未経験からサーバーエンジニアになるには?転職ロードマップと会社選びを解説

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「未経験からサーバーエンジニアに本当になれる?」
「転職活動がうまくいかないのはなぜ?」

そんな不安や疑問を抱える方は多いですが、結論から言えば、未経験からサーバーエンジニアになることは十分に可能です。実際に毎年、多くの未経験者が転職に成功しています。

ただし、現在の転職市場では「未経験歓迎」の求人であっても、事前にLinuxやネットワークの基礎を学び、準備を進めている人ほど評価されやすい傾向があります。

この記事では、インフラ専門の転職エージェントの視点から、未経験からサーバーエンジニアになるための転職ロードマップと、構築・クラウドへ成長しやすい会社選びのポイントをわかりやすく解説します。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラ・クラウドエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

【結論】未経験からサーバーエンジニアはなれる。ただし「なるための準備」が重要

サーバーエンジニアは、未経験からでも十分に目指せる職種です。実際に毎年、多くの未経験者がインフラ業界へキャリアチェンジを実現しています。

一方で、「未経験歓迎だから勉強なしでも採用される」、「入社後にイチから教えてもらえば大丈夫」と考えて転職活動を始めると、思うように内定が出なかったり、配属がイメージと異なるなど、その後に苦戦するケースも少なくありません。

未経験からサーバーエンジニアを目指すなら、Linux・ネットワークの基礎を学び、資格などで基礎知識を証明したうえで、運用・保守から実務経験を積み、構築・クラウドへステップアップしていくのが一般的なキャリアパスです。

もちろん、この進め方以外でサーバーエンジニアになる方もいます。しかし、転職支援の現場を見てきた経験から言えば、事前に基礎学習を行い、将来のキャリアまで見据えて会社を選んだ方ほど、転職後も着実に成長しやすい傾向です。

なぜ「事前準備」が重要なのか

現在の転職市場では、未経験歓迎の求人であっても、Linuxやネットワークの基礎学習や資格取得などの事前準備を進めている人が評価されやすい傾向が強いです。実際に転職支援の現場でも、以前と比べて「事前学習」の重要性は高まっていると感じます。

例えば、次のようなケースは未経験者によく見られる失敗例です。

■未経験サーバーエンジニア転職でよくある失敗例:
・学習をほとんどしないまま応募を始めてしまう
・「未経験歓迎」という言葉だけで会社を選んでしまう
・入社後に担当する案件や、構築へ進める環境かどうかを確認せず入社してしまう

このような準備不足は、内定がなかなか出ない、運用・保守などから抜け出せない、思っていた仕事内容と違うといったミスマッチにつながることがあります。

実際に、当社へキャリア相談に来られる方の中には、「転職活動をしたものの、想像以上に内定が出なかった」、「学習実績を重視している気がした」などと話される方は少なくありません。

この記事では、未経験からサーバーエンジニアになるための転職ロードマップと、構築・クラウドへ成長しやすい会社選びのポイントを、インフラエンジニア専門の転職エージェントの視点から解説します。

そもそもサーバーエンジニアとは?仕事内容・役割をわかりやすく説明

サーバーエンジニアとは、LinuxやWindows Serverなどのサーバーを設計・構築・運用するエンジニアです。

未経験から目指す場合は、まず仕事内容とキャリアの全体像を理解することが重要です。

① サーバーエンジニア「4つの仕事フェーズ」

未経験の多くは、まず「③運用・保守」や「④監視」からスタートします。その後、経験を積んで「②構築」→「①設計」へとステップアップしていきます。

■サーバーエンジニアの4つのフェーズ:
① 設計:システムの「設計図」を書く仕事、セキュリティや負荷対策などを考える
② 構築:設計図を元に、OS(Linuxなど)をインストールし、動く状態にする
③ 運用・保守:日々のバックアップや、設定変更など、ここがスキルの分かれ目
④ 監視:アラートが出たら報告・対応する仕事

