こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「未経験からインフラエンジニアになったら、年収はどれくらい?」
「最初は低いって聞くけど、将来はどれくらい上がる?」
そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
インフラエンジニアは需要が高く、未経験からでも目指しやすい職種です。一方で、未経験スタート時の年収は決して高くなく、「今よりどれくらい下がるか」、「何年で回収できるか」など、不安に感じる方も少なくありません。
この記事では、求人サイトの実勢データや転職支援の現場で見てきた実例をもとに、未経験からインフラエンジニアになった人の「初年度の年収」から「リアルな年収の伸び方」まで解説します。
■この記事でわかること:
・未経験インフラエンジニアの初年度年収・手取りの相場
・CCNAやLinuC(LPIC)の有無で、年収はどれくらい変わるか
・「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる給与的な理由と回避法
・構築やクラウドへ進んで年収を上げる方法
また年収が強く気になる場合は、「自分の希望にあわせた企業選び」も重要です。これからインフラエンジニアを目指す方は、ぜひ最後までご覧ください。
※あわせて読みたい:インフラエンジニアとは?仕事内容・将来性を図解で解説
【結論】未経験の年収は300万円台が中心、ただし3年後に大きな差がつく
結論から言うと、未経験からインフラエンジニアとして転職した場合、初年度の想定年収はおおむね300〜380万円台が中心です。
ただし、学習経験がない状態で監視・サポート中心の企業へ入社した場合は、年収250〜300万円強からスタートするケースも珍しくありません。
また「年収が低すぎて生活できないのでは?」と不安に感じる方もいますが、未経験職種としては一般的な水準であり、極端に低い職種ではありません。
一方で、インフラエンジニアは入社時の年収よりも、その後どのような経験を積むかで将来の年収が大きく変わる職種です。実際、担当する仕事によって、3年後に以下のような年収差が生まれていきます。
■3年後の年収イメージ:
・運用・監視業務が中心:年収320~400万円程度に留まりやすい
・構築やクラウド領域へステップアップ:年収450〜550万円前後も十分狙える
つまり重要なのは、初年度の年収だけではありません。「どんな仕事へ進める環境か」を見極め「将来の年収も見積もる」ことも重要です。
未経験インフラエンジニア1年目のリアルな給与と生活イメージ
未経験者の多くが最も気になる「1年目の手取り額」と「生活水準」のリアルを、勤務地や勤務形態による差を踏まえて整理します。
1年目(初任給)のリアルな手取りと生活イメージ
未経験インフラエンジニアの初年度年収300〜380万円を月収換算すると、おおむね22〜30万円程度です。実際は賞与などによって変動しますが、手取りは月18〜24万円程度になるケースが一般的です。
■年収別のイメージ:
・年収300万円:月の手取り18〜20万円前後
・年収350万円:月の手取り20〜22万円前後
・年収380万円:月の手取り22〜24万円前後
東京などの首都圏で一人暮らしをする場合、決して余裕のある生活とは言えませんが、自炊や固定費の見直しをすれば十分に生活できるレベルです。
ただし、奨学金・住宅ローンなどの固定支出が多い方は、最初の1年間は少し負担を感じやすいかもしれません。
勤務地・勤務形態(夜勤手当)による年収の変動
同じ未経験求人でも、勤務地や勤務形態によって年収差があります。また、未経験求人は首都圏に集中しがちであり、特に地方では選択肢が少なくなりやすい傾向です。
■年収が高めになりやすいケース:
・首都圏(東京・神奈川)勤務(基本給与水準が高め)
・24時間365日対応のシフト勤務(夜勤手当・深夜割増)
・構築やクラウド案件が多い企業(給与テーブル自体が高め)
■年収が低めになりやすいケース:
・地方都市での勤務
・日勤のみの監視オペレーター、ヘルプデスク(手当がほぼない)
夜勤・シフト手当や、みなし残業の有無は、初年度年収に大きく影響します。一方で、夜勤による年収アップは一時的なものであり、長期的には構築やクラウド経験を積める環境の方が年収は伸びやすいと言えます。
転職市場における「1年目」のリアルな実例
実際の転職市場では、以下のような2つの典型ケースが多く見られます。
■ケース①:20代・IT未経験・資格なし
・仕事:監視オペレーターからスタート
・年収:約280〜320万円
■ケース②:20代・IT未経験・CCNA(もしくはLinuC)取得済み
・仕事:運用保守エンジニアとしてスタート
・年収:約350〜400万円
※首都圏の未経験求人や、資格を評価する企業では上記水準になるケースは多くあります。
このように、未経験でも資格や企業選びによって初年度年収は大きく変わります。
【2026】資格の有無でスタート時の給与・評価はどれくらい変わる?
