こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「IT事務って、やめとけって本当?」
「このまま続けてもスキルが身につかなくて不安、、」
「一般事務と何が違うの?」
こんな悩みを抱える方はとても多いです。
結論、IT事務は「やめとけ」ではありません。ただし、何も考えずに続けると、キャリアが止まりやすい職種 でもあります。
なぜなら、IT事務は「IT寄りの仕事」か「完全に事務寄りの仕事」かで、得られるスキルや将来性が大きく変わるためです。
■この記事でわかること:
・IT事務がやめとけと言われる本当の理由
・どんな職場は続けてもOKで、どんな職場は早めに抜けるべきか
・IT事務の経験を強みに変えるキャリアルート
・今日からできる「最短ステップ」
まずは「IT事務がやめとけと言われる理由」から見ていきましょう。
結論:IT事務は「やめとけ」ではない。ただし、放置するとキャリアが止まる職種
IT事務を経験することで「IT・ビジネス基礎力」という武器が身に付きます。
しかし、この武器が活かされず「キャリアが止まる」人が多いのも事実です。
なぜなら、IT事務は「ほぼ一般事務」のルーチン作業に陥りやすく、以下のような不安に直面しやすいためです。
■IT事務によくある不安:
・雑務ばかりでITスキルが伸びない
・IT業界なのに一般事務との差がない
・スキルが蓄積されず、年収が頭打ちになる
・このまま続けて将来大丈夫か不安
問題は「IT事務そのもの」ではなく、「伸びる環境」か「消耗する環境」かという、「環境依存の強さ」にあります。
なぜ「やめとけ」と言われるのか? その本質は「環境依存の構造」
では、なぜここまで「やめとけ」と言われるのでしょうか?
IT事務が「やめとけ」と言われる最大の理由は、業務のIT度合いが職場ごとに極端に違うという構造的な問題にあります。
■IT事務がやめとけ、と言われる理由:
・ITと言いながら「ほぼ事務・何でも屋」:PCセットアップ、データ入力、Excel作業など。
・成長の実感が薄い:業務がルーティン化しやすく、スキルが蓄積されない。
・結果:スキルが積まれないまま数年経つと、年収停滞・キャリア停滞が起こる。
つまり、環境次第で「IT職」にも「事務職」にもなるのがIT事務であり、この「環境依存の強さ」が「将来性が不安」と言われる根本原因です。
また「IT事務は環境によって将来性が大きく変わる」という点は、インフラ系の他職種でも共通しています。
もし、IT業界の「他の職種のリアル」も知っておきたい方は、以下の関連記事も参考になります。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?底辺・楽すぎと言われる理由と後悔しないキャリア戦略
IT事務が「やめとけ」と言われる5つの現実
IT事務が「やめとけ」と言われるのは、「きついから」よりも、「成長しづらい環境に入りやすい」 ためです。
ここでは、実際の現場で起きやすい「つまずくポイント」を、わかりやすく整理していきます。
① ITと言いながら「事務作業中心」でスキルが積み上がらない
求人では「ITサポート」、「ITアシスタント」と書かれていても、実態は データ入力・備品管理・書類作成 など、少しだけIT寄りの一般事務と変わらないケースが多いです。
その結果、ITスキルが育たないまま数年が経ってしまう というギャップが生まれます。
② Excel作業・備品管理・電話対応の比率が高く「IT要素が薄い」
多くの職場では、IT というより 社内の便利屋ポジション になりやすく、PCセットアップやマニュアル作り、電話・メール対応など事務寄り業務が中心になります。