最も重要なのは、将来的に「②構築」へ進める環境かどうかです。また、「サーバーエンジニア」の仕事やキャリアの全体像を整理したい方は、以下記事が参考になります。

→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパス【AWS/クラウド時代】

② ネットワークエンジニア(NW)との違い

同じインフラエンジニアでも、サーバーとNWでは「扱う機器・ソフト」に違いがあり、キャリアの広がり方が異なる傾向です。

比較項目サーバーエンジニアネットワークエンジニア
主な対象OS・ミドルウェア・クラウドルーター・スイッチ・配線
キャリアの傾向横展開しやすい(汎用型)深掘りしやすい(専門型)
キャリアの広がりクラウド/自動化/SREなどへ派生設計専門/大規模NW構築へ特化

これは、どちらが優れているという話ではありません。「広く展開したいか」、「特定領域を深く極めたいか」の違いです。

→関連記事:サーバーとネットワークエンジニアの違いを詳しく解説

③ サーバーエンジニアに「向いている人」の特徴

現場で活躍しているエンジニアには、共通する「特性」があります。以下に当てはまると、向きやすい職種です。

仕組みや構造を知るのが好き:OSの中身やネットワークのつながりなど
コツコツ作業できる:設定を一つ変えて動作確認するなど、地道な作業を楽しめる
自分で調べるのが得意:検索や技術書などで、解決策を自力で探すのが苦でない
チーム作業にやりがいを感じる:1人で完結する仕事より、チーム作業が多い

逆に「対人折衝や調整が好き」という方は、将来的に設計やPMなど上流工程を目指すのも一つの選択肢です。

→関連記事:インフラエンジニアに向いている人の特徴5選|未経験でも適性が分かる診断付

まとめ|仕事の「フェーズ」を理解してロードマップへ

サーバーエンジニアは、「監視 → 運用保守 → 構築 → 設計」という階段構造の職種です。そして未経験から始める場合、まずは下段からスタートするのが一般的です。

この全体像が見えたところで、具体的な「最短ロードマップ」を確認しましょう。

最短3ステップ!未経験サーバーエンジニア転職ロードマップ

未経験でも、年齢やバックグラウンド次第で内定が出るケースはあります。しかし、そうした個人差が大きい例は「再現性が高いルート」とは言えません。

安定して選考を突破する人には、共通した準備があります。ここでは、転職市場で最も再現性が高い、最短の3ステップを解説します。

そもそも未経験からサーバーエンジニアになるには資格が必要?

結論、未経験からサーバーエンジニアを目指す場合、資格は必須ではありません。ただし、転職市場では「最低限の知識を学んでいる証明」として評価されるため、何らかの資格を取得している方が有利になりやすいのも事実です。

未経験から目指す場合は、Linuxの基礎を学べるLinuCレベル1(またはLPICレベル1)を最優先に考えるのがおすすめです。ITパスポートや基本情報技術者、CCNAなども評価される資格ですが、サーバーエンジニアを目指すなら、まずはLinuxの基礎を身につけることを優先しましょう。

また、資格ごとの難易度や勉強順、おすすめ資格について詳しく知りたい方は「サーバーエンジニア資格の順番|未経験から最短で構築・クラウドへ進むロードマップ」をご覧ください。

ステップ 1:Linuxの土台を作る(目安:LinuCレベル1)

未経験面接では「何か勉強していますか?(特に資格の学習)」と聞かれることは少なくありません。むしろ主流の質問です。

そのときに、「LinuC(またはLPIC)レベル1を取得しました」と言えるだけで、評価が大きく変わります。

企業がサーバー未経験者に求めているのは、「Linux操作に抵抗がないこと」です。その証明として最も分かりやすいのがLinuC/LPICです。この資格で現場で必要となる以下の基礎も身につきます。

・Linuxの基本操作:ファイルの作成・検索、権限(パーミッション)
・システム管理:ユーザーやグループの作成、プロセスの管理
・ネットワーク・セキュリティ基礎:OSI参照モデル、IPアドレス、疎通確認(ping)、SSH

