インフラエンジニアの年収相場まとめ【未経験〜経験者・年代別】

こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

「インフラエンジニアの年収はどれくらいなのか?」
「未経験から目指すと、低いのでは?」

こうした疑問を持つ方は多いと思います。

実際、未経験で入ると最初は300〜400万円台と控えめな水準ですが、経験や資格取得を積み重ねれば、5年目以降で500〜600万円前後、専門分野に進めば700万円以上も十分狙えます。

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この記事では、インフラエンジニアの平均年収・中央値・年代別の相場を整理し、キャリアによる推移や年収を上げるための具体的な方法も紹介していきます。

なお「インフラエンジニアの仕事内容やキャリアの全体像」を知りたい方は、先に以下の記事をご覧ください。年収だけでなく、仕事内容・スキル・資格・キャリアパスをまとめています。

インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・年収・キャリアパスまとめ

この記事を書いた人 
角田 壮史 株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

ITインフラエンジニア専門の転職エージェント。経済産業省採択事業の運営者であり、15年以上のエンジニアのキャリア支援実績を活かし、あなたのキャリアアップをサポートします。

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目次

インフラエンジニアの平均年収・中央値はどれくらい?

インフラエンジニアの年収は、経験やスキル、担当する工程によって幅がありますが、まずは公的統計や求人データを参考に「全体の水準感」を把握しておきましょう。

統計データ(厚労省/求人ボックス)ベース

インフラエンジニアの年収を把握するには、公的な統計データと、実際の求人市場データの両方を参照することが大切です。

厚労省のデータは信頼性が高い一方で職種範囲が広くなりがちであり、求人ボックスのような求人ベースの数字は現場に近い実態を示しています。

厚生労働省「職業情報提供サイト(公的統計)」

厚労省のデータ(Job-Tag)では、インフラエンジニアが該当する「システムエンジニア(基盤システム)」の平均年収は 約752万円 です。

出典元:厚生労働省「職業情報提供サイト(Job-Tag) 令和7年」

ただし、この職種区分には「システム設計技術者」や「ITアーキテクト」といった上流工程を担当する人材も含まれるため、未経験〜若手層の実態よりも高め に出ています。

求人ボックス(求人市場データ)

求人ボックスのデータでは、「インフラエンジニア」の平均年収は 約497万円です。求人票をもとに算出されたデータであり、転職市場における実態に近い水準といえます。

出典元:求人ボックス給料ナビ 2025年

求人ボックスでは、年収中央値は公開されておらず、ボリュームゾーンとして 348〜420万円 が提示されています。おおよそをまとめると、以下と見立てられます。

■インフラエンジニアの平均年収:
・公的統計(広い職種区分):752万円(やや高めに出る)
・求人市場データ(実態ベース):497万円(現場感に近い)

実際のキャリア形成や転職活動を考えるなら、求人市場データを基準にする方が現実的です。

中央値と平均値の違いを解説

年収データを確認するときに大事なのは、「平均値」と「中央値」の違い です。

■中央値と平均値の違い:
平均値:全員の年収を合計し、人数で割った数値。
 → 一部の高収入者が全体を押し上げるため、実態より高く見えることがある。
中央値:年収を低い順に並べたとき、真ん中に位置する人の数値。
 → 実際に「多くの人が得ている水準」を反映しやすい。

求人ボックスのデータでも「平均497万円」に対し、ボリュームゾーンは 348〜420万円 に集中しています。

つまり、多くのインフラエンジニアが実際に得ているのは400万円前後 というのが現実です。

そのため、キャリアを考える際は「平均値497万円」よりも、「中央値相当の400万円前後」を基準にする方が、現実的な目安になります。

インフラエンジニアの仕事内容やキャリア全体像はこちら

キャリア工程別のモデル年収

平均年収や中央値だけでは「キャリアを積んだときに、どれくらい収入が伸びるのか」が見えにくいです。そこで、インフラエンジニアの担当工程ごとのモデル年収を、図解で整理しました。

図解:インフラエンジニアの工程別モデル年収

モデル年収の目安

図のように、インフラエンジニアの年収は 担当する工程のレベル によって大きく変動します。

■工程別モデル年収:
監視・テクニカルサポート:240〜380万円
運用:300〜450万円
詳細設計・構築:400〜550万円
基本設計:450〜750万円
要件定義:650〜1,200万円

