LPIC(LinuC)は意味ない?役に立つ?取得メリットとは

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

インフラ系エンジニアは実務経験が重要であるため、資格の「LPIC(LinuC)は意味ない、役に立たない」と言う人もおりますが、実際はどうなのでしょうか?

結論としては、LinuC(LPIC)は取得メリットがある人と、あまりない人がいます。

今回はLinuC(LPIC)を取得すべき人の特徴と、そのメリットを説明します。

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LPIC(LinuC)は意味ない?役に立たない?取得すべき人はどんな人?

あたりまえですが、LPIC(LinuC)を取得しても「インフラ系エンジニアとして、すぐにスキルが身に付く」訳ではありません。

また、LPIC(LinuC)は理解よりも暗記部分が多い資格であるため、資格を取得しても、資格にスキルが追いついていない事はよくありますので、LPIC(LinuC)はよく「取得しても意味ない、役に立たない」と言われる事も多い資格だと思います。

実際、手を動かしての勉強が好きで、実務にてインフラの設計、構築をスムーズに進められるようなスキルを持つエンジニアであれば、LPIC(LinuC)はあまり意味がない(役に立ちにくい)資格であると言えます(資格が無くても、スキルが高いエンジニアは一定多いとも言えます)。

一方で、資格を取得する事で、「技術知識」と「やる気(向学心)」と客観的に証明する事ができ、特にLPIC(LinuC)は、インフラ系エンジニアとして未経験、初心者から中級者までは取得メリットがある資格だと思いますので、取得するメリットを下記から説明します。

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LPIC(LinuC)level1を取得するメリット①:未経験者の転職・就職に有利

未経験からインフラ系エンジニアに転職・就職をする場合は、LPIC(LinuC)level1の取得は間違いなく有利であり、LPIC(LinuC)を取得する事で大きなメリットを感じる事ができる人は、第一に「インフラ系エンジニアになりたい未経験者」でしょう。

あたりまえですが、LPIC(LinuC)を取得することで、経験ゼロ、知識ゼロの人と比べると、基礎的ではあるものの「サーバー(Linux)の知識を持っている」ことを証明できます。

また、「勉強のために、本を買って読んでいます」といった誰でもすぐできるアピールではなく、「資格を取った」という成果を残していますので、資格を取った時点で、他の応募者との差別化ができ、インフラエンジニアになるための「やる気」や「熱意」を応募企業に感じさせることができるでしょう。

あわせて、「資格を取った」ことで、あなたの面接でのアピールポイントが一つ増えますし、なにより完全未経験でインフラエンジニアの選考に挑む場合、自信にもつながるでしょう(自信を持てたことで面接での印象が変わり、内定する人もいます)。

また、未経験者の場合、「LinuC(LPIC)level1の取得(もしくはCCNAの取得)」を、ほぼ必須としている会社も相応多いですので、エンジニア未経験者の場合、LinuC(LPIC)の取得は、少しの有利ではなく、かなり有利といえるでしょう(絶対におすすめと言えます)。

■関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには、未経験可の求人や年収、必要スキル、将来性、転職のポイントなどを解説

LPIC(LinuC)level1を取得するメリット②:運用保守から構築へのキャリアアップ・夜勤シフトからの脱却に有利

LPIC(LinuC)level1の取得は、運用保守のオペレーターやヘルプデスクなどから、インフラ構築運用業務などにキャリアアップしたい場合(また、夜勤シフトから脱却したい場合)にも、大きなメリットがあります。

キャリアアップをする場合は、「キャリアアップのために、どんな努力をしてきたのか?(出来ない事を出来るようにするために、どのような知識をつけてきたのか?)」が大事になりますので、LPIC(LinuC)level1を取得していると、一定のLinuxサーバ知識を持つ事の証明になりますし、またLPIC(LinuC)の資格取得者優遇というインフラ構築プロジェクトは多いとも思います。

もちろん、LPIC(LinuC)を取得しなくてもインフラ構築の仕事に携わっているエンジニアは多数おりますが、勤める環境によってはLPIC(LinuC)level1を取得しないと運用保守オペレーターから抜け出せないエンジニアも多くおり、LPIC(LinuC)はインフラエンジニアとしてのキャリアを大きく変える手段としても有効です。

