こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「LinuC(リナック)って何?」
「LPICとどう違うの?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
LinuCは、日本のIT市場に特化して設計されたLinux技術者認定資格です。
運営団体はLPI-Japan(特定非営利活動法人)で、Linuxを中心に、クラウド・仮想化・セキュリティなど、実務で求められるスキルを体系的に身につけられる、人気上昇中の資格です。
もともとLinux資格といえばLPICが主流でしたが、LinuCは日本企業の評価基準や最新のクラウド技術を支える仮想化・コンテナ技術にも対応しており、国内SIerからSES企業まで、評価が高まっているのが特徴です。
この記事では、LinuCの特徴やレベル体系、LPICとの違い、難易度・勉強時間の目安、そして転職・キャリアにおける活かし方まで、わかりやすく解説します。
「資格を取る意味があるのか」、「どっちを選ぶべきか」と悩む方にとって、最初の一歩を明確にするガイドになるはずです。
また、LinuCだけでなく、インフラエンジニアに求められる資格の全体像を知っておくと、今後のキャリア設計がより明確になります。詳しくは、以下の関連記事で説明しています。
→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格一覧と取得順番・難易度を徹底解説
Linux技術者認定のLinuCとは?(資格の概要と特徴)
LinuC(リナック)は、日本のIT市場に特化して設計されたLinux技術者認定資格です。
ここでは、LinuCの基本的な概要や特徴をわかりやすく整理していきます。
LinuCの概要
LinuC(リナック)とは、特定非営利活動法人LPI-Japanが運営するLinux技術者認定資格です。
Linuxを中心としたサーバー運用・構築スキルを客観的に証明できる資格として、国内企業や教育機関で広く採用されています。
対象となるのは、サーバーエンジニアやインフラエンジニアをはじめ、AWS・Azure・GCPなどのクラウド技術や、仮想化・コンテナ分野に関心を持つ方です。
LinuCの大きな特徴は、以下の3点に集約されます。
■LinuCの特徴:
① 実務ベースの出題内容:
→サーバー構築運用など、実際の業務シーンを想定した実践的な問題構成になっている。学んだ内容をそのまま現場で活かしやすいのが強み。
② 最新技術への対応が早い:
→コンテナ・仮想化・クラウドなど、Linux関連の技術トレンドを積極的に取り入れている。
③ 国内実務に即した出題内容:
→サーバー構築・運用・セキュリティなど、実際の業務に直結する内容で評価されている。
こうした試験方針により、「日本企業で通用するLinuxスキルを証明できる資格」として、LinuCは年々注目度を高めています。
LinuCが注目される理由
LinuCが支持を集める背景には、日本のITインフラ環境の変化があります。
クラウド化や自動化が進むなかでも、Linuxサーバーを基盤とした設計・構築スキルの需要は依然として高く、LinuCはその入り口となる資格として機能しています。
注目される理由を整理すると、以下のようになります。
■LinuCが注目されている理由:
・国内SIer/SES企業での評価が高い
→LPI-Japanが日本企業と連携して設計しているため、現場の実務に即した問題構成。
→特に国内インフラ企業では、資格手当の対象資格として認定されているケースも多い。
・クラウドとの親和性が高い
→AWSやAzureなどのクラウド環境でも、Linuxの基礎知識が不可欠。
→LinuCで学ぶ内容は、クラウドエンジニアやSREへのステップアップにも直結します。
・教育機関・研修機関で採用が進んでいる
→職業訓練校や専門学校、企業研修の教材としてLinuCカリキュラムの導入が増えており、学習インフラも整っている。
つまりLinuCは、Linux+クラウド時代における「日本標準のLinux資格」として位置づけられています。
LinuCのレベル体系と難易度【2025】
