【断言します】CCNAは転職・就職で非常に有利になる資格です

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こんにちは、インフラ系エンジニア専門の転職エージェントの中の人です。

ネットワーク、インフラエンジニアの転職市場において、ネットワークの知識やスキルを図る一つの目安となるのが「CCNA」です。

「CCNAは転職に有利」や「エンジニアに資格は要らない」など、相反する声はありますが、CCNAはキャリアアップや転職・就職で、非常に有利になる資格です。

初級資格であるため、経験豊富なエンジニアにとっては有利にならないこともあります。一方で、初級から中級を目指すエンジニアにとって、CCNAは、転職活動でも大きなメリットを得ることができます。

この記事では、CCNAが転職で有利になる理由、転職で非常に有利になるケースなどを詳しく説明していきます。

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目次

ネットワークエンジニアの転職で、CCNAは人気資格!

ネットワークエンジニアの転職において、CCNAはもっとも取得者が多いかつ、一番の人気資格です。

ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計構築、運用などを行う技術者であり、専門知識とスキルが求められるため、転職市場では実務経験が非常に優遇されます。

しかし未経験者や、経験が浅い方でも、転職においてCCNAは、強いアピール材料となります。

転職で、CCNAが人気の理由とは?

CCNAが人気である理由は、ネットワーク分野での実用性と、圧倒的知名度です。CCNAを取得することで、ネットワークの基礎知識を証明することができ、採用担当から配属現場にまで安心感を与えることができます。

また、CCNAと比較されやすい初級インフラ資格のLPICやLinuCと、知名度や需要を比較するために、大手求人サイトを検索した所、CCNAは2位のLPICと比較して、ダブルスコアの結果となりました。

CCNAは、初級インフラ系資格の中では、高い実用性と、圧倒的な知名度があります。

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CCNA取得が、転職に有利な理由

CCNAが特に有利となる「ネットワークエンジニア職」は、人手不足の職種です。転職市場において、エンジニアは実務経験がもっとも評価されますが、即戦力エンジニアが圧倒的に足りていません

ゆえに、資格を持っている人を、「即戦力候補」として採用し、配属するという流れが、近年さらに強くなっています。その中で、CCNA取得が転職に有利となる理由を、下記から説明していきます。

■CCNA取得が、転職に有利な理由:
・ネットワークの基礎知識を証明できる
・初級ネットワーク資格で、もっとも評価が高い資格である
・転職理由、志望動機の説得力を高めてくれる
・CCNAが、エンジニア適性を証明してくれる
・無資格者と比べて、差別化につながる

CCNAが転職に有利な理由①:ネットワークの基礎知識を証明できる

CCNAは、ルーティング、スイッチング、IPアドレスの管理、セキュリティの基本、トラブルシューティングなど、ネットワークエンジニアとして必要な基礎知識を幅広くカバーしています。

CCNAを取得することで、ネットワーク関連の仕事に従事する上で、必須となる知識を身につけていることが証明できます。

またCCNAは、Cisco製品の知識を学ぶことができます。Cisco機器は、ネットワーク業界でもっともシェアが高く、多くの企業がCiscoのルータやスイッチを使っているため、CCNAで得た知識は現場で活かしやすいです。

さらに、Cisco製品の知識は、他社の製品(Juniperやヤマハなど)にも応用がしやすいです。ゆえに、CCNAはネットワーク分野で活かしやすい知識といえます。

CCNAが転職に有利な理由②:初級ネットワーク資格で、もっとも評価が高い資格である

CCNAは、初級ネットワーク系資格の中で、もっとも人気が高く、評価が高い資格です。

ネットワーク系の資格は、CCNA以外の有名資格だと「ネットワークスペシャリスト試験」があります。

またCCNAの競合資格に近いものは、ベンダーニュートラルの「CompTIA Network+」や、Juniper認定の「JNCIA-Junos」もあります。

しかし、初級のネットワーク資格に限定すると、人気や知名度を含め、評価が高い資格はCCNAしかありません

下記画像は、転職サイトdodaで「CCNA」と、「CompTIA Network+」、「JNCIA-Junos」を検索した場合のヒット数です。CCNAと、その他の資格の違いは圧倒的と言えます。

