こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
未経験からネットワークエンジニアを目指す際、エージェント選びを間違えると「3年経っても監視業務のまま(監視ループ)」という状況に陥ることもあります。
「まずは実務経験が重要」という言葉自体は正しいものの、どの工程で経験を積むかによって、将来は別物になります。
この記事では、未経験から「最短で設計・構築へ進める」ためのエージェント選びの3つの基準と、2026年版の目的別タイプ比較を整理して解説します。
特に「今の経歴で本当にエンジニアになれるのか?」、「構築まで進めるのか?」と不安な方は、ぜひ読み進めてみてください。
結論|未経験のネットワーク転職は「エージェントの質」で決まる
未経験からネットワークエンジニアを目指す際、成功と失敗を分けるのは「努力量」よりも、「最初の一社をどう選ぶか」という選択です。
特に重要なのは「どの工程から入る」か、「商流はどこ」か、また「3年後に構築へ進める環境」か。
これを理解した上でエージェントを選ぶと、未経験からでも失敗せず、安定してキャリアを築けます。そのためエージェント担当者に確認すべきことは、以下3点です。
■エージェント選びで、確認すべきこと:
・工程の出口:その会社は、監視から「設計・構築」へ進める実例があるか?
・商流の深さ:上流工程に触れるチャンスがある「一次・二次請け」の案件か?
・キャリアの設計:担当者は「3年後のあなたのキャリア」を具体的に説明できるか?
エージェント選びは「専門性」×「あなたのキャリアを戦略的に考えてくれる姿勢」です。
応募スピードや内定率の高さだけで判断すると、数年間動けない「監視ループ」にハマるリスクが高まります。
未経験で内定をもらえることは嬉しいものです。しかし、内定はゴールではありません。「どんな内定か」が3年後、またそれ以降の年収や市場価値を決めます。
未経験こそ、「どこに入るか」で未来が決まります。
なぜ未経験のネットワーク転職は失敗しやすいのか?
未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、努力不足よりも「求人選択ミス」そして「エージェントの専門性不足」で失敗するケースが多いのが実情です。
現場でよく聞く「失敗」から、その構造的なリアルを解説していきます。
監視専任問題|「運用監視止まり」になる構造
未経験者のスタートが「監視・運用」になること自体は珍しくありません。問題は、その先に「構築」へ進むルートがほぼ存在しない職場を選んでしまうことです。
これは、監視業務だけで人員が固定され、上流工程(設計・構築)は別会社や別チームが担当して、異動がほぼないケースです。
この環境では、CCNAを取得し、評価を得られたとしても、業務内容が数年間変わらず抜け出せない「キャリアの塩漬け」状態に陥ってしまいます。
商流の壁|三次請け以下では「構築」に進みにくい構造
IT業界は多重下請け構造です。この下請け構造が未経験者の成長を阻害することは多くあります。
特に商流が深い(三次請け以降)企業の案件は、すでに設計・構築済みの環境を「手順書通りに維持する」定型業務が中心の傾向です(インフラ特化企業など、一部例外あり)。
エージェントがこの構造や特徴を理解していないと、「未経験歓迎のネットワークエンジニア」という求人タイトルだけで、設計・構築の経験を積む余地がほぼゼロの現場を紹介されてしまいます。
「未経験歓迎」の求人の裏側
「未経験歓迎」という言葉には、ネットワークエンジニアとは程遠い業務が含まれていることがあります。
これは「夜勤ありの監視業務」のみではありません。「ヘルプデスク」や「ITサポート(PCのキッティング)」から「コールセンター」まで含まれる業務内容のポジションも隠れています。
ゆえに、その仕事は「3年後の自分」につながる経験か?という視点が必要です。ここが抜けると「とりあえずIT業界には入ったが、スキルは一切増えない」という結果も起こりえます。
→関連記事:未経験インフラエンジニア求人の落とし穴|3年後に後悔しない会社選び
総合エージェント任せが「危険」な理由
