セキュリティエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性・きつい点まで徹底解説

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「セキュリティエンジニアって、実際どんな仕事?」
「年収が高いって聞くけれど、本当に目指せる?」
「きつい・激務という話もあって不安、、」

結論からお伝えすると、セキュリティエンジニアは「今もっとも需要が伸びている領域」であり、正しいステップを踏めば十分に目指せる職種です。

特に、Linux・ネットワーク・AWSなどインフラの基礎を理解している方は、実はセキュリティ領域と相性が抜群に良いという事実はあまり知られていません。

この記事では、セキュリティエンジニアの仕事内容・年収・将来性に加えて、
インフラ経験者が強い理由未経験から目指すロードマップと必要な資格(LPIC・CCNA・AWSなど)を体系的にまとめています。

「自分にも向いているのか?」、「今からキャリアチェンジすべきか?」そんな不安や疑問を解消できる内容になっています。

それでは、まずはセキュリティエンジニアの全体像から詳しく解説していきます。

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

セキュリティエンジニアとは?仕事内容と役割

セキュリティエンジニアとは、企業のシステムやネットワークを攻撃・事故から守る専門職です。

近年はクラウド化の進行に伴い、セキュリティの責任範囲はオンプレミス機器の防御に留まらず、以下の多岐にわたる領域に拡大しています。

■セキュリティエンジニアの業務例:
・AWS/Azure などクラウド環境のセキュア設計
・ログ分析・インシデント対応
・ゼロトラストやIAMなどのセキュリティアーキテクチャ設計

特に重要なのは、「セキュリティ=設定作業ではなく、リスク判断の仕事」であるという点です。

技術力だけでなく、分析力や状況判断が強く求められる専門性の高い職種です。

業務の全体像

セキュリティエンジニアの業務は企業によって大きく異なりますが、インフラに近い領域を中心に整理すると、大きく以下の4つにまとめられます。

業務内容具体的な役割活かせるインフラ経験
① 監視・ログ分析(SOC/SIEM)ファイアウォール、OS監査ログ、AWS CloudTrail、IDS/IPSなどを分析し、攻撃兆候や不審な挙動を検知します。インフラ知識(NW・OS)がベースのため、ログの意味理解やスキル習得が早い。
② インシデント対応(CSIRT)影響範囲の調査、原因特定、復旧対応、再発防止策の提案を行います。判断力と冷静さが求められる、経験を積むほど市場価値が大きく上がる。
③ OS・サーバーの脆弱性診断・管理パッチ適用、影響評価、システム変更のリスク判断、セキュリティ設定管理を行います。OS・ソフトウェアベンダーが公開するセキュリティ情報で、構成の影響を理解できる。
④ インフラセキュリティ設計(ゼロトラスト/IAM)VPC設計、IAM権限設計、ゼロトラスト構成など、インフラ構成と一体化したセキュリティ設計を行います。クラウド時代で最も価値が高い分野。インフラ経験者が圧倒的に有利です。

セキュリティエンジニアの3つのキャリアパス(運用/設計/アーキテクト)

セキュリティエンジニアは、経験とスキルに応じて大きく3つのキャリアに分岐していきます。

■セキュリティエンジニアのキャリアパス:
運用(SOC/CSIRT 運用)
 →内容:ログ監視、アラート対応、初動対応、セキュリティルール運用。
 →特徴:最初の登竜門。若手もやや入りやすく、実務経験を積むフェーズ。

設計(クラウド・ネットワーク・ゼロトラスト)
 →内容:要件に基づき、システムに必要なセキュリティを設計する役割。
 →例:IAM設計、VPC/セキュリティグループ設計、ゼロトラストアーキテクチャなど。
 →特徴:クラウドが使える人材は評価が高く、年収も上がりやすい

アーキテクト(リスク判断・設計全体の統括)
 →特徴:高度な知識・経験・判断力が求められる、年収1000万円超えも多いトップ領域
 →内容:企業全体のセキュリティ戦略の策定、リスク評価、全体設計のレビュー。

インフラ経験者がセキュリティで活かせる強み

セキュリティ領域は「インフラの延長線」にあるため、インフラ経験者は非常に有利なスタート地点にいます。

強み①:ログの意味がすぐ理解できる

SOC/SIEMで扱うDNS、Firewall、VPCフローログなどは、インフラの知識がベースです。習得スピードが大きく優位です。

強み②:クラウドセキュリティ=インフラ設計そのもの

AWS/GCP/Azureのセキュリティは、IAM、VPC、セキュリティグループなどインフラ設計が前提です。経験者はすでにクラウドセキュリティを大きくカバーしています。