■参考サイト:doda

ただし、「CCNA以外の資格は、評価が低い」という訳ではありません。他の資格でも活かせるケースはあります。

ただ、ネットワークの初級資格は、CCNAは評価とともに、圧倒的な人気・知名度も伴うというだけです。

CCNAが転職に有利な理由③:転職理由、志望動機の説得力を高めてくれる

転職活動をする場合は、「キャリアアップ」、「キャリアチェンジ」または「年収アップ」のいずれかを狙うことが多いでしょう。つまり、何かを得たいために、転職をする人がほとんどでしょう。

ただし、企業が求める人材は、スキルや知識だけではありません。仕事に対する「熱意」も重要です。転職理由や志望動機を聞くことで、「熱意」も判断しています。

しかし、「熱意」を伝えることは非常に難しいです。言葉だけなら、誰でも「やりたい」と言えてしまいます。ゆえに面接官は、「行動や成果が伴っていない場合は、信じない」ことが多いです。

CCNAを取得すると、「キャリアアップ」や「キャリアチェンジ」または「年収アップ」のために、行動し、成果を残した人であると見なされます。

例として「ネットワーク技術に興味を持ったため、CCNAを学習し、取得しました。今後は御社でCCNAの知識を活かしながら、さらに成長していきたい」という風に、転職理由や志望動機の説得力を高めることができます。

■関連記事:ネットワークエンジニアの志望動機の作り方【7つの例文・解説付】

CCNAが転職に有利な理由④:CCNAが、エンジニア適性を証明してくれる

CCNAは初級資格といえど、決して簡単な資格ではありません。むしろ初学者には難易度が高い資格あり、仕事と並行して学ぶことは大変な資格でもあります。

また、資格を取るということは、プライベートな時間を削って、学習しているということです。つまり、学習する習慣を作ることができるとアピールできます。

エンジニアは、必要な技術を自分で学習することが求められます。技術を自ら学んでいくことは、「エンジニアとして活躍する適性がある」と見なされるポイントです。

CCNAを取得することで、必要な技術を自ら学習する人間とアピールでき、エンジニア適性を証明することができます。

CCNAが転職に有利な理由⑤:無資格者と比べて、差別化につながる

転職の選考では、「CCNAを勉強中」と伝える応募者は、非常に多いです。

しかし、「勉強中」と言われても、書類上ではどの程度学習しているかは、判断できません。面接であれば学習の進み具合が判別できますが、「勉強中」の人は、学習が進んでいない人が多いのが実状です。

ゆえに、「CCNA勉強中の、無資格者」の方と比べて、「CCNA取得済みの、有資格者」は、資格取得という成果を残しているため、信頼感があります。その信頼感が差別化につながります

転職活動においては、「CCNA勉強中」と「CCNA取得済み」の差は、想像以上に大きいものです。

CCNAが、転職で非常に有利になるのは、どんな人?

CCNAはネットワークエンジニアやインフラエンジニアの転職において、有利になる資格です。しかし一部の人にとっては、非常に有利となるケースもあります。

以下に、CCNAが転職で非常に有利になる3パターンを説明します。

CCNA転職が非常に有利になる人①:未経験からのエンジニア就職・転職

CCNAが非常に有利になるケースとして、「未経験からの就職・転職」があります。未経験からの転職時では、CCNA取得は非常におすすめです。

CCNAを取得すると、実務経験がなくても、「ネットワークの基本知識がある」と評価されやすくなります。これによって、書類選考や面接の評価が上がります

また、資格を取得するまでに勉強してきたことも証明されるため、志望理由に説得力を持たせることができます

さらにCCNAが未経験者に有利な理由は、「ネットワーク知識」と「やる気」がアピールできるだけではありません。「CCNAを持っていることで、配属できるプロジェクトが増える」点も非常に大きいです。

企業が未経験者を採用する時は、「プロジェクトに参加できそうか?」という点も見ています。CCNAを取得していると、プロジェクトに配属できる可能性が上がるため、結果として転職活動が有利に進みます。

CCNA転職が非常に有利になる人②:上流工程へのキャリアアップ転職

監視オペレータから、運用や構築業務へのキャリアアップ転職においても、CCNAは非常に役に立ちます。

キャリアアップを目指す転職では、採用企業は「将来、活躍してくれる人を採用したい」と考えています。また、「活躍が難しそうな人を採用することは、リスク」とも考えています。

キャリアアップ転職では、「やりたいことのために、どんな努力をしたか?」が重要ポイントです。CCNAは、ネットワークの基礎知識の証明のみでなく、努力の形跡も証明してくれます。

CCNAは、監視オペレータからの脱却を希望する時に、大きな力となる資格です(監視オペレータ以外では、ヘルプデスクやIT事務の仕事からのキャリアアップ転職でも有利です)。