総合型エージェントは幅広い職種を扱っています。そのため「未経験転職」の場合は、担当者がITインフラ領域に特化していないケースもあります。
その場合、ネットワークの工程(監視・運用・構築)や商流構造への理解が浅く、「まずはIT業界で実務経験を積みましょう」といった一般論に寄りがちです。
しかし未経験こそ、最初の一社でキャリアの方向性が大きく決まりやすいのが現実です。専門知識が薄い担当者では、求人提案の段階からズレが生まれてしまうこともあります。
未経験ネットワーク特化の面接対策が弱いケース
未経験ネットワークエンジニアでは、面接対策の「質」が合否を大きく左右します。
しかし実際には、エージェントのサポートが「求人紹介のみ」、「一般的なPRテンプレ」や、「抽象的なアドバイスのみ」のケースは少なくありません。
「未経験 × ネットワーク」という分野は、評価ポイントが明確に存在します。そこを押さえた対策ができていないと、書類通過率や内定率は下がりやすくなります。
まとめ|失敗の多くは「ポジション選択」と「エージェント選定」のミス
このように、未経験の転職失敗は、業界や求人の構造を知らないまま「専門性が低いエージェント任せ」にしてしまうことでよく起こります。
しかし、業界構造を理解し、適切なエージェントを選べば、これらの落とし穴はすべて回避できます。重要なのは「エージェントの規模」ではなく、「ネットワーク領域への理解度」です。
次からは「未経験ネットワーク転職に強いエージェントの見極め方」を解説していきます。
未経験ネットワークエンジニアが失敗しない転職エージェントの見極め基準【3つ】
未経験のネットワーク転職は「ポジション選択」と「エージェント選定」で将来が大きく変わります。
ここでは「どのようなエージェントを選べばよいか」の判断基準を3つ解説します。
① 監視・運用・構築の違いを説明できるか
まず確認すべきは、担当者がネットワーク工程(特に監視・運用・構築)の違いを明確に理解しているかどうかです。これはNWキャリアの基本であり、理解できていない担当者では適切な提案は難しくなります。
質問例:
監視と運用と構築の違いを、具体的に教えてもらえますか?
特に「監視と運用の役割の違い」が曖昧な担当者は注意が必要です。さらにネットワークとサーバーの役割を明確に区別できないケースもありますので、あわせて判断しましょう。
② 「未経験から構築へ進んだ事例」に具体性があるか
次に見るべきは、「未経験から構築へ進んだ事例」を具体的に語れるかどうかです。
質問例:
この求人の紹介実績で、「未経験から何年で構築へ移れた人がいるか」教えてください
「その人は入社前にどの程度のスキル(CCNAなど)を持っていたか?」まで把握できるとベストです。具体的な年数や傾向を即答できるエージェントは、ネットワーク領域の現場事情に精通しています。
③ 「3年後のキャリアパス」まで言語化できるか
専門性が高いエージェントは「内定」のみゴールにせず、「3年後どうなっているか」まで逆算して提案しています。
質問例:
この求人に進むと、3年後はどんなキャリアが見込まれますか?
理想の返答例として「1年目は運用監視の想定ですが、資格取得や社内ラボの利用でスキルを磨けば、2年目には実機を触れ、3年目には構築に携われる見込みです」など、構築へのパスが見えることです。
未経験転職は「短期成功」よりも「長期設計」が重要です。特に「3年後にどこまで行けるか」が最重要です。このステップが見えない担当者では、キャリアが運頼みになりがちです。
「本当にこの求人でいいのか?」と少しでも迷った方へ
未経験のネットワーク転職では、工程理解や商流構造まで踏み込んで相談できるかどうかが重要です。それは、未経験こそ、最初の一社でその後の3年がほぼ決まるためです。
もし少しでも不安があるなら、ネットワーク領域に強いエージェントに一度キャリアの方向性を整理してもらうのも一つの方法です。
※無理に応募する必要はありません。まずは「どの工程から入るべきか」を相談するだけでも、キャリアの見え方が大きく変わります。
\ 自分に合った“未経験キャリア・求人・選考対策”を知りたい方へ /
求人や進め方は、人によって最適解が異なります。
迷った方は、インフラ専門のキャリアアドバイザーへご相談ください
