こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
インフラエンジニアの企業年収ランキングのような記事がなかったため、インフラエンジニアが一定数勤務しておりかつ、平均年収を公開している大手上場企業の平均年収ランキング(平均年齢付)を作成しました(海外の市場に上場する会社は掲載していません)。
本記事を通して、平均年収、年収相場を参考にしながら、「今の年収は高い?低い?」などを、考察してもらい、今後の年収アップ計画やキャリアパス計画、そのために必要なスキルセット、取得資格するなどについても見直しができるかと思っています。
また本記事はすべて、企業の公式なIR情報からまとめていますので、ズレはないでしょう。
※平均年収を公開していない会社は、省略しています。
それでは見ていきましょう。
インフラエンジニア企業の平均年収ランキング(上場企業のみ)
No. | 企業名 | 市場 | 平均年収 | 平均年齢 |
1 | (株)野村総合研究所 | プライム | 1,242万円 | 40.6歳 |
2 | (株)電通総研 | プライム | 1,133万円 | 40.6歳 |
3 | 日本オラクル(株) | スタンダード | 1,126万円 | 44.3歳 |
4 | (株)ベイカレント・コンサルティング | プライム | 1,117万円 | 32.1歳 |
5 | KDDI(株) | プライム | 943万円 | 42.5歳 |
6 | 日本電信電話(株) | プライム | 971万円 | 41.9歳 |
7 | (株)大塚商会 | プライム | 937万円 | 41.7歳 |
8 | (株)日立製作所 | プライム | 915万円 | 42.9歳 |
9 | トレンドマイクロ(株) | プライム | 883万円 | 39.8歳 |
10 | 富士通(株) | プライム | 878万円 | 43.7歳 |
11 | 日鉄ソリューションズ(株) | プライム | 869万円 | 40.0歳 |
12 | (株)NTTデータグループ | プライム | 867万円 | 39.0歳 |
13 | 日本電気(株) | プライム | 842万円 | 43.5歳 |
14 | JBCCホールディングス(株) | プライム | 837万円 | 40.7歳 |
15 | インフォコム(株) | プライム | 787万円 | 45.4歳 |
16 | テクマトリックス(株) | プライム | 786万円 | 37.8歳 |
17 | (株)セゾンテクノロジー | スタンダード | 768万円 | 43.1歳 |
18 | ネットワンシステムズ(株) | プライム | 766万円 | 39.8歳 |
19 | JFEシステムズ(株) | スタンダード | 758万円 | 44.7歳 |
20 | SBテクノロジー(株) | プライム | 756万円 | 38.4歳 |
21 | TIS(株) | プライム | 751万円 | 40.4歳 |
22 | NECネッツエスアイ(株) | プライム | 748万円 | 44.4歳 |
23 | SCSK(株) | プライム | 746万円 | 43.7歳 |
24 | (株)インターネットイニシアティブ | プライム | 741万円 | 37.9歳 |
25 | (株)サイバーセキュリティクラウド | グロース | 737万円 | 37.5歳 |
26 | (株)テリロジー | スタンダード | 702万円 | 42.5歳 |
27 | (株)サーバーワークス | スタンダード | 686万円 | 37.1歳 |
28 | 大興電子通信(株) | スタンダード | 681万円 | 45.3歳 |
29 | (株)NSD | プライム | 671万円 | 39.4歳 |
30 | (株)ラック | スタンダード | 654万円 | 40.5歳 |
31 | (株)SRAホールディングス | プライム | 650万円 | 46.3歳 |
32 | (株)ソフトクリエイトホールディングス | プライム | 644万円 | 35.9歳 |
33 | 鈴与シンワート(株) | スタンダード | 644万円 | 42.9歳 |
34 | (株)FFRIセキュリティ | グロース | 642万円 | 36.1歳 |
35 | フリービット(株) | プライム | 633万円 | 40.2歳 |
36 | (株)さくらケーシーエス | スタンダード | 632万円 | 44.6歳 |
37 | (株)シイエヌエス | グロース | 624万円 | 32.7歳 |
38 | (株)テラスカイ | プライム | 622万円 | 36.3歳 |
39 | (株)シーイーシー | プライム | 614万円 | 41.4歳 |
40 | アイビーシー(株) | スタンダード | 609万円 | 36.9歳 |
41 | 岩崎通信機(株) | スタンダード | 608万円 | 47.7歳 |
42 | コムチュア(株) | プライム | 606万円 | 37.4歳 |
43 | (株)アルファシステムズ | プライム | 605万円 | 38.2歳 |
44 | 富士ソフト(株) | プライム | 602万円 | 35.6歳 |
45 | さくらインターネット(株) | プライム | 598万円 | 39.6歳 |
46 | (株)アズジェント | スタンダード | 590万円 | 42.0歳 |
47 | (株)アルチザネットワークス | スタンダード | 578万円 | 36.8歳 |
48 | (株)クエスト | スタンダード | 575万円 | 38.8歳 |
49 | (株)IC | スタンダード | 574万円 | 38.5歳 |
50 | (株)フォーカスシステムズ | プライム | 565万円 | 36.4歳 |