LinuCは、レベル1からレベル4まで段階的に構成されています。初心者がLinuxの基礎を学ぶところから、システム設計や上流工程を意識した学習までステップアップできる仕組みです。
また、クラウド環境の理解につながる前段階スキルも身につけられるため、インフラエンジニアとしてキャリアを広げたい方にとって有効な資格体系です。

図:LinuCのレベル体系と難易度のイメージ(2025年版)
上図をご覧ください。LinuCの4段階(レベル1〜レベル4)をピラミッド形式で視覚的に表しており、レベルが上がるほど難易度・設計力が高まっていく構造です。
レベル構成と難易度、試験概要比較表(2025年版)
| レベル | 資格名 | 難易度 | 学習期間目安(公式) | 学習時間の参考 | 主な内容 |
| レベル1 | LinuC 101/102 | ★★☆☆☆ | 約1〜3か月 | 約150〜250時間 | Linuxの基本操作、ユーザー管理、ファイルシステム、ネットワーク設定など。 |
| レベル2 | LinuC 201/202 | ★★★☆☆ | 約3〜6か月 | 約250〜350時間 | サーバー構築、セキュリティ運用、トラブルシューティングなど中級実務スキル。 |
| レベル3* | LinuC 300〜304(※2025年12月以降は3PS/3SS体系へ移行) | ★★★★☆ | 移行期 | 約400時間〜 | 仮想化・コンテナ・高可用性・セキュリティなど、システム全体設計の知識を問う。 |
| レベル4 | LinuCシステムアーキテクト | ★★★★★ | 約6〜12か月 | 約600時間〜 | オンプレ/クラウド、物理/仮想化を含むインフラ全体のアーキテクチャを考慮した上流スキル。 |
注記:
学習時間・期間は独学/講座受講/実務経験などによって大きく異なります。上記は一般的な目安としてご参照ください。
レベルごとの特徴と学習の目安
LinuCは、レベルごとに求められる知識や実務スキルが明確に定義されています。
ここでは、それぞれのレベルで「何ができるようになるのか」、「どんな人に向いているのか」を整理して見ていきましょう。
レベル1(LinuC 101/102)
Linuxの基本操作を理解し、ユーザー管理・ファイル操作・ネットワーク設定などを行えるレベル。LinuCレベル1で学ぶ知識をもとに、サーバー構築や設定変更に関わることもあります。
未経験者が最初に挑戦する資格であり、インフラエンジニアの入門に最適です。
レベル2(LinuC 201/202)
実際のサーバー構築・運用に踏み込み、セキュリティ設定やトラブル対応まで扱います。
勤務先の環境によっては、このレベルで「構築担当」として活躍できます。
レベル3(LinuC 300〜304 → 移行後:3PS/3SS)
仮想化・コンテナ(KVM/Dockerなど)や高可用性構成、またセキュリティ設計など、分野ごとに専門スキルを問う構成になっています。
※2025年12月以降は「3PS(プラットフォームスペシャリスト)」と「3SS(セキュリティスペシャリスト)」の2試験体系に分かれ、それぞれ異なる領域を深く学べます。
レベル4(システムアーキテクト)
要件定義から設計・統合構成までを担う最上位レベル。
Linuxを中心とした設計力を証明でき、「設計できるインフラエンジニア」の証とされています。
LinuCの出題範囲を知りたい方へ
LinuCでは、Linuxの操作・設定・トラブル対応など、実務に直結するスキルがレベルごとに出題されます。
レベル1〜4を通して、Linuxサーバー運用からクラウド設計・自動化までを体系的に学べる構成です。出題範囲の詳細は以下で確認できます。
難易度と勉強時間の考え方
LinuCは段階的にスキルを積み上げられる構造のため、最初のハードルは低めですが、上位に進むほど「設計力・自動化スキル・横断的なインフラ知識」が求められます。
特にレベル2以降は、ネットワークなどのさらなる理解が必須です。つまり、「運用者から構築者へ、そして設計者へ」というキャリア転換の節目を支える資格だといえます。
→関連記事:LinuC レベル1の効率的な勉強方法を徹底解説
→関連記事:LinuCの難易度とは?まとめ
LinuCとLPICの違い(どっちがいい?)
