【質問・例文付】ネットワーク・インフラエンジニアの転職面接マニュアル

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

面接質問集は世の中にたくさん出回っていますが、インフラエンジニアを応募した場合の面接質問は、どのようなことが聞かれるのでしょうか。

また面接前に、どのような準備や対策をすると効果的でしょうか。

面接で落ちると、へこんでしまったりもしますが、面接は「事前準備」でほとんどが決まりますし、面接が苦手な人でも、面接準備や対策を適切にしっかり行う事で、内定率は間違いなく上がります(事前準備をしっかりやることで、急に内定を連発する人もいます)。

今回は、事前準備をすることとして、インフラエンジニア面接で良く聞かれる、合否に直結する5つの質問や、未経験者が聞かれる3つの質問などを、面接で合格するためのポイントとともに説明します。
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目次

【経験者・未経験者向け】ネットワーク・インフラエンジニア転職面接で、よく聞かれる5つの質問

最初に、インフラエンジニア経験者・未経験者問わず、インフラエンジニア面接でよく聞かれる、5つの質問を説明します。

下記5つの質問の事前準備は、経験者・未経験者問わず「必須」といえますので、最低限下記5つの内容はご準備されることをお勧めします。

■準備必須:インフラエンジニア面接でよく聞かれる5つの質問
・質問①:自己紹介をしてください。
・質問②:今回の転職理由を教えてください。
・質問③:当社への志望理由を教えてください。
・質問④:将来のキャリアビジョンを教えてください。
・質問⑤:あなたの強み・弱み(長所・短所)を教えてください。

上記5点がネットワーク・インフラエンジニアの面接において、非常によくある重要な質問であり、「質問をしない会社はほぼない」といえる質問でしょう。

この「ネットワーク・インフラエンジニア面接でよく聞かれる5つの質問」の事前準備のために、対策の仕方やポイントを、下記にて説明します。

ネットワーク・インフラエンジニア面接の質問①:自己紹介をしてください。

「自己紹介」は面接の最初の質問になることが多く、自己紹介で失敗してしまうと、面接終わりまで失敗が影響し続けることもありますのでご注意ください(自己紹介は、「自己PR」と呼ばれることや、「経歴紹介」といわれる事もありますが、同意味と考えてOKです)。

自己紹介の伝え方は、「名前と職務経歴の要約」を話します(今までの仕事内容を時系列でお話するとスムーズでしょう)。

ただし、面接官は、履歴書と職務経歴書に目を通していますので「簡潔」に1-2分以内ぐらいの時間でお伝え下さい(文字数で言うと、400-800文字程度です)。

■自己紹介のポイント:
・簡潔に分かりやすく伝えられているか
・具体的な内容か
・何を学び、何を得たか、そしてそれは今後どう活かすことができるか

自己紹介サンプルは、ここをクリック
⇒自己紹介サンプル
山田太郎と申します。28歳です。私は大学卒業後、株式会社●●に就職し、6年間エンジニアとして、ネットワーク・サーバの運用監視業務に携わってまいりました。
入社して3年間は、監視オペレータとして24/365のシフト勤務を行いながらLPIC レベル1を取得し、その後は3年間、インフラエンジニアとしてネットワーク・サーバの運用業務に携わっております。
今後はインフラエンジニアとして更に上流工程に携われるように、先月にCCNAを取得しましたので、これからは勉強して得た知識も活かしながら、インフラの設計構築業務が出来るエンジニアになり、会社やお客様に貢献したいと考えております。

■関連記事:ネットワークエンジニアの自己PRの作り方【アレンジ可能な例文付】

ネットワーク・インフラエンジニア面接の質問②:転職理由を教えてください。

企業が転職理由を聞く理由は、あなたの今回の「転職の目的」を明確にするためです。

企業側が転職理由を聞く意図は、「どのようなポイントで企業を選んでいるのか」を確認することで、「自社にマッチする人材なのか」や「同じような理由で再度転職をしないかどうか」を確認するためです。