強み③:「設定ではなく判断」が早くできる

変更の影響範囲、ネットワーク経路、OSの挙動が理解できているため、セキュリティの「リスク判断」ができるようになるのが速い。

強み④:キャリアアップスピードが速い

インフラからセキュリティ運用、そして設計へというルートで、20代後半〜30代前半で年収600〜900万円を目指すことも現実的なキャリアプランになり得ます。

具体的な仕事内容(インフラセキュリティ)

ここでは、インフラ経験者が理解しやすい「インフラ寄り」の視点で整理しながら、セキュリティエンジニア全体の仕事像も把握できる構成で解説していきます。

セキュリティエンジニアの業務は広範囲ですが、クラウド時代の主流は「インフラ × セキュリティ」の領域です。

そのため、ネットワーク・Linux・AWS などの基礎を持つ人ほど、理解もキャッチアップも非常に速くなります。

インフラ・ログ監視と分析(SOC/SIEM)

SOC(Security Operation Center)では、システム全体の安全性を保つためにログ監視と分析を行います。

主な業務特徴
攻撃兆候の早期発見Firewall、OS監査ログ、AWS CloudTrail、VPC フローログなど。
異常行動の検知「このログはどの経路で発生したか?」などを理解できるインフラ経験者は、早期の原因特定に強い。

インシデント対応と復旧(CSIRT)

CSIRT(シーサート)は、セキュリティ事故が発生した際に中心となって対応するチームです。

主な業務特徴
初動対応・再発防止判断力と冷静さが求められる。経験を積むほど市場価値が高まる。
影響範囲の調査AWS・NW・OSのトラブルシューティング経験があるほど、キャリアが活かせる。

サーバー/OSの脆弱性診断・管理

クラウド時代でも、サーバーやOSの脆弱性診断はセキュリティエンジニアの重要な業務です。

主な業務特徴
パッチ適用・更新管理ミドルウェア(Apache/Nginx/DB 等)の脆弱性対応。
リスク評価とセキュリティ設定の見直しベンダー公開情報などから、OSやパッケージ更新の影響範囲を理解できる。

インフラセキュリティ設計(ゼロトラスト・IAM)

セキュリティエンジニアの中でも、最も市場価値が高いのが「セキュリティ設計」です。クラウド環境では「インフラ構成 = セキュリティ構成」であるため、インフラ知識がそのまま武器になります。

主な業務特徴
IAM 権限設計(最小権限設計)クラウド(IAM、VPC、SG、CloudTrail)の知識がそのまま設計力に直結。
VPC / サブネット / SG / ネットワークACLゼロトラストアーキテクチャ構築。

セキュリティエンジニアの年収は?

セキュリティエンジニアは、インフラ系職種の中でもトップクラスの年収を狙える領域です。

その背景には、企業のクラウド化に伴うセキュリティ専門人材の圧倒的な不足と、代替しづらい「リスク判断業務」が多いという構造的な理由があります。

特にクラウド × セキュリティができる人材は市場で希少性が高く、20代後半〜30代前半で年収600〜900万円に到達する人もいます。

ここでは、実際の市場価値と、年収が伸びやすいキャリアパスを紹介していきます。

高年収事例から見るセキュリティエンジニアの市場価値

セキュリティ領域の年収レンジは、インフラ経験があれば早い段階で高水準も狙えます。

高年収例年収の目安インフラが活かせる理由
クラウドセキュリティ設計(IAM/VPC/ゼロトラスト)650万〜1,000万円AWS設計+IAM設計の知識がそのまま市場価値に直結。
CSIRT(インシデント対応・分析)550万〜850万円NW/OSの深い理解が原因究明を高速化し、経験値が市場価値を押し上げる。
脆弱性診断(アセスメント・リスク判断)500万〜800万円インフラ構成の理解度により、危険度を的確に判断できるため評価が高い。

注意点:勤務先による年収の差
年収は企業規模や業態によって大きく異なります。特にSOC監視業務などは、自社サービス企業SIer/SES企業で年収レンジがかなり異なるため、目指すキャリアを明確にすることが重要です。