※相談だけでもOKです。今すぐ転職を決める必要はありません。
【目的別】未経験に強いネットワーク転職エージェントの選び方
未経験からのネットワーク転職では、「有名エージェントだから登録する」ではなく、自分の状況・目的に合ったタイプを選ぶことが重要です。
あなたの年齢や現在の学習状況、また「将来どうなりたいか」という目的に合わせて、最適なエージェントを使い分けましょう。
① 【20代・ポテンシャル型】まずはネットワーク業界に入りたい
向いている人:
20代で職歴に自信がない方、基礎から学びたい方
向いているエージェントの特徴:
「未経験→構築移行実績」を具体的に語れる、離職率や研修内容を説明できる
ただし、「未経験歓迎」でも、配属後の工程は必ず確認しましょう。
② 【30代・戦略型】経験を活かしてエンジニアへ
向いている人:
30歳前後以降で、異業種からキャリアチェンジしたい方
向いているエージェントの特徴:
前職経験(マネジメント・顧客対応など)の転用を提案できる、年収幅も現実的に提示できる
「未経験歓迎」でも、ネットワーク学習実績が求められやすい層です。学習が十分か、不足かも確認しましょう。
③ 【スクール併設型】短期集中で基礎を固める
向いている人:
独学が不安な方、実機経験を積みたい方
向いているエージェントの特徴:
研修と転職支援がセットになっている、何を学ぶのか(資格は何が取れるのか)が具体的
「紹介先企業の質や商流」や「スクール費用・退会のペナルティなど」は必ず確認しましょう。
④ 【監視脱出・構築重視型】最短で市場価値を上げる
向いている人:
CCNA取得済み(LPIC/LinuCでも可)
向いているエージェントの特徴:
案件の商流や工程比率を具体的に説明できる、未経験でも「即構築」や「日勤運用」の選択肢がある
「何年後に構築へ行けるか」まで明示できるかを確認しましょう。
比較まとめ
| 状況 | 相性の良いタイプ | 重視するポイント |
| 20代・職歴浅め | ポテンシャル型 | 研修内容と離職率 |
| 30代・異業種 | 戦略型 | 経験転用と不足学習の提案 |
| 独学が不安 | スクール併設型 | 学習内容と紹介企業の質 |
| CCNA取得済 | 構築重視型 | 商流と工程比率 |
迷ったら「現在地」と「目的」を整理する
未経験ネットワーク転職では、相談するエージェントの専門性が結果を左右します。インフラ領域に特化した視点で、監視・商流・工程設計まで踏み込んで整理できるかどうかが重要です。
また、当社は未経験ネットワーク転職のキャリア設計を専門にサポートしています。「何から始めればいいか分からない」という段階でも問題ありません。
▶ 無料キャリア相談はこちら
相談のみでもOKです。無理に応募を勧めることはありません。
エージェント選びで失敗する「4つの典型パターン」
未経験のネットワーク転職では、担当者個人の問題だけでなく「エージェントの方針」や「ビジネスモデル」によって、提案内容が大きく左右されることもあります。
エージェントに悪意がなくても、「成約優先の方針」が強い場合、あなたの「キャリア(成長優先)」とズレるケースがあります。特に、以下のパターンに当てはまる提案には注意が必要です。
① 「応募スピード×応募数」を最優先する
未経験転職でよくあるのが、キャリア設計よりも「応募スピード」や「応募数」を優先するパターンです。エージェントの収益構造上、早期に内定が出るほど効率が良い側面があります。
リスク:
工程や商流の確認が曖昧なまま選考が進み、入社後に「思っていた業務と違う」というミスマッチが起きます。
未経験こそ、応募前の設計が最重要です。焦らせる方針には注意が必要です。
② 「資格は不要」と学習を軽視する
「資格より実務経験」、「入社してから取得すればよい」と早期の応募を促すパターンです。
リスク:
2026年現在の未経験市場では、CCNAなどの学習実績は「本気度の証明」として重要視されています。資格を軽視すると、条件の良い求人の選考で落とされ続けます。
資格取得を待つと応募時期が遅れるため、「今すぐ応募」を優先する方針では、学習が軽視されることがあります。
③ 「とりあえずIT業界」へ寄せる方針
内定率を高めるために、ネットワークエンジニアとは無関係な求人も提案するパターンです。
