こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
インフラエンジニアの勉強が、正直しんどい。
できればやりたくない。
でも、このままでは終わりたくない。
本当は、ちゃんと乗り越えたい。
多くの人は「勉強嫌い・やりたくない」という気持ちと、「それでも前に進みたい」という気持ちの間で、静かに戦っています。
この記事では、勉強が苦手でも、やる気が続かなくても、インフラ学習をあきらめなくて済む考え方と進め方を整理していきます。
まずは、「才能がないから無理」という思い込みを、いったん横に置くところから始めてみませんか。
インフラエンジニアの勉強が「嫌い」と感じるのは自然なこと
「参考書を開きたくない」、「今日も、何もやらなかった」 そう感じて、自己否定の気持ちになっていませんか?
まず、最初に伝えたいのは、インフラエンジニアの勉強を「嫌い」、「しんどい」と感じるのは、ごく自然な反応だということです。才能の問題ではありません。
なぜなら、インフラ学習には特有の「3つの壁」があるためです。
① 専門用語の壁
サーバー、IPアドレス、サブネットマスク、仮想化。。インフラの勉強を始めると、日常会話では使わない専門用語の連続で、誰もが圧倒されます。
いくら調べてもきりがない。 知らない単語だらけの英語長文を読まされているような感覚です。これを「楽しい」と感じる方が、むしろ少数派です。
② 「見えない」世界の壁
プログラミングであれば「コードを書けば画面が変わる」という分かりやすい変化があります。 しかし、インフラは裏方の技術です。通信の仕組みやパケットの流れは目に見えません。
設定を変えても、何がどう変わったのか分かりにくい。成果がなかなか「目に見えない」ため、達成感を感じにくい分野でもあります。
③ 黒い画面(CLI)という心理的な壁
多くの初心者にとって、環境構築自体も難しく、またコマンドだけで操作する黒い画面は、「触ること自体が億劫」に感じてしまうことがあります。
直感的に操作できない感覚が、いつの間にかストレスになることもあり、「できない → つまらない → 苦痛」と感じてしまうことも自然なことです。
また最初は「やっても、やっても、すぐに報われない」という感覚にも陥りがちです。すぐに報われないなら「モチベーションが上がらない」と感じることも、自然な感覚とも言えます。
インフラエンジニアは、実は「勉強嫌い」が多い?
現役のエンジニアでも、「座学が好き」という人は少数派です。
多くの人は「座学は苦手、でもトラブルを解決できた瞬間は好き」、「参考書は読みたくない、でも機器を触るのは好き」という感覚で仕事をしています。
そのため、今のあなたが「勉強が嫌いだ」と思うのは、エンジニアとしての適性がない訳ではありません。
でも、本当に「勉強そのもの」が嫌いですか?
「自分は勉強に向いていない」、「やってもムダ」と思い込んでしまう前に、少し立ち止まって考えてみてください。あなたが嫌いなのは、本当に「知識を得ること」そのものですか。
実は、多くの場合、原因は「勉強の内容」そのものでなく「勉強のやり方・考え方」にあります。
「暗記」ばかりになってませんか?
意味のわからない用語をただ覚えるのは、誰でも苦行です。インフラは「仕組み」を理解する分野であり、丸暗記に頼りすぎると、脳が拒否してしまうのは自然なことです。
「ゴール」が見えなくなってませんか?
「どこまでやれば実務で使えるのか」が見えない学習は、退屈かつしんどいものです。このしんどさは、根性の問題ではなく、「目標(ゴール)」が曖昧な状態から生まれている可能性もあります。
「ひとり」で抱え込み過ぎてませんか?
エラーの解決策が見つからず、数時間ひとりで悩む。この「孤独な停滞」は、想像以上にモチベーションやメンタルを削ります。
「勉強が嫌い」なのではなく、今の「環境と進め方」があなたに合っていないだけかもしれません。
そもそも「インフラエンジニア自体が向いていないのでは」と感じている方は、職種そのものの適性や現実を整理した以下記事も参考になります。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?底辺・楽すぎと言われる理由と後悔しない選び方
勉強嫌いのまま進まない人が共通してやっていること
「勉強しないと」と思っているのに、結局今日も手を付けられなかった。。
そんな停滞を感じているなら、無意識に「ブレーキ」を踏んでいるかもしれません。
勉強嫌いな人ほど、実は必要以上にエネルギーを使い、知らないうちに自分を追い込んでしまうことがあります。
① 「隣の青い芝生」と自分を比べすぎている
SNSで「1ヶ月でCCNA合格」、「未経験からAWS 3冠」などという投稿を見て、焦っていませんか?
他人の「成功した瞬間」と、自分の「つらい期間」を比べると、ほとんどの人は自信をなくします。比較すべきは他人ではなく、昨日の自分です。
② 安心するために「教材」を増やしすぎている
不安を解消するために新しい本を買い、学習サイトにも登録、動画も保存する。
しかし教材が増えるごとに、「やることリスト」も増え、パンクしやすくなります。 安心感は教材数の充実ではなく、一冊をやり切ることから生まれます。
③ 「暗記」で解決しようとしすぎている
インフラの知識を、「とりあえず全て丸暗記しよう」としていませんか?
