CCNAは難しすぎる?難易度・合格率・勉強時間を徹底解説

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「CCNAって難しすぎるのでは?」
「英語も必要って聞いたけど、自分にできるのか、、」
「未経験から挑戦しても、本当に合格できるの?」

IT業界に興味を持ち始めた方が、最初に感じる壁がこの「CCNAの難易度」です。

特に未経験者にとっては、専門用語や広い出題範囲が大きなプレッシャーになります。

ですが安心してください。CCNAは確かに簡単ではありませんが、正しい学習計画を立てれば3〜6か月で十分に合格可能な資格です。

実際にゼロから学び始めて合格し、ネットワークエンジニアとしてキャリアを築いている人は数多くいます。

さらに、CCNAはただの資格にとどまらず、インフラエンジニアとしての入り口となり、転職や年収アップにつながるキャリアの武器にもなります。

この記事では、最新のCCNA(200-301 v1.1)の難易度・合格率・勉強時間をもとに、「どれくらい難しいのか?」を具体的なデータと体験談で解説します。

まずはCCNAの全体像を知りたい方は、以下関連記事をお読みください。

→関連記事:CCNAとはどんな資格?試験内容・メリット・勉強方法を解説

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

結論:CCNAは簡単ではないが、未経験でも3〜6か月で合格可能

CCNAは「ネットワークエンジニアの登竜門」と呼ばれる資格であり、基礎から実務レベルまで幅広い知識を問われます。

確かに簡単な試験でなく、難しい資格です。しかし「難しすぎる」ほどの資格ではありません。

CCNPなどの上位資格のように高度な設計力までは求められず、あくまでネットワークの「基礎を理解しているか」を問う内容です。

そのため、学習を積み重ねれば、未経験からでも3〜6か月(200〜300時間)で十分に合格可能です。

しかし、正しい学習計画を立てれば、未経験からでも3〜6か月(200〜300時間)で合格可能です。正しい順序で学べば誰でも着実に到達できる資格です。

CCNAが難しいと言われるポイント

「どのくらい難しいのか?」をイメージしやすいように、出題範囲や形式、時間制限など、受験者がつまずきやすいポイントをまとめました。

難易度の理由内容対策のポイント
出題範囲ネットワーク基礎・セキュリティ・自動化・クラウドまで幅広い学習順序を決めて段階的に理解する
専門用語VLAN/OSPF/ACLなど英略語が多い暗記ではなく「意味・仕組み」を理解する
実技形式シミュレーション問題あり(ルータ設定など)Packet Tracerなどで手を動かす演習が重要
時間制限120分・約85問/戻れない形式時間配分を意識してテンポよく解く
合格率約40〜50%(公式非公開・体験談ベース)正しい学習手順なら十分に突破可能
学習時間目安未経験者:200〜300時間/経験者:100時間前後毎日1〜2時間ペースで3〜6か月が目安

改定による難易度上昇の背景

CCNAは2020年の試験大幅アップデートにより、自動化関連問題などが追加され、難易度が上昇しています。

ただし、内容はあくまで現場のIT基礎を反映したもので、実務につながる力を確認する「実践的な出題」に変わったと言えます。

また、試験内容が拡張されたことで、CCNAの市場価値もさらに高まりました。

実際、CCNAを取得してからインフラ・ネットワーク系職種に転職した方は、年収アップやキャリア選択肢の広がりを実感しています。

学び方次第で結果は変わる

単なる暗記型の学習でも、合格自体は十分に可能です。

ただし、「手を動かしながら理解を定着させる」ことで、試験合格だけでなく実務スキルも同時に身につけられるのがCCNAの魅力です。

学習順序を守り、理解を重ねていけば、「難しい」から「できるかもしれない」に変わるタイミングが必ず訪れます。

■結論まとめ:
・難易度:★3.5/5(中〜やや難)
・合格率:約40〜50%
・学習時間:未経験200〜300h/経験者100h前後
・特徴:「努力が報われる」実践型資格
・メリット:基礎理解を証明でき、市場価値も高い

つまりCCNAは、「難しいが、やれば確実に報われる資格」です。

ネットワークやインフラ分野に興味があるなら、最初の一歩として強くおすすめできる資格です。

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なぜ「CCNAは難しすぎる」と言われるのか?