51 | (株)システムサポート | プライム | 564万円 | 35.1歳 |
52 | (株)クロスキャット | プライム | 540万円 | 37.3歳 |
53 | デジタル・インフォメーション・テクノロジー(株) | プライム | 535万円 | 38.1歳 |
54 | (株)ジャステック | プライム | 524万円 | 35.9歳 |
55 | (株)KSK | スタンダード | 511万円 | 34.9歳 |
56 | (株)キューブシステム | プライム | 509万円 | 33.7歳 |
57 | (株)ニーズウェル | プライム | 504万円 | 34.8歳 |
58 | トランスコスモス(株) | プライム | 489万円 | 37.2歳 |
59 | 旭情報サービス(株) | スタンダード | 481万円 | 35.3歳 |
60 | (株)システナ | プライム | 458万円 | 30.2歳 |
61 | (株)ボードルア | グロース | 319万円 | 27.8歳 |
62 | (株)セラク | スタンダード | 387万円 | 30.6歳 |
インフラエンジニア企業の平均年収ランキングの計算方法
本記事は下記をもとにして計算しています。
・情報ソース:各上場企業のIR情報(有価証券報告書)
・選定企業:インフラエンジニアが一定数勤務する企業のみ(事業会社は除外)
※一部の会社は、持ち株会社などではありますが、年収の参考とする分には問題無いでしょう。
インフラエンジニアの平均年収について、他社サイトの情報も考察
わかりやすい比較対象のサイト(DODAと厚生労働省)のを2つ紹介して、インフラエンジニアの平均年収について、さらに考察します。平均年収が200万ほど違いますね。
DODAが掲載する、インフラエンジニア(サーバーエンジニア)の平均年収は、「454万円」
引用元;DODA インフラエンジニアの平均年収 https://doda.jp/engineer/guide/it/042.html#:~:text=doda%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%B9%B3%E5%9D%87%E5%B9%B4%E5%8F%8E%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0,%E5%86%86%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
厚生労働省(日本版O-net)が掲載する、インフラエンジニア(システムエンジニア:基盤システム)の平均年収は「660万円」
引用元:厚生労働省(日本版O-net) システムエンジニア(基盤システム)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/318
なぜ、同じインフラエンジニアなのに、平均年収が200万近く違うのか?というと、一番の理由は、ほぼほぼ下記計算方法の違いでしょう。
■計算方法の考察
・DODAは、インフラ設計・構築技術者のみではなく、インフラ運用保守やオペレータも含めて計算
・厚生労働省(日本版O-net)は、インフラ設計・構築技術者のみを計算
データを見ると、厚生労働省(日本版O-net)の方が、学歴大卒が多いので(84.1%が大卒)、学歴におけるファーストキャリアの違いというのも平均年収が大きく異なる背景としてありそうですが、DODAと厚生労働省の平均年収算出においての一番の違いは「仕事内容(スキル)の違い」でしょうね。
インフラエンジニアは「設計・構築の経験、スキルの有無」で、年収や市場価値が大きく変わってしまうので、「設計・構築の経験、スキルの有無」で、平均年収に200万ほどの差分が出てきてしまったのだと考察します。
インフラエンジニアの経験・スキルと年収については、おおよそ下記図のようになると思います。
上記図は、私が肌感覚で作ったインフラエンジニアの経験と年収の相関図ですが、インフラエンジニア採用企業の説明会とか、他社サイトなどでも引用されていたので、インフラエンジニア採用関連の人には、まあまあ納得感がある図表なんだと考えています。
また、「なぜDODAを使って比較したか?」というと、私が元DODAの中の人なので、DODAだと計算方法がわかりやすかった、というのが理由です。
インフラエンジニアの企業平均年収ランキングの考察
企業平均年収ランキングを作成しての私の所感としては、「企業が公に出しているデータ」であるため、国税庁の年齢階層・職種別平均給与データなどよりも、より肌感覚があうデータだと感じています。
ただし、エンジニアよりも「コンサルタント」や「営業」職の社員が多い企業は、少し平均年収が上がってしまっている気はしますが、ご容赦ください。
平均年収ランキングは以上となりますが、転職エージェントとして上記の平均年収ランキングを眺めていて、当たり前ですが、やはり「平均年収の高さ」と「転職難易度高&高稼働」はかなり近しく比例している(平均年収が高会社ほど、転職が難しく、稼働も高い)と感じました。
もちろん、一部の会社は、「稼働の割には、年収が高くないな」と思う事はありますが。
ただ一方で、当たり前ですが、年収が高くなるほど、基本的には「求められる難易度」や「責任」なども高くなります。
年収を大きく上げるための覚悟感があれば全く問題ないと思いますが、年収だけを見るのではなく、「自分にあう企業選び」という観点があれば、より転職失敗はしづらくなるかと思っています。
■関連記事
インフラエンジニアになるための勉強方法、順番【未経験、初心者向け】
インフラエンジニアのキャリアパスを徹底解説【未経験、初心者向け】
■CCNA・LPICの無料資格取得支援、転職支援サービスを希望の方はお申込みはこちら