年収が上がりやすいキャリアパス

セキュリティエンジニアの年収は、専門領域とキャリアの進み方によって大きく変わります。特に年収が上がりやすいルートは以下の通りです。

■年収が上がりやすいキャリアパス例:
最速ルート:インフラ → クラウド設計
実務強化ルート: SOC/CSIRT → 設計へ
トップ層ルート: 脆弱性診断・管理 → 高度化 → アーキテクト/CISO

→関連記事:セキュリティエンジニアの平均年収は?|最短で700万超えを目指すキャリア戦略

将来性・需要:AI時代でも価値が落ちない理由

セキュリティエンジニアは、AIの進化が最も影響しにくい職種のひとつです。

理由はシンプルで、セキュリティの中心業務は「設定作業」ではなく「リスク判断・設計」であるためです。

クラウド化・ゼロトラスト化が進む今、セキュリティを理解し、判断できる技術者の需要は急増しています。ここでは、AI時代でも価値が落ちない3つの理由を整理していきます。

なくならない理由(設計・判断はAIで代替できない)

AIが自動化できるのは「作業」レベルまでであり、セキュリティエンジニアの中心業務である「判断」は代替できません。

AIが代替しやすい領域(作業)AIが代替できない領域
ログの一次解析リスクの見積り、重み付け
簡易な脆弱性スキャンアーキテクチャ設計(ゼロトラスト、IAM)
定型的なアラート処理セキュリティ戦略の策定

AIは「作業」を自動化できますが、「判断や設計」を代替することはできません。

需要が急増する領域(クラウド × セキュリティ)

セキュリティの需要が急増している最大の理由は、企業システムのクラウド移行が進んでいることです。

そもそもIT業界ではクラウド人材が希少です。さらにクラウドとセキュリティを横断できる人材は極端に希少と言えます。

クラウドで増えるセキュリティ課題今後注目される分野
IAM 権限設計、VPC/セキュリティグループの最適化ゼロトラスト設計(IDを基としたアクセス制御)

クラウド化が進むほど、設計できるセキュリティエンジニアが「必須」になるため、需要は引き続き今後も伸びる可能性が高いと言えます。

必要スキルの変化(IaC・自動化ツール対応)

自動化ツールなどの普及により、セキュリティエンジニアには以下のようなスキルも求められています。

今後重要になるスキル今後の見通し
インフラ設定のコード化(IaC)の理解コード化により、設計の価値がさらに重要になる。
SOAR(セキュリティ運用自動化)の理解判断力(ログ・インシデントの解釈)の優先度が高まる。
クラウドネイティブセキュリティの理解土台となるインフラ理解が強い人ほど伸びやすい時代。

このようにセキュリティエンジニアは将来性だけでなく、年収の伸びしろが大きい職種 としても注目されています。インフラ・クラウド経験との相性が良いため、年収アップに直結しやすいのも特徴です。

以下関連記事では、ITインフラ領域全体の年収相場を比較しながら、キャリアの見通しを立てやすくなる情報をまとめています。

■関連記事:ITインフラ領域の年収相場を詳しく見る

→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|工程別・年代別に1000万円を狙う戦略
→関連記事:クラウドエンジニアの年収相場と上げ方|AWS・Azure資格別・年代別の徹底比較
→関連記事:AWSエンジニアの年収相場と上げ方|資格・経験別レンジと脱SES戦略

セキュリティエンジニアの厳しさ・大変なこと

セキュリティエンジニアは年収や将来性の面で魅力的である一方、「きつい」と言われる理由も存在します。

ただし、これらは担当領域や働く会社によって大きく差があるため、正しいキャリア設計さえ行えば、過度に心配する必要はありません。ここでは、実務で大変なポイントを整理していきます。

インシデント対応の緊急性

セキュリティ事故が発生した場合、CSIRTを中心とした対応チームには迅速な判断と復旧対応が求められます。

きついと言われる理由ポジティブな見方(成長機会)
事故は夜間・休日に発生する場合があるインフラ・NW・クラウドの理解が最も活きる領域。
過剰な封じ込めが業務に支障を生むため、判断が難しい市場で非常に高く評価される貴重な対応経験を積むことができる。
組織全体が注目するためプレッシャーが大きい大変だが、経験値が年収に直結する