SNSやネット掲示板では「CCNAは難しすぎる」、「途中で挫折した」という声も少なくありません。

ですが、その多くは「出題範囲の広さ」や「学習の進め方の誤り」が原因であり、正しい理解と計画を立てれば、誰でも突破できる内容です。

ここでは、受験者が「難しい」と感じる主な理由を整理してみましょう。

理由①:出題範囲が広く、知識が積みあがらない

CCNAはネットワークの基礎からセキュリティ・自動化まで幅広く出題されます。

そのため、最初は「どこから手をつけていいか分からない」、「覚えてもつながらない」と感じやすい試験です。

ですが、ひとつずつ基礎から積み上げる学び方を意識すれば大丈夫です。

例として、プロトコルの名前を丸暗記するのではなく、「なぜTCPは信頼性が必要なのか(Web閲覧・メールなど)」、「なぜUDPは高速性を優先するのか(音声通話・動画配信など)」といった背景と目的をセットで理解することが大切です。

このように「仕組みの理由」を意識して学ぶことで、知識がつながり、理解が一気に深まっていきます。

理由②:英語と専門用語の壁

CCNAの教材や試験問題では、英語由来の専門用語が多く登場します。「英語が苦手だから不安」という声も多いですが、単語そのものを暗記する必要はありません。

むしろ、日本語訳だけを丸暗記しようとすると、すぐに忘れてしまったり、応用が利かなくなってしまいます。

大切なのは、用語を分解して「意味」を理解することです。例として「OSPF」は 「Open Shortest Path First 」の略ですが、以下のように分解できます。

■OSPFの分解例:
Open(オープン):ベンダーに依存しない「公開された標準規格」
Shortest Path First(最短パス優先):通信経路を「最もコストの低い経路」で選ぶ仕組み

このように言葉の構造を理解すれば、丸暗記せずに仕組みをイメージで覚えられるようになります。つまり、英語が苦手でも「意味」をつかめば、十分に合格レベルに到達できます。

理由③:シミュレーション問題(実技形式)に慣れていない

CCNAでは、実際のルータやスイッチを操作するようにコマンドを入力して設定する「シミュレーション問題」が出題されます。

最初は操作画面やコマンドに慣れていないと難しく感じる部分ですが、出題パターンはある程度決まっており、慣れれば十分に対応可能です。

特に、学習サイト「Ping-t」やCisco公式ツールを使えば、実際の操作感を再現した練習ができます。

ちなみに私自身も受験当時、シミュレーション問題は完璧に解けませんでしたが、それでも合格できました。合否は総合点で判断されるため、選択問題や基礎問題で確実に得点を重ねれば十分に合格可能です。

重要なのは「完璧を目指す」ことではなく、「よく出る操作に慣れておく」ことです。Ping-tや模試を繰り返すうちに自然と手が動くようになります。

シミュレーションは「慣れ」の要素が強く、練習次第で誰でも克服できる分野です。

理由④:試験時間と問題数のバランス

試験は120分で約85問です。また、問題ごとに戻れない形式のため、焦りやすく「解き切れなかった」と感じる人も少なくありません。

ですが、これは慣れと時間感覚でカバーできます。

実際の試験画面には経過時間が表示されるため、「1問1分ペースで進める」と意識するだけでもかなり安定します。

CCNA試験は「前の問題に戻れない」仕様のため、迷っても一旦選択して次へ進む割り切りが大切です。全問正解を目指す必要はなく、基礎問題を確実に取りつつ、難問に時間をかけすぎないことが合格のコツです。