各工程でどんな業務を担当するのか、より詳しくは インフラエンジニアの仕事内容とキャリアパス にまとめています。

図解のポイント

下流工程(監視・運用)は比較的年収が低めですが、構築 → 設計 → 要件定義 とステップアップするにつれて、責任もスキル要求も増す分、年収水準も大きく上がります

特に要件定義やアーキテクト領域に進むと、年収1,000万円超え も狙っていくことが可能です。

工程別のモデル年収まとめ

「平均497万円」と聞くと伸びしろが小さく感じられるかもしれませんが、実際にはキャリア次第で年収レンジは大きく広がります。

未経験者でも、まずは運用・監視で経験を積み、その後に構築や設計へ進めば、数年で年収が大きく変わる可能性があります。

【モデル年収に関する補足】

近年、インフラエンジニアの待遇は全体的に改善傾向にあり、監視・運用職でも最低水準は上がってきています。

一方で、研修期間中や一部の企業では、いまだに 240万円台といった低年収で募集しているケース も残っています。求人を選ぶ際は「待遇面をよく確認すること」が大切です。

未経験からの年収相場

未経験からインフラエンジニアを目指す人が最も気になるのが「最初はいくらくらい稼げるのか?」という点です。

結論としては、最初の数年は控えめな水準ですが、経験と資格を積むことで、数年以内に大きな年収アップを実現できる可能性があります。

入社1〜3年目の年収レンジ(300〜400万円前後)

未経験者の1〜3年目の年収は、基本給ベースで 300万円台前半〜後半 が中心です。夜勤手当や残業代を含めても、年収は400万円前後に収まるのが一般的 です。

実際に3年目で400万円を安定して超えるのは、資格を取得して構築フェーズに進むか、転職を絡めたケースが多いのが現実です。

資格取得・転職でどこまで伸びるか(事例あり)

入社後1〜3年の間に基礎を固め、資格取得+転職 を組み合わせることで、未経験スタートでも年収を大きく伸ばすことが可能です。

資格の活用例
・LPIC/CCNAを取得して構築案件にステップアップ
・AWS認定資格(SAA)を取得してクラウド案件にアサイン

転職による伸び幅(事例)
・未経験運用監視3年目+資格取得(LPIC+CCNA)→ 転職で構築案件へ → 年収350万円 → 450万円
・未経験運用3年目+資格取得(AWS SAA) → 転職でクラウド案件へ → 年収380万円 → 450万円

未経験からでも、3年で100万円以上の年収アップ を実現できるケースは珍しくありません。

■関連記事:挫折しない!未経験インフラエンジニア勉強法と学習順序、最短ロードマップ

同じ会社にとどまる場合の注意点

ただし、同じ会社に在籍し続けるだけでは昇給幅が小さい という現実もあります。

特に アウトソーシング企業(常駐型SESなど) は、未経験者を受け入れる門戸が広く「最初の一歩を踏み出す場」として有効な一方で、昇給は年功序列的に進む傾向が強く、3〜5年働いても年収が数十万円しか増えないケースも少なくありません。

一方で、SIerやユーザー企業 ではスキルや役職に応じた昇給のチャンスがあります。ただし重要なのは、未経験からいきなり大手SIerやユーザー企業に入れるケースは非常に稀 ということです。

実際には、アウトソーシング企業 → 中小SI → 大手SI → ユーザー企業 という流れでステップアップしていくのが、未経験者にとって現実的かつ堅実なキャリアパスです。

経験者の年収相場

経験者のインフラエンジニアは、これまでのスキルや担当してきた工程によって、年収に大きな幅が出ます。

特に「どのフェーズを担当しているか」、「マネジメントを担っているか」によって、年収水準は大きく変化します。

運用・構築経験者の相場(350〜550万円前後)

すでにサーバーやネットワークの 運用・構築 を担当している場合、年収は 350〜550万円前後 がボリュームゾーンです。

運用中心
 → 相場は 350〜450万円前後。特に多いのは 400万円前後
構築経験あり
 → 相場は 450〜550万円前後。求人票では600万円と書かれるケースもありますが、実際に多いのは 450〜550万円に収まる水準 です。

「構築フェーズ」に関わっているかどうかが、経験者の評価と年収を分ける大きなポイントになります。

設計・要件定義を担う経験者(500〜800万円前後)

経験を積み、設計や要件定義といった 上流工程 に関わるようになると、年収は 500〜800万円前後 に広がります。

■設計・要件定義の相場:
案件規模が小さめ/二次・三次請け の場合
 → 500〜600万円前後 に収まるケースが多い
大規模案件/一次請け/リーダー経験あり の場合
 → 700〜800万円前後 まで伸びる可能性がある