SOCの夜勤・シフト制

SOC(監視)業務では、多くの企業で24時間体制を取るため、夜勤やシフト制になるケースがあります。

きついと言われる理由ポジティブな見方(成長機会)
夜勤やシフトがあるSOCで培うログ分析・ネットワーク理解は、後のCSIRTや設計に進むための実務基盤となる。

この経験を活かし、より裁量の大きいポジションへ進むためには、「監視業務」に加え、「ログの分析・改善提案」のスキルなどが必要となります。

自ら付加価値を生み出す意識を持てば、CSIRTや設計へのキャリアアップは現実的になります。

責任の重さとメンタル負荷

セキュリティは「失敗がニュースになる」領域であるため、責任の重さがプレッシャーにつながりやすい職種でもあります。

■責任の重さや負荷の例:
・ミスが重大インシデントにつながる可能性がある
・経営層とのコミュニケーションが必要
・「絶対に安全」という状態が存在しない(終わりがない)

責任や負荷は大きいものの、「企業や社会を守る最前線の役割」を担う、「ビジネスと技術の仲介役として、経営層に近い立ち位置」で関われることに、やりがいや使命感を感じる人もいます。

向いている人・適性をチェック

セキュリティエンジニアは専門性が高い分、「向き・不向き」が分かりやすい職種です。

ただし、これは個々人の才能で決まるものではなく、「どんな思考・姿勢・習慣を持っているか」によって大きく左右されます。

ここでは、3つの視点(思考/姿勢/習慣)から、向いているかどうかを簡易チェックできるように整理していきます。

適性を見る3つの簡易チェックリスト

セキュリティエンジニアは、以下の3つの特性(思考/姿勢/習慣)を持つ人が特に活躍しやすい傾向があります。

①思考の適性:論理性・構造化が得意か?

■インフラ経験者が活かせる思考の適性:
・図で考えるのが得意、問題の切り分けが好き
・「なぜそうなる?」 と深く考える
・構成図を見るのが苦ではない

インフラ経験者は、ネットワークやシステムの依存関係を理解する「構造化思考」がすでに身についている場合が多いです。

特にクラウドセキュリティや設計領域において、転向の強力なアドバンテージになります。

②姿勢の適性:慎重さ・リスク感度があるか?

■インフラ経験者が活かせる姿勢の適性:
・システム変更の影響範囲を考えるクセがある
・リスクとメリットを比較して判断できる
・設計時に「最悪のケース」を想定できる

セキュリティエンジニアは「安全側に進める判断」が多くなるため、慎重さが重要です。

一方で、「何でも禁止」にするのではなく、「リスクを理解した上で、どのように安全にビジネスを推進するか」というバランス感覚がもっとも求められる適性です。

③習慣の適性:学び続ける習慣が苦でないか?

■インフラ経験者が活かせる習慣の適性:
・新しい技術を調べるのが好き
・公式ドキュメントやアーキテクチャ図を読む習慣がある
・気になったことを掘り下げて深堀りできる

攻撃手法も対策技術も日々変化するため、学習継続が前提の職種です。

【詳細】適性診断のポイント

より詳しく適性を知りたい方は、以下のポイントで自己診断すると、自分がどの領域に向いているのかがはっきりします。

タイプ別診断ポイント
SOC/CSIRT向きか?
クラウドセキュリティ向きか?
設計/アーキテクト向きか?
脆弱性診断に向く性格か?

これらは「セキュリティエンジニアに向いている人」記事で、詳しいチェックリスト・タイプ別診断としてまとめています。

→関連記事:セキュリティエンジニアに向いている人|未経験でもわかる適性診断と伸ばし方

未経験からセキュリティエンジニアになるロードマップ

「未経験からでも目指せるの?」
「どこから勉強すればいいの?」

これらはセキュリティエンジニアを目指す人が最初に悩むポイントです。

結論から言うと、セキュリティはインフラ(Linux/ネットワーク/クラウド)が土台になっている職種でもあります。ここでは、読者の状況に合わせた最短ルートを整理していきます。