模試やPing-tで時間配分を意識して練習しておくと、本番でも自然とペースがつかめるようになり、焦らず最後まで解き切ることができます。

つまり、「完璧」を目指すのではなくペースを保つ」意識が、CCNAを突破するの鍵です。

→関連記事:CCNAのネットワーク超入門|OSI・VLAN・ルーティングを図解で解説

まとめ:難しさの正体は「量と慣れ不足」

つまり、CCNAが「難しい」と感じるのは、出題範囲の広さと初期の慣れ不足が原因です。

逆に言えば、順序立てて学び、慣れさえすれば合格可能な資格です。

理解が進むほど、ネットワークの仕組みが「見える化」され、「難しい」から「面白い」へと印象が変わっていくはずです。

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実際の受験者データ・体験談から見る難易度

CCNAは「独学でも合格できる」とよく言われますが、実際にはどのくらいの学習量が必要なのでしょうか。

ここでは、未経験者と経験者の学習データ・体験談をもとに、リアルな難易度感を整理していきます。

未経験者の場合:200〜300時間が標準ライン

IT未経験者の場合、ネットワークの基礎理解に時間がかかるため、合計200〜300時間(3〜6か月)が目安です。

最初の1〜2か月は「用語の理解」と「ネットワークの仕組み」に慣れる期間です。そこを越えれば、Ping-tや黒本などの問題演習でスピードが上がります。

特に、アウトプット(問題演習)に早く移り、時間を多く取ることで、学習効率は一気に上がります。

最初から完璧に理解しようとするよりも、問題を解きながら「わからない箇所を調べて戻る」方が定着率は高く、挫折もしにくくなります。

インプット中心の学習で止まってしまう人ほど、「まず手を動かす」ことを意識するのがおすすめです。

経験者の場合:50〜100時間で合格可能

ネットワークの運用・構築経験がある方であれば、50〜100時間ほどの集中学習で合格圏内に入ります。

実務で扱うプロトコル(VLAN、OSPF、ACLなど)の理解があるため、試験対策中心の勉強で十分対応可能です。

ただし、実務経験者でも「試験形式に慣れていない」と意外と時間を取られるケースもあるため、模試やPing-tで本番の形式に慣れておくのがおすすめです。

挫折する人の共通点:3つの落とし穴に注意

CCNAの学習で挫折してしまう人には、よくある3つのパターンがあります。

どれも「やる気がない」のではなく、学習の仕組みづくりができていないだけです。

■挫折しやすい3つのパターン:
① 計画性の欠如
 → 学習時間や目標を見積もらずにスタートし、ダラダラ学習になってしまう。
② インプット偏重
 → 動画や書籍ばかりに時間をかけてしまい、「問題が解けない」状態になりがち。
③ 孤独学習
 → 進め方や疑問点・悩みを誰にも相談できず、モチベーションが下がる。

これらを避けるには、小さく計画を立てて、早く手を動かし、必要に応じて人を頼ることが重要です。

学習に行き詰まったときは、キャリア相談や学習サポートを活用して「止まらない仕組み」を作るのも有効です。

学習とキャリアを分けて考えず、どちらも「成長のステップ」として整理すると、迷わず前に進めます。

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他資格との難易度比較(ITSSレベルで解説)

CCNAの難易度をより正確に理解するために、他の主要IT資格と比較してみましょう。比較の基準は、出題範囲・実技性・実務との関連度の3軸です。

以下は、ITスキル標準(ITSS)レベルをもとに整理した難易度マップです。

ITSSレベル別 難易度マップ(目安)

資格名ITSSレベル学習時間目安特徴・傾向
LPIC-1/LinuC-1レベル1約120〜180時間Linuxの基礎操作・コマンド中心。暗記寄りで入門資格として最適。
CCNA(Cisco認定)レベル2約200〜300時間ネットワーク全般を幅広くカバー。実務再現度が高く、基礎力を試される。
AWS認定 SAAレベル2約200〜300時間クラウド設計や冗長化などを問う設計型試験。クラウド初学者に人気。
CCNP(Cisco上位資格)レベル3約400〜600時間ネットワーク構築・設計力を問う上位資格。CCNAの完全上位に位置する。

難易度のステップで見ると、
LPIC-1(LinuC-1) → CCNA → AWS SAA → CCNP
の順で取得していくと、インフラからクラウドへとスムーズにスキルを広げられます。

なお、ネットワークエンジニアとして専門性を高めたい場合は、
CCNA → CCNP という「王道ルート」も定番です。

CCNPはCCNAの上位資格にあたり、構築・設計・トラブルシュートといった、より実務的なスキルを体系的に学べます。

「現場で一歩先のポジションを目指したい」、「年収を上げたい」方におすすめのステップです。

LPIC-1/LinuC-1との比較:暗記型 vs 実践型

LPIC-1/LinuC-1はLinuxコマンドを中心とした暗記型試験で、理解よりも知識量が問われます。

一方、CCNAはネットワーク全体の構造や動作原理を問う実践型試験です。

どちらもインフラ系の入門資格ですが、現場での即戦力を重視するならCCNAが一歩リードしています。

→関連記事:CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度と順番を解説

AWS SAAとの比較:設計思考 vs ネットワーク思考

AWS認定 ソリューションアーキテクト(SAA)は、クラウドインフラの設計や構成選定など「設計思考」を問う資格です。

対してCCNAは、物理・論理ネットワークの仕組みを理解する「ネットワーク思考」が中心。

どちらも同レベル帯(レベル2)ですが、AWS=抽象的/CCNA=具体的 という違いがあり、まずCCNAで基礎を固めてからAWSに進むと、クラウド学習の理解が深まりやすくなります。