転職理由の伝え方は、「ポジティブ言葉」で伝える事が必要であり、今勤めている会社の愚痴を言い過ぎるとネガティブになりますので、お気を付けください。

■転職理由のポイント:
・転職理由は、前向き、積極的な理由か
・辞めたい会社の悪口を並べていないか

転職理由サンプルは、ここをクリック
⇒転職理由サンプル
インフラエンジニアとしてキャリアアップを考え、転職を考えています。
現職での仕事は、ネットワーク・サーバの運用業務であり、インフラエンジニアとして更に必要とされる人材になるためには、インフラの設計構築経験を積むことが必要だと考えておりますが、現職が3次請け企業であり、インフラ運用保守専門会社となるため、現職では上長や営業に相談をしても、設計構築プロジェクトへの異動が難しい状況です。
私としては30歳になる前にインフラ構築業務に携わらないと、エンジニアとしての後がないと考えており、インフラエンジニアとしてキャリアアップを20代のうちに実現したく、現在転職活動を行っています。

インフラエンジニア面接の質問③:当社に興味を持った理由を教えてください。

当社に興味を持った理由は、「応募する会社への志望理由」であり、選考難易度が高い会社になればなるほど、「当社に興味を持った理由」が重要であり、面接官を納得させる必要があります。

1次請けSIerやインターネット事業会社、外資系等の企業を応募する場合には、「応募する会社への志望理由は必須」ですが、2次請けSIerやSESを応募する場合は、「当社に興味を持った理由」よりも「転職先をどのようなポイントで選ぼうとしていますか?(転職先を選ぶ基準)」の方が聞かれやすい傾向が強いです。

また、転職先を選ぶ基準を作れば、志望動機としても使えますので、志望度が高い企業に関しては、「当社に興味を持った理由」を作り、それ以外は「転職先を選ぶ基準」を考え、対応しても良いでしょう。

転職先を選ぶ基準・志望理由サンプルは、ここをクリック
⇒転職先を選ぶ基準・志望理由サンプル

転職先を選ぶ基準のサンプル:
私が転職先を選んでいる基準(ポイント)は2つです。
転職先を選ぶ基準① インフラエンジニアとしてキャリアアップ出来る環境(インフラ設計構築が出来る環境)
転職先を選ぶ基準② 腰を落ち着けて就業が出来る環境(エンジニアフォロー制度、給与が上がる評価制度)


上記の「転職先を選ぶ基準」を使い、志望理由を作った場合は、下記です。

志望理由サンプル:
私が御社を志望する理由は2つあります。
1つ目は、インフラエンジニアとしてキャリアアップ出来ると考えたためです。
御社は、インフラ構築以上を専門としてプロジェクトを請けているという情報をホームページより拝見し、私の今までのインフラ運用経験や取得資格を活かしながら、インフラ構築に携われると考えたためです。
2つ目は、腰を落ち着けて長期就業が出来る環境と考えたためです。
私は1社で長く腰を落ち着けて就業が出来ないと、キャリア形成は出来ないと考えており、長期就業が可能な環境を希望していますが、御社はホームページで拝見させて頂いた内容では、エンジニアへのフォローアップ制度や、評価制度が非常に充実していると感じ、ご縁を頂ければ貴社で長期的にインフラエンジニアとして貢献をさせて頂きたいと考えているためです。

■志望動機のポイント:
・応募する会社のことを理解しているか
・転職先を選ぶ基準(軸)を理解しているか
・1次請けSIer、事業会社、外資系企業を受ける時は、「応募企業を希望する理由」まで伝えられるか

