こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
インフラエンジニアを目指す未経験者やIT初心者の方より「CCNAとLPIC(LinuC)を取るなら、どちらがいいの?」と良く聞かれますが、実際どちらが良いのでしょうか?
今回はCCNAとLPIC(LinuC)の需要や難易度などを説明します。
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CCNAとLPIC(LinuC)とは
CCNAとLPIC (LinuC)は、ITインフラ初心者が最初に取得する資格です。資格取得が有効なITインフラ業界では一番主要な資格でしょう。
CCNAやLPIC (LinuC)を取得することで、インフラエンジニアに必要な「最低限レベルの知識」を習得しているとみなされます。
このCCNAかLPIC (LinuC)のいずれかを取得しないと、会社によっては「エンジニア業務」に就けないことも多いため、資格取得は非常に重要です。
またCCNAやLPICを取る人の主なパターンは、下記2つでしょう。
■CCNAやLPICを取得する人:
・未経験からインフラエンジニアを目指している人
・オペレーターから上流工程にステップアップしたい人
そのため、CCNAやLPIC(LinuC)は、未経験転職を目指す人や、キャリアアップを図りたい人に人気の資格です。
CCNAとLPIC(LinuC)の、一番の違い
CCNAとLPIC(LinuC)は、同じITインフラ系の資格ですが、大きな違いがあります。CCNAとLPIC(LinuC)の違いを簡単に理解をしたい方は、下記で覚えるとよいです。
■CCNAとLPIC、一番の違い:
・CCNA:ネットワーク系の資格
・LPIC(LinuC):サーバー系の資格
一方で、ネットワークやサーバーについて、言葉は聞いたことがあるけど、よくわからない方は、下記の関連記事をあわせてお読みください。
■関連記事:ネットワークとは何?小学生でもわかるよう簡単に、例や図解で説明
■関連記事:サーバーとは何?小学生でもわかるよう簡単に、例や図解で説明
CCNAとLPIC(LinuC)、どっちを取るべき?
CCNAは「ネットワーク系の資格」です。またLPIC(LinuC)は「サーバー系の資格」です。ゆえに、目指したい職種が決まっている場合は、下記がおすすめです。
・CCNAを取るべき:ネットワークエンジニアを目指したい方
・LPIC(LinuC)を取るべき:サーバーエンジニアを目指したい方
・CCNAでもLPICでも可:インフラエンジニアを目指したい方
CCNAとLPIC(LinuC)はどっちも取るべき?どっちから取るべき?
CCNAとLPIC(LinuC)はどっちも取るべき?
CCNAとLPICは、両方の取得を強くおすすめします。その理由は、インフラエンジニアのみでなく、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアも、ネットワークとサーバーの両知識が必要とされるためです。
サーバー、OS、ネットワーク、セキュリティは密接な関係があり、完全に切り分けることは難しく、インフラ系のエンジニアには、幅広い知識が必要とされます。
ゆえに、「ネットワークエンジニアも、サーバー、OSの知識」が必要です。逆に「サーバーエンジニアも、ネットワークの知識」が求められます。
実際、活躍するインフラエンジニアの多くは、CCNAとLPICの両資格を持っています。また、CCNAとLPIC-1の両資格を持っていると、「インフラ全般の必要知識を持っている」という評価となり、インフラエンジニアとしてのキャリアが大きく広がります。
そのため、CCNAとLPIC-1のどちらを取るか?を悩むくらいなら、「両方取る」と考えるのがおすすめです。そして「どちらから取るか?」を決めるとよいでしょう。
ただし、キャリアの方向性に応じて、資格の優先度を決めることも大事です。基本的に下記がコストパフォーマンスが高く、おすすめです。
・ネットワークエンジニアであれば、LPICは level1で十分(LPIC level2はいらない)
・サーバーエンジニアであれば、CCNAで十分(CCNPはいらない)
CCNAとLPIC(LinuC)は、どっちから取るべき?
