セキュリティエンジニアの年収は高い?年収1000万はどんな人?

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

職選びの際に重要視される事が多い「年収」ですが、セキュリティエンジニアの年収はどのくらいでしょうか?

またネットワークエンジニアと比べるとどの程度違うのでしょうか?

今回はセキュリティエンジニアの年収や平均年収、スキルや資格で年収がどのくらい変わるのか?年収1000万のセキュリティエンジニアはどんな人なのか?等を説明します。

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セキュリティエンジニアの年収は高い?どのくらい?

他社ブログ記事で「セキュリティエンジニアの年収は、初級スキルの場合は300-500万くらいからスタート」という記事が幾つかありましたが、私の印象としては「セキュリティエンジニアの年収は、初級スキルの場合は400-500万円くらい」だと思います(年収300万円台ですと、恐らくセキュリティエンジニアではなく、セキュリティオペレーションセンターの監視オペレーターなどだと考えます)。

ただ、学士卒、院卒から順調にステップアップをしていけば、勤務する会社や職責にもよりますが、30歳くらいの年齢では、500-900万(平均して均すと600万円ほど)になると思います。

セキュリティエンジニアの平均年収はどのくらい?

セキュリティエンジニアの平均年収は、明確なデータがありませんが、経済産業省が提示するIT関連産業の給与などに関する実態調査では、セキュリティエンジニアが含まれている「IT技術スペシャリスト(DB・NW・セキュリティ等)」は、スキル標準レベルが3.9の場合、「平均年収は758.2万円」と公表されています。

※スキル標準レベルは、レベル3は「独立して仕事が出来る中堅人材レベル」、レベル4は「部下を指導できるチームリーダーレベル」であるため、上記の平均年収758.2万円は、スキル標準レベルが3.9であるため、「基本的にチームリーダーレベル」であると言えます。

※参照:経済産業省 IT関連産業の給与等に関する実態調査
https://www.meti.go.jp/press/2017/08/20170821001/20170821001-1.pdf

ネットワークエンジニアの年収と比べると、セキュリティエンジニアはどうなの?

セキュリティエンジニアと比較されやすい職種で「ネットワークエンジニア」がありますが、私の所感ですと、セキュリティエンジニアの年収は「ネットワークエンジニアよりも、10~15%程年収が高い印象」を感じています。

もちろん、ネットワークエンジニアの仕事とセキュリティエンジニアの仕事は被る部分もあり、どこからがネットワークエンジニアで、どこからがセキュリティエンジニアなのか?という問題がありますが、セキュリティエンジニアの年収が高い理由として、下記3点があります。

ネットワークエンジニアよりセキュリティエンジニアの方が「年収」が高い理由

・セキュリティは難易度が高いため、より専門的にセキュリティに携わると、年収が上がる傾向がある
・セキュリティに専門的に携われる会社は、(採用ハードルは高いですが)年収が高い傾向がある
・セキュリティ系は少し忙しい傾向があるため、年収が高い傾向がある

ゆえに、ネットワークエンジニアの年収と比較すると、セキュリティエンジニアの方がやや高いと思います。

■関連記事:【解説】ネットワークエンジニアの年収はどのくらい?年収の上げ方は?

セキュリティエンジニアの「資格」と年収の関係性

セキュリティエンジニアは実力主義であるため、年収は「スキルや知識」を積み重ねるにつれて上がっていきます。

本内容では、「スキルや知識」を証明する一つの材料である「資格」の観点から、セキュリティエンジニアの資格を保有する人は、どのくらいの年収なのか?を集計しましたので、説明します。

※今回データを集計した資格は、セキュリティエンジニアで非常に有名な資格である「情報処理安全確保支援士」と「CISSP(Certified Information System Security Professional)」の2つの資格です。

情報処理安全確保支援士取得者の年収

情報処理安全確保支援士の取得者は、大手SIer、外資系企業からソフトハウスまで幅広く、また主任・課長以上クラスの役職者に多い印象でした。

また、私が調べたデータでは、情報処理安全確保支援士の取得者データは、「平均年齢38.1歳」で、「平均年収707万円」となり、ITエンジニアの中では比較的高い部類に入ると思います(n数は24件です)。

ただし、情報処理安全確保支援士の資格を取得したら、年収が700万円に必ずたどり着く訳ではなく、それまでの経験や実績が年収アップのポイントとなりますので、あくまで参考程度にお考えください(私の所感としては、情報処理安全確保支援士取得者の年収は、おおよそ550~850万円くらいに落ち着く印象です)。

CISSP取得者の年収

CISSPの取得者は大手SIer、外資系企業、コンサルティングファーム、通信キャリア等の人ばかりかつ、課長・部長職クラスの役職者が多かったため、年収レンジが少し高めにある印象ではありますが、私が調べたデータでは、「平均年齢38.5歳」で「平均年収1012万」となり、ITエンジニアの中ではかなり高めの年収レンジになる印象です(n数は14件です)。

ただし、CISSPも、取得をすれば年収が1000万円に必ずたどり着くわけでありません(ただ、取得者の年収データから算出すると、おおよそ800~1100万くらいの年収に落ち着くと思われます)。

■関連記事:未経験でセキュリティエンジニアを目指す!おすすめの資格とは

セキュリティエンジニアとして、年収1000万円を狙うには?

セキュリティエンジニアで年収1000万円を目指すのであれば、当たり前ですが、課長、部長といった役職者を目指すのが一番大きいと言えます(役職者であれば、責任範囲は大きくなりますが、年収も大きく上がると言えます)。

また、役職以外では、外資系やコンサルティングファーム、またはシンクタンクに転職すると、年収が大きく上がると言えます(特に外資系は年収が高いと言えます)。

もちろん外資系やコンサルティングファーム、シンクタンクなどは非常にハードルが高い業界ですが、年収を上げたい人は、そのハードルを越えるために、セキュリティエンジニアとしての経験を積みながら、英語やCISSPといった資格を取得すると、キャリアアップの一助となると思います。

ゆえに、年収1000万円を目指すためには、評価されている実績の一つである「役職」、「所属企業」、そして評価されるための「スキルアップ、資格取得などの努力」の3点が重要と言えます。

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