一方でIT要素は薄いものの、「一般事務より楽そう」と思って入ると、期待とのギャップが大きくなりがちです。
③ ルーティン業務が多く、成長実感を得にくい
IT事務は、手順通りに進める ルーティン業務の割合が高い ため、「昨日と同じ作業」、「誰でもできる作業」が続きやすく、やりがいや成長実感を持ちづらい のが現実です。
④ 派遣・契約社員が多く、年収が上がりにくい構造
派遣・契約社員としての募集が多く、正社員登用やスキル評価の仕組みが弱い職場もあります。
また、正社員になってもIT事務の仕事自体の単価が高くありません。そのため、頑張っても年収が上がりにくい、将来の見通しが立てづらいという不安につながりやすいです。
⑤ エンジニアに進む前提の「前座ポジション」になりがち
IT事務は「エンジニアのサポート役」と見られやすく、アカウント管理や簡単な設定作業が中心になることも多いです。
その結果、主体的にスキルを学ばないまま続けてしまうと、思ったよりキャリアが進まない=前座職で止まるリスク が高まります。
※ 情シスなど上位ポジションに進みたい場合は、IT事務だけだと経験が不足しがちです。
■5つの現実のまとめ:
・ITスキルが自然と身につく職種ではない
・環境次第で、事務寄りにもIT寄りにもなる「幅の広さ」があり、将来につながりにくい
・続けていても、キャリアが積みあがらない職場が多い
だからこそ、「今の職場が、スキルや年収が伸びる環境かどうか」 を見極めることが、最初の分岐点となります。
「やめるべき環境」と「残ってもいい環境」の決定的な違い
IT事務は、どの会社にいるか、どの現場にいるかで「キャリアの伸び方がまったく違う」職種です。
あなたの職場が「伸びる環境」か「止まる環境」かを見極めることが、次の行動への最初の分岐点になります。
やめるべき環境:当てはまるほど危険な消耗職場
以下のような特徴がある現場だと、将来のキャリア・年収アップにつながりにくく、消耗しやすくなります。
| 特徴 | 具体的な傾向例 | 結果 |
| IT要素に触れられない | PCセットアップすら任せてもらえない、Excel作業や雑務ばかり続く。 | 事務寄りに固定され、ITスキルが蓄積されない。 |
| 情シス・IT部門との距離が遠い | 質問しても「後で」と流される、IT部門と業務が完全に分離している。 | IT知識を吸収するチャンスが極端に少なく、成長が見込めない。 |
| 属人化・丸投げ体質がある | マニュアルがない、引き継ぎが曖昧、何でも「とりあえずIT事務にお願い」される。 | ストレスだけが増え、経験がスキルに繋がらない。 |
| 改善文化がなく、仕事がずっと変わらない | 毎日同じルーティン、改善提案が通らない。 | キャリアが数年間まったく進まない停滞リスクがある。 |
残ってもいい環境:伸びるキャリアへの入り口
逆に以下のような特徴がある現場だと、将来のキャリア・年収アップにつながりやすくなります。
| 特徴 | 具体的な傾向例 | メリット |
| IT部門と近い距離で働ける | 情シスやエンジニアと会話できる、相談・質問に答えてくれる。 | 「IT職への入口」 が見え、情報交換で知識が蓄積する。 |
| システム運用・アカウント管理に触れる機会がある | ユーザID管理、権限設定、PCキッティングなどの業務がある。 | 未経験でもITスキルの土台を作りやすく、次のキャリアに直結する。 |
| 業務改善が歓迎される | 業務効率化の提案が通りやすい、手順書作成が評価される。 | 「改善力」が評価され、後のキャリアで武器になる。 |
【判断の目安】あなたの職場は「キャリアが止まる環境」か?