■ LinuC-1取得の目安:
働きながらであれば2〜3ヶ月、集中して学習時間を確保できれば最短1ヶ月での合格も可能です。

→関連記事:LinuC レベル1の勉強方法|未経験でも合格できる勉強時間と最短ロードマップ

ステップ 2:Linuxを「触った経験」を武器にする

この「実際に触った経験」を見ている企業は少なくありません。

やってみること:
VirtualBoxでLinux(例:Ubuntu)をインストールし、黒い画面(CUI)でコマンドを打ってみる

面接で「自分のPCに仮想環境を作って、実際にLinuxを操作してみました」と言えるだけで、評価は変わります。もう一段評価を狙うなら、Apacheで簡単なWebサーバーを立ててみましょう。

「本を読んだ知識」や「資格取得」で止まる未経験者は少なくありません。実際に手を動かした経験があるだけで、「実務を意識した準備を進めている」という安心感を面接官に与えられます。

→関連記事:【画像付き】Linux実機環境の作り方|未経験向けUbuntu×VirtualBox入門

ステップ 3:構築案件へ進める企業を「狙い撃つ」

ステップ 1・2を完遂しても、出口(会社選び)を間違えると、準備が活きません。

また未経験からは、研修制度が整ったSES企業などからスタートするケースは少なくありません。ただし大切なのは企業形態ではなく、運用・保守から構築へステップアップできる教育体制や実績がある会社を選ぶことです。

例として、以下の条件を満たす企業を優先して選びましょう。

商流が浅い(一次・二次請け) → 設計や構築のフェーズを自社で担当している可能性が高い
未経験からの「構築ステップアップ」実績がある → 構築へ進める再現性が高い
・インフラが主力事業である → 案件数が安定・顧客とのパイプが強いことが多い

また、LinuC/LPICやAWSなどに資格手当を設けている企業は、社員への教育投資が強い傾向もあります。

一方で、IT事務やコールセンター業務が中心で、サーバーやネットワークに触れる機会がほとんどない求人は、サーバー・インフラエンジニアとしてのスキルが磨きにくいため注意が必要です。

→関連記事:未経験インフラエンジニアにおすすめの企業とは?優良企業の見極め方

成功する人とつまづく人の「差」

転職支援の現場で多くの方を見てきましたが、苦戦する人の多くは「順番が逆」です

苦戦するパターン成功しやすいパターン(最短ルート)
学習より先に「とりあえず応募」まずLinuxの基礎を固める
資格取得を後回しにする資格を「意欲の証明」として取得
実機を触らずに面接「実際に触った経験」をエピソードにする
「未経験歓迎」ならどこでも受ける「構築案件があるか」で会社を選ぶ

サーバーエンジニアが年収1,000万円を目指すキャリアパス

未経験からサーバーエンジニアへ転職した後は、運用・構築・クラウドと経験を積むことで、
年収や市場価値を大きく伸ばすことができます。

ここでは、実際のキャリアパスの一例を図にまとめました。

サーバーエンジニアが年収1000万円を目指すキャリアロードマップ。運用監視から構築、仮想化、クラウド、IaC、コンテナ、PM・ITコンサルまでの年収推移を図解

サーバーエンジニアは、OSやミドルウェアといった基盤技術を学ぶため、その後のキャリアの選択肢が広い職種です。

特に構築・クラウド・上流工程へ進むことで、年収1,000万円以上を目指すことも十分可能です。

「保守止まり」を防ぐ会社の見抜き方|運用 → 構築の「分かれ道」

未経験からサーバーエンジニアを目指す際、運用保守からスタートするのは一般的です。

一方で、現場には「着実に設計・構築へ進める人」と「何年も定型作業から抜け出せない人」の明確な差が存在します。その差が生まれるのは、あなたの能力以上に「会社のビジネスモデル(案件構造)」です。

① 会社の「案件タイプ」で決まるキャリアの限界

サーバー領域の会社は、大きく3つのタイプに分かれます。「自分の努力が報われる環境か」をまず見極めることが重要です。

会社のタイプ特徴将来のキャリア
① 構築主力の会社定期的なリプレイスやクラウド移行案件が豊富運用保守から構築へ自然にステップアップしやすい
② 案件が不安定な会社構築案件はあるが数が少なく、経験者が優先される運用期間長め、運良く構築に関われても、再び運用に戻るリスクも
③ 運用特化の会社24/365の運用保守・監視がメイン、設計・構築は担当外手順書通りの業務が固定化し、年収の伸びがゆるやかになりやすい

「自分は頑張っているのに、構築に行けない」という人の多くは、「② 案件が不安定な会社」か「③ 運用特化の会社」の人です。努力が活きるかどうかは、環境で決まる部分も大きいです。

② その運用保守に「市場価値」があるか?