※参考記事:運用監視オペレーターは、早めに辞めて転職すべき。将来性は低い

CCNA転職が非常に有利になる人③:経歴やスキルなどに自信がない人

転職を考える際に、自分の経歴やスキル、コミュニケーション力などに自信が持てない人は、少なくありません。元々エンジニアでなかった人はもちろん、文系の方、就業経験が短い方にも多い傾向です。

あわせて、年齢が28歳を超えるタイミングから、無資格での転職活動に限界を感じて「私の年齢で、本当に未経験エンジニアに挑戦できるのか?」、「本当にキャリアアップできるのか?」と不安に感じる方は急に増えます。

インフラエンジニアは、年齢が若い時はポテンシャル採用が活発ですが、年齢が30歳近くになると、急に即戦力性を求められやすくなるのも事実です。

一方で、経歴やスキルに自信がない場合は、CCNA転職は大きなメリットがあります。CCNAはすぐに現場で活かしやすいネットワークの基礎知識を学ぶことができ、習得した知識のみでなく、学習意欲も評価されます。

また資格取得という成果が自信になります。より自信をもって転職活動に臨む事で、選考で高評価を得やすくなります。

CCNAの転職評価:多少のスキル差なら、CCNAでひっくり返る

ITエンジニアに資格はいらないと言う人は多いですが、インフラエンジニアやネットワークエンジニアは、資格が非常に評価される職種です。インフラ系エンジニアはスキル証明が難しいため、資格が重要な役割を持ちます。

転職活動は他応募者との競争があります。経験豊富なエンジニアに、資格だけで勝つことは難しいです。しかし多少のスキル差であれば、CCNAで評価をひっくり返す事例は、驚くほど多いです。

インフラエンジニア職での転職においては、資格を甘く見ない方がよいです。「たかが資格」とも言われますが、「されど資格」です。転職活動で「資格が身を助ける」ことはよくあります。

■関連記事:【断言します】ITエンジニアを目指すのに、いる資格、いらない資格

CCNAで、年収はどれくらいになる?

CCNAを取得しても、すぐに年収が上がる訳ではありません。資格手当が支給されることがありますが、一般的には、CCNAは月3,000-10,000円程度です。大きな年収増とはいえないでしょう。

ただし、未経験からネットワークエンジニアになる場合は、CCNAの有無で年収は大きく変わります

未経験ネットワークエンジニアに転職後の平均年収は、おおよそ下記となります。

未経験ネットワークエンジニアの平均年収

実務経験年数 平均年収 傾向
なし(CCNAなし)260-330万円未経験(資格なし)は、年収は低い傾向です。
なし(CCNAあり)330-400万円未経験(資格あり)は、資格なしよりも年収が高くなります。
1年-3年350-500万円構築以上の経験があると、年収が急に上がりやすくなります。
3年-5年380-650万円基本設計の経験、プロジェクトリーダー経験があると、年収が上昇します。

【経験別】ネットワークエンジニアのモデル年収

ネットワークエンジニアにとって年収を上げるために重要なのは、「需要が高い経験を、どれだけ積んでいるか?です。需要が高いスキルを持つエンジニアになることで、年収は上がっていきます。

さらに、CCNAを取得することで、ネットワーク構築に関わる可能性が高まるなど、キャリアアップのチャンスが広がります。キャリアアップを行うことで、年収が大幅に上がる可能性があります

ネットワークエンジニアの年収は、スキルレベルに基づいて決まることが多く、モデル年収はおおよそ下記画像となります。

CCNAは意味ないと聞くけど、本当はどっち?

一方で、CCNAは「意味ない」、「いらない」と言われることもあります。そのような話を聞くと、「なぜ意味ないと言われるのか?」や「私は取るべきか?」と悩む人もいるでしょう。

以下に、CCNAが意味ないと言われる理由を説明します。

■CCNAが意味ないと言われる理由:
・資格よりも、実務経験が重要であるため
・CCNA取得には、かなりの勉強時間とお金がかかるため
・CCNAを取っても、すぐ年収が上がる訳ではないため
・CCNAは、3年で失効する資格であるため

しかし、本記事の前述でも挙げた通り、CCNAは意味ある資格であり、転職でも非常に役立つ資格です。特に未経験者や、キャリアが浅いエンジニアにとって、非常に有効な資格です。

CCNAを取る意味について、詳しく知りたい方は「【CCNAは意味ない?】いらないと言われる理由、役立つ理由などを解説」をお読みください。

未経験転職だったら、CCNAとLPIC(LinuC)のどっちが有利?