また、金融系やミッションクリティカルなシステム を担当する場合は、求められる責任やスキルが高い分、待遇も上振れしやすい傾向があります。

クラウド・セキュリティ・SREなど専門職(700万円以上も)

クラウド、セキュリティ、SRE(Site Reliability Engineer)といった 専門性の高いスペシャリスト分野 に進むと、700万円以上、場合によっては1,000万円クラス の求人も現実的です。

■スペシャリスト分野の例:
クラウドアーキテクト:AWSやAzureの全体設計をリード
セキュリティエンジニア:ゼロトラストやSOC対応など専門領域
SRE:IaCや自動化を駆使してシステムの信頼性を高める

経験者は「これまでのスキル+専門性」で大きく年収を伸ばすことができます。

■関連記事:クラウドエンジニアになるには?勉強法とキャリアロードマップ

昇給スピードの現実

経験者の場合も、同じ会社にとどまるだけでは昇給が頭打ちになりやすい のが実情です。特に日本企業では、役職や専門スキルを得ない限り、短期間で大幅な年収アップは見込みにくいです。

一方で、外資系企業 ではスキルベースでの評価が強く、同じエンジニア職でも年収レンジが一気に高まるケースがあります。

つまり「国内で安定して昇給を狙うなら、役職や専門性」、「より大幅なアップを狙うなら外資」 という構図になります。

年収とキャリアパスの関係

インフラエンジニアの年収は、年齢そのものではなく、経験内容と所属企業によって決まります

インフラエンジニアの具体的なキャリアパスとロードマップはこちらの記事をご覧ください。

つまり「キャリアパス」と「年収の伸び」は強く結びついており、ただ年数を重ねるだけでは不十分です。

未経験からのスタート時は年収が控えめでも、着実にステップアップすれば大きな年収アップが期待できます。

資格取得と転職による年収アップ事例

同じ会社に留まるだけでは、昇給が頭打ちになりやすいのが現実です。

なぜなら、多くの未経験者が最初に配属されるのは、システムの末端を担う 4次請け・3次請けのSES企業 だからです。これらの階層では年収は低く、また昇給幅も限定的です。

そのため、資格や経験を積みながら より上流の企業(2次請け → SIerなど)へ転職していくことが、年収アップの王道ルート となります。

■年収アップ事例:
・事例1:運用から構築へ
 → 年収350万円 → 450万円
・事例2:構築・運用からクラウド案件へ
 → 年収420万円 → 520万円

年収を伸ばすためには「資格+転職」でキャリアの階層を上げることが不可欠です。

キャリアごとの年収目安(運用→構築→設計→クラウド)

キャリアの段階ごとに見た年収の目安は、以下の通りです。

キャリア段階主な業務内容年収目安
運用・監視(1〜3年目)システム監視、一次対応300〜400万円前後
構築(3〜5年目)サーバー・NW構築400〜550万円
設計(5〜7年目)システム全体の設計・要件定義500〜800万円
クラウド/専門職(7年目以降)AWS/Azure設計、SRE、セキュリティなど600〜1,000万円前後

小さなステップの積み重ねでキャリアを進めるほど、年収は大きく広がっていきます。

■関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格を取得順で解説

年代別の年収目安(参考値)

インフラエンジニアの年収はキャリア段階によって変わりますが、年代別に整理すると以下のような目安となります。

年代主なスキル段階年収相場
20代未経験〜構築フェーズ300〜450万円前後
30代構築〜設計フェーズ450〜650万円前後
40代設計〜マネジメント/専門職550〜800万円前後

あくまで参考値ですが、「年代=キャリア段階」とある程度リンクしていることが分かります。

補足:30代・40代で差が出るポイント

インフラエンジニアは、「年齢」そのものよりも、「どの工程を経験しているか・どんな強みを持っているか、そしてどんな会社に所属しているか」で年収に差がつくのが特徴です。

■年収差が出るポイント:
30代:経験内容によって大きな差が出ます。
 →構築経験が中心 → 450〜550万円前後 がボリュームゾーン
 →設計やリーダー経験あり → 600万円以上 も十分可能
40代マネジメント力や専門性 が評価されるかどうかで年収が分かれます。
 →クラウド/セキュリティ/マネジメントの強みあり → 700〜800万円超え
 →運用寄りのまま → 500万円台にとどまる ケースも

特に、マネジメント力や専門性は40代に限らず、20代・30代で獲得できれば、キャリアの進み方と年収アップのスピードが大きく加速 します。

AI時代の影響も見据えて

近年はAIや自動化の進展により、監視・運用など定型業務の価値は相対的に下がる傾向 にあります。


一方で、IaC(Infrastructure as Code)やクラウド基盤設計、大規模AIサービスを支えるインフラ などは需要が高まっており、専門スキルを持つエンジニアはさらに高年収を狙えるでしょう。