以下の項目で、やめるべき環境の特徴が3つ以上当てはまる場合、キャリアが停滞するリスクが高いと考えてもよいでしょう。次のステップ(転職・学習)を検討すべきタイミングとも言えます。
| やめるべき環境の特徴 | 残ってもいい環境の特徴 |
| 事務作業ばかりでITに触れない | IT部門が近い |
| IT部門に相談しづらい | アカウント管理やPC設定に触れられる |
| 属人化がひどい | マニュアルや引き継ぎが整っている |
| 改善提案が通らない | 業務改善の余地がある |
IT事務の経験を「強みに変える」3つのキャリアルート
IT事務の経験は、活かし方さえ間違えなければ、「次のキャリアの土台」になります。
大事なのは「事務寄りの経験」ではなく、あなたが実際に行ってきた「IT寄りの業務」をどう言語化し、以下の3つのルートで活かすかです。これらが最も現実的で、将来の選択肢も広がります。
ルート① ITサポート・ヘルプデスク(最も移行しやすい最初のステップ)
IT事務の延長線上で挑戦しやすく、キャリアを前に進めるための最初のステップとして最適です。
■ITサポート・ヘルプデスクのキャリア:
・活かせる経験:問い合わせ対応、アカウント管理、PC管理などの実務経験。
・メリット: 「ユーザ対応力」と「PC基礎知識」がそのまま求められる。
・結論:最も現実的にキャリアを前に進められる、キャリアチェンジへの助走。
IT事務からヘルプデスクは即戦力であり、そのまま進めるキャリアパスです。
ルート② IT運用保守エンジニア(市場価値が上がる安定ルート)
IT職として市場価値を一気に高める、インフラエンジニアへの王道ルートです。
■運用保守エンジニアのキャリア:
・活かせる経験:IT部門との連携、簡単なマニュアル作成・手順実行能力。
・メリット:サーバー・ネットワーク・クラウドなどの基礎運用に触れられる。
・結論:将来的にインフラ構築・クラウドに進める「IT職としての本流」。
求められるスキルは高まりますが、年収アップや働き方の融通(リモートワークなど)を目指す人は、「運用保守 → インフラ/クラウドエンジニア」を目指すのがおすすめです。
ルート③ 社内情シス/クラウドエンジニア(最終到達点として人気・高待遇)
働きやすさ、スキル、年収がバランスよく伸びる、IT事務層に人気の高いゴールです。
■社内情シス・クラウドエンジニアのキャリア:
・活かせる経験:業務改善への関心、PC管理、アカウント管理といったIT事務経験。
・注意点:未経験でいきなり目指すのは難しく、ルート②の経験を積むと大きく近づく。
・結論:ITスキルを活かし、会社全体を支える「ビジネスとITの仲介役」を目指せる。
圧倒的な人気職であるため、競争率は高いですが、その分報酬などの見返りも高いポジションです。
このように「ITサポート → 運用保守 → 情シス/クラウド」という流れの中で、より専門的なIT職を目指す方は、インフラやクラウドの理解が役立ちます。
興味がある方は、以下の関連記事でまずは概要だけでも触れておくと、将来の選択肢が広がります。
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を徹底解説
→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・資格・年収・将来性を徹底解説
どうすれば「抜け出せる」?最短でキャリアを変える3ステップ
IT事務は、正しく動けば「最短でキャリアを変えられる職種」です。難しいことをする必要はなく、まずは小さく動いて「方向性」をつかむのが成功のコツです。
ステップ1:今の業務から「IT寄りの強み」を棚卸しする
まずは、今の仕事の中から「ITに近い業務だけ」を抜き出し、言語化していきます。
棚卸しの例:
PCセットアップ補助、アカウント管理・権限付与、マニュアル作成、Excel関数(VLOOKUP/IF など)、業務改善(手順見直し・効率化)など
最初の一歩は「自分がすでに身につけたITスキルに気づくこと」です。小さなスキルでも、こうした経験は、ITサポート、運用保守、情シスなど多くの職種で評価されます。
ステップ2:IT基礎を「軽く触れるだけ」で方向性が見える
難しい勉強をいきなり始める必要はありません。動画を1本見る、AWSを1台触るだけでも、自分に合う・合わないがはっきりします。
■おすすめの始め方:
・YouTubeの「IT基礎」動画を流し見する
・CCNA・LPICなどの入門書を読んでみる
・AWSの無料枠でEC2を立ててみる
触ってみると、「 面白い/苦手」がわかります。このプロセスを踏むだけで、あなたの伸びる方向が見えてきます。
また最初は「苦手」と感じても、学習を続けることで「苦手ではない」や「面白い」に変化することもよくあります。
ステップ3:あなたに合う「最短ルート」をプロに描いてもらう
IT事務は職場ごとの環境差が大きく、自分の経歴だけで最適なキャリアを判断するのは難しいのが現実です。
専門家へ相談すべきこと:
今の環境の価値、どこに進めば最短で年収アップできるか、どの経験が強みとして使えるか、など。
自己判断よりも「プロの視点」を入れたほうが圧倒的に早く、半年〜1年の遠回りを防ぐことができます。
このステップまで進めば、「いつまでIT事務でいるか」、「次にどこへ進むか」の答えが自然に整理されていきます。
大切なのは「大きく動くこと」よりも、「正しい順番で、小さく動き始めること」です。
よくある質問(FAQ)
ここではIT事務の方からよくある質問に答えていきます。
Q1:IT事務からエンジニアになれますか?