CCNAとLPICのどちらを先に取るかは、目指すキャリアに応じて決めるのが一番よいです。
・CCNAを先に取るべき:ネットワークエンジニアを目指している方
※ネットワーク技術を中心に学べるCCNAが最適です。
・LPICを先に取るべき:サーバーエンジニアを目指している方
※Linuxサーバの運用管理を学べるLPICが最適です。
・どちらでも良い:インフラエンジニアを目指している方
※インフラ全般の知識を幅広く学ぶ必要があり、どちらを先に取得しても問題ありません。
ただし、ネットワークエンジニアがよいのか?サーバーエンジニアがよいのか?を悩んでいる方にとっては、どちらの資格を先に取るべきか、迷うかも知れません。
そのため、ここからは、CCNAとLPICの具体的な違いを、詳細に説明していきます。これを参考に、自分にあった資格を選ぶ判断材料としてください。
※補足:LPICとLinuCの違いを詳しく知りたい方は、「LPIC とLinuC、どっちを取るべきかがわかる! 違いを徹底比較、解説」をお読みください。
CCNAとLPIC(LinuC)を徹底比較、違いとは
ここからはCCNAと、LPIC Level1試験について、詳しく比較しながら、大きな違いはオレンジ色や太字でマーキングしていきます。
CCNA | LPIC level1 | |
読み方 | シーシーエヌエー | エルピック レベル1 |
正式名称 | Cisco Certified Network Associate | Linux Professional Institute Certification Level1 |
認定元 | シスコシステムズ |
Linux Professional Institute |
学習範囲の概要 | ネットワーク | サーバー |
必要とされる職種 | ネットワークエンジニア
インフラエンジニア |
サーバーエンジニア
インフラエンジニア |
直近のキャリアパス | インフラエンジニア
セキュリティエンジニア |
インフラエンジニア
クラウドエンジニア セキュリティエンジニア データベースエンジニア |
資格の難易度 | ITSSレベル2(準初級) | ITSSレベル1(初級) |
試験の傾向 | やや理解寄り | やや暗記寄り |
資格の合格率 | 非公開(一般論で、約25-35%) | 非公開(一般論で、約50-60%) |
資格取得の要件 | CCNA(200-301)試験に合格すること | LPIC 101試験、102試験の両方に合格すること |
分割受検 | なし | LPIC101、102試験は、別日に分割受検が可能 |
資格の受験料 | 46,860円(税込) | 101試験 16,500円(税込)102試験 16,500円(税込) |
試験時間 | CCNA(200-301):120分 | 101試験:90分、102試験:90分 |
試験問題数 | 約100問 | 101試験:約60問、102試験:約60問 |
合格に必要な正答率 | 正答:約75%以上が目安 | 正答:約65%以上が目安 |
試験形式 | CBT方式(選択問題、一部記述問題) | CBT方式(選択問題、一部記述問題) |
資格の勉強時間目安 | 200-250時間程度 | 計100-150時間程度 |
資格の有効期限 | 3年 | なし(有意性の期限は5年) |
有効期限の延長 | 再受験にて合格、もしくは上位資格の合格 | 再受験にて合格、もしくは上位資格の合格 |
取得後の評価 | 未経験者、微経験者の場合は高評価 | 未経験者、微経験者の場合は高評価 |
資格の需要 | 高い | やや高い |
転職の有利さ | 未経験者、微経験者の場合は非常に有利 | 未経験者、微経験者の場合はかなり有利 |
■関連記事:【まとめ】改定後の新CCNAとは?資格の取得メリット、難易度、勉強方法など
■関連記事:【まとめ】LPICとは?資格の取得メリット、難易度、勉強方法などを解説
またここからは、具体的な違いについて、詳しく一つずつ比較をしていきます。
CCNAとLPIC (LinuC)の、難易度の違い
資格を選ぶ際に、「難易度は重要な選択肢の一つ」でしょう。難易度が高い資格だと挫折しやすくなり、逆に簡単すぎる資格だと、資格取得の効果は弱くなります。
ただし、CCNAもLPICも、どちらも簡単に取れる資格ではありません。しっかり勉強しないと、すぐに落ちますので、それなりの学習時間が必要です。ここからは難易度で比較していきます。
CCNAとLPICの難易度比較
その中で、CCNAとLPIC level1の難易度を比較すると、CCNAの方が多少難易度が高いです。経済産業省のIPA(情報処理推進機構)が定めるITSS(ITスキル標準)では、下記のように分類されています。