インフラエンジニアの将来性について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

年収を上げる具体的な方法

インフラエンジニアとして年収を伸ばすには、ただ経験年数を重ねるだけでは不十分です。資格取得・転職・勤務地の選択 といった具体的な行動が、年収の伸びを左右します。

資格取得(LPIC・CCNA・AWS)

資格は「ただの肩書き」ではなく、キャリアの入口を広げるための切符 になります。

■初期キャリアでのおすすめ資格:
LPIC-1/LinuC-1
 →Linuxサーバーの基礎知識を体系的に学べる。未経験からの最初のステップとして有効。
 →LPIC-1の勉強法まとめはこちら
CCNA
 →ネットワークの基礎を理解している証明になり、運用から構築案件へのキャリアアップに直結しやすい。
 →CCNAの勉強法まとめはこちら
AWS認定資格(SAAなど)
 →クラウド案件に関わる入り口として評価が高い。クラウドスキルは今後も市場価値が高く、資格取得=転職時の年収アップ要因 になりやすい。
 →AWS SAA勉強法まとめはこちら

資格だけで高収入が保証されるわけではありませんが、「転職時の武器」や「アサインされる案件の幅を広げる力」 となります。

■関連記事:LPIC・CCNA・AWSどれから取る?未経験インフラエンジニアの最適資格ロードマップ

転職のタイミングを活かす

同じ会社にとどまるだけでは昇給幅が限られるため、転職が年収アップの大きなきっかけ となります。

例として、以下のようにキャリアの階層を1段ずつ上げていくことが王道パターン です。

■ステップアップ転職の例:
運用経験を積んだら → 構築案件へ転職
構築経験を積んだら → 設計やクラウド案件へ転職

特にインフラ業界はSESやアウトソーシングを入り口とするケースが多いため、「どのタイミングで次に移るか」 が重要です。

キャリアのステージや市場の状況にもよりますが、早ければ2〜3年ごとの転職でスキルと年収を伸ばす人もいます。

転職市場の需要が高まっている時期(クラウド案件の増加など)を狙うと、より有利に交渉できます。

注意点:
ただし、短期間での転職を繰り返すことは推奨されません

入社した会社で得た経験を定着させ、育ててもらった分の成果を返してから、円満に次のステップへ進むことが大切です。

この積み重ねが、結果的に転職市場での評価や信頼にもつながります

■関連記事:未経験からインフラエンジニア転職ロードマップはこちら

首都圏勤務と地方勤務の差

同じスキルを持っていても、勤務地によって年収は大きく変わる のが現実です。

■首都圏(東京・神奈川など):
 →求人数が圧倒的に多く、クラウドや大規模インフラ案件に関われるチャンスも多い。
 →年収水準は 地方より50〜100万円程度高い傾向

■地方勤務
 →小規模案件、運用・保守中心の案件が多く、給与水準は抑えめ。
 →ただし生活コストが低いため、実質的な生活水準は悪くないケースもある。

年収アップを最優先するなら、首都圏勤務を前提にする方が圧倒的に有利 です。

一方で「生活環境やワークライフバランスを重視するなら、地方勤務」という選択肢もあり、自分の価値観と照らし合わせることが重要です。

よくある質問:インフラエンジニアの年収に関するQ&A

インフラエンジニアの年収に関して、多くの方が抱く代表的な疑問に答えます。実際の現場感覚や転職市場のデータをもとに、現実的かつ前向きな視点で整理しました。

Q1. インフラエンジニアの年収は低いと聞くけど、本当ですか?

A:最初に就くことが多い「監視・運用」業務は、年収が低めに見られがちなのは事実です。

定型業務が中心で、マニュアル対応が多いため、300〜400万円台が相場です。しかし、これはあくまで キャリアの入口です。

例として、以下を実現すれば、年収は大きく伸び、500〜700万円台に到達する人も珍しくありません。

■年収アップの目安例:
・構築や設計の経験を積む
・クラウドやセキュリティ分野にスキルを広げる

「最初が低め=将来も低い」ではなく、スタート地点が控えめというだけ と理解しておくと良いでしょう。

■関連記事:運用監視オペレーターはやめとけ?将来性とキャリアアップロードマップ

年収1000万円は現実的ですか?