はい、可能です。ただし 「IT寄りの業務経験」 がどれだけあるか で難易度が変わります。
アカウント管理・PC設定・業務改善などに触れていれば、ヘルプデスク → 運用保守(もしくは直接運用保守)の順で進むのが最短です。
Q2:IT事務は将来性がありますか?続けるのはあり?
「ITに触れられる環境」なら続ける価値はあります。
逆に、雑務中心でIT要素が少ないなら、 5年後のキャリアが止まるリスク が高いので要注意です。
Q3:IT要素がほぼないのは「やめとけ」ですか?
はい、その傾向があります。
事務寄りに固定されると、市場価値につながるスキルが積み上がりません。IT領域に触れられるかどうかは重要ポイント です。
Q4:派遣IT事務と正社員IT事務の違いは?
一般的に、派遣は「事務寄りの作業」が多く、スキル成長が限定されやすいです。正社員の方がIT部門と関わる機会が増え、キャリアの広がりが大きい ことが多いです。
しかし「正社員の客先常駐型IT事務」の場合は、仕事内容に大きな差はありません。
Q5:今の環境に残るべき?転職すべき?
判断基準は 「ITに触れている量」 です。IT要素が薄いなら転職準備を進め、触れられるならもう少し続ける価値があります。
一方で不安が強い場合は、専門家に相談して「今の経験が活かせる職種」を見てもらうのが確実です。
Q6:未経験だとIT事務は難しいのですか?
難しくありません。「PC操作やExcel、テキストコミュニケーションが最低限できればOK」という求人も多いのが実状です。
ただし、ITスキルが伸びる環境を選ばないと成長しない、年収もほぼ上がらない という点だけ注意が必要です。
また「ITに触れられる仕事に進みたい」、「エンジニア職の方向性を見てみたい」という方は、まずは基礎をざっくり知るだけで十分です。
未経験向けに「最短ルート」だけをまとめたロードマップも用意していますので、次の一歩の参考にしてみてください。
→関連記事:インフラエンジニアに未経験からなるには|転職ロードマップを徹底解説
→関連記事:インフラエンジニアの勉強ロードマップ|順番・独学ステップ・おすすめ教材
さいごに:IT事務は「やめる」よりも「活かして抜け出す」方が将来の幅が広がる
IT事務は、決して「やめとけ」という職種ではありません。ただし、環境によってキャリアが伸びる人/止まる人の差が極端に出やすい職種 であるのも事実です。
大切なのは、「ITに触れられる環境を選ぶこと」さらに「これから経験をどう活かすか?を、正しく判断すること」です。
「続けるべきか、抜け出すべきか」、「この経験はどこまで評価されるのか」
このような悩みを抱えているなら、一度プロに棚卸ししてもらうだけで、進むべき方向がはっきりします。
\ 今の経験が「武器になるか」をプロが無料で診断します /
あなたの強み × 伸びる職種 × 最短ルートを、経験に合わせて具体的に整理します。
「続けるべきか」、「抜け出すべきか」迷っている方もお気軽にどうぞ。
※現在の職務内容・得意な作業から、活かせるITスキルをわかりやすく整理します