一括りに「運用保守」と言っても、その中身で数年後の市場評価は大きく変わります。

価値が上がる運用
クラウド(AWSなど)の運用設計、TerraformなどのIaC(コードによるインフラ管理)、自動化の改善提案など

固定化しやすい運用
一次対応(電話連絡)、手順書通りの再起動、パッチ適用、単純な設定変更など

この市場価値は、実際に転職活動を始めて「評価を目の当たりにして初めて気づく」方も少なくありません。これは能力が足りないというより、市場が「担当フェーズや成果」で判断しているという構造の問題です。

だからこそ、その会社でどんな経験が積めるかを早めに意識しておくことが重要です。

③ 失敗しないための「面接での逆質問」

未経験でも、以下の質問で「成長できる環境か」を判断できます。

未経験入社の方が、2〜3年以内で構築に携わった具体的な事例はありますか?
・構築に携わるための基準や目安はありますか?
・運用保守で留まらないためにすべきことを教えてください

ここに具体的な事例や、詳細の説明がある会社は、成長ルートが存在します。一方で曖昧な回答に終始する場合は、業務が固定化もしくは運頼みとなる可能性があります。

まとめ|「入社できる会社」ではなく「数年後に伸びる会社」を選ぶ

サーバーエンジニアのキャリアは一様ではありません。運用を極める道もあれば、クラウドへ進む道もあります。

ただし、構築案件の存在や、担当範囲を広げた実例があるかどうかで、将来の年収カーブは変わります。また保守止まりになる人の多くは、能力不足ではなく「会社の案件構造」とのミスマッチです。

未経験だからこそ、「エンジニアになれればいい」ではなく、数年後にどんな業務をしているかを想像して選ぶこと。それが、後悔しない第一歩です。

もし、「今の準備でどこまで狙えるのか知りたい」、「構築へ進める企業か客観的に知りたい」という方は、一度キャリア相談で整理してみるのも選択肢です。

サーバーエンジニアの年収と将来性|本当に伸びる職種か?

未経験からサーバーエンジニアを目指す際、特に気になるのは「結局年収はどれくらい?」という現実でしょう。

結論から言えば、スタートはほぼ横並びです。しかし3年後には、担当フェーズ次第で年収差が100万円以上開くこともあります。ここでは現実的な年収帯や将来性を解説していきます。

【経験別】リアルな年収相場と必要スキル

統計上の平均ではなく、転職市場における「決定年収」の相場感は以下の通りです。

経験年数年収の目安求められるスキルの目安
未経験320〜380万運用保守・監視対応(まずは現場経験)
3年~450〜550万構築・詳細設計・LinuC/LPICレベル2
5年~600〜800万+クラウド設計・自動化(IaC)・コンテナ

上記はあくまで目安ですが、経験年数よりも「年収と求められるスキルの連動性」を把握すると、より相場に近い数値になります。

→関連記事:サーバーエンジニアの平均年収|年代・仕事内容・資格別に解説

「サーバーエンジニアはオワコン」は本当か?

