ITサポート事務の5つの大変な所と4つの良い所、働き方なども説明します

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こんにちは、IT専門の転職エージェントの中の人です。

最近未経験採用でよく聞く「ITサポート事務(IT事務)」ですが、「IT」というワードがついていますので、「ITって大変じゃないの?」、「実際の働き方はどうなの?」と思ってしまうかも知れません。

また、求人広告などで、「未経験でもなれる!」、「年収は一般事務よりも高い!」など、ITサポート事務の良い所ばかりが強調されていますが、個人的にはITサポート事務の大変な所や、デメリットが説明されていないのが気になっています。

ITサポート事務は、合う人には天職かも知れませんが、あわない場合は早期に辞めるケースも結構あり、人によって、合う、あわないが分かれる職種だと思います。

今回は、あなたが転職で失敗しないように、ITサポート事務の働き方、大変な所や良い所、向いている人、向いていない人といった実状を、第三者の視点でフラットに説明したいと思います。
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目次

IT事務ってどうなの?働き方や残業は?

ITというと、「残業」、「ハードワーク」の印象があるかも知れませんが、ITサポート事務はそれ程残業が多いわけではありません(働き方はしっかり管理されています)。

常に定時終了とは言えませんが、平均すると、月の残業時間は20-30時間程度で収まっており、残業で苦しむ人はそれ程多くはなく、残業が多いので辞めたい!と考える人は多くありません(ただし、全てが忙しくない訳ではなく、一定期間忙しくなることなどはあります)。

しかし残業に関しての考え方は人それぞれですので、あなたが月20-30時間の残業を想像した時に、「残業が多い!」と思うようであれば、向いていないかも知れません。

では、大変な所や難しい所とは、どのような所でしょうか?

ITサポート事務を退職する人が語る、大変な所、きつい所(合わなかった所)を下記にて説明します。

IT事務ってどうなの?5つの大変な所、つらい所

ITサポート事務を辞めていく人が感じる大変な所、つらい所、合わなかった所は、まとめると下記になります。

・IT事務の大変な所、つらい所①:ITであること

ほとんどの会社が入社後に研修を設けていますし、未経験から出来るような仕事を任せてもらうことは多いのですが、「仕事内容にITがからむ事」に大変さ、難しさを感じる人は多いです。

恐らく初めてITに携わる場合は、聞きなれないIT用語がたくさん出てきますし、この意味不明なIT用語が理解出来ず、最終的には拒否反応が出てしまうケースもあります。

また、IT業界は「プロジェクト別で仕事が進む」ので、プロジェクトが変わると、必要とされるIT知識も変わり、新たな知識を付けていく必要があります(あまり勉強をしたくない人には、向いていないかも知れません)。

・IT事務の大変な所、つらい所②:ほとんどが、お客さま先に常駐です(一人派遣も、勤務する会社によって、結構あります)

未経験ITサポート事務求人は、雇用形態が正社員・契約社員と書いてあるため、お客さま先に常駐ってどういうこと?一人派遣ってどういうこと?と思われる方もいるかも知れませんが、IT系は「正社員や契約社員でも、お客さま先に派遣で就業」という事は結構多いです。

また、未経験ITサポート事務求人のお客さま先の常駐率ですが、これは私の勝手な目安ですが、求人サイトに載っているような求人の95%くらいはお客様先常駐(特定派遣)だと思います。

このお客さま先への常駐を「出向」と言う人がたまにいますが、出向ではなく「派遣(正確に言うと、特定派遣)」です(決して出向ではありません)。

つまり、「出向の場合、基本的にはどこかのタイミングで自社勤務に戻る」ことになりますが、「特定派遣の場合、自社勤務になる事はほぼない(ずっとお客さま先で勤務継続が確定する)」と考えると、誤解が少ないかも知れません。

出向と派遣の違いを知りたい場合は、下記は他社記事となりますが、興味がある方はお読みください(興味がない方は、飛ばしてください)。

※参考 エン転職:出向と派遣って何が違うの?

また、一人派遣を経験したことがある人はわかるかも知れませんが、上司が同じ職場にいないことが多いため、頑張っても評価に反映されにくく、努力して評価をされたい人にはなかなかつらい環境かも知れません(これは、ITサポート事務で、結構多い退職理由です)。

・IT事務の大変な所、つらい所③:マニュアル通りの仕事が基本

こちらは好き嫌いが分かれる所でありますが、職場によってマニュアルがあり、マニュアルに沿った仕事のみをやる事が基本です(場合によっては、マニュアルを作る仕事もありますが)。

