こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。
「文系だと、インフラエンジニアは無理なの?」
そんな不安を抱えていませんか?
ネットワークやサーバーと聞くと、「数学が得意な理系の世界」というイメージがあるかもしれませんが、安心してください。インフラエンジニアに「文系・理系の壁」は存在しません。
実は、現場で本当に求められるのは、難しい計算ではなく、「ルールを正しく読み解き、分かりやすく伝える力」です。つまり、文系出身者が得意とする力は、インフラ現場で強く求められる力です。
この記事では、ITの知識がゼロの方でも分かるように、以下のポイントを整理しました。
■この記事でわかること:
・なぜ、インフラの現場は「文系」が多いのか、重宝されるのか
・文系出身者が感じる「不安」の理由、解決策
・文系・未経験から、遠回りせずにキャリアを積む方法
「自分は向いていないかも」と諦める前に、まずはこの記事で、不安を一つずつクリアにしてきましょう。また「インフラエンジニアの全体像」を知りたい方は、以下記事が参考になります。
→関連記事:インフラエンジニアとは?仕事内容・スキル・資格・年収・将来性を解説
結論|インフラエンジニアに「理系の壁」は存在しない
結論から言うと、インフラエンジニアに「文系だから無理」という壁は存在しません。
実際、IT業界、とくにインフラ領域の現場では、文系出身者がごく当たり前に活躍しております。インフラ領域においては、文系出身のエンジニアが過半数と言えるほどです。
使うのは「数学や公式」ではなく「ルール理解とコミュニケーション」
インフラエンジニアの仕事は、難しい数式を解いたり、複雑な計算をすることではありません。
・難しい計算 → ほとんどありません
・物理の知識 → 必要ありません
・プログラミング → 後回しでOKです(インフラの基礎理解が優先)
現場で本当に大事なのは、計算力ではなく「NWやサーバー、クラウドなどのルールを理解し、正しく組み立てる力」です。これは、文系・理系は関係ない分野です。
さらにインフラの現場では、マニュアルを正確に読み取り、手順を守って作業する力や、コミュニケーション力(報連相)が強く求められます。
特にコミュニケーション力は、文系・理系よりもはるかに重視されるポイントです。
なぜインフラは「文系出身者」が意外と多いのか
「IT・専門職なら、理系の方が得意そう」と感じるかもしれませんが、インフラの現場では、文系出身のエンジニアがたくさん活躍しています。
その理由は、インフラの仕事が「言葉とルール」を重要とする仕事だからです。
① 「説明書」を読み解くのが得意だから|ルール通りに進める仕事
ネットワークやサーバーの世界には、たくさんの「ルール」があります。「このボタンを押したら、こう動く」といった決まりごとが、お手本のように決まっています。
・理系のイメージ:自分で新しい数式を作る、数式で解く
・インフラの仕事:決められたルールを正しく読み、その通りに進める
「文章をしっかり読んで、誤解せずにその通りに作業する」という力は、これまでたくさんの本を読んだり、レポートを書いてきた文系の方の武器になります。
② 「伝える力」が現場で頼りにされるから|分かりやすい説明が重要
エンジニアの仕事は、画面に向かっているだけではありません。
・「今、システムがどんな状態か」を上司に報告する
・「どうやって使うか」を分かりやすく手順書にまとめる
・「困っている人」の話を聞いて、解決策を伝える
専門的なことを、専門外の人にも分かるように「わかりやすい言葉に変換する」。このスキルを持っている文系出身者は、現場でとても重宝されます。
③ トラブル対応は「論理的に考えて」解決するから|計算よりも、順序立て
システムにトラブルが起きたとき、インフラエンジニアは「何が原因?」と推理します。
「ケーブルの問題?」、 「それとも、設定が間違っている?」と、一つずつ可能性をつぶしていく作業は、計算力というよりも、順序立てて考える「なぜなぜ思考」です。
「理屈を積み重ねて答えを見つける」という考え方は、文学部や法学部などで学んできたことと、相性がよい傾向です。
このように、インフラエンジニアの仕事は文系出身者と相性が良い一方で、最初のうちは「分からなくて不安になるポイント」も存在します。次からは、文系出身者が特に感じやすい不安を整理していきます。