また、転職先を選ぶ基準を考える場合は、過去記事の「面接でよくある志望動機のような質問」に考え方を記載していますので、よろしければあわせてお読みください。

■関連記事:【7つの例文・解説付】ネットワークエンジニアの志望動機の作り方

ネットワーク・インフラエンジニア面接の質問④:将来のキャリアビジョンを教えてください。

将来のキャリアビジョン関連の質問は、ほぼ間違いなく聞かれる質問の一つでしょう。

また、「将来のキャリアビジョンは?」という質問の仕方ではなく、「将来どのようになりたいですか?」や「5-10年後は、どんなことをしたいですか?」と聞かれることもあります。

企業が「将来のキャリアビジョンを聞く理由」は、「あなたが求めるキャリアビジョンを、会社として提供出来るか?」を確認するためです。

ネットワーク・インフラエンジニアとして、5年後、10年後にどのようになっていたいのか?(どのように活躍したいのか?)を具体的に話せるように、まとめておきましょう(また、応募する会社で実現可能なキャリアビジョンを話す方が、内定率は高くなります)。

■将来のキャリアビジョンのポイント:
・今までの経験を活かし、自分がどのように努力しようと思っているのか
・理想ばかりを言い過ぎていないか(現状と理想のギャップを把握している必要があります)
・具体的に将来のキャリアビジョンが語れ、どのようなこれから努力していこうと考えているかまで話が出来ると更に評価が上がります。

将来のキャリアビジョンのサンプルは、ここをクリック
⇒将来のキャリアビジョンのサンプル
私は今までのインフラエンジニアの経験を活かして、5年後にはプロジェクトリーダーとして、ITインフラ全般の設計構築から管理まで任される人材を目指しています。
また、10年後にはプロジェクトマネージャとして、インフラからアプリケーションまで全体を見れるようなプロジェクト管理者になりたいと考えています。
もちろん、現在の私のスキルレベルでは足りないことは自覚しており、現在は技術力をつける時期だと考えておりますので、まずは現場で設計構築の経験を積みながら、今年度中にCCNPとLPICレベル2を取得して、実務経験のみではなく、体系的な知識もつけることで、足りない経験を埋め合わせようと考えています。

■関連記事:【解説】インフラエンジニアのキャリアパス、未経験から、経験者まで

インフラエンジニア面接の質問⑤:あなたの強み・弱み(長所・短所)を教えて下さい。

強み・弱み(長所・短所)を聞く理由(質問意図)は、強みと弱みで異なりますので、別々に答えます。

・強み(長所)を聞く理由:
面接で話しているあなたの印象と、長所を話すあなたの印象が合致しているかを確認することが最近のエンジニア面接では一般的といえます。

強み(長所)は最近面接で聞かれる事が少なくなりましたが、いまだに面接で聞かれることがありますので、念のため準備をされた方がよいでしょう(強みは、よっぽどの内容で無い限り、合否に影響はしません)。

・弱み(短所)を聞く理由:
あなた自身が、「あなたの弱み(短所)をちゃんと理解して、改善しようとしているか?」を確認することで、「しっかり成長する人材か?」を判断するための質問です(自分の弱みをわかっていない人や、弱みを改善しようとしていない人は、成長しにくい、という考え方です)。

また、「弱み(短所)」という質問ではなく、「今までで経験した失敗の中で、一番大きな失敗を教えてください」という質問になる事もあります。

答え方は、「改善すべきポイントと改善策」をあなた自身が答えられるかであり、答え方によっては選考NGになりやすい質問ですので、「弱み(短所)」は、事前準備必須といえる質問です。

■強み、弱みのポイント:
・自分自身を客観的に見ることが出来るか
・得意なことを今回の仕事と関連付けて話せているか
・裏付けとなる具体的な事例を盛り込むことが出来ているか
・不得意なことに対してどのように取り組んでいるか
・失敗に対して、どのように対処したか