インフラ未経験の人は、まずインフラ実務を積むべき

現在インフラの実務経験がない方は、まずセキュリティの土台となるOSやネットワークの知識を実務で身につけることを強く推奨します。

セキュリティエンジニアへの最短ルートは、「インフラエンジニア経験を経てキャリアチェンジすること」です。

→関連記事:インフラエンジニアに未経験でなるには|必要な勉強・資格・転職ロードマップ

インフラ経験者が目指す、挫折が少ない・再現性の高い3ステップ

セキュリティは土台固めが重要な分野であり、焦って「最短」を目指すと挫折しやすいという現実があります。

■最短3ステップ:
ステップ1:インフラ基礎(Linux・ネットワーク)を固める
 →学習の目安:LPIC-1/LinuC-1(Linux基礎)、CCNA(ネットワーク基礎)。
ステップ2:クラウド(AWS)で「セキュリティの土台」を作る
 →習得すべき知識:IAM(認証)、VPC(ネットワーク)、CloudTrail(操作ログ)など。
ステップ3:セキュリティ専門スキル(実務寄り)を学ぶ
 →習得スキル例:ログ分析/SIEM、インシデント対応、IAM・ゼロトラストの理解。

これらのスキルを習得することで、需要の高いSOCやクラウドセキュリティの分野へのキャリアパスが開けます。

【詳細】知識・資格・勉強法を解説

「どの順番で学べばいい?」、「LPIC/CCNA/AWSは全部必要?」、「情報セキュリティマネジメントやCompTIA Security+などの資格は?」、「実務につながる勉強法は?」

こうした疑問は、以下の「セキュリティエンジニアの勉強ロードマップ」関連記事で、資格・学習の順番・教材・失敗しない進め方を完全解説しています。

→関連記事:未経験からセキュリティエンジニアになるには?最短ロードマップと勉強方法

必要な資格は?インフラ経験者が取得すべきもの

セキュリティエンジニアを目指すうえで、資格は「理解の土台を固めるための強力な武器」です。

特にインフラ経験者の場合、すでにOS・ネットワーク・クラウドの基礎があるため、正しい順番で資格を取ればキャリアアップのスピードから、転職時の評価まで大きく変わります。

結論として、最短ルートは「インフラ基礎 → クラウド → セキュリティ専門」の順番です。

資格が役立つ理由と優先順位

資格は、実務経験の裏付けのみでなく、学習の方向性を決める軸として役立ちます。

項目役立つ理由優先順位の考え方
インフラ基礎ログ分析、IAM、VPCの理解が速くなり、「設定作業」ではなく「リスク判断」ができるようになる。最優先:この土台がないとセキュリティ専門知識が活かせません。
クラウド(AWS/Azure)セキュリティ設計≒クラウド設計であるため、IAM、VPC、SGなどの理解が必須領域。必須:現代のセキュリティ業務のコアです。
専門資格(SC、 CISSPなど)基礎を固めた後の「実務力の証明」として機能し、年収アップに直結する。最後:基礎力がないと難易度が高すぎて挫折しやすくなります。

【詳細】取得推奨資格リスト

以下では、各ステップで押さえるべき資格を簡潔にまとめています。

優先度資格名特徴
ステップ1:
基礎
LPIC-1/LinuC-1Linuxの基礎力証明
CCNAネットワークの基礎力証明
CompTIA Security+セキュリティ入門知識の習得
ステップ2:
必須
AWS SAA(アーキテクト)クラウド設計・基盤の理解
AWS/Azure セキュリティクラウド環境における専門的なセキュリティ知識
ステップ3:
高度
情報処理安全確保支援士(SC)(推奨)国内最難関、実務力の証明
CISSPマネジメント・上級職向けの難関国際資格
CEH(任意)脆弱性診断を目指す人向けの専門技術

各資格の難易度・費用・学習ルートは、以下の関連記事で詳しく解説しています。

→関連記事:セキュリティエンジニア資格のおすすめ順番|最短ルート・難易度・必要スキル

まとめ:セキュリティエンジニアは「インフラエンジニアに最も追い風の職種」

セキュリティエンジニアは、「インフラ → クラウド → セキュリティ」とキャリアがつながっていく職種です。

攻撃・障害から企業を守る重要な役割があり、クラウド化の波により需要は右肩上がり、年収も上がりやすいという大きなメリットがあります。

この記事では、仕事内容、年収、将来性、最短ルート、必要な資格など、主要な疑問を整理してきました。セキュリティエンジニアという職種が、「専門性が高く、キャリアの伸びしろも大きい仕事」であることの理解が進んだはずです。

迷ったらプロに相談するのが最速です

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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