Linux系資格として混同されやすいLPICとLinuCですが、前提としてどちらも業界でしっかり評価される資格です。
出題範囲や難易度はほぼ共通しており、「どちらを選ぶか」で合否や転職の有利・不利が決まるわけではありませんが、やや特徴や違いがあります。
ここでは、両資格の違いを整理してみましょう。
| 項目 | LinuC | LPIC |
| 運営団体 | LPI-Japan(日本の非営利団体) | LPI(カナダの国際団体) |
| 出題傾向 | 実務・現場シナリオ多め(virshなど最新環境) | 理論・設定コマンド多め |
| 対応範囲 | 国内市場・実務環境に最適化 | グローバル共通/海外でも通用 |
| 試験レベル | LinuC-1〜4 | LPIC-1〜3 |
| 評価される現場 | 日系大手SI・教育機関など | 汎用的(グローバル・外資含む) |
※いずれの資格もLinux技術者の基礎力を証明できますが、LinuCは国内実務重視、LPICは国際標準志向という違いがあります。
そのため、どちらが良いかはキャリアの方向性次第です。国内志向の方はLinuC、グローバル志向の方はLPICを選ぶのが基本の考え方です。
選び方の目安
LinuCとLPICは、いずれもLinux技術者としての基礎力を証明できる資格です。
資格手当や企業評価の面ではどちらもほぼ同等ですが、キャリアの方向性によっておすすめは異なります。
■どちらを選ぶべき?
・LinuC:国内SIerやSES企業、早期に仮想化・コンテナ(KVM/Dockerなど)を学びたい人におすすめ。
・LPIC:理論重視で、外資やグローバル案件も視野に入れたい人におすすめ。
またどちらか一方を取得すれば十分であり、両方を受ける必要はありません。まずは自分の目指す方向に近い方で、Linux基礎力を証明するのが最短ルートです。
→関連記事:LPICとLinuCの違いを徹底比較|どっちを取るべきか解説
「意味ない」と言われる理由と実際の評価
LinuCについて検索すると、「意味ない」、「評価されない」という声を目にすることがあります。
しかし、その多くは古い情報や一部の環境に限った意見であり、現在の実情とは異なります。
ここでは、なぜそのような声が生まれたのか、そして実際の現場でどう評価されているのかを整理してみましょう。
「意味ない」と言われる背景
LinuCが登場した当初は、LPICに比べて認知度が低く、資格手当や支援制度を導入できていない企業も多くありました。
また、「Linuxは資格より実務経験が大事」というエンジニア文化が根強いこともあり、「資格を取っても意味がない」と言われやすい傾向がありました。
しかし近年では、以下のような環境変化が進んでいます。
■LinuC試験の普及・進展:
・LPI-Japanによる認定制度の整備、クラウド時代に合わせたシラバス更新(3PS/3SSなど)
・教育機関・専門学校・転職支援企業による採用増加
・国内SIer/SES企業での資格手当・評価制度への組み込み
つまり、「評価されない」は過去の話であり、今では「現場で使えるLinuxスキルの客観的な証明手段」として位置づけられています。
実際の評価ポイント
LinuCが評価される理由は、単なる座学ではなく、実務と直結する出題内容にあります。
■LinuCの評価:
・Linux構築・運用スキルの証明
→ 初級〜中級エンジニアのスキルを定量的に示せる
・クラウド・仮想化技術への展開性
→ AWSやAzureなど上位資格へのステップアップに直結
・企業評価・資格手当の対象
→ 国内SIer・SESを中心に、月3,000〜20,000円程度の手当対象となるケースあり
特に、未経験やキャリア初期の方にとって「学習の指針」と「スキルの証明」を同時に得られる点が強みです。
資格そのものが目的ではなく、学習と転職の架け橋になる資格と捉えると良いでしょう。
→関連記事:LPIC/LinuCは意味ない?取るべき人・取らなくていい人を徹底解説
LinuCのおすすめ勉強法と教材【初心者向け】
LinuCは、Linuxの基礎を体系的に学びながら、実務スキルを身につけられる資格です。
特にレベル1(101/102)は、サーバー・インフラエンジニアを目指す第一歩として最適な教材が揃っています。
ここでは、これからLinuCを学ぶ方が最短で合格を目指せる勉強法と教材を紹介します。
おすすめ教材・講座まとめ(まず「取っかかり」)
LinuCは参考書・オンライン講座・問題集が充実しており、独学でも十分合格を狙えます。
特に以下の教材は、初心者でも理解しやすく、出題範囲に沿った定番教材として評価が高いです。
| 教材名 | 特徴・おすすめポイント |