文系出身者が感じやすい「3つの不安」と現実
「文系でも大丈夫と言われても、やっぱり不安」と感じるのは、とても自然なことです。実は、現役インフラエンジニアも多くは、最初は同じポイントでつまずいています。
ここではよくある3つの不安と、そのリアルを整理していきます。
① 「目に見えないもの」が多くて不安|最初は誰でもイメージできない
「ネットワークってどこを通っているの?」、「クラウドってどこにあるの?」など、インフラは目に見えない仕組みが多くて、最初はイメージが湧きにくいものです。
しかし、これは文系だからイメージできないのではありません。理系であっても、最初は「イメージできない」からのスタートです。
実際の現場などでも、図を利用することや、道路や郵便の仕組みなどわかりやすいものに例えて、少しずつイメージを固めていきます。最初から全部わかっている人はほとんどいないので、安心してください。
② 技術用語(英語や略語)が多すぎて不安|用語は役割で理解すればOK
DNS、TCP、IP、AWSなど、インフラの世界はアルファベットや略語だらけ、また意味もよくわかりにくく、「もう無理かも」と感じやすいポイントが多くあります。
しかしここで大事なのは、「丸暗記しようとしないこと」です。 現場で大切なのは「どんな役割をしているか」という意味の部分だけです。
英単語を覚えるのと同じで、何度も調べるうちに自然と覚えていくものなので、最初から100点を目指す必要はありません。
③ 「理系に勝てない?」という不安|文系は見せ方次第で評価されやすい
理系出身者は、「専攻」や「研究内容」だけで「技術に強そう」と思ってもらえることがあります。
一方、文系出身者は「なぜエンジニアになりたいの?」と見られてしまうのでは、、と不安になりがちです。
しかし、これは逆転のチャンスでもあります。 文系だからこそ、「勉強している証拠」を少しだけ形にして見せるだけで、「自発的に行動している」と、理系の人以上に高く評価されることも珍しくありません。
文系出身者が感じる不安の多くは、能力不足ではなく、「評価のされ方が分からないこと」が原因です。
次からは、文系出身者が評価されるための「資格」や「学習順番」について解説していきます。
文系が評価されるために必要なのは「資格」と「積み上げる順番」
文系出身者がインフラエンジニアを目指すとき、最も確実な味方になってくれるのが「資格」です。
ただし、ここで押さえておきたいポイントは、資格を「ただの暗記」で終わらせないための「正しい積み上げ方(順番)」についてです。
資格は、あなたの「技術への本気度」も証明する
CCNAやLinuC(LPIC)といった資格の勉強は、決して楽なものではありません。
しかし、慣れない専門用語と向き合い、ネットワークなどの仕組みを一つずつ理解していくプロセスは、「技術者を目指して、本気で取り組んでいる証明」そのものです。
文系の方は、実務経験がない状態では「アピール材料がない」と不安に感じるかもしれません。
しかしインフラに直結する、価値の高い資格を手にしていれば、それは立派な「技術者としての証明書」です。あなたの努力が形として見えるからこそ、周囲も安心して仕事を任せられるようになっていきます。
学んだことを「活かせる場所」に身を置く
せっかく一生懸命に資格を取って知識を身につけても、その知識を発揮できる「場所」にいなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
・理想の順番:資格で基礎を固める → 知識を活かせる現場で実務を積む
・避けたいこと:資格は取った → 資格が活かせない「単純作業」の現場に居続ける
文系・理系の差よりも、この「学んだことと、やっていることの順番」が合っているかどうかが、将来ののキャリアを大きく左右します。
努力を無駄にしないためにも、資格という「武器」を手に入れたら、次はそれが「最も活かせるルート」を選んでいきましょう。
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文系・未経験で失敗しないための「4つのチェックポイント」
一方で、資格と順番を意識していても、日々の立ち回りや環境選びを間違えると遠回りになりがちです。ここでは、文系・未経験で失敗しないために必ず押さえておきたい視点を整理していきます。
視点① 「自分のいる場所」を時々確認する
