こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「インフラエンジニアの資格、どれから取ればいいの?」
そんな悩みを持つ方はとても多いですが、結論から言えば、資格の「順番」はキャリアアップのスピードを左右する大きなポイントです。
資格の順番を誤ると、基礎が抜け落ちて理解がつながらなかったり、勉強はしたものの実務につながらないというケースは、決して少なくありません。
一方で、正しい順番で学べば、未経験からでも着実に構築やクラウドへステップアップできます。
この記事では、未経験者・運用フェーズ・クラウド志向と、それぞれに合わせた「最適な資格の順番」をロードマップ形式で解説します。
また、インフラエンジニアの資格の種類や難易度を一覧で比較したい方は、以下の関連記事をあわせてお読みください。
→関連記事:インフラエンジニアのおすすめ資格一覧、難易度を解説
結論|未経験ならこの順番でOK【最短4ステップ】
結論、未経験から最短で市場価値を高めるなら、以下の4ステップが最も再現性が高いルートです。
もし私が今、未経験からインフラエンジニアを目指すなら、この順番で進めます。実際の転職支援でも、このルートが最も失敗しにくく、再現性の高い王道です。

この4つのステップは、迷ったらそのまま進めばOKな資格・キャリアの順番です。特別な事情がなければ、この順で進めていけば、大きく失敗することはありません。
転職を見据えた中で、資格の順番に迷っている方へ
「最初はCCNA?LinuC?」と迷う方も多いですが、資格の順番は、目指すキャリアや現状によって最適解が変わります。
・「少しでも手堅く内定を狙いたい」なら:CCNA
・「将来クラウド志向」または「挫折したくない」なら:LinuC(もしくはLPIC
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→関連記事:CCNAとLPICを徹底比較、どっちを取るべき?難易度・順番・転職有利度
なぜ資格の「順番」は重要か?
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、「年収が高い資格」や「流行っている資格」から始めれば良いわけではありません。
インフラは「積み上げ型」の分野です。順番を間違えると、知識がつながらず、資格が活かせない・挫折する確率が一気に高まります。
よくある失敗パターン3つ
未経験者が途中でつまずく原因の多くは、以下の3つです。
失敗①:いきなり高難易度資格に挑戦して挫折する
「年収が高そう」、「転職で強そう」と考え、未経験でいきなりネットワークスペシャリストなどを学ぶケースです。基礎(CCNAなど)という土台がないと、専門用語の壁にぶつかり、学習効率が極端に落ちてしまいます。
失敗②:複数の資格を同時並行で学び、成果が出ない
「職歴が弱いから、他の人より頑張らないと」、「絞れないから、2つ学習」と考え、CCNAと基本情報など、2つ一緒に学ぶケースです。学習が分散して、記憶が混乱しやすく、結果挫折しやすくなります。
失敗③:「点の知識」になり実務で使えない
【重要】Linux(OS)の基礎がないままクラウド(AWS)を学ぶのが典型例です。クラウドはOSの上で動くものです。土台を飛ばすと、試験には受かっても「実務でトラブル対応ができない」状態になります。
順番を守れば「学習効率」は倍になる
資格の学習を「基礎(OS/NW)→ 実務(構築)→ 応用(クラウド/上流)」という正しい順番で行うと、学習効率は飛躍的に高まります。
・知識が「点」でなく「線」でつながる:
OSを知っているから、クラウドの設定画面の意味が直感的に理解できる。
・「実務力」として評価される:
基礎が固まっている人は、新しい技術(IaCやコンテナなど)の習得も圧倒的に早くなる。
この順番は、転職市場でも「基礎ができており、応用力もある」と評価される要素です。
ロードマップで登場する主要資格をざっくり把握
これから解説するロードマップでは、主に以下の資格が登場します。まずは「どんな役割の資格か」だけ、ざっくり押さえておきましょう。
・LinuC / LPIC-1(初級): OS(サーバー)の基礎、未経験転職の土台
・CCNA(初級~中級): ネットワークの基礎、評価が安定している定番資格