■CCNAとLPICの難易度(ITSSレベル):
・CCNA:ITSSレベル2(準初級)
・LPIC level1:ITSSレベル1(初級)
・LPIC Level2:ITSSレベル2(準初級)
2020年にCCNAは大幅改定が行われ、出題内容が幅広く、また難易度が高くなりました。くわえて、CCNAは一度に全ての範囲を受験しなければいけないのに対し、LPICは日程を分けた、分割受験が可能です。
CCNAとLPIC、難易度の感じ方の違い
ただし、人によってCCNAとLPIC の「難易度の感じ方」は異なります。
「CCNAの方が難しい」と感じる人が多いですが、一部では「LPICの方が難しい」と感じる人もいます。これは資格の性質によるものでしょう。
難易度の感じ方の違いとしては、「理解が重要なのか?」、もしくは「暗記が重要なのか?」の違いです。
CCNAは理解が重要
CCNAはネットワークの根本的な理解が重要な資格です。暗記よりも概念や仕組みをしっかり理解できる人は、CCNAの方が学習しやすい傾向です。
LPIC(LinuC)は暗記が重要
LPIC はLinuxOSの操作について、暗記が必要な資格です。コマンドやオプション、ファイルのパスなどをしっかり暗記できる人は、LPIC の方がやさしいと感じるでしょう。
CCNAとLPIC Level1の合格率と受験料
受験資格を選ぶ際に気になることとして、「合格率」と「受験料」もあるでしょう。合格率で難易度を知りたいでしょうし、不合格だと再受験料が必要になるため、重要ポイントとも言えます。
ただし、CCNAとLPIC Level1の合格率は、どちらも公式では公表されていません。一方で、一般的な目安として、下記あたりが想定されます。
CCNA | LPIC Level1 | |
難易度 | ITSSレベル2(準初級) | ITSSレベル1(初級) |
合格率(公式には非公開) | 25%~35%程度(一般論) | 50-60%程度(一般論) |
受験料 | 46,860円(税込) | 101試験 16,500円(税込)102試験 16,500円(税込) |
CCNAの方が、基本的に難易度が高く、合格率も低めです。また、どちらも受験料が高いので、不合格時の再受験料も、負担が大きくなります。
しかし、CCNAもLPICも、多くの人が「初めての受検で、合格するかどうか不安になる」試験です。そのため、「1回目は不合格でも仕方ない」と割り切って望む方が、結果的にスピーディに合格できるかも知れません。
ゆえに、受験料が気になる方に向けて、CCNAに1回落ちて合格した場合と、LPIC Level1に1回落ちて合格した場合で、必要受験料を想定してみます。
■受験料の想定:
・CCNAに1回落ちて合格(受験料2回分):
受験料は、93,720円(税込)
・LPIC 101試験もしくは102試験に、1回落ちて合格(受験料3回分):
受験料は、49,500円(税込)
難易度と受験料を考えると、CCNAもLPICも高いですが、比較的コストを抑えやすいのはLPIC Level1でしょう。
CCNAとLPIC(LinuC)、勉強時間目安
CCNAとLPICは資格の性質がやや違うため、得意不得意が分かれることもあります。ゆえに、CCNAとLPICの資格取得に必要な勉強時間も、人によって大きく違います。
ただし、あえて合格までの目安時間を挙げると、下記です。
■未経験者の勉強時間目安:
・CCNA:200-250時間程度
・LPIC Level1(101試験、102試験):計100-150時間程度
勉強期間でいうと、CCNAは早い人で1ヶ月、LPICは3週間以内に取得可能な場合もあります。逆に、人によっては、勉強目安時間の倍以上を必要とすることも相応あります。
難易度や勉強時間は、挫折率に影響しやすいため、「挫折するかも」と思う方は、まずはLPICからはじめるのも、一つの方法でしょう。
CCNAとLPIC (LinuC)の需要、取得後の評価の違い
CCNAとLPIC は、学ぶ範囲が異なるものの、ITインフラに欠かせない知識を習得できるため、どちらも高い需要があります。ここではCCNAとLPICの需要、取得後の評価について説明します。
CCNAは、難易度・専門性が高く、需要と評価が高い
CCNAは「難易度が高い」ことにくわえ、ネットワーク技術に特化した「専門性が高い資格」です。そのため、需要も評価も高いといえます。
実際、ネットワークエンジニアを目指す場合は、CCNAの取得はほぼ必須となるでしょう。ネットワーク技術の資格は他にもありますが、需要を考えると「CCNA一択」です。
また、転職サイト6社で、「CCNA」、「LPIC」、「LinuC」の検索ヒット数を調べてみたところ、求人ヒット数は求人ヒット数は「CCNA>LPIC>LinuC」でした。