CCNAとLPIC(LinuC)は、ITインフラ初心者が最初に取得するべき代表的な資格です。特に資格取得が重視されるITインフラ業界では、これらの資格は最も基本的で重要とされています。

CCNAやLPICを取得することで、インフラエンジニアとして求められる「最低限の知識」を持っていると見なされます。これらの資格がないと、企業によってはエンジニア業務に就けない場合も多く、資格取得の重要性は非常に高いです。

CCNAとLPICは、未経験転職の場合は「どちらも有利」です。どちらの資格を取っても、無資格者と差別化できるため、まずはどちらか一つを取得すべきです。

ただし、CCNAとLPICは、学ぶ範囲や難易度、受験料などが異なります。どちらを選ぶか?は、まずは下記を参考にするとよいでしょう。

■CCNAとLPIC、どちらを取るべきか?:
・CCNAを取るべき人:ネットワークエンジニアを目指したい方
・LPICを取るべき人:サーバーエンジニアを目指したい方
・CCNAでもLPICでも可:インフラエンジニアを目指したい方

CCNAとLPICの違いについて詳しく知りたい方は、「CCNAとLPICを徹底比較!どっちを取るべき?どっちから取るべき?」をあわせてお読みください。

■関連記事:LPIC とLinuC、どっちを取るべきかがわかる! 違いを徹底比較、解説

転職活動における、CCNAやLPIC取得のメリット

CCNAやLPICを取得すると、大きなメリットがあります。以下にメリットを記載します。

転職活動でのメリット①:未経験者は、資格必須求人を受けることができる

「未経験歓迎」と書かれているエンジニア求人は多数ありますが、これを見て「ブラック企業かも」と感じることもあるでしょう。

しかし、CCNAなどを取得していると、未経験歓迎の求人のみでなく、「CCNA必須」と書かれているような求人にも応募が出来るようになります。「CCNA必須」と書かれている求人は、求人サイト上では少なく見えますが、実際は多く存在しています。

さらに、CCNAなどの「資格必須」求人は、優良求人が多いです。年収が高く、早期にインフラ構築に携われる会社もあります。

本気でインフラエンジニアを目指すのであれば、CCNAなどを取得して、優良求人を目指すのがよいでしょう。

転職活動でのメリット②:未経験者は、資格があると年収が高い

未経験者でも、CCNAやLPICなど、インフラエンジニアとして評価される資格を持っている場合は、資格なしと比較して、年収は高く提示されるでしょう。

資格なし未経験者を大量採用する会社は、退職を見込んで採用活動を行っているため、年収が安いかつ上がりにくい特徴があります。

一方で、未経験でもCCNAなどの資格を持って転職活動をすると、資格なし未経験者と比較して、年収が50万円以上差がつく傾向があります。

資格取得は、未経験転職において、年収面でも十分なメリットがあります。

転職活動でのメリット③:ネットワーク構築に携わる可能性が、大きく高まる

CCNAは、「運用監視から構築へ、キャリアアップしたい」と考えている人にとって、有利な資格です。

CCNAを取得していれば、構築未経験者でも参加可能な構築業務は存在します。さらに、上位資格のCCNPを取得していれば、確度高く構築のプロジェクトに参加できるようになるでしょう。構築業務に携わるには、資格を取得し、適切な企業を選べば、比較的スムーズに進むことができます。

ただし、CCNAのみで構築業務に携わるには、競争に勝ち抜く必要がある場合もあります。その場合は、自宅で中古のルータやスイッチを使って、実際に手を動かして学習すると、構築へのステップアップは非常にスムーズです。

さいごに

CCNAは、未経験転職や、運用監視からのステップアップ転職に、非常に有利な資格です。

エンジニアは実務経験が最重視であり、「CCNA取得=即戦力」ではありませんが、インフラ業界では即戦力となるエンジニアが不足しています。

ゆえに、資格を持っている人を即戦力候補として採用・配属するケースが多いのが現状です。CCNAは転職活動において、大きな武器になります。

CCNAの勉強は決して簡単ではありません。年々難しくなっているのも事実です。しかし、着実に取り組めば、未経験独学でも十分合格できる資格です。

また、CCNAに使う努力以上に、資格取得後の転職活動でメリットを感じることができるでしょう。

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