インフラエンジニア適性診断!向いている人、向いていない人とは。性格、特徴などを説明。

Pocket

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

インフラエンジニアという仕事に興味はありますか?インフラエンジニアは会社や社会の情報システムを支えるなくてはならない仕事ですが、向いている人と向いていない人がいるのも事実だと思います。この記事ではインフラエンジニアとして、向いている人などについての性格、特徴などを説明しながら、向き不向きを判断しやすい内容にしています。

目次

インフラエンジニアに向いている人の性格、特徴は

ITが好き(パソコンやインターネットなどが好き)

まず、大前提として、ITが好き(PCやインターネットなどが好き)という特徴は外せないと思います。ITエンジニアになって、「私はエンジニアに向かない」という人のほとんどの理由が「ITを好きになれない(PCと向き合うのが苦痛)」です。

個人的な印象としては、「どうやってコンピューターは動くのか?を考えた事がある」、「インターネットや通信の仕組みを知りたいと思った」、「自作PCを作ったことがある」といった経験をお持ちの方は、インフラエンジニア適性はかなり高いと考えます。オンラインゲームなどで、通信速度を上げたいと考え、機器などをいじって面白かったと思う人も、適性が高い可能性があります。

ただ、そこまで適性が高くなくても、「手に職をつけたい(専門職になりたい)と考える中で、興味があったのがITだった」という考えでも、その他の特徴や努力で問題なく活躍はできるかとも思います。

問題解決が好き

インフラエンジニアの仕事は、「ITインフラ(ネットワーク、サーバ、OS、セキュリティなど)に問題が起きた時に、原因を見つけ出し、解決する仕事」でもあります。

また、問題が複雑であるほど、解決まで時間がかかりやすく、タフな仕事になりやすいので、「なぜこの問題が起きたのか?」という観点で、原因を探していくプロセスを楽しめる人は、インフラエンジニアに非常に向いているとも思いますし、問題を解決できたときにやりがいを感じる人も向いていると思います。

時に、問題を解決し、「ネットワークが繋がったら、アドレナリンが出る」というような人もおりますが、そこまでは言わずとも、「問題解決が好き」と言えれば、インフラエンジニアに向いていると思います。

仮説を立てて考えることができる

インフラエンジニアの仕事は、仮設を立てて考えることが多いです。例えばネットワークに問題が起きた時には、事実を正確に把握するだけでなく「どこに原因があるか(何を改善させれば、正常になるのか)」といった仮説を立てながら、その仮説を一つ一つつぶしこんで検証し、問題を特定していきます。

また、インフラの変更時や新しい技術の導入時には、「他にどのような影響やリスクが考えられるか?」といった仮説を立て、検証やテストをすることで、リスクやボトルネックの把握などを行いますので、仮説を立てて考えることが好き、論理的な人などには向きやすいと思います。

コツコツ学習できる、知的好奇心がある

インフラエンジニアの仕事の幅は広いかつ、ITインフラ業界においても新しい技術が出続けるため、経験や知識の蓄積が問われます。ゆえに、継続的にコツコツ学習できる人や、知的好奇心がある人(新しい技術を学ぶことが好き)は向いていると思います。

ゆえに、未経験インフラエンジニアの就職・転職面接では、「長期間頑張ったことはあるか?」を聞かれやすいですが、仮に長期間頑張ったことがそれほどなくとも、「今後長期間かけて、一つの事を頑張りたい」という考えがあれば、問題ないと思います。

コミュニケーション能力

インフラエンジニアというと、「専門的な技術・知識」と考える人は多いですが、コミュニケーション能力も重要です。インフラエンジニアは基本1人でする仕事ではないので、チームメンバーとの連携から、お客さまの要望・お客さまが抱える問題の理解などを行う必要があるため、コミュニケーション能力がある人は向いています。

特にインフラエンジニアの仕事の中でも、要件定義・基本設計と呼ばれる上流工程業務や、運用と呼ばれる業務は、お客さまの要望を聞いたり、報告したりなど、コミュニケーションが必要とされやすいです。