A:はい、インフラエンジニアでも年収1000万円は十分に現実的です。

ただし、多くの場合は「現場の運用・構築エンジニア」ではなく、より上流の役割を担う必要があります。

■年収1000万円を狙うには:
・具体的なキャリアパスの例:
 →クラウドアーキテクト(AWS/Azure/GCPの全体設計をリード)
 →ITコンサルタント(インフラ刷新やDX推進を支援)
 →マネージャー/部長クラス(チーム・案件の統括)

・必要なスキル:
 →高度なクラウド資格(AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナルなど)
 →プロジェクト管理(PMP、PMO経験など)
 →ビジネス要件を理解する力

「専門スキル+マネジメント力+ビジネス理解」を揃えることで、年収1000万円に届く現実的なキャリアが描けます。

■関連記事:インフラエンジニアがAWSを学ぶべき理由と勉強法まとめ

Q3. 資格を取れば年収は上がりますか?

A:資格だけでは年収アップは保証されません。

資格はあくまで スキルを客観的に証明するツール にすぎません。ただし、以下の場面で大きな力を発揮します。

■資格と年収の関係:
・転職活動で「基礎知識あり」と判断されやすい
・より単価の高い案件にアサインされるきっかけになる

特に 未経験からの転職では「資格+最低限の学習実績」があると、同じ未経験者よりも高めの年収提示を受けやすい という現実があります。

(例:未経験入社でも、LPIC-1やCCNAを持っていれば、年収300万円前後ではなく330〜380万円スタートなど)

資格は「切符」であり、実務経験と組み合わせることで大きな評価につながる という点を忘れないことが大切です。

■関連記事:CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度と順番を解説
■関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格を取得順で解説

Q4. 地方でも年収を上げることは可能ですか?

A:可能ですが、首都圏に比べると年収水準は低めです。

地方では求人数が少なく、案件も運用・保守中心になりがちで、相場は350〜450万円前後にとどまることもあります。しかし、戦略を取れば、差を埋めることも可能です。

■地方勤務で年収を上げる例:
・リモート勤務可能な企業に転職
・クラウドなど専門分野に特化

この記事を読んでも、まだモヤモヤが残っていませんか?

「今の自分の年収は妥当なのだろうか?」
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「年収600万円を狙いたいが可能?どうすればよい?」

私たちインフラ専門のキャリアアドバイザーが、あなたの疑問に一つひとつ丁寧にお答えします。もちろん相談は無料です。お気軽にご利用ください。

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まとめ:インフラエンジニアの年収を上げるには?

インフラエンジニアの年収は、最初は控えめでも、キャリアの積み重ねで大きく伸びる職種 です。

■年収イメージ:
未経験スタート:240〜380万円が中心
・運用・保守フェーズ:300〜400万円台が中心
・構築・設計へ進む:450〜750万円前後が相場
・専門職やマネジメント:クラウド・セキュリティ・アーキテクトでは 800万円以上も狙える

ここで重要なのは「経験年数」よりも、どの工程を担当しているか・どんなスキルを持っているか・どんな会社に勤めているか です。

資格取得や転職のタイミングをうまく活かせば、同じキャリア年数でも年収の伸びは大きく変わります。

さいごに

「今の自分の年収は妥当なのか?」
「何年で500万円に届くのか?」

こうした疑問を解決するには、キャリアの方向性を整理することが欠かせません。一人で悩むよりも、キャリアアドバイザーと一緒に道筋を確認することで、最短ルートを見つけられます。

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この記事を書いた人

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角田 壮史

株式会社ソリューションパートナー 代表取締役

未経験からベテランまで、ITインフラのキャリア支援に特化、経済産業省採択事業(インフラエンジニア育成プログラム)も担うキャリアアドバイザーです。 経済産業省ロゴ

主な実績

  • パーソルキャリア(旧インテリジェンス)在籍時、事業部MVP受賞あり
  • リクナビ提携エージェントとして、顧客満足度1位/サービス満足度1位/紹介求人満足度2位などの受賞歴あり リクナビ 顧客満足度1位ロゴ リクナビ 紹介求人満足度2位ロゴ
  • キャリアアドバイザー歴15年以上、700社以上のIT企業訪問、3,000名超のエンジニア支援実績
  • LPI (Linux Professional Institute) より、トレーニングパートナー(プラチナ:最上位)/ハイアリングパートナーとして公式認定 LPIトレーニングパートナープラチナロゴ LPIハイアリングパートナーロゴ

保有資格

国家資格キャリアコンサルタント、AWS-SAA、CCNA、LPIC-3(最上位)、LinuC-1

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