強み、弱みのサンプルは、ここをクリック
⇒強み、弱みのサンプル
・強み(長所)サンプル:
強みとしては、自分が立てた目標に対して、計画的に努力できることが長所と考えています。
例えば、私は監視オペレーターから運用業務を目指す時に、2ケ月でLPICレベル1を取得しようと考え、目標を達成して運用業務にステップアップしたことがあり、今回は構築業務にキャリアアップを考え、2ケ月計画で勉強を行い、CCNAを取得した経緯もあります。
目標を立てた際に、計画的に努力することが、私の強みだと考えています。

・弱み(短所)サンプル:
弱みとしては、長所の逆になりますが、自分が目標を立てていない時に、モチベーションを上げきれていない事があります。
ただし、目標を立てた時には、目標達成のために計画的に努力出来る長所がありますので、今後は目標を継続的に立て続け、高いモチベーションを継続し続ける所存です。

また、面接質問に関しての作成・準備が難しい場合は、私どもの方で無料 転職面接模擬練習サービスも行っておりますので、興味がある方はお気軽にお申込みください。

【未経験者向け】インフラエンジニア転職面接で、追加で聞かれる3つの質問

インフラエンジニア未経験者の場合は、志望動機と直結する質問として、下記3点の質問が追加で聞かれますので、事前に回答を準備しておくことが重要となります。

■未経験者は準備必須:未経験インフラエンジニア面接でよく聞かれる3つの質問
・未経験者向けの質問①:なぜIT業界・ITエンジニアに興味を持ったのか?
・未経験者向けの質問②:IT業界・ITエンジニアの中で、なぜインフラエンジニアに興味を持ったのか?
・未経験者向けの質問③:インフラエンジニアになるために、勉強(努力)はしていますか?

未経験者の場合、上記3点も、面接において非常に重要な質問になります。

最低限こちらの内容はご自身の言葉でしっかりと語れるように、準備頂くことがよろしいかと思います。

では、ひとつずつ、質問に関して説明していきます。

未経験インフラエンジニア向けの質問①:なぜIT業界・ITエンジニアに興味を持ったのか?

IT業界やITエンジニアの経験がない人は、「なぜIT業界・ITエンジニアに興味を持ったのか?」の質問があります。

この質問で企業側が聞きたいのは、「(1) IT業界・ITエンジニアに興味を持ったきっかけ(背景)」と「(2) IT業界・ITエンジニアに魅力を感じる理由」の2点です。

未経験インフラエンジニア向けの質問②:IT業界の中で、なぜインフラエンジニアに興味を持ったのか?

IT業界・ITエンジニアに興味を持った理由を説明した後は、「ITエンジニアの中でも、なぜインフラエンジニアに興味を持ったのか?」の質問があることが多いです。

この質問で企業側が聞きたいのは、「プログラマー、SEではなく、なぜネットワークやサーバー系のエンジニアに興味を持ったのか?」です。

未経験インフラエンジニア向けの質問③:インフラエンジニアになるために、勉強(努力)はしていますか?

企業側のこの質問意図は、「本当にインフラエンジニアになりたいのであれば、インフラエンジニアになるための勉強はしているはずなので、どれくらい勉強しているのか?」を聞くことで、「応募者の本音の意欲や熱意」を確かめる質問です。

上記の「未経験者向けの3つの質問」は、未経験でインフラエンジニアを目指すにあたり、ほとんどの会社で聞かれる、非常に大切な質問ですので、あなたが未経験者の場合は「最重要の質問項目」として、絶対に準備することをおすすめします(むしろ、この未経験者向けの3つの質問を面接でしない会社は、入社を検討するには危険な会社とも言えます)。

また、未経験者向けの3つの質問の答え方に関して、未経験者の方向けに参考となる記事として「ネットワークエンジニア・インフラエンジニアの志望動機の作り方」がありますので、よろしければあわせてお読みください。

あわせて、未経験者の方に関しても、面接質問に関しての作成・準備が難しい場合は、私どもの方で無料 転職面接模擬練習サービスも行っておりますので、興味がある方はお気軽にお申込みください。

■関連記事:未経験からネットワークエンジニアになるには?求人の実状や年収、転職のやり方などを解説

インフラエンジニア転職面接の「逆質問(最後に質問はありますか?)」

面接の最後には、ほとんどの会社で「最後に弊社に質問はありますか?」と聞かれます。

この面接官からの「逆質問」は、どの程度重要視されていて、どのように質問をすればよいのでしょうか?