マニュアルに沿った仕事のみと聞くと、「単純作業が多いのでは?」と考えてしまうかも知れませんが、その通りです。

ITサポート事務は単純作業が非常に多い仕事です。

単純作業のみをメインでやりたい人には向いていると思いますが、単純作業の繰り返しが苦手な人は、つらい環境かも知れません。

・IT事務の大変な所、つらい所④:場合によっては、シフト勤務あり(土日出社、場合によっては、夜勤シフトもあります)

配属となるプロジェクトによって異なりますが、シフト勤務となる可能性も相応あります。

また、週休2日でも、土日休みではない場合(例えば、日曜、水曜が休みなど)はあります(プロジェクトによっては、夜勤シフトが発生することもあります)。

もちろん、必ずシフト勤務になるとは決まってはいませんが、土日休みが絶対欲しい!というような場合は、少しつらいかも知れません。

・IT事務の大変な所、つらい所⑤:クレーム対応や人間関係で大変なこともある

ITサポート事務は、お客さまからの「クレーム対応業務」を行うこともあり、クレーム対応が苦手な人は、結構大変かもしれません。

また、プロジェクトが変わると、チームメンバーも含めて全て変わりますので、一から人間関係を築き直す必要があります。

ここまではITサポート事務の大変な所、きつい所をあげましたが、下記からはITサポート事務も良い所を説明します。

IT事務ってどうなの?4つの良い所

・IT事務の良い所①:ワークライフバランスは比較的良好

ITサポート事務は残業がしっかり管理されており、無駄な残業はなかなか出来ない傾向があります(派遣先のお客さまに管理されているので、残業はそれ程多くは発生しません)。

ゆえに、残業や拘束時間を減らしたい人には、向いているポジションと言えるでしょう。

・IT事務の良い所②:ITスキルを学べる

こちらは好き嫌いが分かれる所ではありますが、ITスキルを学びたい人にとっては学べる環境があり、ITスキルを学べる環境は良いと思います。

基本的には、オフィスソフトからネットワーク、サーバー、OA機器など、「浅く広く」学ぶ可能性が高いですが、お客さまからよくある質問からITスキルに興味を持つことはあります。

例えばお客さまからよく聞かれる質問で「ネットワーク技術」がありますが、お客さまから聞かれる質問に答えていくうちにネットワークに興味を持ち、「ネットワークを調べていたら、ネットワークは面白いと考え、ネットワークエンジニアにキャリアチェンジをした」というようなキャリアパスはあります(ITスキルを学んだから出来るキャリアパスでしょう)。

ただしITサポート事務は、応募企業が「ウチはIT研修が充実しています」と言っても、ほとんどが「必要最低限のIT研修のみ」となりますので、あまり企業のIT研修をあてにしない方がよいと思います。

・IT事務の良い所③:お客さまから「ありがとう」と言われることもある

仕事によっては、お客さまから「ありがとう」といった感謝の言葉を頂くことは少ない職種もありますが、ITサポート事務は、あなたのサポート対応の質が高ければ、お客さまから「ありがとう」と言われる事もあります。

この、お客さまからの「ありがとう」や、お客様の喜びの声を聞きたくて、ITサポート事務を続けている人もいます。

・IT事務の良い所④:常駐先は、大手企業が多い

こちらも好きな人は好きな内容ではあり、気にしない人は気にしない内容ではありますが、
ITサポート事務の派遣先(常駐先)は、やはり大手企業が多いです。

よくある常駐先として、例えば通信キャリア(あなたが携帯の契約をしているようなKD●I、ソフト●ンクなど)などは非常に多いですので、綺麗なオフィスに勤めたいような人には、もしかすると嬉しいことかも知れません。

上記でITサポート事務の良い所を説明しましたが、下記からは大変な所と良い所をまとめ、「IT事務に向いている人」と「IT事務に向いていない人」という切り口で説明をします。

IT事務に向いている人、向いてない人

私が今まで「ITサポート事務出身の転職希望者に多数お会いした」中で、ITサポート事務に向いている人と向いていない人を切り分けると、下記になると考えます。

・ITサポート事務に向いている人:
サポート業務で働いていきたい(お客さまにありがとうと言われたい)、ITスキルを学びたい、エンジニアというキャリアに興味がある、と考える人。

・ITサポート事務に向いていない人:
ITが嫌い(苦手)、単純作業の繰り返しが嫌い、クレーム対応が嫌い、客先常駐という働き方が嫌い、給与が上がらないのは嫌だ、と考える人。

また、上記で「ITサポート事務に向いている」「ITサポート事務に向いていない」の両方に当てはまり、悩んでいる場合は、「向いていない部分が克服できるか?」で考えてみるとよいと思います。

例えば、ITが嫌い(苦手)だが、ITサポート事務に興味を持っているのであれば、「ITを一度勉強してみる(例えば、ITパスポートの資格に挑戦してみる)」と、気持ちに整理がつきやすいことも多いので、よければお試しください。

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