・AWS SAA(中級): クラウド設計の基礎、市場価値を大きく高める
・LinuC-2 / CCNP(中級~上級):構築・設計など上流工程に進むための上位資格
これらを「基礎 → 応用 → クラウド」の順で積み上げていくのが基本です。より詳しい難易度や一覧、受験料などは、以下の記事でまとめています。
→関連記事:インフラエンジニア資格おすすめ一覧|難易度・年収目安比較
次からは、未経験からインフラエンジニアを目指す方向けに、最短で構築フェーズへ進むためのロードマップを紹介していきます。
【目的別】インフラエンジニア資格ロードマップ
「資格をたくさん取る」は非効率です。あなたの現在の状況に合わせて、最短で結果が出るルートを選んでいきましょう。
① 未経験から最短で転職したい人の順番
結論として「資格1つ + 即転職」で十分です。資格を増やすよりも、1日も早く実務経験を積む方が年収アップは早まります。
ステップ 0:ITパスポート(任意)
目的は「ITの全体像をつかむこと」です。しかし、転職の武器にはなりにくいため、取得は任意です。挫折を防ぐ「勉強のウォーミングアップ」に適しています。
ステップ1:LinuC-1(もしくはLPIC-1)またはCCNAを取得(いずれか一つ)
目的は「教育コストが低い人材」と企業に思わせることです。サーバー・クラウド希望ならLinuC(LPIC)、ネットワーク希望ならCCNAという選び方がおすすめです。
この1資格だけで、「監視」だけでなく、「運用保守」から「構築補助」などの求人には応募できるレベルになります。具体的な勉強法は、以下の記事で詳しく解説しています。
■関連記事:具体的な勉強法
→ネットワーク希望:CCNAの勉強法|未経験からのロードマップと独学手順
→サーバー/クラウド希望:
・LinuC(日本市場特化):LinuC レベル1の勉強方法まとめ|最短合格の教材・勉強時間
・LPIC(外資・歴史重視):LPIC-1勉強法まとめ|未経験合格の最短ロードマップ
ステップ2:資格を活かして転職活動を始める
ここでの目的は「実務経験」という最強の武器を手に入れることです。1つ合格したら、エージェントに登録するなど、転職活動を開始しましょう。具体的なロードマップは、以下記事が参考になります。
▶ インフラエンジニア未経験の転職ロードマップ|最短で構築・年収アップする方法
② 運用・監視から「構築エンジニア」へ上がりたい人の順番
「今の現場では単純作業ばかり、、」という方は、「実機知識の深掘り」が脱出への突破口となります。
ステップ1:未取得なら CCNA と LinuC-1(もしくはLPIC-1) をそろえる
OSとネットワークの両方がわかると、現場での「話の理解度」が劇的に変わり、構築に進みやすくなります。
ステップ2:LinuC-2(もしくはLPIC-2) または CCNP
設計・構築への武器です。特にCCNPは、持っていることで「構築案件」にアサインされる確率が大きく高まる傾向です。
③ クラウドエンジニアを目指す人の順番
クラウドを主軸にしたい人は、ここが最重要です。上級職のためステップが多いですが、以下の4ステップが再現性高く、最も挫折しにくいルートです。
ステップ1:LinuC/LPIC-1(OSの基礎)
AWSの中身は、ほぼLinuxと言っても過言ではありません。黒い画面(コマンド操作)への苦手意識を最初になくすことが、その後の学習効率を左右します。
ステップ2:CCNA(ネットワークの基礎)
IPアドレス、サブネット、ルーティングなどの知識(CCNAレベル)がないと、クラウドのVPC(仮想ネットワーク)設計で当たり前に詰まります。
余裕があれば、このタイミングで基本情報技術者試験を通じ、IT全般の基礎を固めるのも有効です。このタイミングで不足知識を学びなおすエンジニアは少なくありません。
ステップ3:AWS SAA(クラウド設計の基礎)
ここでようやくクラウドの専門知識を学びます。OSとNWの土台があるため、AWSの各サービスが「なぜ必要なのか」を、点ではなく線で理解できるようになります。
→関連記事:AWS SAAの勉強法|未経験から合格する勉強時間・ロードマップ
ステップ4:Terraform などのIaC関連(自動化)
インフラをコードで管理(Infrastructure as Code)するスキルは、高単価なクラウド案件の必要条件です。ここまで到達すると、代替されにくい、希少価値の高いエンジニアになれます。