逆質問の重要度:

逆質問を多くの方がそれ程重要視されていないと思いますが、この「面接官に、何を質問するか」は想像以上に重要です(どのような質問を行い、回答をどのような姿勢で聞いているのか?は、合否にも大きく影響します)。

というのも、面接官は逆質問をする事で、「あなたが転職先を選ぶ際に、どのような点を重視しているのか?」や「応募ポジションや面接時に話した事などを理解しているか?」という点を見ています。

例えば、転職理由で「エンジニアとしてのスキルアップのために、転職を希望している」と話した場合に、逆質問で「スキルアップ以外の事(例えば、残業時間や離職率など)ばかり聞くと、面接官は「本当にスキルアップを希望しているのか?」という感情になる事もあります。

ゆえに逆質問は「応募企業への興味や、入社への熱意を伝える手段の一つ」と考え、志望動機に関連づける事が一番おすすめと言えます。

逆質問は、何個ぐらいする方が適切か:

逆質問の数は、面接時間・面接官の都合によって変わりますが、一般的には3-5個くらい逆質問を出来ると良いでしょう。

また、逆質問で一番やってはいけない事が「質問はありません」という回答です。

「質問はありません」は、会社への興味がないように受け取られてしまう事も多く、「質問はありません」と言った瞬間、志望度不足・意欲不足でNGにする会社もありますのでご注意ください。

補足:逆質問のメモについて

逆質問は、事前準備として「手帳」や「メモ帳」に聞きたい内容を書いておき、メモ帳などを見ながら質問することをおすすめします(もちろん、面接官に「事前に質問をメモしてきましたので、メモを見てもよいですか?」と聞く事は、ビジネスマナーとして必要です)。

メモ帳に書いておけば、面接時に逆質問の内容を忘れる事はありません。

また、メモ帳を使う大きなメリットとして、「面接官の返答内容をメモできる」事があります(面接官の返答内容をしっかりメモをすると、志望度が高そうに見えかつ、真面目な印象を見せる事ができ、面接官の印象も意外なほど良くなります)。

ネットワーク・インフラエンジニア転職面接の事前準備

下記からは、ネットワーク・インフラエンジニア面接の事前準備に関しての説明をします。

事前準備には、「企業研究」と「適性試験対策」の2つがポイントでしょう。

転職面接の事前準備①:企業研究

あたりまえですが、会社のホームページにはしっかり目を通しましょう。

特に「会社概要」、「サービス概要」、「欲しい人材像」、「企業理念」などはしっかり目を通し、「他の会社との違い」と「面接で質問したいこと」が見つかったら、企業研究は進んだといえるでしょう。

また、志望度が高い企業であれば、企業のFacebookページなども確認しておくと、面接での話がはずむこともありますし、企業側からも「しっかり会社を調べている応募者だ」と思ってもらえることもあるでしょう。