ただ「コミュニケーション能力」というと、営業マンのように「お客さまとの折衝・交渉」といったレベルまで求められるのでは?と思う方もいるかも知れませんが、そこまでではなく、会話が得意という人でなくても活躍できると思いますし、個人的な印象では「自分の考えを、簡潔にまとめて伝えられる」という所ができれば、まずは良いと思います。

実際、数あるITエンジニアの職種の中でも、インフラエンジニアは、比較的物静かなコミュニケーションを取る人が多い職種だと思います。

チームワークを大切にできる

インフラエンジニアの仕事は、「おおむねチームの一員」として仕事をすすめかつ、「得意領域やスキルセットが違う人」と協力して仕事を進める必要があるため、チームワークを大切にできる人は向いています。

数あるITエンジニア職の中で、インフラエンジニアは「チームワークを大切にできる」人はやはり多く、逆にチームワークを大切にできない人は向かないとも言えるとも思います。

細かい作業が苦にならない

インフラエンジニアの仕事は、少々細かな作業が多いと言えます。実際、少しのミスや設定の間違いが大きな問題になる事があり、細部への注意や正確性が求められる仕事でもあるため、細かな作業が苦にならない人は向いていると思います。

また、システム設定や変更の履歴などをドキュメントにすることも大事な仕事ですので、細かな作業で高い品質を目指したい人には向いていると思います。

縁の下の力持ち

インフラエンジニアを目指す未経験者で「縁の下の力持ちのような存在になりたい」と考える人は多いですが、「縁の下の力持ち」のような存在になりたい人は向いていると思います。

正直、インフラエンジニアの仕事は、プログラマのように目に見えやすい仕事ではなく、派手でもない、どちらかというと裏方の仕事だと思いますが、ネットワークが途切れたり、システムがダウンした時などには重要性が際立ち、ITの中でも不可欠な役割を担っているため、「裏方で、縁の下の力持ちのような孫愛になりたい」人には向いていると思います。

インフラエンジニアに向いていない人の性格、特徴は

ITが好きではない

向いている人の逆ですが、やはりITが好きではない(PCと向き合うのが苦痛など)というタイプの人は、インフラエンジニアは向いていないと思います。

もちろん、インフラエンジニアの中でも、「あまりITは好きではない」という人もいたりしますが、仕事に必要な知識、技術などは学び続ける必要がありますので、ITが好きではない人は、他職種の方が向いているかと思います。

勉強嫌いな人(学習意欲がない)

勉強嫌いというのは、多くの人が経験する壁だと思いますが、「仕事に必要な知識、技術においても、勉強するのは嫌だ」という人にとっては、インフラエンジニアは大変な仕事だと思います。

IT業界では、とにかく「ググれ(Googleで調べなさい)」と言われますが、インフラエンジニアも同様、わからない事は自分で調べ続けて学習していく必要がありますし、既存システムの設計、技術トレンドなども基本的には自分で集めて勉強していく必要があります。

インフラエンジニアの仕事の中でも、それほど勉強を必要としない仕事もありますが、より専門性が高い技術・知識(ニーズは高いが、対応できる人が少ない技術など)ができるようにならないと、インフラエンジニアは年収も上がりにくい職業でもありますので、つらい職業といえるかも知れません。

変化が嫌い、苦手

ITテクノロジーは常時進化しており、日進月歩とも言われますが、進化とともに新しいスキルを学び続けることが必要です。また、インフラエンジニアの仕事は、プロジェクトが変わると、仕事内容も一定変わりますし、働く場所や、一緒に働く人も変わったりと、一定の変化が一定のタイミングで発生することが多いといえます。

変化が嫌い、苦手という人には、インフラエンジニアを含めて、IT業界は向きにくいかも知れません。

コミュニケーションを取りたくない

「人とコミュニケーションを取りたくないからエンジニアを希望」という人もいますが、インフラエンジニアもチームメンバーやお客さまとコミュニケーションを取る機会があるので、「人とコミュニケーションを取りたくない」と考える人も、向いていないかなと考えます。