正直、サーバー構築業務にステップアップするのは、それ程難しい事ではありませんし、未経験者でも1年目からサーバー構築に進む人もIT業界では多いので、オペレーターから構築業務にステップアップをしたい人は、LinuC(LPIC)を取得する事は大きなメリットになると言えます。

ただし、今勤務する会社が運用保守専門の会社に勤めている場合は、プロジェクト異動で構築へのステップアップが難しい事もありますので、その時は転職をせざるをえませんが、LinuC(LPIC)level1を取得して転職すれば、サーバー構築には携われる可能性は大きく上がると言えます。

LPIC(LinuC)level1を取得するメリット③:結果的に年収も上がりやすい

LPIC(LinuC)level1を取得すると資格手当が発生する事もあります(LPICレベル1の場合は、月3000円~5000円程度が多いと思います)が、それ以上に「LPIC(LinuC)を取得しなければ合格できない会社に入社出来る事」や、「LPIC(LinuC)を取得し、インフラ構築エンジニアになれた事」によって、結果的に年収が上がりやすくなる事もメリットです。

特にインフラ系エンジニアは、「スキル(出来る事)」と「年収」の関連性が高いため、スキルを高める事が出来れば、大きく年収を伸ばす事も可能です(逆に、スキルを伸ばせなければ、年齢を重ねても、年収はあまり上がらないとも言えます)。

参考資料となりますが、インフラエンジニアのスキルと年収の関係性の概算を図にしておりますので、よろしければ下記図もご参照ください。

■関連記事:未経験インフラエンジニアの年収はどれくらい?その後の年収相場は?

(補足)基本情報技術者試験とLPIC(LinuC)は、どちらがおすすめ?


よくある質問で、「基本情報技術者試験」と「LPIC(LinuC)」はどちらがおすすめか?を質問頂く事がありますが、インフラ系エンジニアとして早くステップアップしたい場合は、LPIC(LinuC)を取得する事がおすすめです。

もちろん基本情報技術者試験は国家資格であり、受験費用も安く、ITの全体像を学べる資格であり、基本情報技術者試験を推す企業も一部ありますが、インフラ系エンジニアの仕事内容に試験範囲が大きく重なり、仕事に活かしやすいのはLPIC(LinuC)と言えるでしょう(実際、インフラ系エンジニアの場合は、基本情報技術者試験よりもLPIC(LinuC)を評価する会社の方が圧倒的に多いと思います)。

逆に、プログラマー、システムエンジニアのようなアプリケーションエンジニアを目指す場合は、基本情報技術者試験の方が良いと思います。

LPIC(LinuC)level2を取得するメリット


LPIC(LinuC)level2を取得するメリットは、「LPIC(LinuC)level1を取得しても、インフラ設計構築に携われなかった場合」に、インフラ設計構築に携わりやすくなる事がメリットと言えます。

会社によっては、インフラ構築エンジニアになる目安を「LPIC(LinuC)level2程度の知識」と考える企業もありますし、LPIC(LinuC)level2から一定の評価を得られる会社もありますので、インフラエンジニアとしてのキャリアアップを目指すのであれば、LPIC(LinuC)level2程度までは取得する方が無難であると思います。

LPIC(LinuC)level3を取得するメリット

LPIC(LinuC)level3の取得メリットは、上位システムインテグレーターに転職をする時は、少し有利に働くという事でしょう。

上位資格を持っていないよりも、持っている方が、多少優遇されることは事実であり、実際に上位システムインテグレーターに勤めるインフラエンジニアは、LPIC (LinuC)level3を取得している人は相応多いと言えます。

ただし、資格よりも「実務経験」の方が明らかに優遇されますので、資格を取得したから転職で優遇されるとは、あまり考えない方がよく、むしろCCNAやCCNP、ネットワークスペシャリスト試験など、近接分野の勉強を行う方が有効な場合も多いと思います。

さいごに

LinuC(LPIC)は、未経験者がインフラエンジニアになりたい(就職・転職したい)場合や、運用保守から構築業務にステップアップしたい場合、夜勤シフトから抜け出したい場合に、極めて有効な資格であり、また結果的に年収も上がりやすいため、コストパフォーマンスは非常に高い資格だと思います。

もちろん、資格を取得しただけでスキルが付くわけではありませんが、スキルアップのチャンスや年収アップのチャンスに恵まれる資格ではありますので、興味がある方は取得を目指して頂けますと幸いです。

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