→関連記事:クラウドエンジニアに必要な資格の順番と選び方|未経験から最短ルート解説
④ 上流・設計志向のキャリア(将来像)
構築経験を積んだ後は、設計・アーキテクト領域へ進む道があります。
代表的な資格:AWS SAP、ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士など
ただし、これらは豊富な実務経験が前提です。まずは「基礎→運用→構築」まで進むことが最優先です。
→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス|未経験から経験者までの成長ロードマップ
【キャリア実例】資格をきっかけにステップアップした例
資格は「使い方」で差がつきます。以下は資格を活かしてキャリアアップした例です。
① 未経験 → 構築補助(LPIC-1)
未経験から挑戦し、LPIC-1で基礎を証明。学習姿勢が評価され、構築チームへ。
② 運用 → クラウド(AWS SAA)
オンプレ運用経験+AWS SAAで設計思想を理解。クラウド案件へステップアップ。
③ 構築 → 設計(CCNP)
NW構築経験を土台に上位資格を取得。要件整理や設計フェーズを任されるように。
資格を転職で「市場価値や年収」に変えるためのコツ
インフラエンジニアの資格は、転職においても評価されます。しかし資格を市場価値につなげるには、コツもあります。
ここでは資格を「市場価値」に変えるために、「事前に押さえるべきコツ」を転職エージェント視点で解説していきます。
大前提:同じ資格でも「評価は一律」ではない
最初に押さえたい重要なことは「資格は評価はされる」ものの、「すべての会社で同じ評価ではない」という事実です。実際は「非常に評価する会社」と「あれば尚可の会社」に分かれます。
・評価する会社:資格があるなら「構築エンジニアの卵として育てたい」
・あれば尚可の会社:資格があっても「未経験であることに変わりはない」、実務経験最優先
仮に同じCCNAでも「企業次第で価値が変わる」のが現実です。資格を市場価値につなげるには、「資格を相場以上に評価してくれる企業」&「当たり求人」を狙い撃ちすることが重要です。
資格取得で狙える「当たり求人」を厳選する
未経験求人の中には「資格があっても監視業務で3年固定」といったハズレ求人が多く混ざっています。
・当たり求人: 1年以内に構築へ進み、市場価値が上がる環境
・ハズレ求人: 監視固定(夜勤シフト)で、スキルも年収も伸びない環境
この見極め方を知らずに「資格の順番」だけ守っても、キャリアは停滞してしまいます。資格を「市場価値や年収」に変えるには、「どの企業・求人を選ぶか」が重要です。
求人を厳選すると、資格は「内定年収」にも影響する
当社の転職支援データでも、資格を相場以上に評価する求人を選ぶことで、年収にも明確な差が出ています。2025年1月~12月の実績データは以下であり、IT未経験+資格なしと比べて、有資格者は年収50万以上の差がありました。
・IT未経験 + CCNA:平均決定年収 385.1万円
・IT未経験 + LPIC/LinuC-1:平均決定年収 370.4万円
またIT未経験であっても、相場以上に資格を評価する求人を選べば、運用監視で2~3年勤務している人よりも、年収が高額になることがあります。
まとめ|資格選びは「入口」、会社選びが「本番」
このように同じ資格取得者であっても「早期に構築に進み、年収が上がる人」と「スキルも年収も停滞する人」に分かれます。この差が生まれる最大の原因は、「最初に入る企業」です。
最初の企業選びを間違えると、2〜3年単位でキャリアが遠回りになるケースは珍しくありません。
キャリア・転職相談のご案内
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よくある質問(FAQ)
インフラエンジニアの資格取得やキャリアに関する、よくある疑問に答えていきます。
Q1:インフラエンジニアの資格は何から取るのがおすすめ?
A:未経験なら「LinuC/LPIC-1」または「CCNA」のどれか1つを取るのがおすすめです。
まずはこのうち一つで「インフラの基礎知識」を証明し、早く実務(現場)に入ることが、その後のキャリア形成につながります。
Q2:30代未経験からでも目指せますか?