| Linux教科書 LinuCレベル1 (あずき本) | 図解が多く、初心者でも理解しやすい定番教材。試験範囲を体系的に網羅しており、基礎固めに最適。 |
| LinuC レベル1 スピードマスター問題集(白本) | 的中率が高く、試験直前に仕上げたい定番問題集。実質的な過去問題集のような立ち位置。 |
| Ping-t(オンライン問題集) | 問題演習に最適。反復学習で知識を定着させたい人におすすめ。スマホでも学べてスキマ時間対策にも◎ |
※独学でも十分合格可能ですが、教科書(テキスト)+問題集の組み合わせが最も効率的です。
学習を始めるときのコツと心構え(実践アドバイス)
LinuC学習を始める前に、まず理解しておきたいのは、「座学だけでも合格は十分可能だが、手を動かすことで理解が深まる」という点です。
■実践アドバイス:
・ハンズオン学習のすすめ:余裕が出てきたら、実際にLinuxを操作してみましょう。
→VirtualBoxやWSL(Windows Subsystem for Linux)を使えば、自分のPC上にLinux環境を簡単に作れます。
・一歩ずつでOK:最初は「見るだけ・触るだけ」でも大丈夫。
少しずつコマンドを打ちながら、「慣れる」ことを意識すれば自然と理解が進みます。
最初はテキストや問題集を中心に学ぶだけでも大丈夫です。もし環境構築に不安がある場合は、ブラウザ上で動かせるエミュレータでもOK。
大切なのは、「完璧」よりも「続けられる」ことです。
独学を続けるコツ(維持・習慣化)
資格勉強は「継続」が最大の課題です。途中で挫折しないためには、学習の習慣化とアウトプット中心の勉強法が効果的です。
■独学のコツ:
・模試形式でアウトプット重視に切り替える
→ 理解したつもりを防ぎ、弱点を早期発見できる。
・1週間単位や10時間単位で学習ログを取る
→ 進捗が可視化され、モチベーションを維持しやすい。
・書籍+問題集+手を動かすの三点学習
→ 理論・実践・演習のバランスが取れ、合格後も役立つスキルに。
まずは「10時間」を目標に続けてみましょう。
学習が習慣化できれば、LinuCレベル1合格は確実に見えてきます。
→関連記事:LinuC レベル1の効率的な勉強方法を徹底解説
LinuCは転職で有利?キャリアアップの3つのメリット
LinuCは、単なる資格にとどまらず、「Linuxを扱える技術者であることを証明できる」という点で転職市場でも高く評価されています。
特にインフラエンジニアやサーバーエンジニアの分野では、実務経験とあわせてキャリアアップや年収アップのきっかけになるケースが多いです。
ここでは、LinuCを取得することで得られる3つのキャリアメリットを紹介していきます。
① Linux実務スキルを証明できる
LinuCは、Linuxサーバーを運用・構築できるスキルを客観的に示せる資格です。
学習過程で身につける「ユーザー管理」、「ネットワーク設定」、「セキュリティ運用」といった知識は、そのまま実務で活かせます。
■実務スキル証明のメリット:
・サーバー/インフラ構築職への登竜門として有効
・職務経歴書で「技術スキルを見える化」できる
・実務経験が浅くても、「基礎力を持つ人材」として評価されやすい
ポイント:
未経験からインフラ系へ転職する場合でも、LinuCレベル1(101/102)を持っているだけで、採用担当者が「基礎学習を済ませている」と判断され、評価が大きく高まります。
② 設計構築・クラウド職へのステップアップ
LinuCは、サーバー設計・構築からクラウド運用までの基礎を身につけられる資格です。
AWS・Azure・GCPなどのクラウド分野を目指す際にも、Linuxの理解が土台となり、設計構築フェーズで強みを発揮できます。
またLinuxの理解が深まることで、仮想マシンやコンテナ(Docker/Kubernetes)の設計にもスムーズに入れます。
■LinuCの強み:
・LinuCレベル1~2が、サーバー構築への目安になることが多い
・LinuCレベル3~4では、要件定義・設計レベルまでカバー
・AWS・Azureなどクラウドエンジニアへの橋渡しになる
キャリア例:
LinuCレベル1 → LinuCレベル2 → AWS SAA → クラウド設計/SRE職
このように、LinuCで学んだLinux知識が、クラウド・自動化・セキュリティ領域にも応用できます。
③ 資格手当・昇給事例も多数
日系SIer・SES企業では、社員の資格取得を推奨し、資格手当を支給するケースが増加しています。またLinuCは、企業の評価制度にも組み込まれていることもある資格です。
■資格手当・昇給:
・月3,000〜20,000円程度の資格手当を支給する企業あり