ただし、もくもくと作業をすることは相応多い職種ですので、「コミュニケーションよりも、もくもくと作業をすることが得意」という人であれば、向いていると思います。

適性検査などでインフラエンジニアの向き不向きを調べる

下記からは適性検査などでインフラエンジニアの向き不向きを調べるやり方ですが、「インフラエンジニアに向くか、向かないか」を直接的に調べる適性検査はありません(あくまで、職業興味や、職業適性を調べるのみで、IT業界やエンジニア適性の有無程度であれば、参考程度にはなると思います)。

ゆえに、あくまで「職業探しのヒント」程度としてください。

適性検査:職業興味検査

こちらはキャリアコンサルティング業界でかなり有名な「VPI職業興味検査(興味の方向性を知る検査)」の簡易版のような適性検査です。厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(日本版O-net)で、無料で受ける事ができます(問題数42問で、所要時間は約5分)。

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/InterestTest/Step2

下記6つの領域で興味度合を判別でき、R領域やI領域、またC領域の点数が高めの場合は、インフラエンジニアに向きやすく、A領域が高すぎるとインフラエンジニアに向きにくいかも知れません(ただし、あくまで参考程度としてください)。

領域名内容
現実的興味領域
(Realistic:R領域と略す)
機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域
研究的興味領域
(Investigative:I領域と略す)
研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動の領域
芸術的興味領域
(Artistic:A領域と略す)
音楽、芸術、文学等を対象とするような仕事や活動の領域
社会的興味領域
(Social:S領域と略す)
人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域
企業的興味領域
(Enterprising:E領域と略す)
企画・立案したり、組織の運営や経営等の仕事や活動の領域
慣習的興味領域
(Conventional:C領域と略す)
定まった方式や規則、習慣を重視したり、それに従って行うような仕事や活動の領域

ちなみに私の場合は、R領域、I領域、E領域が高かった傾向でした。

適性検査:職業適性テスト(Gテスト)

簡易版の場合は、3種類の検査(検査A、B、C)を受けることで、検査結果に近い職業グループを探す事ができます(3種類の検査で、約10分です)。ただし、興味の方向性というよりも「能力適性」の意味合いが強い検査です。

EG(エンジニリング)、TC(技能・テクニック)やMS(マルチスキル)あたりの職業グループが上位であれば、インフラエンジニアに向きやすいといえるかも知れません。

こちらも厚生労働省が運営するサイトから無料で受ける事ができますので、興味があれば検査をしてみるのも一つでしょう。

https://shigoto.mhlw.go.jp/User/GTest/Introduction/Part1

私の場合は、「SV(対人サービス)」、「MS(マルチスキル)」、「TC(技能・テクニック)」、「LC(言語・相談)」という項目が上位でした。

手を動かして向き不向きを調べる:Linuxを触ってみる

実際にLinuxのコマンドを叩いてみて、興味が持てそうか?自分でもできそうか?というのをチェックし判断するやり方は、非常によろしいかと思います(正直、個人的な所感としては、実際にサーバやネットワークなどに触れてみて、興味を持てるかを判断されるのが、向き不向きや、興味適性を調べるのには一番だと考えています)。

※例えば、Linuxを立ち上げて、カレンダーを出すコマンド(cal)を打つと、下記の画像のようにカレンダーが出てきます。

上記画像を見て「一回Linuxを触ってみようかな」、「触ってみた」という人は、インフラエンジニアに向いている可能性が高いのではと思います(実際に触る人は、10人いたら2-3人くらいだと思います)。

ただ、Linuxに実際触れてみる事は、就職・転職活動でも「興味があってLinuxを触ってみたら、面白かった」という志望動機にも繋がるので、インフラエンジニアに興味がある方は、是非一度Linuxを触って頂ければと思います(Linuxを触る事が、一番ハードルが低めだと思います)。