IT実務経験がない応募者を評価する際、多くの企業は「どれだけ自主的に学習してきたか」を書類と面接でチェックしています。
そのため、インフラエンジニアの登竜門である「CCNA」や「LinuC(LPIC)」の有無は、1年目の給料底上げと配属リスク(配属ガチャ)を抑える最大の武器になります。
実際、当社が支援した32歳以下のIT未経験者(2025年4月~2026年3月)の実績では、資格取得後に転職した方の平均決定年収は以下の通りです。
| 資格 | 平均決定年数 |
| CCNA取得 | 386.1万円 |
| LPIC/LinuC取得 | 374.2万円 |
※対象:32歳以下のIT未経験者のみ(2025年4月~2026年3月実績)
※年収は年齢・地域・企業・面接評価によって変動します
CCNA保持者の年収・求人優遇の現実
未経験者向け資格の中でも、特に評価されやすいのはCCNAです。
CCNA取得者の平均決定年収が高い理由は、監視だけでなく、保守や構築補佐といった単価が高い・商流がよい案件に最初からアサインされやすくなるためです。
→関連記事:CCNAは転職で有利?未経験から狙える求人例・年収・評価のリアル
LPIC/LinuC保持者の年収・評価への影響
Linux系資格であるLPICやLinuCも、CCNAとほぼ同等に近い評価が得られます。昨今のインフラ環境はクラウド化が進んでおり、クラウドのベースとなるLinuxの知識は多くの現場でも必須となっています。
特にサーバーの運用保守・構築案件をメインに扱う企業との相性が良く、CCNAと同様に単価が高めの案件にアサインされやすくなります。
→関連記事:LPIC/LinuCは転職で有利?求人例・年収・評価のリアルを解説
AWS資格は未経験でも評価される?
AWS認定資格(特にAWS SAA)は、クラウド分野を目指す人に人気の資格です。ただし、未経験段階ではAWS資格のみよりも、Linuxやネットワークの方が実務寄りであるため、評価されやすいのがリアルです。
そのため「まずCCNAやLinuC-1で基礎を固める」、そして「実務を経験しながらAWS資格を重ねる」という順番が、未経験からインフラ・クラウドエンジニアを目指す王道ルートです。
→関連記事:インフラエンジニア資格ロードマップ|未経験におすすめの順番と選び方
将来的にはAWS資格は大きな武器になりますが、未経験段階では「インフラ基礎(CCNAやLinuC)」が最も評価されやすいと言えるでしょう。
※費用を抑えてCCNA・LPIC/LinuC取得を考えている方へ:
CCNAは受験料約4.7万円、LPIC/LinuCは受験料約3.3万円+教材代がかかります。将来的に転職を検討している方であれば、条件次第で「実質負担0円」で取得できるケースもあります。
2〜3年後にどう伸びる?構築経験で年収+100万円も可能
インフラエンジニアの年収は2〜3年後に大きな伸びしろを迎えます。その鍵を握るのが「工程のステップアップ」です。
構築フェーズに進むと平均年収は450〜550万円
構築フェーズでは、サーバーやネットワークの設定作業を自ら行うため、「手を動かせる=インフラを作れる人材」として評価され、報酬が大きく上がります。
以下の図は、ITSSレベル(経済産業省の職務スキル指標)に基づいた、インフラエンジニアの年収モデルです。

| フェーズ | 主な業務内容 | 想定年収 |
| 運用・監視 | アラート対応、障害一次対応 | 300〜400万円 |
| 構築・設計補助 | サーバー・ネットワーク構築、設定、ドキュメント作成 | 450〜550万円 |
| クラウド・自動化 | AWS、IaC、CI/CD対応 | 550〜700万円超 |
クラウド・セキュリティが「高評価・高単価」である理由
構築経験を1~2年積んだ後は、さらに市場価値が高いクラウド(AWS/Azure)やセキュリティ分野への入り口が見えてきます。
DX化が進む近年では、インフラをコード化するスキル(IaCなど)や、サイバー攻撃からシステムを守るセキュリティ設計ができるエンジニアは、圧倒的な人材不足です。
この領域に到達し経験を積むと、年齢はそれほど関係なく年収550~700万円超のレンジに進んでいく傾向です。
→関連記事:クラウドエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性を解説
→関連記事:セキュリティエンジニアとは?仕事内容・年収・将来性を解説
転職を活用すれば+50〜100万円の上昇も現実的
同じ企業に在籍し続けても、昇給幅は年間数%程度に留まるケースが少なくありません。そのため、年収を本格的に伸ばすには、運用・構築経験や資格を武器に転職することも効果的です。
実際に転職支援の現場では、以下のような年収アップ事例が多く見られます。
| 転職前 | 転職後 | 上昇幅 | 補足 |
| 運用監視(350万円) | 構築(460万円) | +110万円 | CCNA・LPIC取得 |
| サーバー構築(420万円) | AWS構築(520万円) | +100万円 | SAA取得+AWSハンズオン学習 |