・昇給の評価項目の一つに含まれるケースもある
・社員のスキル標準化・キャリア設計の指標として導入されている
補足:
LinuCをきっかけに転職や年収アップを実現する人も多く、転職を通じて50~100万円程度の年収アップも珍しくありません。
特に20〜30代の若手エンジニア層ではキャリアチェンジの後押しになっています。また、実務経験と組み合わせることで、より上流工程(設計・クラウド・自動化)への道が開けます。
→関連記事:LPIC/LinuCは転職で有利?資格のメリットと注意点、成功戦略を解説
他の資格も検討してみたい方へ
LinuC以外の資格も検討したい方は、以下関連記事にて、インフラエンジニア・サーバーエンジニア・ネットワークエンジニアなど、職種別におすすめの資格をまとめています。
→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格一覧と取得順番・難易度を徹底解説
LinuC資格を活かせる職種をチェック
LinuCで学べるLinuxスキルは、サーバー・ネットワーク・クラウドなど幅広い職種で活かせます。次のステップとして、自分に合う職種を確認してみましょう。
■関連記事:LinuCを活かせる職種をチェックしよう
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説
→関連記事:サーバーエンジニアとは?仕事内容・年収・キャリアパスを解説
→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説
→関連記事:ネットワークエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説
LinuCの費用と受験方法を解説
LinuCは、世界的に利用されているテストセンター「ピアソンVUE(ビュー)」を通じて受験するCBT(Computer Based Testing)方式の資格試験です。
全国にテストセンターがあり、希望日時を選んで受験できます。またオンライン受験も可能です。
LinuCの費用
受験料はレベルによって異なり、以下のように設定されています。
| 試験名 | 受験料(税込) | 受験形式 |
| LinuC-1 (101/102) | 各16,500円 | ピアソンVUE(CBT) |
| LinuC-2 (201/202) | 各16,500円 | 同上 |
| LinuC-3 (3PS/3SS) | 各27,500円 | 同上 |
| LinuC-4 (SA01/SA02) | 各27,500円 | 同上 |
なお、旧体系であるLinuCレベル3(300/303/304)試験の受験期間は、2026年11月30日までとなっています。
レベル3の中でも新体系である3PS/3SS試験については、従来の16,500円(税込)から 27,500円(税込) へと受験料が引き上げられており、コスト面も十分に検討しておきたいポイントです。
詳細は公式情報をご確認ください。
→LinuC 公式サイト
LinuCの受験方法
LinuC試験はCBT形式のため、試験日程は随時開催されています。
また申し込みはオンラインで完結し、受験票の印刷や郵送も不要です。ピアソンVUEのアカウントを作成すれば、最寄りの会場・日時を自分で選んで予約できます。
さらに、近年では一部の試験で「オンライン受験(OnVUE)」にも対応しており、自宅から受験できる点も魅力です。カメラ付きPCと安定したネット環境があれば、自宅受験が可能です。
申し込み手順やオンライン受験の流れを詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。
→関連記事:【画像で解説】LinuC試験の受験・申し込み方法
よくある質問(FAQ)
ここではLinuC試験におけるよくある質問をまとめました。
Q1. LinuC資格に有効期限はありますか?
A. LinuC資格自体には有効期限はありません。ただし、各試験には5年の有効期限があり、また有意性の期限(アクティブステータス)が5年です。
例として、101試験合格後に5年経過した後に102試験に合格をしても、101試験の有効期限切れとなってしまいます。
詳しくはLinuC公式サイトの「各種ポリシー」にて確認ください。
Q2. LinuCレベル1の合格に必要な勉強時間の目安を教えてください。
A. 未経験から学ぶ場合は、おおよそ 150〜250時間 が目安です。
1日2時間ペースで学習すれば、約2〜3か月で合格を目指せます。
Q3. LinuCは未経験・文系でも、独学で合格できますか?