A:目指せます。ただし20代と同じ戦い方ではなく、「資格1つ+即実務」のスピード感が重要です。
複数資格を取るよりも、最短で現場に入り経験を積む方が市場価値は早く伸びます。
→関連記事:30代未経験からインフラエンジニアになれる?失敗しない戦略
Q3:LPIC(LinuC)とCCNA、どちらを先に取るべき?
A:サーバー・クラウド志向ならLPIC(LinuC)、ネットワーク志向ならCCNAがおすすめです。
迷った場合は、より興味のある方から始めましょう。最終的にはLinuxとネットワークの両方の基礎を押さえるのが理想です。
Q4:AWS(クラウド)資格だけを先に取るのはあり?
A:おすすめしません。学習効率が非常に落ちやすいためです。
クラウドは「ネットワーク」と「OS」の上に成り立っています。また基礎を飛ばしてAWSを学んでも「丸暗記」になってしまい、実務で活かせないリスクが高めです。
→関連記事:LPIC・CCNA・AWSどっちから?未経験インフラの資格ロードマップ
Q5:文系・未経験でも合格できますか?
A:可能です。理系でなくても、用語と仕組みを順序立てて学べば十分合格できます。
インフラエンジニアは文系・未経験出身者が多い職種です。
→関連記事:インフラエンジニアは文系でもなれる?失敗しない進み方
また、未経験からインフラエンジニアを目指す場合、資格だけでなくキャリア全体のロードマップを理解しておくと安心です。以下の最短構築へのロードマップ記事が参考になります。
▶ インフラエンジニア未経験の転職ロードマップ|最短で構築・年収アップする方法
まとめ|「順番」を意識すればキャリアは最短で伸びる
資格は「順番」が重要です。また未経験でも、適切な順序で資格を積み重ねれば、運用・監視から構築・設計・クラウドへと最短でキャリアアップできます。
■未経験者の資格の順番例:
・ステップ0(任意):ITパスポートで業界の全体像を理解
・ステップ1:LinuC-1またはCCNAで「基礎力」を証明
・ステップ2:資格を活かして、監視を早々に抜け出し、構築寄りの実務経験を積む
・ステップ3:AWS SAAで「クラウド設計スキル」を強化
この流れを意識するだけで、学習の大きな壁である「勉強の迷いや挫折」が大きく減ります。
また、転職市場でも「実務につながるスキルセット」を示せるようになり、転職・キャリアアップ・年収アップの成功にも直結していきます。
資格は重要だが、「資格の活かし方」はさらに重要
本当に重要なのは、「どう活かすか」です。「早く年収を500万にしたい」、「最短でリモートワークを実現したい」など、理想のキャリアを実現するためには「資格を活かす」という視点が大事です。
同じ資格を持っていても、「構築に進める人」と「監視に留まる人」に分かれるのが現実です。
また、最初の会社選びで失敗すると、数年単位で回り道してしまうことは、決して珍しくありません。資格をフルに活かせる環境を、最初から選びましょう。
▶ 資格をキャリア・転職に活かしたい方へ
「この順番で進めた場合、早く構築に進める会社はどこ?」
「監視止まりが心配、夜勤をスキップできる求人はある?」
「未経験だけど年収を下げたくない、いきなり400万を目指せる求人は?」
このような悩みをお持ちであれば、以下からキャリア・転職相談を活用してみてください。資格を最大限に活かすなら、インフラの採用現場を良く知るプロに相談するのが最短です。
※簡易に相談したい方は「30分の電話相談」も承っています。「転職するのは、まだ先だけど」といった方も歓迎です。
関連記事:職種別おすすめ資格まとめ
→関連記事:サーバーエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:ネットワークエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:クラウドエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:インフラエンジニアにおすすめの資格一覧
→関連記事:インフラエンジニアのキャリアパス(資格の先のルート)
■あわせて読みたい
→ インフラエンジニア職種マップ|主要職種の違いとキャリアパスを徹底解説
→ 【まとめ】インフラエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・将来性を徹底解説
→ インフラエンジニアの勉強法・学習ロードマップ
→ インフラエンジニアの年収・年代別相場
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