転職面接の事前準備②:適性試験対策

適性試験は、筆記試験と、性格診断が行われることがあります。

適性試験対策は、経験者の場合と未経験者の場合は異なりますので、分けて説明します。

ネットワーク・インフラエンジニア経験者の適性試験対策

筆記試験対策は行わなくてもよいでしょう(筆記試験を実施する企業は多くなく、また筆記試験でNGになる事も少ないので、面接練習に時間を費やすべきでしょう)。

ただし、性格診断は、「ストレス耐性スコア」が低い場合は、落ちる事がありますので、性格診断試験だけを気を付けて受けるとよいでしょう。

ネットワーク・インフラエンジニア未経験者の適性試験対策

未経験者は、筆記試験を実施される事が一定数あります(目安としては、未経験採用の3割くらいの企業は筆記試験あり)ので、筆記試験に自信がなければ、筆記試験対策は1-2日ほどかけて行ってもよいと思います(ただし、全ての筆記試験に対応することは難しいので、適性試験対策は、SPI3のみを行って、「問題を早く正確に解く練習」のみをやることをおすすめします。「問題を早く正確に解く練習」のみをおすすめする理由は、「時間が足りなくて、全ての問題に解答ができなかった」という人が多いためです)。

あわせて、未経験者の場合は、性格診断はかなり重要です(特に、ストレス耐性、チームプレー、積極性の項目は判断されやすい所です)ので、気を付けて性格診断を受けてください(性格診断で落ちるケースは多いでしょう)。

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアの面接、質問、対策についてのマニュアルは以上となりますが、マニュアル以外のやり方で、更に内定率を高めるためには「面接で落ちる理由(企業が採用をしない理由)」を押さえておく事が効果的です(面接で落ちる理由と「逆」の道を進めば、内定しやすいでしょう)。

■関連サービス:無料転職相談のご登録

最後に補足として、未経験者に関して、企業が採用しない理由(ネットワーク・インフラエンジニアが面接でNGになる理由)の「本音」トップ3を説明します。

(補足)未経験ネットワーク・インフラエンジニアの本音の面接NG理由、トップ3

ネットワーク・インフラエンジニアを未経験で募集する会社の「内定難易度」は会社によって異なりますし、NGの理由の言い方は企業によって異なります(NG理由を伝えない事の方がむしろ多いでしょう)が、未経験募集求人で落ちた場合は、採用企業はだいたい下記を考えていますので、参考としてください。

面接でNGにした理由1位:未経験でプロジェクトにアサイン出来るかわからない

つまり、選考をした結果「プロジェクトに入れ無さそう」と思われてしまったためです。

「プロジェクトに入れなさそう」ってどういう事?

と思われる人もいらっしゃるかも知れませんので、「プロジェクトに入る」ということを説明します。

まず、未経験ネットワーク・インフラエンジニアの場合は、基本的に「まずは、お客さま先(お客さまの職場)で仕事をしてもらう」事がほとんどです。

もちろん、経験を積んだ後に、ネットワーク設計などといった工程では、自社に仕事を持ち帰る事もあったりしますが、最初はほぼ「お客さま先」の仕事でしょう。

そのお客さま先の仕事に就く事を、「プロジェクトに入る」と言ったりしますが、プロジェクトに入るには「お客さまとの面談を通過」しないといけません(請負の場合は別だったりもします)。

その「お客さまとの面談」で落とされてしまうと、プロジェクトに入る事が出来ず、仕事ができずに「社内待機(会社によっては自宅待機の場合もあります)」となります(IT業界では、プロジェクトに入ってないことを「アベる(availableのアベです)」と言います)。

ゆえに、お客さま面談を通過しなそう(アベりそう)な場合は、基本採用されません(プロジェクトに入ってもらえないと、お客さまからお金をもらえず、給与だけを払わないといけないため、採用企業が赤字になってしまうためです)。

このお客さま面談は(プロジェクトの配属先によって求められるレベルは変わりますが)、基本は、コミュニケーション力などといった「ヒューマンスキル」と、仕事を早期に任せられそうかといった「ITインフラ知識」の総合点になりがちです。

つまり、プロジェクトに入るための「ヒューマンスキル」と「ITインフラ知識」の総合点が足りていないと思われてしまった事が、一つの大きなNG理由です。

面接でNGにした理由2位:本当に長続きするかわからない

つまり、選考をした結果、「何かがあった時に、辞めてしまいそうだ(早期退職の可能性がある)」と思われてしまったためです。

ネットワーク・インフラエンジニアを育てるには、会社はお金と時間がかかります。

お金と時間をかけ、研修をして育てても、「退職」をされてしまうと、今まで育てたお金と時間が無駄になってしまうので、可能な限り長く勤めてもらえそうな人を優先して採用します。

