
監視専属で3年固定、設計に触れられない多重下請け、学習が評価に直結しない環境など
資格は「武器」ですが、使う場所で価値が変わります。
また、未経験から資格を活かして、環境をどう見極めるべきかは、以下ロードマップ記事が参考になります。
▶ 未経験からインフラエンジニアになるには?最短構築ルートと企業選びの基準
職種別おすすめ資格一覧(キャリア別に整理)
インフラエンジニアといっても、進む領域によって優先資格は異なります。ここでは代表的なキャリア別に整理します。
サーバーエンジニア志望:OSからクラウドへ広げる
OS理解(LinuC-1)→ 構築(LinuC-2)→ クラウド(AWS SAA)の順。OSの基礎は必須の土台です。
→関連記事:サーバーエンジニア資格のおすすめ順番|未経験から構築・クラウドまで
ネットワークエンジニア志望:専門性を極めて設計へ
基礎(CCNA)→ 設計構築(CCNP)→ 上流特化(ネスペ)。NWは専門性が高いため、上位資格ほど評価が安定します。
→関連記事:ネットワークエンジニア資格のおすすめ順番|設計・構築へ進むロードマップ
クラウドエンジニア志望:インフラの基礎+クラウド
AWS単体のみではなく、Linux・NWと掛け合わせることで市場価値が高まります。クラウドは「基礎インフラの応用領域」です。
→関連記事:AWS資格一覧とおすすめ取得順番|難易度・勉強時間・費用まとめ
セキュリティエンジニア志望:国家資格で信頼を証明
広範な知識が必要です。土台として Security+、上位の証明として「情報処理安全確保支援士」が有効です。
→関連記事:セキュリティエンジニア資格のおすすめ順番|未経験からの難易度・必要スキル
次世代の武器:自動化・IaC:
Terraform認定やPython系。構築だけでなく「自動化まで担える人材」は、2026年以降さらに高単価になります。
→関連記事:【まとめ】インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性
よくある質問(FAQ)
ここではインフラエンジニアの資格について、よくある質問をまとめました。
Q1:文系・完全未経験でも資格は取れますか?
A:十分可能です。
インフラ資格は「仕組みや手順の理解」が中心で、高度な数学など理系知識は不要です。まずはCCNAかLinuCレベル1のどちらか1つに集中しましょう。
→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?勉強・資格・転職ロードマップ
Q2:一番簡単な資格はどれですか?
A:難易度だけならLinux Essentials、次点でCCSTです。
ただし転職を目指すなら、評価されやすいCCNAかLinuCレベル1を選ぶ方が近道です。
→関連記事:Linux Essentialsとは?難易度・合格率・受験料まで徹底解説
Q3:資格なしでも転職できますか?
A:可能ですが、選べる環境は限られます。
設計・構築に早く進みたいなら、最低1つは取得しておく方が有利です。
Q4:AWSとLinuC/LPICはどちらを優先すべき?
A:基本は「LinuC(LPIC)→AWS」の順です。
Linuxの基礎理解がある方が、クラウド実務で伸びやすくなります。
→関連記事:LPIC・CCNA・AWSどっちから?未経験インフラの資格ロードマップ
また、資格に限らない具体的な勉強の進め方まで知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
→関連記事:インフラエンジニアの勉強方法と順番|未経験からの独学ロードマップ
まとめ|資格は「選び方」と「使い方」でキャリアが変わる
インフラエンジニアにとって、資格はゴールではありません。しかし、理想のキャリアへ進むための「再現性高い武器」であるのは事実です。
また重要なのは、何を取るか・どう使うか・どの順番で進むかです。
■この記事のポイントまとめ:
・未経験・若手は「CCNA」または「LinuC」から始める
・資格は「実務(または疑似実務)」とセットで価値が上がる
・年収を伸ばすには「資格」だけでなく「商流 × 工程 × 環境」を戦略的に選ぶ
【目的別】次のステップを選ぶ
あなたの目的に合わせて、次の一歩を選んでみてください。
① 資格の順番・最短ルートを知りたい
→関連記事:インフラエンジニア資格の順番|未経験から構築・クラウドへ
② 年収を上げる具体的な進め方を知りたい
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|工程別・年代別
③ 未経験からのなり方・失敗しないロードマップを知りたい
→関連記事:インフラエンジニア未経験の転職ロードマップ|最短で構築・年収アップ
▶ 資格をキャリア・転職に活かしたい方へ
「資格は取ったけれど、今の会社で活かせるチャンスがない」
「未経験から最短で構築・クラウドに携われる会社を見極めたい」
このような悩みや疑問があれば、以下からキャリア・転職相談を活用してみてください。資格を最大限に活かすには、環境選びまで含めて考えることが重要です。
※簡易に相談したい方は「30分の電話相談」も承っています。「転職時期は決まっていないけど」といった方も歓迎です。