この結果からも、資格の需要や知名度は、CCNAでしょう。ネットワークエンジニアを目指すなら「CCNA取得」を選択すべきです。
LPICも需要、評価は高い
求人のヒット件数だと、LPICはCCNAの半分です。ヒット件数が半分だと「評価は低いのでは?」と考えてしまうかも知れませんが、LPICも需要や評価は高いです。
LPICは、サーバーエンジニアを目指すなら、第一選択候補の資格であり、LPICでサーバーエンジニアやインフラエンジニアを目指すことが十分可能です。
需要と評価の比較
資格の需要や評価については、「CCNAの方が、難易度・専門性が高く、需要が高い」と言えます。
しかし、CCNAとLPICの需要や評価に「大きな差があるのか?」というと、実際はそうではありません。過度に期待し過ぎない方がよいでしょう。
重要なのは、「ネットワーク分野では、CCNAが評価される」、「サーバー分野ではLPICが評価される」ということです。自分が目指したい分野にあわせて、資格を取ることが大事です。
CCNAとLPIC (LinuC)の転職の有利度の違い
転職の有利度は、難易度と需要、そして専門性が高い「CCNAの方が少し有利」と言えるでしょう。特にネットワーク系では「CCNA」は強みがあります。
一方で、世の中の仕事は、「ネットワーク」と「サーバー」では、「サーバー」の仕事が多いため、広く役に立ちやすいのは、サーバー系資格の「LPIC」が役に立ちます。
また、補足ですが、資格有りと資格無の転職有利度は、圧倒的に異なります(資格有りの方が間違いなく有利です)。
あわせて別記事とはなりますが、「CCNA就職・転職」と「LPIC(LinuC)就職・転職」に関して、詳細説明をした記事がありますので、よろしければ下記記事もあわせてお読みください。
■関連記事:【断言します】CCNAは転職・就職で非常に有利になる資格です
■関連記事:LinuC(LPIC)は転職・就職でどれくらい有利?取るべき人と不要な人とは
CCNAとLPIC (LinuC)の年収の違いは?
CCNAとLPIC の年収の違いは、結論としては「ほぼありません」。
ゆえに、「CCNAを取得したら、LPICより年収が上がるだろう」とは考えない方がよいです。年収が変わるとしても誤差レベルです(体感で感じるほどの年収差はありません)。
あえてお伝えすると、会社は「資格手当」を支給することがありますが、CCNAとLPICの資格手当額は一般的にはほぼ同じです。CCNAの方が少しだけ高いことはあります。
※例えば、LPIC level1の資格手当が月3,000円とすると、CCNAの資格手当は月3,000~5,000円くらいの差です。
CCNAとLPIC(LinuC)、直近のキャリアパスの違い
CCNAとLPICは、学ぶ範囲が異なるため、直近のキャリアパスに違いが出ます。5年-10年といった長い目でみれば、キャリアパスに大きな差はありませんが、5年以内の身近なキャリアパスでは違いが出ます。
5年以内に、目指したいキャリアパスがある場合は、希望するキャリアパスに近しい資格を選ぶのも一つです。
CCNA取得後の、直近のキャリアパス
CCNAはネットワークを学ぶため、身近なキャリアパスは「ネットワークに密接に関係する職種」となるでしょう。ネットワークは奥深いため、身近なキャリアパスは少々限定されやすいです。
ネットワークエンジニアの身近なキャリアパス例として、ネットワーク知識を必要とする「インフラエンジニア」や、「セキュリティエンジニア」があります。
CCNA取得後の直近のキャリアパス①:インフラエンジニア
ネットワーク領域に精通することは、インフラエンジニアで非常に重宝されます。ネットワークの知識を活かして、サーバーやOSも含めたインフラエンジニアとして活躍できます。
CCNA取得後の直近のキャリアパス②:セキュリティエンジニア
また、ネットワーク領域で、ファイアーウォールやVPNなどの、ネットワークセキュリティ技術を学べますので、その後に侵入検知システム(IDS)や侵入防止システム(IPS)、暗号化技術などを学ぶことで、セキュリティエンジニアにステップアップがしやすいです。
LPIC取得後の、直近のキャリアパス
LPICはサーバーを学びますが、サーバー系はネットワークと比べると、カバーする範囲が広いです。ゆえに、身近なキャリアパスも幅広くなりやすいでしょう。
サーバーエンジニアの身近なキャリアパス例として、サーバー系知識を必要とする「インフラエンジニア」を主として、「クラウドエンジニア」、「セキュリティエンジニア」、「データベースエンジニア」もあります。
LPIC取得後の直近のキャリアパス①:インフラエンジニア
サーバー領域は、インフラエンジニアの基本領域です。学んだサーバーOSのスキルや知識を活かしながら、ネットワークも含めたインフラ全般に携わる、インフラエンジニアとして活躍ができます。