また、Linuxの動かし方がわからない場合は、本やYoutubeなどで調べてみるやり方を取って頂ければと思いますが、非常にやさしい本をおすすめするのであれば、私は下記の本がよろしいかと思います。

インフラエンジニアがよく使う「Linuxサーバ」について簡単に学べ、興味があればその後資格(LPIC)取得の足掛かりになる本です。

この本を読みながら、書いてある通りに進めれば、自分のPC上にてLinuxを動かすことができます。

インフラエンジニアは楽すぎる?難しい?

インフラエンジニアは、一部の人にとっては「楽すぎる」とも言われ、一部の人にとっては「難しい」とも言われますが、実際はどうなのでしょうか?

個人的な所感として、「楽すぎる」と考える人は、オペレーション(ルーティンワーク)が多いのでは、と思います。例えば監視業務や定期メンテナンス業務は、高いスキルレベルが必要とされないため、慣れてしまえば「楽」とも言えると思います。

一方で、「難しい」という人は、インフラエンジニアは新しい技術やツールを学び続ける必要がありかつ、ミスなどが大きな影響を与えてしまう事でのプレッシャーから難しいと感じているかと思います。

インフラエンジニアになるために、役立つ資格

インフラエンジニアになるために役立つ資格は、私は「CCNA」か「LPIC(LinuC)level1」の2択だと思います。

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html

CCNAは、世界最大手ネットワーク機器企業のシスコシステムズ社のベンダー資格であり、未経験者や初心者でも独学で取得が可能です。興味がある方は、あわせて下記記事をお読みください。

LPIC(Linux Professional Institute Certification)level1(もしくはLinuC)

https://www.lpi.org/ja/our-certifications/lpic-1-overview/

LPICは、Linux技術認定機関のLPIが提供するLinuxの資格です。未経験者や初心者でも独学で取得が可能です。興味がある方は、あわせて下記記事をお読みください。

両資格とも、未経験無知識からでも、独学で取得が可能な資格です。インフラエンジニアになるための資格という観点ですと、CCNAが100点とするのであれば、LPIC(LinuC)level1は85点というイメージで、どちらか一つを取得すれば、インフラエンジニアになるチャンスは生まれると思います(ただし、CCNAの方がやや難しいと思いますので、どちらを勉強するかは一度考えてもよいと思います)。

その他、オラクルマスターや基本情報技術者試験、ITパスポートをおすすめする人もいますが、「インフラエンジニアになるための資格」と言う観点で、私の個人的意見で言えば、CCNAが100点なら、オラクルマスターブロンズは30点、基本情報技術者試験50点、ITパスポート30点という印象です。

・さいごに

今回は、インフラエンジニアの向き不向きに関して説明をさせて頂きましたが、個人的な意見としては、「Linuxなり、ネットワークなり、一度触ってみること」が一番判断しやすいやり方だと思います。

百聞は一見に如かずとも言いますが、調べてもわからない場合は、「見てみる」、「触ってみる」といった行動に移すことで、向き不向きに関して、より判断がつきやすくなると思います。

■転職相談・未経験ネットワーク・インフラエンジニア求人を紹介してほしい方のお申込みはこちら
sp_b1
■CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービスを希望の方はお申込みはこちら
CCNA、LPICの無料資格取得支援

キャリアや転職などに関するご質問・ご相談を希望される方はこちらから

LINEで相談 >> LINEで送る
メールで相談 >> メールからのご相談

ネットワーク・インフララボは個人情報保護を遵守します。ご相談頂いた際に伺った個人情報を含め、適切に管理します。また、相談内容に関しては、ご相談者様の同意が無ければWEBに掲載は致しませんので、ご安心下さい。
※お電話での匿名相談を希望の場合は、お電話相談希望の旨などをLINEもしくはメールに記載下さい。
※ご相談に費用はかかりません(無料です)。

Pocket

目次