実機に触れず、文字だけですべて暗記するのは、最も疲れやすく、最も忘れやすい方法です。インフラは「読む→触る→理解する」を繰り返すことで、腹落ちしていきます。
今のしんどさは、頑張り方の問題かも
もしあなたがこれらに当てはまっていたとしても、落ち込む必要はありません。
これまで「量・根性」で解決しようとしていたことを、「順番・進め方」に目を向けるだけで、今のしんどさが軽くなることもあります。
次からは、勉強嫌いなままでも前に進める「4つの考え方」を具体的に見ていきましょう。
どうしてもやる気が出ないときの「超スモールステップ」
「今日はテキストを見たくない」、「PCの電源も入れたくない」。
そんな日は、無理に「勉強」をする必要はありません。 脳が拒否している時は「勉強とは言えない小さな行動」だけで十分です。
ハードルを極限まで下げる気持ちで、以下のどれか1つだけやってみてください。
① 本を「1章」ではなく「5分」だけ読む
「今日は1章分進めよう」と思うと、いきなり気が重くなります。 でも「5分だけ」ならどうでしょう?
目次を眺める、図解を1つ見る。それだけでもゼロではありません。一度動いてしまえば、意外ともう少しだけ読めることもあります。
② Ping-tを「1問」だけ解く
机に向かうのが嫌なら、ベッドに寝たままでよいので、スマホでPing-t(学習サイト)を開き、1問だけ解いてみましょう。
正解すれば「まだやれるかも」と思えます。間違えても「解説まで読んだら」で閉じてOKです。その1問が、市場価値につながる一歩です。
③ YouTubeで「解説動画」を流し聞きする
文字を追うのがしんどい時は、「聞くだけ」でOKです。
「OSI参照モデルとは」、「サブネットとは」といった解説動画を、移動中や食事中に「流し聞きする」だけ。理解しようと考えず、「聞いたことがある」状態を作るだけで、後日の吸収率が上がります。
→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ無料勉強サイト|学習目的別に解説
④ 基礎中の基礎に一度戻る
今進めている内容が難しすぎると感じたら、一度「入門書」を読み返してみませんか?
基礎を再確認することで、「今となって、意味が分かった」と繋がる感覚が生まれること、前に進んだ感覚が生まれることはよくあります。
やさしい本からやり直したい方は、レベル別に整理した以下記事も参考になります。
→関連記事:インフラエンジニアの勉強におすすめの本|未経験〜実務レベル別
「これだけで、本当によいの?」と思った方へ
「たったこれだけでOK?」と思うかもしれません。しかし、「ゼロ(何もしない)」と「イチ(5分やる)」は完全に別物です。
インフラは「急に成長する」分野ではありません。積み上げた人が、最後に強くなる分野です。そして市場は、「毎日少し動ける人」を評価します。
それでも一人で厳しい場合の選択肢
どれだけ工夫しても「一人ではどうしても進まない」という時はあります。それは意志が弱いのではなく、単純に独学という進め方が合っていない可能性もあります。
そんな時は、独学に固執しすぎず、以下のような「外部の力」を頼るのも一つの戦略です。
学習支援制度のある企業へ転職する
「勉強してから転職」ではなく「勉強させてくれる環境へ先に飛び込む」という進め方です。未経験者の教育に力を入れている企業なら、給料をもらいながら研修を受けられるケースもあります。
未経験からインフラエンジニアを目指す具体的なルートや、企業選びの考え方については、以下で整理しています。
→関連記事:インフラエンジニアになるには?失敗しないルート選び
伴走型のスクールやコミュニティを活用する
「何を、どの順番で、どう学ぶか」をプロに管理してもらうやり方です。わからないことをすぐ質問できる環境は、独学で数時間悩むストレスを大きく減らせます。
これらは「逃げ」ではありません。「続けられる形」を探すことは、むしろ合理的な判断です。
無理を続けることよりも、自分に合う進め方を見つけることの方が、結果的に近道になることもあります。
「勉強しなかったらどうなる?」と不安な方へ
「このまま勉強しなかったらどうなるんだろう」と不安になることもあるかもしれません。
たしかに、何も動かない状態が続けば市場価値は伸びません。でも、必要なのは根性ではありません。「正しい順番」です。
インフラ学習は「量」よりも「順番」で決まる
ここまで読んだ方は、多くは「今をなんとか乗り越えたい」と考えているはずです。
最後に伝えたいこととして、インフラエンジニアの勉強で最も大切なのは「どれだけ長時間机に向かったか(量)」ではなく、「どのステップで進んだか(順番)」だということです。
難しい本を10回読むより、「やさしい本を1冊やり切る」方が、ずっと前に進みます。適切な順番さえ選べれば、今の「しんどい」が、少しずつ「できそうかも?」に変わります。
もし、今進み方に迷っているなら、以下の勉強ロードマップ記事で全体像を流し読みしてください。 あなたが今どの地点にいて、次に何をすべきか、5分で全体像を整理できます。