LPIC取得後の直近のキャリアパス②:クラウドエンジニア
サーバー領域では、オンプレミス環境のサーバー構築、運用知識を学べますが、オンプレミス環境の知識や経験は、AWSなどのクラウドサービスにそのまま活かせます(AWSではLinuxOSの操作スキルは必須です)。
ゆえに、AWSなどのクラウドプラットフォームを学ぶことで、スムーズにクラウドエンジニアに移行しやすいです。
LPIC取得後の直近のキャリアパス③:セキュリティエンジニア
また、サーバーもセキュリティ対策が非常に重要であるため、アクセス制御や認証システムなどの知識や経験を活かして、ファイアーウォールや暗号化技術などを学び、セキュリティエンジニアにもキャリアチェンジがしやすい職種です。
LPIC取得後の直近のキャリアパス④:データベースエンジニア
サーバーエンジニアは、データベースサーバーのインストールや設定を行うこともあります。基本的なデータベース管理の知識を学んだ後に、SQLスキルと、MySQLやOracleなどのデータベースを学ぶことで、データベースエンジニアにもキャリアチェンジがしやすいです。
■身近なキャリアパス まとめ:
・CCNAの場合:インフラエンジニア、セキュリティエンジニア
・LPIC(LinuC)の場合:インフラエンジニア、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニア、データベースエンジニア
まとめ:CCNAとLPIC (LinuC)はどっちを取るべき?
CCNAとLPICは、両方とも取った方がよい資格です。ただし「どっちを取るか?」について迷う方に向けて、「CCNAとLPICの特徴」の違いを整理しながら、おすすめを説明します。
CCNAの特徴と、CCNAを取るべき人
■CCNAの特徴:
・学ぶ内容:ネットワーク
・直近のキャリアパス:インフラエンジニア、セキュリティエンジニア
・学ぶ内容の特徴:やや理解度が重要
・難易度:ITSSレベル2(準初級)
・勉強時間:多い(200-250時間目安)
・資格の需要:優位
・資格の有効期限:有、短い(3年)
・資格の受験料:46,860円(やや高い)
↓
■CCNAを取るべき人:
・とにかくネットワークエンジニアになりたい人
・インフラエンジニア、セキュリティエンジニアに興味がある人
・暗記よりも理解が好き、得意な人
・難易度や勉強時間、受験料よりも、資格の需要を最優先したい人
・CCNAとLPICを迷って、決めきれない人
LPICの特徴と、LPICを取るべき人
■LPICの特徴:
・学ぶ内容:サーバー
・直近のキャリアパス:インフラエンジニア、クラウドエンジニア、DBエンジニア、セキュリティエンジニア
・学ぶ内容の特徴:やや暗記が重要
・難易度:ITSSレベル1(初級)
・勉強時間:やや少ない(100-150時間目安)
・資格の需要:やや優位
・資格の有効期限:なし(有意性の期限は5年)
・資格の受験料:33,000円
・分割受験:可能(101試験と102試験は、別日に受検可)
↓
■LPICを取るべき人:
・サーバーエンジニアやインフラエンジニアになりたい人
・クラウドエンジニアやセキュリティエンジニア、DBエンジニアに興味がある人
・暗記で、最短時間でエンジニアになりたい人
・難易度、勉強時間、受験料を抑えたい人
・資格の有効期限が気になる人
さいごに
CCNAとLPIC (LinuC)に関しては、CCNAの方が難易度と需要は高めと言えます。
ただし、非常に大きな差がある訳ではなく、両方とも初心者向けの資格であり、未経験者でも取得する人が多い資格です。
どちらを取るかを悩み続けるようであれば、「両方取得する」と考え、まずは片方の資格取得に着手するという考え方でも良いでしょう(CCNAとLPIC の両方を取得しているインフラエンジニアは非常に多いです)。
また、取得すると「未経験者でもインフラエンジニアになりやすい」かつ「構築運用業務にステップアップをしやすい」資格であり、取得すると年収も上がりやすい資格ですので、勉強時間に対して「コストパフォーマンスが非常に高い資格」と言えます。
稀に未経験者でCCNAの上位資格である「CCNP」や、LPIC level1の上位資格である「LPIC level2や3」までを独学で取得する人もいますが、上位資格までは必要ありません。
あわせて、未経験でネットワークエンジニアになりたい方は、未経験者が良く思う疑問を別記事でまとめていますので、「未経験からネットワークエンジニアになるには?求人の実状や年収、転職のやり方などを解説」も興味があれば、あわせてお読みください。
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