「物理サーバー(オンプレミス)は減っているから将来性がない」という声もあります。しかし、事実は異なります。

現在では、物理的なサーバーを触る機会は減っていますが、「OS(Linux)の上でシステムを動かす」というサーバーエンジニアの本質的な仕事は、クラウド化によってむしろ需要が拡大しています。

現在では「クラウド移行や最適化」、また「クラウドとオンプレのハイブリッド環境」に対応できるエンジニアが大きく不足しており、オンプレとクラウドの両方を理解しているエンジニアは、特に評価されやすい傾向です。

ゆえにオワコンではなく、「扱う対象が、物理からクラウドへ進化した」と考えるのが適切です。

→関連記事:サーバーエンジニアに将来性はある?クラウド・AI時代のキャリア戦略

年収が「伸びる人」と「停滞する人」の差

同じ経験年数でも、年収差が生まれます。この理由は「能力」よりも「経験したフェーズ」にあります。

特徴年収が伸びる人年収が停滞しやすい人
主な業務構築・移行・自動化(IaC)手順書通りの定型保守・監視
扱う環境クラウド(AWSなど)+ Linux物理サーバーのみ
キャリア姿勢「構築案件」を積極的に狙う「運用特化」環境に留まる

年収が伸びる人は、サーバー構築の経験を土台に、新しい技術領域へキャリアを広げています。

例えば、AWSやAzureを活用するクラウドエンジニア、運用の自動化やシステムの信頼性向上を担うSRE、サーバー・クラウドのセキュリティ対策を専門とするセキュリティエンジニアなどは、サーバー経験を活かしやすい代表的なキャリアです。

重要なのは、「運用・保守」で終わるのではなく、構築経験を積みながら専門性を広げていくことです。

まとめ|「どの環境に身を置くか」で年収・将来性が変わる

サーバーエンジニアは、将来性のある職種です。 ただし、誰でも右肩上がりに年収が伸びるわけではありません。

「どのフェーズを経験するか」また「どの環境に身を置くか」。 この違いが、数年後の大きな年収差になります。だからこそ、エンジニアになるための準備と会社選びが重要です。

また「何から勉強すればいいか迷う」という方は、以下の記事で具体的なロードマップをまとめています。

→関連記事:サーバーエンジニア勉強ロードマップ|未経験から構築に近づく最短ステップ

面接で評価される「志望動機」の作り方|未経験が差をつけるポイント

未経験の面接において、合否を大きく分けるのは「志望動機の具体性(一貫性)」です。ここでは評価される志望動機の作り方を整理します。

面接官が本当に知りたい「3つの本音」

企業は、あなたが「すぐ辞めないか」や「エンジニアとして自走できるか」を以下の質問で確認します。

なぜ「開発(アプリ)」ではなく「インフラ」なのか?
重要なのは「なぜサーバーエンジニアなのか?」ではありません。開発ではなく「土台を支えるインフラ」に魅力を感じた理由を語れるかがポイントです。

具体的にどんな「準備」をしているか?
ロードマップ記事で解説した「LinuC/LPICの学習」や「実機操作」の事実があるかで本気度を見ます。

入社後に「どう貢献したいか」?
「教えてほしい」といった受動的な姿勢が見えると評価が落ちます。「リーダーを担える人材に成長し、貢献したい」のように具体的に語る、もしくは「早く戦力になりたい」という主体性を示すことが重要です。

志望動機では、面接官が聞きたい上記3点をすべて満たし、一貫性を保つと「納得感が高い、強い志望動機」になります。

評価される志望動機に「変換」しよう

ここでは抽象的な志望動機を、ポジティブ・具体的な「内定レベルの内容」に変換する作り方を解説していきます。

項目NG(抽象的)OK(ポジティブ・具体的)
きっかけ「IT業界に将来性を感じて」「社会を大元から支えるインフラの重要性に魅力を感じて」
学習「勉強を検討中です」LinuCを取得し、自宅でLinuxの仮想環境を構築しました」
学習で感じたこと「難しかった」「手を動かすと面白く、さらに学びたいと思った」
キャリアビジョン「手に職をつけたい」「運用から経験を積み、将来はクラウド移行や構築を担いたい」

もっとも簡単な志望動機の作り方は、以下の3つをつなげると、面接官の納得度が高い志望動機に仕上がります。

■ 志望動機|シンプルな3段構成テンプレート
【きっかけ】:なぜインフラか(重要性・必要性・社会貢献性など)
【学習】:現在進行形で行っている準備(LinuC/LPIC・実機経験)
【ビジョン】:将来どんなエンジニアになりたいか(構築・クラウドなど)