A. はい、基礎レベル(LinuC-1)は未経験・文系・独学でも十分に合格可能です。
市販の公式認定教材やWeb演習サイトを活用しながら、模擬試験で実践的に対策しましょう。
→関連記事:LinuC レベル1の効率的な勉強方法を徹底解説
Q4. LinuCとLPIC、転職で有利なのはどっち?
A. 国内ではLinuCの認知度が高まりつつありますが、どちらも評価されます。
特に「日本市場特化×実務密着型」のLinuCは、インフラ構築・運用職でのアピールに効果的です。
→関連記事:LPIC/LinuCは転職で有利?資格のメリットと注意点、成功戦略を解説
他の資格と迷っている方へ
「LinuC/LPIC」、「CCNA」、「AWS」など、どれを優先すべきか迷う方は、以下の関連記事も参考になります。それぞれの難易度・順番・活かせる仕事を比較しています。
→関連記事:LPIC・CCNA・AWSどれから取る?資格ロードマップ
まとめ:LinuCは「Linux×実務」をつなぐキャリアの入口
LinuCは、Linuxの基礎からシステム設計・クラウド運用まで、段階的にスキルを証明できる日本発の資格体系です。
LPICと並んで認知度が高く、「日本の現場で評価されやすいLinux資格」として確立されています。
また未経験からインフラエンジニアを目指す方にとっては、学習の指針としても最適です。レベル1から学ぶことで、実務で求められる知識やコマンド操作を体系的に身につけられます。
さらに「資格を取って終わり」ではなく、LinuCをきっかけに設計構築・クラウド・自動化へのキャリアアップを目指しましょう。
インフラエンジニアの主要職種全体を理解したい方へ
LinuCをきっかけに、サーバー・クラウド・ネットワークなどインフラエンジニアの職種全体を俯瞰したい方は、以下のマップも参考にしてください。自分に合ったキャリアや成長ルートを確認できます。
→関連記事:インフラエンジニア職種マップ|主要職種の違いとキャリアパスを徹底解説
また学びを現場で活かすサポートが必要な方は、プロのキャリア相談を活用するのもおすすめです。
■関連記事:次に読む記事まとめ
→関連記事:LinuC レベル1とは?試験内容や勉強、受験方法などまとめ
→関連記事:LinuC レベル1の効率的な勉強方法を徹底解説
→関連記事:LinuCの難易度とは?まとめ
→関連記事:LPICとLinuCの違いを徹底比較|どっちを取るべきか解説
→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格一覧と取得順番・難易度を徹底解説
→関連記事:サーバーエンジニアの資格一覧&ロードマップ|順番・難易度・キャリア戦略
またLinuCのようなLinuxスキルは、実務で活かせる領域が広く、収入アップにも直結します。
特にクラウド・自動化・セキュリティなどの分野では、Linux基盤の理解があることで高年収ポジションを狙いやすくなります。
以下の関連記事では、AI・クラウド時代に価値が高まる職種の「年収相場」や「市場価値の伸び方」を紹介しています。
■関連記事:AI時代に価値が高まる職種の年収相場
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|工程別・年代別に1000万円を狙う戦略
→関連記事:クラウドエンジニアの年収相場と上げ方|AWS・Azure資格別・年代別の徹底比較
→関連記事:AWSエンジニアの年収相場と上げ方|資格・経験別レンジと脱SES戦略
また将来性のあるキャリアを考えたい方は、以下の関連記事にて職種別に「今後伸びる分野」や「AI時代に必要なスキル」を詳しく解説しています。
■関連記事:職種別の将来性・キャリアパスを解説
→関連記事:インフラエンジニアの将来性は?AI・クラウド時代の需要とキャリア戦略
→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス・ロードマップ|運用から設計・クラウドへ
→関連記事:クラウドエンジニアの将来性は?需要・年収・ロードマップを徹底解説
→関連記事:クラウドエンジニアのキャリアパス|設計・自動化・SREへ進む成長ロードマップ