特に経験1年半〜3年程度は市場価値が上がりやすく、キャリアアップ転職の成功例も多い時期です。ただし、短期間で転職を繰り返すのではなく、まずは構築経験を積むことを優先するのが、将来の年収アップでは推奨されます。
「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる給与的な理由と対策
インフラエンジニアが「やめとけ」と言われる給与的な理由は、監視オペレーション中心の環境で構築に携わることができず、年収300万円台のまま停滞するケースも少なくないためです。
一方で、資格取得や構築経験の獲得、クラウド分野へのステップアップによって、2〜3年で年収100万円以上アップする人も少なくありません。
重要なのは、「未経験だから年収が低い」のではなく、「年収が上がる経験を積める環境にいるか」です。
→関連記事:インフラエンジニアはやめとけ?「底辺・詰む」と言われる理由と回避策
30代・40代のキャリア別年収目安
30代・40代になると、年収は「年齢」ではなく、どの工程・役割に進めているかで大きく差がつきます。年代別の目安は、以下の通りです。
| 年代 | 主な業務 | 年収レンジ |
| 20代前半 | 監視・運用 | 300〜400万円 |
| 20代後半〜30代前半 | 構築・設計補佐 | 400〜550万円 |
| 30代後半〜40代 | 設計・クラウド・PM | 550〜800万円 |
同じ30代でも、「運用中心」の人と「設計・クラウドに関わっている人」では、企業や商流によっては、年収差が200〜300万円以上開くこともあります。
関連記事|より深くキャリアを知りたい方へ
・年収の上げ方、商流と役割の構造を知りたい
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実
・未経験から最短で年収を伸ばしたい
→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?最短構築・年収アップと企業選び
よくある質問
Q. 未経験インフラエンジニアの年収は低いですか?
企業選びによって差が出ますが、初年度の年収は300万円前後〜380万円程度が中心です。決して高年収スタートではありませんが、未経験職種としては一般的な水準です。
また、インフラエンジニアは入社時の年収よりも、その後どの工程へ進むかで、さらに大きく差がつく職種です。構築やクラウド分野へ進めば、年収500万円以上も十分に目指せます。
Q. 未経験から3年で、年収500万円は可能ですか?
可能です。ただし、誰でも自動的に到達できるわけではなく、3年で500万円はどちらかというと少数派寄りです。
一方で、構築経験やAWS案件の経験を積み、必要に応じて転職も活用することで、3年間で年収500万円前後に到達するケースは珍しくありません。
重要なのは、入社後に構築やクラウドへステップアップできる環境を選ぶことです。
Q. CCNAを取ると、未経験でも年収は上がりますか?
「CCNAを持っているから、月額給を5万円プラスします」といった直接的な年収アップをする企業は基本ありません。資格手当支給レベルに留まります。
しかし、CCNAがあることで「未経験枠の中でも、基本給が最初から高い企業の採用枠」への合格する可能性が見えてきます。
結果として、未経験(資格なし)の人に比べて、スタート時の年収が50万円ほど高い状態でエンジニア生活を始められるケースが多いです。当社の実績でも、CCNA取得者の平均決定年収は386.1万円と高めの水準です。
またインフラエンジニアの全体的な年収感をつかみたい方は、以下の関連記事をあわせてお読みください。年収が停滞するケースや、給与の上げ方も含めて解説しています。
→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|商流と役割で決まる現実
まとめ|未経験でも、構築へ進めれば年収は十分に伸ばせる
未経験からインフラエンジニアへ転職した場合、初年度の年収は300万円前後〜380万円程度が中心です。
決して高年収スタートではありませんが、インフラエンジニアは「入社時の年収」よりも、その後どの経験を積むかで大きく差がつく職種です。
■年収を伸ばすためのポイント:
・CCNAやLinuCなどで、基礎知識を証明する
・運用監視だけで終わらず、構築経験を積む
・クラウドやAWS案件へステップアップする
・適切なタイミングで、転職を活用する
実際に、構築やクラウド領域へ進んだ人の中には、2〜3年で年収100万円以上アップを実現しているケースも少なくありません。
「最初の年収」も重要ですが、それだけではなく「3年後にどんな仕事へ進めるか」という視点で環境を選ぶことも大事です。
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「運用監視だけで終わらず、年収も高めたい」
「早期に構築やクラウド案件へ進みたい」
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