■ あわせて読みたい:
→関連記事:インフラエンジニア志望動機|未経験でも内定が取れる例文・作成のコツ
→関連記事:未経験インフラエンジニアの面接対策|よくある質問10選と落ちる人の特徴

志望動機まとめ|3ステップロードマップで準備した「事実」を言語化するだけ

志望動機は、この記事の「ステップ1・2(Linux学習・準備したこと)」と「ステップ3(会社選び)」と結びつけると作成できます。 この一貫性が、未経験者が内定を勝ち取る武器になります。

サーバーエンジニア転職の「よくある質問(FAQ)」

ここでは、未経験からサーバーエンジニアを目指す人が「抱きやすい不安」に回答していきます。

Q1. 30代未経験からでもサーバーエンジニアになれますか?

A. 可能です。ただし、20代よりも「即戦力への意欲」が厳しく見られます。

30代の場合、「これから勉強します」というポテンシャル採用は少ないのが実状です。そのため、LinuC(もしくはLPIC)レベル1の取得や志望動機の一貫性など、具体的な準備があると評価されやすくなります。

Q2. 文系・高卒でも大丈夫ですか?

A. まったく問題ありません。学歴よりも「実力と適性」の世界です。

インフラ業界は学歴不問の求人が多く、文系出身のエンジニアも多く活躍しています。数学ができるよりも、「マニュアルを正確に読み解く力」や「エラーに対して粘り強く調べられる力」の方が重視されます。

Q3. サーバーエンジニアは夜勤がありますか?

A. 結論から言うと「現場によります」。会社や案件次第で大きく変わります。

24時間365日体制の運用センターでは夜勤があるケースもあります。一方で、企業内インフラやクラウド運用中心の案件では日勤のみのケースが少なくありません。構築以上では日勤が中心です。

未経験の場合、最初は運用保守からスタートすることが多いため、夜勤の可能性はゼロではありませんが、応募前に確認することで、ある程度コントロールは可能です。

Q4. ネットで「やめとけ」と言われるのはなぜ?

A. 主な理由は「最初は運用・保守中心になる」、「地道な作業が多い」、「夜勤の可能性」といった業務内容や働き方のギャップです。

ただし、構築やクラウドへ進むと業務内容・働き方は大きく変わります。仕事内容のフェーズを理解せず、会社選びを誤ると「やめとけ」と感じやすくなります。

→関連記事:サーバーエンジニアはやめとけ? きつい理由と抜け出すキャリア戦略

まとめ|未経験からサーバーエンジニアは「順番」で決まる

未経験からサーバーエンジニアになることは、現実的に可能です。しかし、遠回りする人とスムーズに進む人の差は、多くの場合「順番」にあります。

この記事で解説したポイントは、以下の3つです。

■ 未経験からサーバーエンジニアになる3ステップ

ステップ内容ポイント
ステップ1Linux基礎を固めるLinuC/LPICレベル1を目安にする
ステップ2実機で手を動かす仮想環境でLinux操作を経験する
ステップ3構築へ進める企業を選ぶ案件構造・教育体制を確認する

「未経験歓迎」という言葉だけで判断せず、準備 → 実践 → 会社選びの順番を守ることが重要です。

どれだけ勉強しても、方向を間違えると成果は出にくくなります。逆に言うと、正しい順番を踏めば、未経験からでも再現性高くサーバーエンジニアを目指せます。

サーバーエンジニア転職に不安がある方へ

「転職活動をしたものの、上手くいかない」
「この会社選びで本当に合っているか迷っている」
「そもそも学習・面接が不安、どうすれば?」

こんな不安や悩みを感じている場合は、一度キャリアの方向性を整理してみるのも一つの方法です。最適な進め方は、あなたの希望やバックグラウンド(年齢など)、勤務地などによって変動します。

インフラ領域に詳しいキャリアアドバイザーに相談することで、「サーバーエンジニアへのなり方」が明確になるケースは少なくありません。

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※無理な転職提案は行いません。情報整理のみの相談も歓迎です。

この記事を書いた人

角田 壮史の顔写真

角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラ・クラウドのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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