→関連記事:LPIC・CCNA・AWSどれから取る?資格ロードマップ

基本情報との比較:汎用力 vs 専門性

基本情報技術者試験(FE)は、アルゴリズムやデータベース、マネジメントなど、IT全体の基礎を幅広く問う国家資格です。

一方で、CCNAはネットワーク領域に特化した専門資格であり、実務に直結するスキルを体系的に学べます。

同じITSSレベル2に分類されますが、基本情報=IT全般の理解、CCNA=インフラ実務力という明確な違いがあります。

就職・転職で「実務に近い評価」を得たい場合は、CCNAの方がアピールしやすい傾向にあります。

CCNPとの比較:基礎力 vs 専門力

CCNPは、ネットワーク構築・設計・トラブルシューティングを扱う上級資格であり、CCNAの内容を完全に理解していることが前提です。

学習時間は倍以上になりますが、設計〜運用まで一貫して理解できる技術者を目指せます。

実務でも「CCNA+CCNP保有者」は、構築・設計案件や年収アップ転職で強く評価されます。

まとめ

CCNAは、暗記中心の資格よりも「理解力+実務応用力」を重視する試験です。

難易度はやや高めですが、その分「現場で通用するスキル」が身につく投資価値の高い資格といえます。

また将来的には、CCNPで専門性を深めるかAWS+LPICなどのクラウドサーバー方向に進むか、あなたのキャリア志向に合わせて選べるのがCCNAの魅力です。

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試験形式と時間配分のコツ【難易度克服のカギ】

CCNA(200-301 v1.1)は、主に選択式・ドラッグ&ドロップ・シミュレーションの3形式で出題されます。

このうち、特にシミュレーションと時間制限は、難易度を左右する大きなポイントです。

シミュレーション問題【1問10分以内で切り上げる】

シミュレーション問題は、ルータやスイッチの設定などを行う実践型の出題です。

配点は高めとされるものの公式には非公開で、どちらかというと「時間がかかる・慣れていないと難しい」点が実状です。

多くの受験者が、最初は「何から手をつけていいかわからない」と感じますが、Ping-tやPacket Tracerなどの演習ツールで慣れておけば、内容自体は十分対応可能です。

満点を狙うよりも、IP設定・ルーティングなどの基本部分を確実に仕上げて10分以内に切り上げるのがポイントです。

あくまで「完璧」ではなく「時間内で最善を尽くす」意識で取り組みましょう。

時間制限(120分/約85問)【1問1分ペースを意識】

問題数が多く、一度解答すると戻れない仕様のため、迷った問題で立ち止まると時間切れになります。

そのため試験直前では「1問1分ペース」の感覚を身につけ、基礎問題を確実に取る戦略で臨みましょう。

試験問題への慣れ【練習で焦りをなくす】

本番のCCNA試験では、Cisco語や独特の操作感があり、初めて受ける人は緊張しやすい場面です。

ただし、Ping-tや黒本の問題演習を繰り返すことで、出題パターンや思考の流れに慣れることができます。

実際の画面や問題と完全に同じではありませんが、「どのような質問が来るか」、「どの順序で考えるか」を体で覚えておくことも大事です。

また模試を3回ほど解くと、1問に使う時間配分や迷ったときの切り替え方が自然に身につきます。焦らず、問題慣れを積み重ねておけば、未経験でも十分対応できます。

合格に必要な勉強時間と戦略

CCNAの難易度は決して低くありませんが、正しい順序で学習すれば、未経験者でも十分に合格できます。

ここでは、タイプ別の学習時間と、効率を高める戦略を整理していきます。

タイプ別の学習時間目安

学習者タイプ学習時間目安期間目安ポイント
未経験者200〜300時間約3〜6か月基礎概念の理解に時間をかけ、早期に演習へ移行するのが鍵。
IT経験者(運用・サポート)100〜150時間約1〜2か月ネットワーク理論を復習しつつ、試験対策中心に。
ネットワーク経験者50〜100時間約2〜4週間Ping-t・黒本模試中心の「アウトプット学習」で十分対応可。

多くの合格者は、「毎日1〜2時間の継続学習」×「週末の集中演習」というスタイルで合格しています。

短期で一気に詰め込むのも有効ですが、継続する方が理解が深まるのがCCNAの特徴です。

独学 vs スクール:どちらが効率的?