ゆえに、面接では「簡単に退職しないか?」、「モチベーションを継続出来るか?」を判断するために、「今までの学歴・職歴で、選んだ理由、辞めた理由」から「辛い環境を乗り越えた経験」や「一つの事を深堀してやり続けた行動・取組」などが聞かれやすいといえるでしょう。

未経験ネットワーク・インフラエンジニアで落ちる大きな理由の一つに、「本当に長続きするのか?」といった継続性も見られています。

面接でNGにした理由3位:意欲不足

つまり、ネットワーク・インフラエンジニアになりたい意欲が不足していると思われたためです。

この意欲不足というのは、「志望動機の強さ」だけを見ている訳ではありません。

もちろん志望動機の強さも見ていますが、志望動機と同等レベルで、下記が面接時のコミュニケーションにて判断されています。

・受け身、消極的ではないか?(受け身や消極的だと、なかなか育ちにくいため、意欲不足という判断)
・何がやりたいかをわかっているか?(何がやりたいかを分かってないと、意欲を発揮できないという判断)
・やりたい事に対して、行動や努力をする姿勢が見えるか?(やりたいと言うだけでは不足で、やりたい事をやるために「今何をしているのか?」といった行動・意欲を見せる事が重要)。

意欲が不足していると思われると、「ネットワークエンジニアとして育てる事が難しい」や、「育てても成長が遅そう」と感じられ、お見送りとなってしまいます。

未経験の場合は、「プロジェクトにアサイン出来るかわからない」、「本当に長続きするかわからない」、「意欲不足」の3つが、お見送りとなる主な本音の理由です。

この3つの理由以外には、「素直さ」、「協調性」、「コミュニケーション力」などもありますが、すぐ改善しやすいかつ、大きく合否に影響するのは、「プロジェクトにアサイン出来るかわからない」、「本当に長続きするかわからない」、「意欲不足」の3点でしょう。

もし、あなたが、「プロジェクトにアサイン出来るかわからない」、「本当に長続きするかわからない」、「意欲不足」に当てはまってしまいそうであれば、全てを払拭しやすいおすすめのやり方は、IT系の資格であるCCNAかLPIC(LinuC)を取る事です。

CCNAかLPIC(LinuC)を取得すれば、ITインフラの知識ありとみなされ、プロジェクトに配属しやすく、「資格を取っているから、意欲もあるようだし、簡単には辞めないだろう」と思われます。

CCNAやLPIC(LinuC)に関しては、別記事で詳細を記載していますので、もし資格取得に興味があれば、あわせてお読みください。

■関連記事:【断言します】CCNAは転職・就職で非常に有利になる資格です
■関連記事:LinuC(LPIC)は転職・就職でどれくらい有利?取るべき人と不要な人とは
■関連記事:CCNAとLPICは、どっちを取るべき?需要や難易度等を説明します

さいごに

最後になりますが、面接で一番重要なことは【面接は自分の良さをアピールする場である】ことを忘れないことです。

面接での身なり、振る舞い、話し方、話の聞き方、話す内容も含めて、すべてが評価の対象であり、企業側にアピールになっているものかを客観的に捉えると、更にあなたの評価につながるでしょう。

また、質問への回答に関しても、アピールにならない回答は極力抽象的な表現にし、アピールする内容は「より具体的に」お話をすることが大切です。

※長所は、具体的に。短所はアピールするものでないので、可能な限り抽象的に、がポイントです。

ぜひ転職活動、面接頑張ってください。
本内容が少しでも参考になれば、幸いです。

■関連記事:ネットワークエンジニアの自己PRの作り方【アレンジ可能な例文付】
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