文系の方がつまずく原因の多くは、才能ではなく「環境」です。 同じスタートラインでも、「次へ進める現場」と「ずっと同じ作業を繰り返す現場」では、1年後のスキルに大きな差がつきます。
「自分は今、次に繋がるキャリアになっている?」と、時々立ち止まって確認する癖をつけましょう。
視点② 「最初から100点」を目指さない
文系の方は本気度が高い人ほど「完璧に理解してから進もう」と考えがちです。しかし、インフラの世界は「やってみて、調べて、少しずつ分かる」の繰り返しが王道パターンです。
まずは6割くらいの理解でOKです。進みながら覚えていくのが、エンジニアとして一番早く成長するコツです。
視点③ 「分からない」と聞けるのも重要
「こんなこと聞いてもいいの?」と一人で抱え込みすぎる必要はありません。 現場で一番信頼されるのは、「分からないことを調べ・整理して、早めに報連相ができる人」です。
こうしたコミュニケーションは文系の方が得意な分野です。遠慮せずに周りを頼ってください。
視点④ 「一生の仕事」を今すぐ決めなくていい
最初から「私はネットワークの専門家になる」などを、必ずしも決める必要はありません。
まずは基礎を学び、実際に触れてみて、「面白いかも」、「向いているかも」と思えるものを見つけることから始めましょう。
インフラエンジニアのキャリアパスはたくさんあります。焦らずに、自分のペースで選んでいけば大丈夫です。
→関連記事:インフラエンジニアの種類マップ|主要5職種の違いとキャリアパスを徹底解説
よくある質問(FAQ)
ここでは、未経験からインフラエンジニアを目指す文系の方によくある質問をまとめました。
Q1. 文系だとインフラエンジニアはやっぱり不利ですか?
A. 基本的に不利ではありません。むしろ「文系の強み」が活きる場面も多い仕事です。
インフラ業務で本当に大切なのは、数式を解くことではありません。複雑なルールを正しく読み解き、関係者に分かりやすく伝える力です。実際、現場では文系出身者が多数であることも珍しくありません。
Q2. 文系・未経験でも「資格」は取ったほうがいいですか?
A. はい、文系の方こそ「最初の武器」として取得をおすすめします。
CCNAやLinuCなどの資格は、知識の証明だけでなく「技術に向き合う本気度」を証明する強力な武器です。理系・文系を問わず、基礎知識を整理し、自信を持って実務に入るための強い支えになります。
Q3. 文系でインフラエンジニアに「向いていない人」の特徴は?
A. 文系理系の差よりも「分からないことを放置してしまう人」は苦労する傾向です。
インフラは手順や確認が極めて重視される世界です。ゆえに、分からないことを自分で調べる、あるいは素直に周りに相談するなど、丁寧なコミュニケーションができる人は、文系・理系を問わず現場で信頼されやすいです。
まとめ|文系という「属性」は、正しく使えば強い武器になる
「文系出身だから、インフラエンジニアは無理かも?」そんな不安を感じる必要は、一切必要ありません。
ここまで説明してきた通り、インフラの世界で本当に大切なのは、難しい数式を解く力ではなく、「ルールを正しく読み解き、分かりやすく伝える力」です。またそれは、文系出身者がこれまで培ってきたスキルでもあります。
■文系出身者が押さえておくべき3つのポイント
・「学習」や「資格」といった行動で、知識や意欲を証明すること
・「順番」を間違えず、次につながるルートを選ぶこと
・「環境」を間違えない、間違えても修正を図ること
文系・理系という違いは、スタート地点のほんの小さな差でしかありません。1年後、2年後、現場で必要とされるエンジニアになれるかどうかは、今からの「小さな一歩」で決まります。
もし、「最短距離で進む方法をもっと知りたい」などの疑問を感じたら、まずは全体像を知ることから始めてみてください。
次に読みたい|失敗しないための関連記事
ここまで読んで、「次に何をすればいいか整理したい」と感じた方は、まずは未経験から目指すための全体像を一度確認してみてください。
→関連記事:未経験からインフラエンジニアになるには?失敗しないルート選び
また、すでにIT業界で仕事をしていて、「この配属、このままで大丈夫?」と感じている場合は、以下の記事が参考になります。
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