CCNAは独学でも合格可能な資格ですが、「自分で計画を立てるのが苦手」、「短期間で合格したい」方には、スクール活用も有効です。

学習スタイルメリット注意点
独学(書籍+Ping-t)費用が安く、マイペースで進められる。モチベーション維持と学習順序の設計が難しい。
スクール/講座カリキュラムと質問環境が整っており、最短で合格可能。費用(10〜30万円前後)がかかる。スクールによって金額感は大きく変わる。

「安く済ませたい」、「勉強習慣がある」、「コツコツ続けられる」人は、Ping-t+黒本の独学でも十分合格できます。

一方で「独学に不安がある」場合は、費用がかかりますが、スクールで基礎+質問環境を確保しておくと安心です。

※スクールによっては、資格対策+転職支援+実機演習がセットになっており、内容やサポート範囲によって費用が大きく変動します。無料カウンセリングを活用して、自分の目的に合ったコースを選びましょう。

効率を高める3つの戦略

同じ学習時間でも、やり方次第で結果は大きく変わります。

ここでは、合格者が実践している「時間を味方につける3つの戦略」を紹介します。

① インプットは最初の2~3割に絞る

書籍や動画を一通り見たら、すぐに問題演習に入るのがコツです。

完璧に理解してから進もうとすると、時間ばかりかかって挫折しやすくなります。

② アウトプットに7~8割の時間を使う

Ping-t・黒本を中心に問題を解くアウトプット学習を意識しましょう。またPacket Tracerを使って手を動かすのも大事です。

問題演習を通して、「苦手項目」を見つけながら「苦手をつぶしていく」流れが最も効率的です。

③ 進捗を見える化して継続

「何時間やったか」、「どこまで理解したか」を記録しておくと、停滞感が減り、習慣化しやすくなります。

モチベーション維持のために、週単位で学習計画を立てるのがおすすめです。

■よくある失敗パターン:
・「理解してから問題を解く」と考えすぎて、問題に手をつけない
・「1日でまとめて勉強」して、翌週忘れてしまう
・「質問できる環境がない」まま、モチベーションが下がって挫折

学習が止まりやすい人ほど、小さく進める・人に相談する仕組みを作ることが大切です。

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難易度を乗り越えるための3つの学習ステップ

CCNAの難易度を克服し、最短で合格を目指すには、学習の順序が非常に重要です。

正しい学習の基本ステップは以下の3つです。

■難易度を乗り越える学習3ステップ:
1. 基礎インプット:書籍や動画でネットワークの仕組みと専門用語を理解する。
2. 徹底的なアウトプット:Ping-tや黒本で問題演習を繰り返す。
3. 実践演習: Packet Tracerでシミュレーション(実機操作)に慣れる。

詳しい学習手順、おすすめの教材、独学ロードマップは以下関連記事で解説しています。

→関連記事:CCNAの勉強方法とおすすめ教材まとめ

よくある質問

ここでは、CCNAの難易度に関して特によく寄せられる質問に回答していきます。

「独学で合格できる?」、「英語が苦手でも大丈夫?」といった不安を一つずつ解消していきましょう。

Q1:CCNAは独学でも合格できますか?

可能です。

ただし、IT未経験者の場合は3〜6か月(200〜300時間)を目安に、計画的に学習を進める必要があります。

最初から完璧を目指すよりも、Ping-tや黒本などで問題を解きながら理解を深めていくのがコツです。

→関連記事:CCNAの勉強方法とおすすめ教材まとめ

Q2:英語が苦手でもCCNAに合格できますか?

はい。CCNA試験は日本語で受験可能です。英語が苦手でも、試験問題の理解に支障はありません。

ただし、「ACL(Access Control List)」や「OSPF(Open Shortest Path First)」などの英語由来の用語は多く登場します。

単語を「日本語訳で暗記」するより、英語の意味を理解して覚える方が応用が利くためおすすめです。

Q3:数学の知識は必要ですか?

高度な数学は不要です。

IPアドレスの計算など、中学レベルの算数ができれば十分対応できます。

サブネット計算などに不安がある方は、練習サイトやPing-tで慣れておくと安心です。

Q4:CCNAは一度合格すれば一生有効ですか?