リスク:
ヘルプデスクやITサポート、キッティングなどは、3年後のネットワーク構築スキルに直結しません。「IT業界には入れたが、スキルは増えない」状態に陥ります。
未経験転職では、「内定」よりも「工程」を見る必要があります。
④ 「商流が深い案件」に寄せる方針
商流が浅い(一次・二次請け)企業は、選考難易度が高い傾向です。そのため、内定率が高い「三次請け以降(商流が深い)」の案件ばかりを勧めるパターンです。
リスク:
商流が深い現場は手順書通りの定型作業が中心です。設計・構築の経験を積むチャンスが少ない環境を勧められるリスクがあります。
内定優先の方針では、「入りやすい案件」が提案されやすくなります。しかし未経験転職では、1年目・2年目・3年目と、どの工程に進むかが将来を左右します。
「まずは実務経験」で終わらず、3年後まで見据えた提案があるかどうかが重要です。
まとめ|失敗を防ぐために見るべき3つの視点
これらのパターンは、担当者個人の問題というよりも、エージェントの方針や優先順位の違いから生まれます。だからこそ未経験転職では、以下の3点を確認することが重要です。
■エージェント選びで見るポイントまとめ:
・工程(監視・運用・構築)の違いを説明できるか
・商流と案件のフェーズを具体的に語れるか
・3年後のキャリアまで言語化できるか
「内定が出やすいか」ではなく、「3年後に市場価値が上がるか」で判断すること。この視点を持つだけで、エージェント選びの精度は大きく変わります。
内定率に直結する「未経験面接」の準備
未経験のネットワーク転職で企業が見ているのは、現時点のスキルよりも「志望理由の納得感」と「継続できる人かどうか」です。特に重要なのは、以下の2点です。
① 志望動機|なぜ「インフラ(NW)」なのか
未経験の場合は、「なぜIT業界か?」に加え、「なぜアプリではなくインフラなのか?」が問われます。
NG例:
「PCが好き」、「手に職をつけたい」、「将来性がありそう」
抽象的な内容ではなく、インフラを選んだ理由を自分の言葉で語れるかが重要です。志望動機の作り方は、以下記事で説明しています。
→関連記事:未経験インフラエンジニアの志望動機|内定につながる例文と書き方
② 自走・継続力|意欲を「行動」で示せるか
企業側が最も採用を懸念するのは、「入社後に勉強をやめないか」です。
・どれくらい継続して学習しているか
・何を理解し、どこまで実践しているか
上記を具体的に語れると、評価が大きく変わります。未経験面接を効率よく乗り越えたい方は、以下記事が参考になります。
→関連記事:未経験インフラエンジニアの面接対策|質問10選と落ちる人の特徴
まずは「自分の理想につながるロードマップ」を整理しよう
ここまで、エージェントの見極め方や失敗しないための進め方を解説してきました。
しかし、そもそも「自分は何を目指し、どの順番で、どの工程を目指すのが最適か?」が曖昧なままでは、エージェント選びも面接対策もブレやすくなります。
未経験転職で重要なのは、内定を取るだけではありません。「どの工程から入るのか」、「どの資格をいつ取るか」、「3年後にどこまで到達するのか」という全体設計です。
エージェントはあくまで手段。まずは、あなた自身のロードマップを少しずつでも明確にすることが最優先です。
未経験からネットワークエンジニアになる全体像を整理する
未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、最初に整理すべきは「どの工程から入り、どこを目指すのか」という全体設計です。
学習の順番や、監視ループを避けるための考え方などは、以下記事で体系的にまとめています。
→関連記事:未経験からネットワークエンジニアになるには?失敗しない最短ロードマップ
「自分の場合はどうすれば?」と迷う方へ
ロードマップは理解したものの、「自分の年齢や経歴で本当に通用するのか不安」という方もいるはずです。
ネットワーク転職は、年齢・居住地・学習状況などによっても最適解が変わります。インフラ領域に特化した視点で、あなたの現在地と目標を整理することも一つの方法です。
※相談のみでもOKです。無理に応募を勧めることはありません。