いいえ。有効期限は3年間で、更新または上位資格(CCNPなど)への挑戦で継続が必要です。

CCNAは「基礎スキルの証明」なので、上位資格へステップアップすることでスキルを最新に保つのが理想です。

Q5:CCNAの難易度が上がってきているのは本当ですか?

はい。2020年の試験改定で、自動化などの分野が追加され、従来より出題範囲が広がりました。

ただし、基礎を押さえていれば十分対応可能です。難易度は上がったものの、「実務で役立つ内容が増えた」とも言えます。

Q6:CCNAに落ちてしまって、受かる気がしません、、

大丈夫です。一度の不合格は珍しくありません。むしろ、多くの合格者が「2回目で突破」しています。

重要なのは、間違えた分野を分析して復習すること。そして、同じミスを繰り返さない「仕組み」を作れば、合格率は大きく上がります。

独学で行き詰まったら、学習相談やキャリアサポートを活用して「止まらない勉強リズム」を整えるのもおすすめです。

Q7:未経験からCCNAを取るだけで転職できますか?

未経験転職では、年齢や社会人経験なども選考要素に含まれるため、CCNAを持っているだけで「必ず」転職できるとは言い切れません。

しかし、合格することで未経験からの転職成功率を飛躍的に高めることができます。

特に、学習をやりきった実績そのものが「意欲と継続力の証明」となり、採用担当者から高く評価され、転職先の選択肢が広がりやすいと言えます。

「取るかどうか迷う、」、「取ったらどんな求人に受かりそう?」という方は、一度プロに相談して、学習とキャリアの両面から整理するのもおすすめです。

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ここまでで、CCNAの難易度について理解できたと思います。

では実際に、資格を活かしてキャリアアップした人たちはどのくらい収入を上げているのでしょうか?

下記の関連記事では、職種別に年収データを比較しながら、資格取得後のリターンを詳しく解説しています。

■関連記事:AI時代に価値が高まる職種の年収相場

→関連記事:インフラエンジニアの年収相場と上げ方|工程別・年代別に1000万円を狙う戦略
→関連記事:ネットワークエンジニアの年収相場と1,000万円超えのキャリア設計
→関連記事:クラウドエンジニアの年収相場と上げ方|AWS・Azure資格別・年代別の徹底比較

またCCNAの価値をより深く理解したい方は、以下の関連記事もあわせてチェックしてみてください。

「取るべきか迷う」、「難易度を知りたい」、「独学で合格したい」それぞれの疑問に答えています。

■関連記事:CCNAをもっと深く知る

→関連記事:CCNAは取るべき?未経験でも挑戦する価値とメリットを徹底解説
→関連記事:CCNAは難しすぎる?難易度・合格率・勉強時間を徹底解説
→関連記事:CCNA勉強法まとめ|独学で合格するための最短ロードマップ

他のIT資格も比較してみたい方へ

CCNAだけでなく、他のインフラ系資格との組み合わせでキャリアを広げたい方は、以下の関連記事も参考にしてみてください。LPIC・LinuC・AWSなど、目的別におすすめ資格をまとめています。

→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格一覧と取得順番・難易度を徹底解説

またCCNAを活かして長期的にキャリアを伸ばしたい方は、以下の関連記事で職種別の将来性をチェックしてみてください。

■関連記事:職種別の将来性を解説

→関連記事:インフラエンジニアの将来性は?AI・クラウド時代の需要とキャリア戦略
→関連記事:ネットワークエンジニアの将来性は?AI・クラウド時代の需要とキャリア戦略
→関連記事:クラウドエンジニアの将来性は?需要・年収・ロードマップを徹底解説

まとめ:CCNAは努力次第で合格できる「キャリアの入口資格」

CCNAは決して簡単ではありません。出題範囲が広く、最初は専門用語やシミュレーション問題で苦戦する人も多いでしょう。

しかし、正しい学習順序と継続力さえあれば、未経験からでも3〜6か月で合格可能な資格です。

暗記中心ではなく、手を動かしながら理解を深めることで、「現場で通用する力」も同時に身につけられます。

合格すれば、ネットワーク・クラウド・セキュリティなど、ITインフラ領域の幅広いキャリアへの扉が開くのも魅力です。

「難しそう」「自分にできるか不安」と感じていて、自分一人では解決策が見えないときは、プロに相談するのも一つの方法です。

小さな疑問を整理するだけでも、学習の進め方やキャリアの方向性が明確になります。

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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